真剣で楽しく生きよう!   作:魔王の後継者

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30 開催決定!若獅子タッグマッチトーナメント!

朝。

廊下にはひとだかりができている。

今日は期末試験のテスト結果が張り出されているのだ。

そして廊下はものすごく騒がしい。

何故ならあの葵 冬馬が学年一位から陥落したのだ。

しかし、ただそれだけならばそれほどざわつかない。今まで学年二位だった九鬼英雄が遂に一位になったのかと予想するだろう。

しかし、

 

1位 2-F 御閃 綾也

 

現実は違う。

九鬼英雄どころか一位はS組ですらない。

学年最下層の成績であるF組から一位が出たのだ。

大騒ぎになって当然である。

ちなみに騒ぎの張本人はここにはいない。

全教科満点なので順位を確認しにくる間でもなく本人は一位だと分かっているからである。

そして騒ぎになっていることを当然本人は知らない。更にこういう者は大抵間が悪い。

 

「おー!リョーヤ一位じゃねーか!」

 

「負けた……」

 

「割と勉強はしてるんだよねー。これでも」

 

そしてご本人登場。

周りの注目が一気に集まる。

 

「おう?何この状況?」

 

そして事態の重要性を全く理解してないリョーヤ。

割と程度の勉強で一位をとれる辺りはリョーヤクオリティーである。

本人の登場だが声をかける者は他に誰もいない。

学年最下層F組に一位をとられたのだ。口を開けたものではない。

下に見ていた者達は。

 

「ふははは!我が友リョーヤよ!流石であるな!」

 

「まさか学問の方で負けるとは、完敗ですね。今夜私とデートでも……」

 

「だめだよトーマ!リョーヤはボクのなんだから!」

 

朝からテンション高いな英雄。

そして断るぞトーマ。

ユキ、俺はお前のじゃない。

 

とりあえずS組の面々は濃いな。

…………あれ?準は?

まさか……遂に天に召され……

 

「準なら天国はここに見つけたり!と言って保育園のボランティアをしていますよ。なんでも其処の先生が怪我をなされたそうで」

 

そうか。

遂にお巡りさんのお世話になるときが……え?

何だボランティアか。

遂にやらかしたのかと思ったぜ……

そうか。ボランティアか……大丈夫か?

 

「ああ、そういえばそろそろ朝礼の時間ですね」

 

朝礼?何かあったっけ?

……ああ、あれか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

因みに2位冬馬、3位英雄、4位葵、瞬は200以内にも入っていませんでした。

 

 

 

 

 

 

●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○

 

 

 

 

 

 

朝礼。

まあそろそろ夏休みと言うことで注意事項なり当たり障りのないことを言っていく。

全校生徒がそわそわしている。

それもそのはず、テレビ局なんかも来ているからだ。

これは絶対何かあるなと思うのは当然である。

 

「……では本題に入ろうかの。夏と言えば祭じゃの。今年は毎年行われている川神武闘会をせっかく義経たちも現れたことじゃし大きくしての、巨大な武の祭典を開こうと思うんじゃ」

 

その言葉で大きくざわつく。

スポンサーは世界の九鬼。

大会の規模も大きくなり、豪華な賞品もつく。それでみんなの意欲が高まったと言うわけだ。

周りの空気が落ち着くと鉄心が再び口を開く。

 

「この武道大会を若獅子タッグマッチトーナメントと名付ける!!」

 

この戦いテーマは"絆"

そのテーマに沿いタッグでの戦いという縛りをかけて、と言うわけだ。

九鬼としても人材の発掘には持って来いの場であるからスポンサーを引き受けたのはその辺りが理由だろう。

……しかし、タッグか……目的を考えるとモモ先輩との戦いは1対1が良いだろう。

パートナーどうするかな……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………………あ、あいつでいいや。

 

 

 

 

 

 

●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○

 

 

 

 

 

 

 

あの後は面倒だった。

まさか俺と組もうとする人があんなにいるとは。

 

意外かも知れないが瞬はこの戦いには出ない。

夏休みには地獄の修業が待っているのだ。体力が万全でなければ生き残れない。

……万全でも生き残れないかも知れないが。

 

話が逸れた。

まあモモ先輩と単独で戦わなければいけない以上モモ先輩と戦いたい人がパートナーではいけないわけだ。

だから一子もクリスも義経もだめ。と言うわけですはい。

 

ならいっそ俺の言うことちゃんと聞く奴と組めばいいと思うわけですよ。

それを思いつけば後は万事オッケー。

 

そんな感じです。

 

とりあえず連絡取っておくか。

 

PLLLLL……PLLLLL……

 

『はい』

 

「もしもし?小冬か?」

 

『はい~そーうですよー』

 

この電話の相手は小冬。俺の弟子だ。

 

「この夏休みな、若獅子タッグトーナメントとか言うのがあるんだけどな」

 

『へー。それでその話が私に連絡してきたのとどういう関係があるんですか?』

 

「俺と出るぞ夏にこっちくる用意しとけ」

 

『はい分かりました』

 

こう言うときはこいつはたいてい分かっていない。

 

『……ええっ!?』

 

ほらね。

 

 

 

 

 

 

 

●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○

 

 

 

 

 

 

 

 

帰宅してテレビをつけると若獅子タッグトーナメントの事で話題は持ちきりだった。

改めてみるとすごいな。上位入賞者には豪華賞品、それにプラスして優勝者には川神百代とのエキシビションマッチ。

しかも九鬼での重役待遇の確証が得られるとなれば参加する者は多い。

スポンサーが九鬼だけに世界規模の大会となるだろう。

あいつの修行も兼ねられるしこれを生かさないてはないな。

 

「葵は誰と出るんだ?」

 

そう言えば誰と出るのかは聞いていなかった。

いったい誰と……

 

「師匠と出ます」

 

……咲さん。考えることは同じですか。

 

さらっと強敵が出現したことは置いておくとしてまあとにかく。

 

気合い入れていかないとな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…………to be continued……⇒

 

 

 

 

 

 




第30話でした。

誤字脱字、意見、感想有りましたらお願いします。


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