真剣で楽しく生きよう!   作:魔王の後継者

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05  激戦

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激戦必至……とは言ったもののこの勝負葵に勝ちの目は無い。

 

葵の総合的な実力は、かの剣聖の娘、黛 由紀江にやや劣る程度の実力である。

 

しかしそれはあくまで総合力に限った話。葵の真骨頂は堅牢な防御力である。

 

葵の能力は守備、回避に完全に特化した防御力。それこそが葵の言った負けない算段なのである。

 

彼女の防御力は川神百代の攻撃力に匹敵する。しかしそれ以外は全て劣る。それが故に彼女には勝ちの目が無いのである。

 

だからこそ彼女が狙うのは勝ちではない。狙いは引き分け(タイムアップ)

 

そもそも本意では無いこの勝負、勝ちにこだわる理由は無い。

 

だからこそ、ハンデにタイムアップをもらったのだから。

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

(このヒトは自分の中の獣を抑えられてはいない。だからこそ戦って得るものは何もない。特に綾也にとっては)

 

初撃を防いで距離を取りながら葵はそう思慮した。

 

(確かにこの人の実力は高い。だけれども中の獣を抑えられないような脆弱な精神力のこのヒトと相対していても、いや相対しているからこそ解る。この殺気には中身が無い)

 

「ふはは、良いぞお前!もっと、もっとだ!私を楽しませろ!」

 

そう言いながら百代が拳をどんどん放って来る。それを避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。

 

「どうした!攻撃しなきゃあ勝てないぞ!」

 

そう言いながら放った拳はほんの少し、ほんの少しだけ今までの一撃よりも遅く、そして大振りだった。

 

そしてそれを見逃さず、確実に手にした短刀で攻撃を叩き込む。

 

「くっ、今のはかなり効いたぞ。だが私にはこれがある。川神流 瞬間回復」

 

内にある気が百代の体を治癒していく。

 

これが噂の瞬間回復か……

 

「次はもっと強くいくぞ!川神流、無双正拳突き!」

 

百代の繰り出した強力な正拳突きは、衝撃で地を削りながら葵に迫る。

 

それが正に葵に当たろうかという直前、…………葵の姿が突然、百代の視界から消えた。

 

「御閃流、短刀乱舞,5連」

 

百代の下から聞こえたその声の主は、手にした短刀の連撃をカウンターとして叩き込んだ。

 

「ガッ!グホッ!速、追いつけな……。なら、」

 

百代は回復するかと思いきやそのまま葵の手首を掴み、

 

「川神流、人間爆弾」

 

葵を巻き込んでそのまま自爆した。

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

 

「川神流、瞬間回復」

 

百代は自爆の後直ぐに回復し、自爆した後の煙立ち込める場所を注視する。

 

……そこには、ダメージを受けつつも健在に立つ三原葵の姿があった。

 

「ほう、まだ立っていたか、しかしあの爆発のダメージをどう逃れた?」

 

「気を纏ってガードしただけです。少し気を冷気に変換しながら、ね」

 

「そんな事もできるのか、……俄然面白くなってきた!」

 

「今度はこちらから行きます。御閃流、氷牙」

 

強烈な冷気を纏った短刀が百代を切り裂く。

 

そして刃の冷気は体温を奪い、スタミナを削り取る。

 

「やるな!だがこっちも負けられないな」

 

そして百代が拳を突き出そうとするその直前。

 

「そこまでじゃ!」

 

学長の声が響く。

 

「事前に決めたルールによりタイムアップ。よって勝者、三原葵!」

 

わあああああ!

 

周りが騒ぎ立てる。

 

だがそんなものは葵には関係がない。

 

なぜなら、葵にとっては関係の無い人物の事など必要なく、ただ自分の周りがどう思っているかだけが全てだからだ。

 

 

「ふはは、三原 葵、それに御閃 綾也か、面白いな」

 

そして武神は彼女とその主に狙いを付けた。

 

 

 

 

 

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夜、川神市内、とある廃ビル

 

「これより、臨時集会を始めるぜ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…………to be continued⇒

 

 

 

 




と言うわけで5話でした。
葵さんの強さは壁を超えてちょっとというところです。
葵さんが防御特化なのは理由があります。結構早い段階でわかると思います。

誤字脱字、アドバイス、感想ありましたらお願いします。
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