桃「マズイ…!これはマズイぜぇッ!」
どんどんドス黒い感情に襲われる桃太郎。
ゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボ
鬼「もぉーーーーもぉーーーーーたるぉおぉぁあぁあぁああ!!!!!!久し振りィイィイィィィ!!!!!!」
桃「テッテッテメェはぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあッッッッッッッッッッッッッッ‼」
桃太郎はこの鬼に見覚えがあった
桃「あっ青鬼のマリーナ!!!!…でもなんだその格好は…?」
桃太郎はひどく疑問に思った。十年前このマリーナという青鬼と戦った際はこいつの体は人型だったはずなのだ。
しかし今桃太郎の視界にいるのは四肢がヒレになりおビレがありそして長い一本角…例えるなら後世で作られることになるポケットモンスターXYに出てくる水ポケモンダイケンキのような風貌だった。
マリーナ「聞きたいかぁン〜?聞きたいかぁン〜?そ・れ・はぁ」
文字どおりマリーナが鬼の形相になる
マリーナ「俺はねぇ!お前さんにぶちのめされてねぇ!ずーーーっと自信を無くしてたよ!…ところがねぇ、最近お前さんにケチョンケチョンにされた鬼族が再興してきてさァ――皆でお前さんに復讐しようぜってことで結託したわけよン。鬼族のインテリ野郎が無料で強化手術してくれるって言うからサーー受けてみたらさー…」
桃「ンぇっ!?」
瞬時にマリーナが視界から消えた
桃「おい!マリーナ!出てこいよなんだよお前よ!言いたいことあるならハッキリ言えよチンポコ野郎!」
半ギレになりながら浮上してきたマリーナ
マリーナ「うるせーーーーー!!!あの時の俺とはワケが違うんだーーーーい!」
ぶじゅるっ
肉をえぐるような聞き心地の悪いおとが響いた
その音源は
桃「のぁ“ぁ“あ“あ“ぁ“ぁ“あ“あ“あ“ーーーーーーッッッッッ!!」
マリーナの鋭利な一本角は桃太郎の右太ももの肉をえぐり取っていた
桃「クククソッタレェ〜〜〜」
エグい量の血が流れる太ももを押さえながら桃太郎は悪態をついた
マリーナ「死ねやアッ桃よォォオォオーーーー!!!!!!」
一本角を携えてマリーナが突っ込んでくる
桃「待って!待てマリーナ!」
桃の待ってくれ発言に応じるマリーナ
マリーナ「ぅん?」
桃「話を聞け!俺ァお前がここにいることを知らなかった!そこで相談だ!俺が一回帰ってお前とドンパチやる身支度してくる!絶対戻るから待っててくれ!お前だって丸腰の俺とやったって面白くないンちゃうか?!」
しかめっ面になりながら考え込むマリーナ
マリーナ「戻ってくる?」
桃「戻ってくる。」
マリーナ「嘘つかない?」
桃「嘘つかない。」
マリーナ「…いいよ待っといてやんよ。」
桃「マジで!マリーナお前話が分かるようになったなあの半グレが!」
マリーナ「でも戻ってこなかったら上層部にチクってお前の地元に総攻撃けしかけるかんな。」
桃「分かった!分かった!3日!3日待ってくれ!俺戻るから!」
マリーナ「いーよじゃあ行けよ。」
桃「ぁあ!…いててて…岸に着くまでに失血死しなきゃいいんだが…」
桃は激痛の走る太ももを押さえながら岸まで舟をこいでいった。
マリーナ「…」
―岸についた桃―
桃「ぁっあ〜〜いってってってって…」
ウサギに見つかる桃
兎「桃!どないしてんその太ももよ!海賊にでもやられたか?!」
桃「ちげーよチキショー。これの経緯はどうでもいいからちょっと医者呼べ医者を。」
兎「あっおう!」
ウサギが読んでから数分後近所に住むクロッシェードという医者がやってきた。
数少ない友好的な鬼で桃太郎が鬼をコテンパンにしてからも何一つ責めない聖人である。
クロ「これで応急処置はしたぞ。」
桃「イヤーアリガトこれで約束守れらぁ。」
クロッシェードが口を桃の耳元に寄せ小声で囁く
クロ「マリーナにやられたんだろ? 」
桃はドキーンとした
桃「…アーシッテンダアイツノコト」
思わず裏声になる桃太郎
クロ「マリーナは俺の親友の息子だ。十年前お前にコテンパンにされたアイツが注意をしてなかったとはいえ…お前にそこまでの傷を負わせるなんてなぁ。なんかまたエライことやらかしてたんだろ。」
桃「…まぁうん。3日後また会いに行くんだワ。」
クロ「とりあえず帰れ。あとマリーナはあれで結構雑いからナ。3日の約束なら5日くらい待ってくれると思うぞ。」
桃「おっけ〜〜〜〜い。」
血が足りないせいかテンションが無い桃太郎
―帰宅―
桃「たでぇまぁ〜〜」
爺「クロッシェード先生から電話あって聞いたぞ。なさけねぇなあお前よ。当たって砕けろの精神を持てって散々教えたじゃないの。」
婆「アタシの団子持たねえからだ。」
桃「うっせーーー!老いぼれ共がぁ!!とにかく3日したら出てくかんな!」
爺「好きにせぇダボが。」
婆「今度は行く前に食わせてやる。」
―日本海―
海賊A「知ってっか?今日は金持ちの舟が何隻か通るってな。」
海賊B「だよなっ!そうとなったら作戦を」プチゅンっ
船上で相談をしていた海賊たちはマリーナに食われてしまったようだ
マリーナ「…(咀嚼音)」
マリーナ「(もう4日経ったぞー桃ー。)」
空虚なマリーナの声が海に響いた。
―to be continued―