イナズマイレブン!北のサッカープレイヤー 作:リンク切り
集まれ!トッププレイヤー達! #01
あの、エイリア学園との事件から、3ヶ月。
俺達は元の学校へと戻り、サッカーを楽しんでいる。
だが、今俺は、稲妻町の坂を猛ダッシュしていた。
「急げ!急げ!!」
俺、円堂守!
好きなこと、サッカー!趣味、サッカー!特技、サッカー!
以上、終わり!
「ああ、風丸たち、怒ってないかなあ・・・・」
商店街までの道を、一直線に突っ切る。
「あっ、円堂のお兄ちゃん!おはよー!」
「まこ!おはよう!」
声をかけてくれたのは、俺たちがまだ日本一になる前にお世話になったまこだ。
学校にサッカーグラウンドができる前は、河川敷のサッカーコートで一緒に練習をしていた。
「今日も、練習頑張ってねー!」
「おう!ありがとう!」
まこに手を振り、また走り始める。
目指すは、スポーツショップだ!
⚽
スポーツショップのお店の前には、俺達のチームメンバーがいた。
左の青いのから風丸、髪を立ててるのは豪炎寺。で、一番右のでっかいのが壁山だ。
「遅いぞ、円堂。」
風丸が俺を咎めるように声をかけた。
「はあ、はあ、はあ。遅れてゴメン!風丸、皆。」
風丸も豪炎寺も、呆れた顔をして仕方ないなと許してくれた。
壁山は、「よくオレも遅れることあるッス・・・・」と最初から怒っていなかった。
優しいヤツだな、壁山は!
「でも、残念だったな、円堂。」
「え?何でだ?」
「お前の狙ってた限定モデルのシューズ、もうとっくに売れきれちまったぞ。」
「えーっ!?」
がっくり・・・・ま、そりゃそうか・・・・
前はこんなこともなかったのにな。
昔は売れ残りとかがちゃんとあったのに、雷門中が日本一になってから稲妻町でもサッカーが人気を取り戻した。
シューズが発売日に完売しちゃうのもおかしな話じゃないんだ。
「・・・・なーんてな。そんなことだろうと思って、買っておいてるぜ。」
風丸が後ろ手で隠しているものを見せた。
「あ!それ!」
それは見紛うこともない、俺の狙っていたホワイトスパイク!
「ほら、1万五千円だぞ。」
「おーっ!ありがとう、風丸!うわー、やっぱカッコイイなあ・・・・。」
風丸から、シューズを貰い受ける。
代わりに財布を出して代金を支払った。
おこずかいほとんど無くなったけど、母ちゃん買うの許してくれて良かった・・・・。
この白いボディライン、俺の愛用の会社が出しているシューズの色違いだ。
こういうのって、発売されると揃えたくなるよな。
「キャプテン!そんなことより、このままじゃ遅れちゃうッス!早く行かなきゃ、響監督に怒られるッスよ・・・・。」
「ああ、そうだった。円堂、急ぐぞ!」
「あ、ああ!」
俺はスパイクをカバンに入れ、風丸達に続いてまた走り出した・・・・
「風丸!また早さに磨きがかかったんじゃないか?一緒に走ってるとよくわかるぜ。」
「円堂も、あんなに走った後なのにまだスタミナが残ってるのか。」
「み、皆早いッス・・・・」
「どうした壁山!そんな事じゃ、ホントに遅刻だぞ!」
「そ、それは嫌ッス!」
うおおおお!と気合を入れてダッシュする壁山。
凄いぞ壁山!
その時、どこからか何か視線を感じた。
「・・・・ん?」
「どうした、円堂?」
「いや、何か、誰かに見られてるような気がして・・・・」
「そんな事はいいから、急ぐぞ!」
「お、おう・・・・」
足を止めて振り返ったものの、誰もいない。
おっかしいな・・・・
俺達はまた走り出したが、やはりどこかから視線を感じる。
「うーん・・・・」
「どうしたんだよ、円堂。」
「何かなあ。こう、モヤモヤするっていうか・・・・」
「・・・・わかったよ。お前達は先に行っててくれ!俺は円堂とこの辺りに何かないか探してくる。」
「はいッス!」
「わかった。遅れるなよ!」
風丸が、先に走っていた壁山と豪炎寺に叫んだ
2人は、一瞬躊躇ったものの返事をした後そのまま走って行った。
「で、その視線はどこから来てるんだ?」
「あっちの方から、だと思う・・・・」
俺が自信なく突き指したのは、電柱の方だ。
その瞬間、何か音のようなものが聞こえた。
「・・・・!!」
「誰かいるのか!?」
風丸が声を上げた。
すると、電柱の影から、短い髪を逆立てた男の子が出てきた。
「あの、すみません。オレ、そういうつもりじゃなくて・・・・」
「風丸、知ってる人?」
「いいや・・・・」
「誰なんだ、お前は。なんで俺たちを見てたんだ。」
「あ、えっと、宇都宮虎丸です。」
少年、宇都宮虎丸は、俺たちを見ていた理由について話し始めた。
「オレ、雷門中まで呼ばれてて・・・・途中道わかんなくなっちゃって。それで、円堂さんいたから、付いていけばわかるかなって・・・・へへ。」
虎丸は、バツが悪そうに細々と呟いた。
なんだ、そういう事だったのか。
「じゃあ、君も響監督から呼ばれたのか?」
「あっ!はい!そうなんです!」
「じゃあ、一緒に行こう!えっと、虎丸、でいいんだっけ?」
「はい!虎丸です!いやあ、円堂さんに名前呼んでもらえるなんて!オレ、嬉しいです!」
虎丸が、嬉しそうに声を上げる。
あれ?俺、名前言ったっけ?
「えっ?俺の名前は知ってるのか?」
「勿論!サッカーやってる奴なら、みんな知ってますよ!風丸さんも!」
「へえ、そうなんだ!」
「まあ、宇宙人を倒した男だからな、お前は。」
「そうだったそうだった!」
風丸は、顔を背けて呟いた。
風丸は最後の敵、ダークエンペラーズとして俺たちの前に立ちふさがった。
気にしなくてもいいって言ってるのに。
そういえば俺達、テレビにも写ったことあるし、インタビューも受けたことがある。
確かに、イナズマイレブンのこと、知ってる人が多くても驚くことは無かったんだ!
「俺もサッカーやってるんです!よろしくお願いします!」
「ああ、よろしくな、虎丸!」
「よろしくな。」
「は、はい!」
俺と風丸に手を差し出され、感極まったように腕を握ってブンブンと振る虎丸。
俺と風丸は、あははと笑いあった。
ピピピッ!
「あれ、電話だ。」
「誰からだ?」
「うーん、
携帯を操作して、電話に応答する。
すると、携帯から大きな声が響いた。
「もしもし?」
『もう!皆さん、何をしているんですか!集合時間、もうとっくに過ぎちゃってますよ!』
「あ、やば!こんな話してる場合じゃなかった!」
『早く学校へ来てくださいよ?とーっても驚くことが待ってますからね。』
「とっても驚くこと?」
『ふふ、まだ内緒です。それじゃ!』
ブツンと通話が切れる
それよりも、とっても驚くことって何だ?
でもその前に、早く学校に行かなきゃ!
「よし、学校まで急ぐぞ!」
「おう!」「はいっ!」
俺が二人に呼びかけると、二つの返事がそれぞれ帰ってくる。
俺達は走りながら、話を続ける。
「それで、音無は何だって?」
「何か、とーっても驚くことが待ってますからね、なんて言ってたぞ。」
「とっても驚くことって・・・・?」
「さあ、俺も詳しくは聞いてないんだ。」
「もしかしたら、本当の宇宙人が侵略してきて、地球最強メンバー再集結!みたいな感じだったりして。」
「あはは・・・・そうだったら、笑えないな・・・・」
話しながら走っていても、風丸は息切れをしていない。
驚いたのは、虎丸も話しながら俺たちのスピードについてきている事だ。
サッカーもやってるって言ってたし、凄い奴何だなってことが凄い伝わってくる!
それに、驚くことって・・・・くーっ、ワクワクするぜ!
「もう、遅いですよ!」
雷門の後者には、マネージャーが3人並んで待っていた。
雷門中の理事長の娘、雷門夏未。
その隣の、サッカー部創設時からサッカー部に付き合ってくれている、木野秋。
元新聞部で情報通の、音無春奈。
全員が全員、雷門イレブンにとって大切な存在だ。
「でも、良かった。まだ、響監督は来ていないわ。」
「良かった。これで遅刻じゃないよな。」
「大遅刻よ!もう皆揃ってるんだから。」
「皆・・・・?」
周りをよく見てみると、何やらグラウンドに人が集まっていた。
1人、俺たちに気づいたのかこっちに近づいてきた。
あそこにいるのは・・・・
「あ、円堂さん!お久しぶりです!」
「立向居!お前も呼ばれたのか!?」
「はい!」
俺たちとエイリア学園と戦ってくれた立向居だった!
途中から俺の代わりにゴールを任せていた頼もしい奴だ。
「間に合ったな、円堂。いつ監督が来るかヒヤヒヤしたぜ。」
「豪炎寺!ゴメンな、先に行かせちゃってさ。」
「ああ、大丈夫だ。」
「キャプテン!間に合ってよかったッス!」
「ああ!ありがとな!」
ほっと安堵する壁山に、俺は親指を立てて返す。
「それより、俺たち以外にも集まってる奴がいるぜ。」
豪炎寺が指さした先は、雷門中グラウンドの簡易観客席。
そこには、吹雪や綱海、木暮など、これまで一緒に戦った仲間が勢ぞろいしていた。
「うおーっ!皆!久しぶりだな!お前達も呼ばれたんだ!?」
「そうなんだ。元気そうだね、キャプテン。それと、豪炎寺くん達も。」
互いを認めて、楽しそうに笑う吹雪と豪炎寺。
こいつらはストライカー同士、仲がいいからな!
「ああ!勿論元気だぜ!来るなら連絡してくれてもよかったのに。」
「へへっ、悪ぃ、なんせ急な話だったんだからよ〜。」
「俺は驚かせたかっただけだけどね、うししし・・・・」
綱海も木暮も調子がいいみたいだ。
でも、こんなすっげえメンバーが揃って、一体何が始まるんだ?
まさか、風丸の言う通り本当に宇宙人が攻めてきてたり・・・・?
そんな不安な事を思っていると、アキが近寄ってきた。
「円堂くん。まだ、響監督が来るのにも時間がかかりそうだし久しぶりに皆とお話してみたら?」
「そうだな。俺たちが知らないような奴らも、何人かいるみたいだしな。」
「へえ。って事はまさか、まだ知らないプレイヤーがいたのか?楽しくなりそうだな。」
「そうなのか!?じゃあ、そいつらもサッカーできるのかな!?」
「それは聞いてみた方が早いかもな。」
そうだな、サッカー出来るなら話してみたいし。
豪炎寺が言うように、話しかけてみよう!
「えーっと、あそこにいるのは・・・・」
最初に目に付いたのは、こっちに背を向けてリフティングをしていた、赤い髪の少年だった。
サッカーボールを蹴っていたため、一番に目がいったんだ。
俺はそいつがいるところまで走っていって、話を聞いてみることにした。
後ろからは、豪炎寺達も一緒についてくる。
「リフティング上手いな!お前も、サッカー出来るのか!?」
俺が話しかけると、長らく続いていたリフティングをやめてこちらを振り向いた。
「やあ。また会えたね。」
「え・・・・!?」
「円堂くん。」
「まさか、お前ヒロトか!?」
「うん、そうだよ。これからは君と、エイリア学園のグランではなく1人のサッカープレイヤー、ヒロトとして関係を築いていきたいんだ。」
そう言うとヒロトは、俺に握手を求めるように手を差し出した。
俺はもちろんその手を握り、ヒロトの事を歓迎した。
「勿論だよヒロト!これからは楽しくサッカーやろうぜ!よろしくな!」
「うん。よろしく。」
俺と握手した後、ヒロトは豪炎寺へと向き直る。
「改めて、
「豪炎寺修也だ。久しぶりだな。」
「そうだね。今度は、ストライカー同士互いに競い合いたいな。」
「フフ、それは楽しそうだな。」
敵同士、ライバルだったからな。
これからは皆で仲良くサッカー出来るなんて夢みたいだ!
「俺とははじめまして、だな。風丸だ。よろしく。」
「よろしく、風丸くん。」
って事は、ヒロトも響監督に呼ばれてたのか。
これはいよいよ大変なことになるぞ!
「ヒロト。私の事も、紹介してくれないか?」
ヒロトの後ろから、声がかかる。
そこにいたのはなんと・・・・
「ウルビダ!?」
「その名前はもう捨てた。私の事は、
「八神、玲名?」
「俺の名前、グランと同じように、エイリア学園の他のメンバーにも本当の名前がある。ウルビダやグランは、コードネームみたいなものなんだ。」
「あの時は、すまなかったな。反省してる。」
「いやいや!思い直してくれたならいいんだ!」
もしかして、ヒロトと同じようにエイリア学園の奴らとも、またサッカー出来るのかな!?
アイツらすっげー強かったし、やっぱりまたサッカーしたいな!!
「ねえ、円堂くん。彼にも、話しかけてあげてよ。」
「えっ?」
ヒロトが指さしたのは、緑の髪の少年だった。
俺はヒロトに言われた通り、その少年にも話しかける。
「キミも、響監督に呼ばれたのか?見たことない顔だけど・・・・」
「ふふん、君はもう俺と会ったことがあるはずだよ、円堂君?」
「えっ!?」
「いや、でも、一応はじめまして、って言っとくか。俺の名前は緑川リュウジ!エイリア学園のレーゼ、って言ったらわかるかな?」
「えーっ!?レーゼ!?あの、ジェミニストームの!?」
確かに、よく見ると面影があるようなないような・・・・
でも、レーゼってこんな奴だったっけ?
「そうそう!でも、もうレーゼとは呼ばないでね。ヒロトの言った通り、レーゼってのは宇宙人ネームだから。これからは緑川でよろしく!」
俺が呆気にとられていると、横にいた風丸がレーゼ・・・・じゃなかった、緑川へと詰め寄った。
「な、何が緑川だ!俺たちの学校壊しといて!!」
「いやいや、色々諸々申し訳ない・・・・反省もしてるから。ここだけの話、これでも結構宇宙人のキャラ作ってたんだよね〜。」
「ま、まるで別人だな・・・・」
風丸がぼそりと呟く。
確かに・・・・
俺がレーゼだって気づけなかったのも仕方ないってくらいだ。
「って事で、終わりよければすべてよし。これからよろしく!」
「またことわざか。そこだけは素だったんだな・・・・」
「エイリアからはあと2人、バーンとガゼルのチームから1人ずつ。」
「
「
二人共、ザ・カオスにいたメンバーだ。
「よろしくな!バーンとガゼル達は来てないのか?」
「二人共、少し前からどっか行ってんだよなー。クララ、知ってるか?」
「・・・・聞いてない。」
「ふーん。」
仲が良いのか悪いのか、最低限の話をした後二人は押し黙った。
「あはは・・・・じゃあ、俺は他にも知らない奴がいるか見てくるぜ!」
えっと、次は誰にしようかな・・・・
他の奴も、ヒロトのように知っている奴がいるかもしれないぞ!
早速話しかけてみよう。
「なあ、円堂。1人、ノリの悪い奴がいるんだが・・・・お前、知ってる奴か?」
「え?」
綱海が、他のメンバーを連れてやって来た。
目線の先には、紫の髪の、なんだっけ、リーゼント?な男がいた。
「いや、俺も知らない・・・・」
俺はそいつの近くに寄って、話しかけることにした。
綱海や他のメンバーも気になるのか、俺に着いてくる。
「なあ、君も響監督に呼ばれたのか?」
「・・・・さあな。」
少年の無愛想な態度だ。
「俺、円堂守!君の名前は?」
「・・・・
「そうか!よろしくな、飛鷹!」
「・・・・ああ、よろしくな。」
それだけ言うと、櫛を取り出して自分の髪を整えながら飛鷹はどこかへ行ってしまった。
飛鷹か・・・・
アイツもサッカー上手いのかな!?
ヒロト達と違って、見たこともなかったけど・・・・
まだまだ、俺の知らないサッカー選手がいるのかな。
「あれ?鬼道、誰と話してるんだ?」
「いいや、俺もわからん。さっきのやつと同じく新入りか?」
「声かけてみようぜ!」
俺はすぐに鬼道へと駆け寄った。
隣には佐久間がいて、その隣には、帽子を被った奴がいた。
目深に被っていて、その上マスクをつけているため顔は見えない。
「鬼道!それに佐久間じゃないか!」
「ああ、円堂か。」
「見る限り、かなりの強者が揃ってるみたいだな。」
「そうなんだよ!・・・・あれ、そっちの奴は?」
「ああ、
「へぇー!よろしくな、
マスクと帽子で顔が見えないのだが、そいつはフッと笑った気がした。
「ああ、よろしくな。円堂守君?」