これははたして鎮守府か?   作:バリカツオ

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誤字の指摘ありがとうございました!
早速適応させていただきました。


駿河諸島鎮守府の旅館 その2

今は頭を休めたいため策はあとで考えることとして・・・

「あっ・・・忘れてた。妖精さーん」

「ナンデスカ?」

「1週間おやつ抜きね。」

この言葉を告げた瞬間、この世の終わりみたいな顔をしていた。

「ナンデデス!?ナンデ!?」

「いや混浴作った罰だよ!いくら何でもやりすぎだ!」

「オネガイデス!ナンデモシマスカラ!」

「ん?今何でもすr「ショルイシゴトイガイ」・・・・チッ」

「司令官もその辺で・・・。」

「・・・三日に減刑してやろう」

「カンシャノキワミ・・・」(オニ!アクマ!チヒロ!)

若干不服そうだが納得し哀愁漂う背中を見せながら廊下へと消えていった。

しっかりお灸は据えておかないとまたやられかねん。

そんなこんなで畳に寝っ転がっていると急に眠気が差してきた。

いくらエナジードリンクでごまかしていても、リラックスしているときに日ごろの疲れはどうしても出てきてしまうものだ。

時刻はヒトゴーマルマル、食事まで若干の余裕がある。

仕事のことを口に出したら最後、どうなるかわからない。(主に時雨や古鷹に聞かれたら・・・・というか吹雪以外の誰に聞かれても密告されそうな気がする)

「お疲れですか?司令官?」

「なんだかな・・・ちょっと寝るよ・・・」

「はい!おやすみなさい。」

部屋の隅にゴロンと横向きになるとイグサの香りがさらに強くなり、眠気が強くなり目を閉じた。

 

 

どれくらいたっただろうか

うっすらと目を開けると、部屋は少し薄暗くなっており、隣の部屋は西日がうっすらと差している。

もう夕方か。

湯呑は片づけられており、視界には吹雪がいない。

少し出ているのかと解釈し、海のほうを見てもう少しまどろもうと寝返りしようとした時、ふと気が付いた。

柔らかい

そもそも腕枕で寝たはずなのになぜか両手がつかえる。

仰向けになると予想は当たった

「司令官起きましたか?」

「ああ・・・え?・・・・ああ?」

本を読んでいたらしく、俺が寝返りをうった時に本をどかすと吹雪の顔がドアップで映る。

寝起きだからか頭の回転が追い付かず、考えようとしたときに部屋の壁かけ時計がヒトロクマルマルを告げる鐘を鳴らした。

「司令官食事の時間ですし食堂に行きましょう?」

「へ?ああそうだそうだ!行かなきゃ!」

というかまだ打開策考えてなかった!

少し寝すぎたと先ほどの疑問は暁の水平線に放り投げ、向かう間必死に考えた。

若干お互いの顔が赤いのは夕焼けのせいだと自分に言い聞かせながら。

 

いい案も思いつかず、食堂についてまず目にしたのは

「・・・マグロ?」

「この間の緊急融資のお礼だそうです。この時期は大湊のマグロが季節なんですよ。」

間宮さんが腕をたくし上げ。マグロ包丁を研いでいる。

三陸鎮守府の電ちゃんか。遠征で来るたびに何かしらのものを持ってきてくれているが・・・。

今度この旅館のフリーパスでも進呈しようかな。

「って間宮さんマグロの解体できるんですか?!」

よくよく考えたら女性にできるものなのか?

「あら?給糧艦よ!できて当然です。ささ、席についてください。解体ショーを始めますよ。」

これ以上ない説得力のある言葉を言われ、向かうと丸テーブルに先ほどのメンバーが座っていた。

ちなみにだが鎮守府を空けるわけにはいかないので川内、加古は残ったらしい。

「さてそれでは始めますね!まずは・・・・」

圧巻の包丁さばきでマグロをばらしていく。(当然解説付き)

 

 

筆舌に尽くしがたいので割愛・・・(そこ!手抜きとか言わない!)

 

 

「あぁ食べた・・・」

「結構量ありましたね」

和懐石(+マグロの刺身)を食べ部屋でお茶をしばきながらまったりとする。

休みにここに来るのはいいかもしれない。久しぶりに昼寝もできたし・・・・。

さっきのことは忘れろー忘れろー・・・よし!のんびりしているとやっぱり思い出すな!

「温泉はいるか~」

「そうですね~」

腰を上げ浴衣を取り出し、室内の風呂へと向かう。

 

「ふぅー!」

風呂にゆっくりつかると日頃の疲れも取れるというがまさしくその通りだ。

毎日書類を見ている関係か、肩が最近重い。

深めにつかりのんびりと空を見上げれば満点の星空が見える。この辺りは街灯も少ないため、よく見える。

今日は海も凪いでおり、はるか彼方に灯台の光だろうか?水平線のぎりぎりのところにちかちかとした明かりが見える。おそらく妖精さんが言っていた八丈島の灯台の一つだろう。

「静かだなぁ・・・」

「ほんとですね・・・」

吸い込まれそうな真っ黒い海だが不思議と恐怖は感じない。

灯台の明かりもそうだが星々の明かりが海と合わさって自分が夜空にいるような感覚を思わせる。

と、そんな感傷的になっているときに違和感を感じた。

「・・・・」

「・・・・」

「・・・吹雪ちゃん?」

「どうかしましたか?」

「どうしてここにいるのかね?」

「入るかって誘ったのは司令官じゃないですか」

「ちがうよ!?どう考えても一緒に入ろうなんて言ってないよね?!」

一体全体うちの者たちはどうなっているのだろうか・・・。

なるべく視線をそらすようにしてお風呂をしのぎ(背中は押し切られて流された)布団を敷いて寝た。

昼寝をしていても疲れが取れたわけではないのですぐに眠気が来る。

日ごろの疲れから、吹雪は隣の布団で寝息を立てていた。

 

「なんか大事なこと忘れてるような・・・?」

考えようとしたが眠気に勝てずそのまま眠り始めてしまった。

 

 

吹雪にいかにして個室に移ってもらうかを考えていたことを思い出したのは、朝目が覚め、吹雪の幸せそうな寝顔を見たときであった。




E-4・・・もう二度と行きたくない・・・・。弾薬がとろけた!
E-5はギミック二つもあるらしいしもうつらひ・・・。

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