これははたして鎮守府か?   作:バリカツオ

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今更ひな祭りネタをやってますが許して下さいなんでも島風


駿河諸島鎮守府のひな祭り

寒さもある程度引いてきたある朝

業務負荷がある程度減って部屋で過ごす時間が増えてきたが、相変わらず部屋に置いてある物は少ない。

寒さも引けてきたしそろそろ釣り道具でも実家から取り寄せようか。

はたまた、将棋盤でもいいな。

こんなことを考える余裕が寝起きにある時点で大分楽になった。

時刻はマルナナサンマル

ベットから起き上がり、眠気を払おうと顔を洗いに行く。

ここで眠気に負けたらおそらく10時までは起きれないだろう。

寝癖を梳かし・・・と思ったが爆発してしまっており、手に負えそうもないためそのままシャワーを浴びることにした。

 

「あー・・・サッパリした。」

シャワーと髭剃りなどの身だしなみを整え終わり、クローゼットを開ける。

「・・・・は?」

 

中に入っていたのは紺色の着物だった。

 

「・・・んん?どいうこと?」

昨日までは海軍の軍服が入っていたはず

それが今日は羽織袴の着物になっている何でいったいどんな天変地異があったのだろうか

仕方なく、クローゼットを閉めて私服が入っているはずのタンスを開ける。

「・・・・ない。」

昨日まであったはずの私服はすべてなくなっていた。

寝間着やジャージすら残っていない。

「・・・・・・・・・・。」

 

 

 

「司令官!いますか?」

「吹雪か?今開ける。」

部屋の扉を開けるとそこには着物を着た吹雪がいた。

「司令官?!その恰好は!」

提督ももちろん先ほど部屋に唯一あった羽織袴の着物を着ていた。

「なんかもう犯人見えてきたぞ・・・。」

「だれですか!いったいこんないたずらをしたのは!私のところも私服や制服が一切なくて・・・。仕方なくこの着物を着てきたんですけど・・・・・・・。」

数枚を羽織っているところを見るとすべてを着てきたわけではなさそうだ。

「あの・・・提督。」

後ろから話しかけられ、振り向くと山風とその後ろに時雨がいた。

こちらも着物を着ているが、また違ったもの・・・

はっきり言わせてもらうと3人官女の格好していた。

「時雨。青葉はいるか?」

「うん。昨日こっちに来ているよ。今日も滞在しているはずだよ。」

予想通りだ

今日は3月3日のひな祭り。

 

 

「あ!司令官さん!どうですか?着物の着心地は?」

「青葉ぁ・・・。」

「え?!なんでそんな怖い顔しているんですか?!」

取りあえず探そうと歩き出したら、階段で青葉に会った。

少しピリピリして話しかけると、何故怒っているのかわからないといった表情だった。

「こういうことは話を通せって・・・」

「え?望月さんから話行ってないんですか?」

「え?」

「え?」

 

 

 

聞くところによると、予想通り新聞の記事で各鎮守府のリアルひな壇の写真を載せようといったことになり、うちの担当は内浦の青葉が・・・というか担当できるのが一人しかいないため即決で決まった。

しかし、どう持ち掛けたらいいかわからず、考えていたところを望月に話しかけられ任せたということだった。

「でこうなったと。」

確かにあいつなら鍵のピッキングができるだろうから納得がいく。

そして、黙っていたのもなんとなくだが察しが付く。

「今度は釣り餌にでもしてやろうか・・・・・・。」

「へ?」

「いや何でもない。まさか一日これを着てろってことはないんだろ?」

「まさか!お仕事もあるでしょうし、一枚だけ写真を撮ったら脱いでいただいて構いませんよ。それよりも受けていただけますか?」

「こうなったらもうやるしかないだろ・・・。で、誰がどの役に?」

「こちらに書かれています!」

 

 

 

お内裏様 耳本

お雛様  吹雪

三人官女 山風、川内、時雨

五人囃子 龍驤、望月、榛名、深雪、58

随臣   古鷹、加古

 

 

 

 

「はぁ・・・。58も巻き添え食ったか・・・。」

「そうでもないですよ。大本営支給の服がある子が何人かいますし。」

「何それ怖い。ってかあいつらは何やってるんだ・・・。」

頭に、夏木と桐月大将の笑顔が浮かんだ。

写真には上から、大和型、川内型、潜水艦5人、一航戦の二人といった並びだった。

「それプラス山風さんに三人官女の季節限定制服が支給されてますよ。」

なんかもう頭痛い・・・。

「もういいからさっさと写真撮って望月を釣り餌にして終わりにしたい・・・・。」

 

 

 

「一枚だけ」

確かにそう約束した。

隣の島に特別に用意されたひな壇には、すべての飾りつけを終えてあとは人形役が座るだけの状態になっていた。

艦娘とて娘なのだからお雛様にあこがれるものなのだろう。

写真を撮り終えた後、ふとお雛様側にいた山風がぽつりと

「吹雪姉ぇはいいな・・・。あたしも・・・着たかったな。」

これを聞いた吹雪がこっそりと提督に持ちかけた

「司令官。お雛様役を変わった写真とってもいいですか?」

本人が着たいと言っているし、それならばまぁいいかということで了承した。

実際山風は飛び上がるほど喜んでいた。

よかったよかったと提督も時雨もうなづいていた。

 

「提督。ありがとうね。」

「いやいや。やっぱり女の子だし着たいんだろう。」

「そうだね・・・・。」

「・・・時雨も着るか?」

「いいのかい?」

ちょっとうらやましそうな視線を向けていたのがありありと伝わってきた。

もう一枚くらいなら

 

大体の皆さんは予想ができたのだろう。

一枚だけ

その約束だったのが2つ例外ができた。

此処の艦娘は誰しも思いの強さは違えど提督に心を寄せている。

皆、お雛様をやってみたい

山風の時はみんなも賛同し、協力してくれた。

だが、時雨も撮っていいとなった時状況が変わった。

撮り終えた後で、龍驤が川内が古鷹が榛名が・・・・

うちも!私も!

皆かわるがわる写真を撮りたがってしまったのだ。

 

結局、全員がお雛様になった写真を撮ることになったのだが、問題が一つ。

お内裏様役の交代ができないことだった。

 

目当ては提督なわけだから、交代は許されない。

しかも、お雛様役は十二単のため、着付けに時間がかかる。

それをあまり動かず、じっと待たなくてはならないのだ。

もうやめようというのは気が引ける。

あんなに楽しそうな顔をしている子たちを見ると我慢しなければ

 

撮影を始めたのはマルキュウマルマル

終わったのはヒトゴーマルマル

 

最後の58の写真を撮り終え、立とうとしたら・・・・

「あれ?」

尻の感覚がなく、立てなかった。

 

 

 

「すみません・・・司令官。」

「いいんだ。吹雪ちゃん・・・。みんなが満足してくれたんなら。」

執務室のソファーにうつぶせになりながら返事をする。

急ぎの書類だけサインをし、残りは明日に回すことにした。

尻の感覚がないってこんな感じなんだ・・・

取りあえず望月はちょっと出張に行ってもらった

 

・・・どこへって?

ちょっと海の(底)まで




三越コラボ
深雪がまさか日本酒のラベルになるとは・・・!
絶対買わねば!
しばふ艦で固められているということは最後に吹雪ちゃんが・・・?
でも深雪がラベルになっただけでもう大満足だったりしますw
バレンタインボイス・・・唯一省かれたからなぁ(;´・ω・)
吹雪型に限定グラ来ないかな・・・

そして・・・勲章が・・・勲章が足りぬ・・・!
先日溶鉱炉回しましたら・・・
5時間→陸奥
5時間→陸奥
5時間→ビスマルク

ファ!?(゚д゚)
これに伴いまたしてもほかの設計図要求の子たちがさらに遅れることに・・・
というか瑞鶴も来ちゃったからどんどんやばいことに・・・

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