の出来事だったと思われますが、ちょっと改編して
ますので疑問に思われた方はご了承願います。
入学式に関してですが…こちらもアニメでは果南が
入学式だけと言ってるように執り行われているよう
ですが…入学式とダイヤ様の会話だけで夕方は流石に
無理があるのでオリジナル突っ込んでます。。
やはり本来居るべきでない存在が主人公なので
これからも流れの良いように改編があるかもしれ
ませんが、その時は前書きでお知らせ予定です。
それではよろしくお願い致します。
「はぁ…」
職員室へ戻ってきた俺は自分の席へと座り先程の出来事
に対して溜め息をつく。高海達の手伝い、それ即ち編曲
をやるのか…あの生徒会長殿は間違いなくそう聞きたか
ったのだろう。咄嗟の出来事だったのであんな受け応え
になってしまったが…しかし俺のことを知ってる子がこ
の学院に居たことに驚いた、約5年も前のことだぞ…
伝説などと言われてるが所詮編曲に携わっただけのこと、
飾りにすぎない。音楽の世界において編曲者への扱いは
恵まれている物とは言えない。もちろんμ'sの皆は讃えら
れるに値すると思っている。…俺は…違う。。
スクールアイドルはプロではないのでお金が絡むよう
なことはないが、プロの世界は違う。編曲者においての
プロ…一見すると華やかそうに聞こえるがそれは幻想。
例をあげるなら印税、実は印税に絡めるのは作曲者まで。
編曲者は曲単位で予め支払われるだけなのだ。扱いが
良いところはプラスで歩合もあるが…やはり曲が売れれ
ば相乗効果で印税も膨れ上がる、そこに胸躍らせるのが
1つの喜びであろう。だがそこに編曲者は入れない。
売れない曲でも曲単位でお金貰えるからいいのでは、
そう思う人もいるだろうが。…売れない曲を作り出す編
曲者に誰が次を頼む?そう、負のスパイラル。
俺の母親は作曲・編曲をしているから成功しているの
であって、メロディーを作り出すことのできない俺に
将来は無い…。。
いかんいかん、先程のやり取りから話が変な方向へ飛ん
でしまった。燃え尽きただのやりきっただの出しきった
だの言い訳みたいなことを並べてきたが、結局はプロで
は作曲ができないと通用しない…だから俺はキッパリと
諦めて教師を目指したのだ。
今さら俺が編曲など………と、そんなことをひたすら考え
ていると声をかけられる、葛西先生だ。
「岸先生?何か難しい顔してるけど大丈夫?それとそこに
あるの生徒名簿だから、早く皆の名前覚えてあげてね」
「あ、はい大丈夫です。生徒名簿…これですね、目を通し
ておきます」
もう過ぎ去ったことはいい…今の俺は教師なのだ。うむ、
名簿を見て名前だけでも確認していくか。最近の子は読め
ない名前をつける親御さんも多いし、自己紹介のときに
メモすることも忘れずに。。そんな中…1人1人名前を目
で追っていくと見知った名を目にする。
高海千歌
渡辺 曜
あぁ、そうか。2年の担任ってことはそうなるよな。
何か肩が重い…き、気のせいだよな?毎日振り回される
とかないよな?
「それでは今日から1年、よろしくお願いします。」
いつの間にか職員室に来ていた校長が教師皆に頭を下げ
ていた。なるほど、もうすぐSHRの時間なのか?
校長に頭を下げ、教師がそれぞれ散っていく。俺もそれ
に続き職員室を後にした。
…あ、体育館だったね。入学式のこと忘れるところで
あったw
入学式は滞りなく終了。気になることがあるとすれば、
校長先生に俺のこと紹介されてる時…あれは1年生だっ
たのかな?朝方ピギャーと奇声をあげていた朱色髪の女
の子がずっとこちらを凝視していたことくらい。
「ここが2年の教室か。」
入学式を終えて今度はこっちの番。
少し迷ったが何とか辿り着けた。すると同時に予鈴、
なんとタイミングの良いことか。。
ここからが本当のスタート、少しの緊張とこれから先の
教師ライフに不安と期待を懐かせながら教室の扉を開け
る。
おやおや…まだ皆さん席についてないよ(苦笑)いつの
時代もこの景色は変わらないのね。
「コホン…みんな、席についてくれ。」
少しずれてしまった眼鏡を人差し指で持ち上げ生徒に
着席を促す。おぉ、なんか教師っぽいな俺…教師なんだ
けれどもw…挨拶しないと。
「えっと、入学式の時に紹介をされたが改めて。
本日よりこのクラスの担任になる岸 和也という者
だ。授業では世界史、日本史を担当する。これより
1年間宜しく頼む。」
すると一斉に教室内が沸き立つ。
《わぁ、凄いカッコいいっ》
《眼鏡が似合いすぎっ!!》
《こんな先生と1年間一緒とか勝ち組じゃん!》
《彼女いるのかなっ》
《インテリな見た目でイケメン…ジュルリ》
褒めすぎではなかろうか、俺は至って普通だと思うの
だが…んでジュルリって…怖いぞおい…(苦笑)
「あぁーっ、岸先生だっ!!担任になるなんて…奇跡
だよぉっ!」
この大きな声w高海の声が響き渡る。
その声を聞いてかクラスの注目が一気に高海へと向かう。
知り合いなのかと、うん…煩くなってきた。
しかし奇跡…か、奇跡なんてものは人それぞれ捉え方が違
うしとやかくは言わないが…これは所詮偶然レベル。
それに校長が2年の担任だと言っていたではないか…
あ、寝てたねこの子。
「ちょっと静かにしてほしい、まずは皆の自己紹介を
してくれないか?」
生徒は少ないといえど1クラス30人はいるのだ、名前を
覚るのは骨が折れる。
こうして自己紹介で時間が流れ、そのまま1限目へと
入っていく。1限目と言ってもHRなのだけれど。
渡辺が自己紹介を終えて丁度良い時間になったが、こ
れから言う俺の発言で何人の生徒が顔を歪めることに
なるだろうか…
「自己紹介は以上だな、さっそくで悪いのだが私の
最初の授業は小テストがあるのでしっかり1年の
復習をしておいてくれ。」
…ほらやっぱり(苦笑)文句があるのなら校長に言いな
ないよ…これ言い出したの校長なんだがら。。
問題作るの面倒だよ…
予鈴が鳴ったので、休憩の後クラスの役員などを決め
ていく。特に口を出すようなこともなく順調に決まっ
ていった。俺は役員に決まった生徒の名前と顔を一致
されるべく大忙しなのだが。
…たまに目が合う生徒がいるのだが皆して俯いてしま
う。あれ、もしかしてキモいからこっち向くな的なや
つ!?女子高生怖い…。そして本日何度目かの予鈴…
「はい、では決めるべきことは全て決まったので本日
はこれにて下校になる。委員長、挨拶を。」
起立!礼っ!
これで教師としての第一歩が終わり。。なんだろう、
なんと表現していいかわらない疲労感がある。担任の
重圧なのだろうかこれが。。
そういや親父が言ってたな…
《貴様に教師が勤まるのか?まぁ精々精神的に果てる
がいい》と。
今理解できた、ほんとに精神が果てそうである。しか
し弱音を吐けばそれまでの人間…なによりここを紹介
してくれたあの人の顔に泥を塗ることだけは避けねば。
…気持ちを切り替えて職員室へと戻ろう。小テストを
作らないといけないし…今日帰れる?(苦笑)
「先生ぇ~」
ん?この声は高海…か?振り向くとこちらへ向かって
走ってくる…
「なにか用事か?あと廊下を走るなよ。」
「そんなことより先生っ!後で果南ちゃんのところへ
行くんだけど一緒に行かない?曜ちゃんも一緒だよ?」
なにこの友達を遊びに誘うようなノリはwガミガミ言い
たいが嫌われたくないし…教師って難しい。
ふむ…松浦か…今は会うべきではないだろう。それに
やることあるし…
「すまないが今から君達の大好きな小テストを作らない
といけないのでな、お断りしておくよ。」
この苦痛な表情…んーエクスタシー♪って変態か俺は。
「むぅ~…簡単にしてくれないといじけるよ?それじゃ
先生また明日ぁ!」
簡単にしてあげたいが暗記物の教科だからどうしようも
な…おい、走るなって言ったのに走り去って行ったぞ。
あ、生徒会長殿に注意されてるw…乙!
あれから職員室へと戻り昼食のことなど忘れ小テスト
作成に精を出していた。一段落ついたところで辺りを
見回す。
残っている教員も少なく外を見ればすっかり夕日が顔
を覗かせていた。
小テスト内容の確認は明日校長がしてくれるとのこと
なので、終バスの時刻も近いしここらで帰宅するとし
よう…いきなりサービス残業&仕事持ち帰り…
残っている教員にお先に失礼しますと挨拶を済ませて
帰路につく。夕日に照らされて輝く海を見ながらバス
に揺られるこの時間は一時の安らぎ…ボーッと眺めて
いるとあっという間に十千万付近のバス停へと着いた。
「あれ?先生だぁ!」
バスを降りたところで声をかけられる。この声…
またか(苦笑)ほんとこの子とはなにかで繋がれて
いるのではと錯覚しそうになってしまう。。
「お、おぅ、高海か。ではまた明日。」
なぜかわからない…でも今は帰れと俺のシックスセン
スが警告を出している。そんな俺の話しなど聞いては
おらず、高海は海の方へ視線を向けて顔をひきつらせ
ていた。それに吊られて俺も海へと視線を…え…
綺麗な髪を靡かせ海を眺める少女…うん、そこまでは
別に不思議ではない。あれ?あの制服…って!なんで脱
ぎ始めてるの…あ、水着かよ。いやいや、おかしいっ
て!この時期に泳ぐのか!?命に関わるぞ…
「嘘でしょ…まだ4月だよ……」
うんそうだよね、不味いよねあれ…そして海へ脇目も
振らず一目散に走り出す……止めないとっ!!
「おい、高海!走れっ!!」
「う、うん!!」
俺達も急いで後を追う…頼む…間に合えっ!!
「たぁーーーーーっ!」
何がたぁーっだ、馬鹿なのか…高海が海へ飛び込もう
とする少女へしがみつく…よしナイス!俺はその少女
の腕を引っ張ることにしたのだが…2人がバランスを
崩し海へと落下…もちろん腕を掴んでた俺も落下…す
るようなことはない、手を放したからw薄情?何とでも
言うがよい、濡れたくはないのだよw
「「わぁぁぁぁぁ~」」
と、綺麗な声をハモらせて落下していく。。
《バッシャーン!》
海へと真っ逆さまな2人の少女…
「おい高海、大丈夫か?とりあえずその子連れて浜に
上がれ」
うわすげぇ冷ややかな視線(苦笑)程なくして浜辺へと
上がってくる。
「先生…言いたいことが山ほどあるけど、ウチからタオ
ル取ってきて…」
「お、おう待ってろ。」
怖い…ここは素直に従っておこう。急いで十千万へと
入り受付のところへいた志満さんへ事情を説明しタオ
ルを受けとるとダッシュで2人の元へと向かう。
「ほれ高海、タオルだ…それと君も…」
「…」
「あ、ありがとうございます」
高海は無言であったが、バレッタで赤髪を止めた少女
はこちらを向いてお礼をしてくれる。
…おいおいこの子(苦笑)
偶然とはどこまで続くのか。西木野と見に行ったピアノ
コンクールで演奏することなくステージを降りた少女が
目の前にいるではないか…まさか西木野はこれを予知し
て俺を誘った!?…ないわw東條じゃあるまいしw
あまりにも唐突な出来事て俺は混乱しているが…2人は
話をしているみたいだ、聞き耳をたててみる。
このバレッタ少女は確か桜内…だったかな、ピアノで
曲を作っていて…海の音を聞きたかったらしく飛び込も
うとしたらしい。海の音…か。なんだろう、凄く難しい…
人が海を見て、それから音を連想すると間違いなく波の
音にたどり着くだろう。しかしこの子は海へとダイブし
ようとした…いや実際に落下しているのだけど。となる
と求めるものは波の音ではない、海の中で音を聞くこと
などできるのだろうか…俺はダイビング経験もないし海
へ潜ったことどころか海で泳いだことすらない。教師と
してヒントでも助言してあげたいとこだが…立ち入れる
話しではなかった。
ふと、桜内へとスマホを見せる高海。あれは…
START:DASH…か。懐かしいな…
それを見て普通だと言う桜内…普通…か。それがμ'sに
とってどれ程の誉め言葉になろうことか…
彼女達のことを知らない人が彼女達を見て普通だと
言う、でもその彼女達は頂点まで登り詰め、海外で
ライブをし、路上を貸しきって全国の参加可能なスク
ーるアイドルを集めライブをし、ドーム大会までの
道のりを作って…最後はドームでフィナーレを迎えた。
普通な人間の底力…と言ったところだろう、努力に勝る
物は無い。
物事を始めるに際しスタートラインは皆同じ普通かそれ
以下。そこからは才能や向き不向きなどの壁が立ち塞が
るが、結局人間は努力で乗り越えていくのだ。もちろ
ん前提として、その物事が好きであるかどうかが大切だ
けど。
まぁアイドルとなるとルックスが普通だとどうしても
格差が出るが…普通なルックスでも一生懸命なアイドル
は沢山いるし頑張ってる姿を見るとどこか輝いて見える。
何が言いたいのか分からなくなってきたな、兎に角、俺
は桜内がμ'sを見て普通だと言ってくれたことが嬉しかっ
たのだ。
そして高海、私は普通だと連呼していた。きっと内面的
なことだろう。見た目は普通ではない、高海の見た目が
普通なら世の中のJKの8割強が普通未満になってしまう
からなw
そんな中μ'sに出会って普通の私でも輝けるのではない
かと思ったらしい。
俺はここまでμ'sのことを思ってくれてる高海に、何か
してあげたいと思うのだが…やはり声に出すのはやめて
おこう。彼女ならきっと自らの力で乗り越えていきそ
うだから…そう…あの高坂みたいに。回りの力を借りな
がら。
一人で物思いにふけっているといつの間にか2人は
どこか打ち解けている様子…ふっ、またエアーマンに
なっていたようだ。
「私は高海千歌、彼処の丘にある浦の星女学院って
高校の2年生!」
お、自己紹介タイムか。
「同い年ね、私は桜内梨子。高校は……
音ノ木坂学院高校…」
…やはりあの桜内か。以前から気になってたあのこと
を聞いてみるチャンスではあるが…今はそんな空気で
もないし、それに…多分聞いても話してくれないであ
ろう。
「それで…その…あなたは…?」
桜内が此方へと向き訪ねてくる。
「あぁ、私は浦の星女学院で教師をしている(少女を海
へと突き落とすひとでなし男先生だよっ!)…おいw」
軽く手刀を高海の脳天へとお見舞いする…それを見て
桜内はクスリっと笑うのであった。
「私の名は岸 和也という。ちなみに音ノ木坂のOBでも
ある。」
よし、名乗れたw高海を見ると頭を押さえて此方を
睨んでいた…もしかして痛かったのか…(苦笑)
「岸 和也…先生…?音ノ木坂の卒業生…」
俺の名前を確認するかのように口にだす桜内。
「ん?どうかしたか?」
「いえ、なんでもないんです。それでは…タオルありが
とうございました。」
最初に見た表情とは違い、幾分か落ち着きを取り戻した
笑顔で去っていく。さてと、俺も帰って小テスト仕上げ
ないと。退散退散っ♪
「ねぇ先生、明日校長先生に私達を見捨てて海に落とし
たって言ってもいい?♪」
なん…だと!?慌てて振り返るとドス黒い笑みを浮かべ
た高海がこちらを見ていた…
ま、マズイぞ…ど、どうする。思考を研ぎ澄ませ…
こいつは高坂2世…高坂2世…ん?となると…。。
「な、なぁ高海。一昨日コス○コで買ったBIGなプリン
があるのだが…いらない?…よね。。」
流石にプリンくらいじゃどうに(BIGなプリン!?)
うわぁ、すげぇ食い付いたw
なにこの子チョロいんだけど、西木野レベルでw
「後で持ってくからそれで手を打ってくれないか?」
「しょ、しょうがないなぁ…すぐに持ってきてねっ!
って言うか今すぐ取りに行くよっ!!」
あ、あれ?まぁ取りに来るなら手間も省けるしいいか。
その後、BIGなプリンを1つだけ渡すつもりだったの
だが…6個セットになってるBIGなプリン全て持って
かれるのであった。。酷くねっ(泣)
長くなったので一度切ります。まだ1話が終らない…
最後までご覧になって下さったら皆様、ありがとう
ございます。それではまた次回。。