微妙に入れ換えたりしますが、そこは暖かい目で見ていただ
けると。。
ダイビングの一件から数日が過ぎた。
高海から聞いた話だと桜内が作曲を引き受けてくれ、
歌詞すら考えてないことに気づき集まって歌詞を考え
て、その日の夜ベランダ越しに勧誘して3人になった
そうです。。ちなみに歌詞も完成させて作曲までは
終わってる…衣装は渡辺が一人で製作するらしい。
展開がスピーディー過ぎでワンダーである…
おもんな。
っというか、あれか?衣装はあの髪色してるスクール
アイドルだったらみんな作れるの?凄くないですか?
ふと、南のことを想いだし…首を振って思考を止める。
「相変わらずだな俺は…」
おっと、教師になってからは俺という言い方するの
辞めるんだった。中身は未だ子供…か。
そんなこんなで平日の早朝、まだ眠っていたい時間に
1度でも良いから練習を見に来てほしいと散々言われて
たので浜辺へと向かってます。寝てればいいのに…そう
思うかもしれないけど、1度は顔出しとかないと行くま
で見に来て!と言われ続けるの容易に想像できるから仕
方ないんです。。担任って大変だわ…陰ながら応援はし
ますけど。
浜辺に到着したころには音楽を流してステップを確認
しながら、気になったところを3人で話し合っていた。
…ステップの前に気にするところがあると思うのだけれ
ど、踏み入れるべきか?何故3人もいて誰も違和感を感じ
ないのだろう。。…仕方ない。あぁもうほんと仕方ない
が口癖だわ、認めよう。
「おいお前達。」
「あ、先生きてくれたんだ!おはようございます」
「「おはよう(ソロー)ございます」」
高海に続き渡辺のいつものヨーソローを頂き、桜内は
丁寧に会釈をし挨拶をしてくれる。
さてと、いきなり本題にいきますか。
「歌も吹き込んでピアノで作曲を完成させたようだな」
そう言うと3人は、だからダンスの練習してるんじゃない
ですかと言わんばかりの顔をする。マジですか…
「なぁ桜内…」
「はい?なんでしょうか。」
「…編曲は?」
「………!?」
あ、気づいた。そう、この子達はピアノの伴奏と自分達の
歌だけでダンスの練習をしていたのである、メトロノーム
のカチカチ音も交ざってるけど。
高海と渡辺は…編曲ってなにぃ~?♪多分~ギターとかの
音源のことだと思うぅ~♪とかミュージカルちっくに話
してるし…そして気づいたのか、はっとした顔に早変わり。
よし、3人とも気づいたみたいだし…帰って珈琲でも飲み
ますか。…私には関係のないことだ。
パタパタパタパタパタパタパタパタ
な、なんだこのプロペラ音!?
帰ろうとした最中、突如遠くの方から徐々に近づいてくる
けたましい音…その方向へ向き直ると…!?ヘリが近づい
てきてる!!え、ちょwピンクのヘリですって…素敵すぎ
やしませんかw
ホバリングできるギリギリの高度まで下がってきたヘリ、
するとバンッ!と扉が開き中から浦の星の制服を着た金髪
美少女が登場。黒澤にその髪色を譲渡しろw
…………ん?あれは…おいおい…ここにきて登場ですかAqours
の3人目さん。。名前…なんだっけ、小泉にしっかり聞い
ておくんだったよ畜生。
「チャーオォー♪」
金髪ヘリ美少女が大声でご挨拶…チャオって。。
「そこの4人!朝スクールに来たら理事長室に来てくだ
サーイ☆」
それだけ言い残し去っていく。…待ってくれ時間。色々
ありすぎて理解が追い付かない。
金髪美少女、ヘリの色、少し海外の人特有の喋り、チャ
オという挨拶、2年前のAqoursの1人…違うそこじゃな
い。…そうだ、制服着てるということは生徒だろ?何故、
生徒に理事長へ来いと言われた!?
わからない、理解できない。そして何より…嫌な予感し
かしないのはいったい…。。
とりあえず3人の方を見てみる、ダメだ。完全にポカー
ンとした顔のまま空を見上げている。。
全ては理事長室に行ってから…か。
「だ、そうだ。私は準備して学校に行くからお前達も
練習程々にして遅れないように」
「「「は、はい…」」」
帰宅後、準備を済ませいつものようにバスへと乗り込
み学校へと向かう。色々と状況を整理してはみたもの
の…やはり生徒に理事長室へ来いと言われたことだけが
腑に落ちない。まさか彼女が理事長?などと考えては
みたが2年前に黒澤や松浦とスクールアイドルをやって
いたことからおそらく高校3年生。どれだけスキルが
あったとしても高校生が理事長をやるなど聞いたことも
ないしニュースになってもおかしくないから、やはり
あり得ない。…年齢不詳の妖艶な理事長なら心当たりが
あるけどなw
学校に着き、職員室のデスクでHRや授業の準備を済ま
せた頃にはかなりの時間が過ぎてしまっていた。さて、
理事長室へと向かいますかね。この学校に赴任してきて
始めて理事長と顔合わせか。そもそも今の今まで理事長
の姿を見たことがない、いったいどのようなお方なのだ
ろう。
南理事長みたいな美人求む…と、浅はかな願望を胸に理
事長室の前まで来た。
コンコンとノックをするのだが、返事が返ってこないし
ガヤガヤと騒がしい。扉を開けるとそこには…
「…どういう状況か説明してくれ黒澤。」
胸を揉まれ成長してない的なことを言われプンスカして
る黒澤がこちらを向くと更に頬を赤らめ俯いた。
「来ましたネ、Mr.カズヤ☆」
いきなり名前で呼ばれてしまいました。そして何故か
抱き付かれてます…ほんとに何故!?おぉ、どこからか
ジト目が私に突き刺さる。。
母さん、某はJKに慕われないみたいです。父さん、貴方の
偉大さを再認識しました。
おっと、現実逃避待った無し。
とにかく状況を整理、高海に桜内に渡辺に黒澤、ヘリで
現れた金髪美少女。あれ?理事長は??見渡してみるがやは
り見当たらない。キョロキョロしていると金髪美少女が
一枚の紙をこちらに手渡す…それを受け取り内容を読んで
みることに。えっと、なになに…
「この小原さんって人が新理事長なのか。で、その小原さん
はどちらに?」
「私デス☆」
…は?
「へぇ君も小原なのね、覚えておこう。で、ここに書いて
ある小原鞠莉さんはどちらに?」
「私デース☆」
………もう一度紙をよく読んでみよう。。
任命状、浦の星女学院三年小原 鞠莉殿。
貴殿を浦の星女学院の理事長に任命します、か。
うむうむなるほど…
げぇほんとに書いてある!!
バスの中で有り得ないと結論に至ったのに結論がぶっ
壊されましたはい。。
…小原家の浦の星への寄付金は相当なもので、と小原自ら
が補足してくれるのだが娘を理事長にするなんて親がいる
わけないだろう!…あ、ここにいるのね。お金の力っても
はや恐怖でしかない。
あぁ…母さん、父さん。私の上司はなんと現役JKでした。
おまけにシャイニーとか言いながらカーテンをバサッと
開けております。そして生徒会長に胸ぐら掴まれており
ます。黒澤にはヤンキーの素質が垣間見えます。そして
私はまたエアーマンになりそうです。
「実は、この浦の星にスクールアイドルが誕生したと
いう噂を聞いてネ」
「まさか…それで?」
「そう!ダイヤに邪魔されちゃ可哀想なので、応援しに
来たのデス」
浦の星にスクールアイドルができたから理事長になって
この学院に戻ってきたってことか。
うん…頭痛くなってきた。。。
デビューライブは秋葉ドゥームだの奇跡だのジョークだの
会話してるがもはや頭に入ってこない。頭痛につき保健室
で寝かせて下さい神様。
「実際には…」
それだけ発言すると新理事長に腕を引っ張られ場所を移動
。それに残りの皆も付いてくることになった、あれ?ここは
体育館?おろ?黒澤いないし。
「ここを満員にできたら、人数に関わらず部として承認
してあげますヨ☆」
「ま、満員にできなければ…?」
「その時は解散してもらう他ありません。」
結成したばかりのこいつらに何言ってんのやら。あ、スク
ールアイドルって無謀なとこから始まるんだね♪そんな訳
あるか!無謀にも程があるだろ!と、言いたいところだけ
どあいつらのスタートもかなり無謀だったような…
満員にできなければ解散…か。
「なぁ、理事長さん。君達3人はここを満員にできたのか?」
ふと、この小原理事長がスクールアイドルをやっていたこと
を思い出したので未だ腕を組んだまま放してくれないお方に
こそっと聞いてみる。すると彼女は驚いた表情に変わり私を
軽く突き飛ばすようにして解放してくれた。その豊満なお胸
様は凶器なのだよ!いろんな意味で(笑)
それにしても、あの一瞬見せた悲しそうな表情…ほんとに何
があったのやら。。
「どうしよう千歌ちゃん。ここを満員にって…
私達まだ編曲もどうにかしなくちゃいけないのに」
渡辺が溜め息混じりにもらしたその言葉を小原理事長が
首を傾げて疑問顔を浮かべる。
「あなた達、何を言ってるノ?編曲ならそこにspecialistが
いるじゃナイ☆」
そう理事長が放った言葉に今度は3人が疑問顔へと変わる。
なんだろう、もう嫌な予感全快なんですけど。まさか理事長
が私のことを知ってるはずな…いよね?
「ジャーン☆ここに1つの雑誌がありマース!」
その手にはスクールアイドルの軌跡と書かれた雑誌が…
…!?これはマズい!!ってかどこから出てきたその雑誌!
そしてその雑誌は高々と宙を舞い高海がそれをキャッチ。
マズいマズいマズい。。
「その雑誌の5~6pageを見てくだサーイ♪」
高海が言われるがまま雑誌を開いていく…よし、逃げよ…
あ、また腕をホールドされた。この理事長あれか?一巡先
が見れるのか!?ニヤニヤしてるのが腹立つし!
雑誌を捲る高海にそれを覗き込むように渡辺と桜内が目を
落とす。あぁ…無情。。
「わぁμ'sだぁぁ!えっと何々?このグループの影の功労者、
全ての楽曲をメンバーの西木野真姫と作り上げた伝説の
編曲者、岸和也へ直撃インタビュー…う!?」
まだ少し若々しさが残る私の写真とそこに編曲へ関する
インタビューが綴られている。その写真と私を交互に見る
3人の美少女達。。
「こ、これって?せ、せんせぇーーー!?」
「「えぇーーーーーーー!?」」
人生でこれほど逃げたいと思う瞬間があるだろうか?
否!一目散に逃げ出したいのだが更に強く腕をロックされ
て動けない。。なんて力の強さだ…
「奇跡だよぉぉぉぉ!!」
なぁ高海、お前の奇跡…身近で起こりすぎだから!
「それで?ここでライブやるの?やらないの??」
おい理事長!このタイミングでそれを聞くんじゃない!!
「「「やります!!!」」」
「そう、それじゃぁ私はこの辺で♪チャォー☆」
ライブやることを確認した理事長様は私の腕を放し
そそくさと退散していく。
そこに残されたのは一人の朽ち果てた教師とニヤニヤが
止まらないスクールアイドル(仮)の三人、これから始まる
物語はまだ少しひんやりとする桜東風と共に伝説への一歩
になる…………………かは、またのお話。