書きたいように書いてそれを物語にできるから良いので
が……それでは今回もお目汚し作品ですがよろしくお願い
します。
あれから程なくして船着き場へ着き十千万へと戻って
きた。まだ松浦とのやり取りが頭を散らつき意識がそち
らに傾いて悶々としているが、まだまだやることが残っ
てるので一度海を眺め気持ちをリセットする。
とりあえずは引っ越しだ、戻ってきた時に新しく住む所
の鍵を高海(志満)さんに貰っているのでいつでも荷物を運
び入れれるのだが、やはりまだ家の中を見ていないので
部屋のイメージができない。そうだな、東京へ戻る前に
部屋を確認しとかないと。
宿の代金を支払い、高海姉妹に笑顔でお見送りを受ける。
どうやら格安にしてくれたみたいだな…こんな安い訳ない
だろうに…。。
しかし、てっきり高海のことだからこの後も振り回させる
のではないかと不安を感じていたがどうやら思い過ごしで
終わりそうだ。
「お~いせんせぇ~っ!待って待ってぇ~!!」
十千万を出てすぐの所で高海が追いかけてきた、手には
何かを持っている…ん?忘れ物でもしたかな?
「はいこれ、志満姉が先生にって!」
そう言って俺に紙袋を手渡す…中には蜜柑がギッシリと
詰め込まれていた。こんなに食えないぞ…血液が蜜柑色
になりそうである、あ…そうだ。高坂にでもお裾分けし
よう。俺は2、3個あれば十分だし高坂に渡せばそこから
さらにお裾分けが広がってあっという間に無くなってく
のは容易に想像できる。
「有り難く頂戴しますと伝えておいてくれ。」
「うんっ♪で、先生は今日何をするの??」
首を少し右へと傾け俺に問いかけてくる。…クソッ、
また少し可愛いと思ってしまった。。そんな思いを
首をブンブン振り取り払う。
「今日は今から新しく住む場所の部屋を確認して
それから東京へと戻る予定だが?」
君は関係ないだろうと一蹴りもできるのだが、やはり
これから赴任する先の生徒で有るが故に無下な対応は
できない。
「あっ!先生東京の人だったんだね。u'sってスクール
アイドル知ってる?私すっかりファンになったんだよっ」
…聞いたことないな。無論μ'sなら知っているが、ファンに
なったと言っていたし、まさか間違う訳がないだろう。
「聞いたことがないな、すまない。」
…凄く残念な顔をされた。結構有名なのにぃ~と愚痴を
漏らしながら十千万へと引き返していく高海。あれw
アッサリ引き下がっていった…これはこれで少し寂しい
ぞ(苦笑)
ふむ、有名なのか…後で調べてみよう。
目的の場所へと辿り着く、バスの時間はさっき確認
したが30分あるようだな。
改めて住む場所を見る。昨日は暗くて全貌を把握でき
なかったが今はお昼過ぎだ…コンクリートで覆われ
た外観にシンプルな白色を着色された外壁。一人で住
むには広すぎるであろうことは見ただけでわかる。
もう住むことは決まっているので多少の戸惑いはある
が鍵を開けて中へと入ることにした。
一通り見て回った俺がまず初めに思ったこと…それは…
なんじゃこれ!!である。なんとボキャブラリーの
ないことか…w
特にリビング…北欧の家具だろうか、白と黒で統一され
ておりモダンでお洒落である。天井を見上げるとシーリ
グファンライト…勿論今は誰も住んでないので殺風景な
感じはあるのだが、これを空き家にするオーナーは一体
何者なのだろう。。
秋葉原であれこれ買い揃えた家電の配置を考えながら
この途方もないほど豪勢な家に溜め息しかでない岸で
あった。
そろそろバスの時間が迫ってきてるので、まだ時間に
多少の余裕があるがバス停へと向かうことにする。
…玄関で靴を履き、振り返ると…入ってきた時には奥行
に圧倒されて気づかなかったが玄関すぐ横に扉を見つけ
た。気になってしまったので履いた靴を脱ぎ、その扉を
開けると、そこには地下へと続くかのような階段があっ
たのである…えぇ…(苦笑)
電気をつけ、その階段を降っていくその先には重厚そう
な扉が姿を表した。これってもしかして…
とある結論に辿り着いた岸はその重厚な扉を開く。
「おいおい…マジかよっ。。」
壁には無数の小さな丸穴、そして無造作に置かれている
立派なアンプや大きなスピーカー、…そう、ここは防音部屋
であるのだ。パソコンまであるよ…更にはアンプの上にエフ
ェクターまでも見てとれる…こんな光景を目にして、編曲に
携わったことのある人間は普通なら唾を飲み込むだろう…
普通ならば…ね。おっといけない、バスの時間が迫ってい
る。
燃え尽きて編曲なんてこの先することもないだろうと思っ
ている岸は特に何も感じることなく平常心でその場を、
そして家を後にするのであった。
この先…この場所で岸の新たな人生の岐路になるとは露知
らず…。。。
バスに乗り込み沼津の駅へ着くと、すぐに電車に乗って
も良かったのだが何となくフラフラ散策したい衝動にか
られて付近を歩き回ることにした。
日曜日ということもあり、かなり賑わっている。
へぇ、ここはわりと都会なんだな…とそんなことを思い
ながら歩いていると書店を見つけ足を止める。
そういえばあの学院…カトリック系だとか理事長が言って
たな。
「電車でボケッと過ごすのもあれだし…」
そう思い、カトリックに纏わる本を探しに書店へと入る。
ってかそんな本が普通の書店にあるわけな…あったw
なになに…聖典から学ぶイエスの物語、漫画版…か。
謳い文句も興味を駆り立てられるし漫画から学べるなら
読みやすいと思った俺は迷わずそれを選び取りレジへと
向かおうとし振り向いた時、奇怪な少女をみつけた。
台車に沢山積まれた本を引き摺りながらレジを目指す
少女…なにあれ、全部買うの…?嘘だよ…な…?
あまりに本を積みすぎたのか、1冊ポトリと台車から落ち
た本に気づくこともなく少女はレジへと向かっている。
仕方ない、声をかけるか。。
「おい、君っ」
すると少女はこちらを振り向く。…何と美少女なことか…
はっ!俺は何をっ!?
なぜ呼び止められたかわからない少女は俺の顔をみて
衝撃的な疑問系を発してきた。
「ズラッ?」
…おいまてこら、誰がズラだw
なんなんだよこの子…美少女は何を言っても許されるとで
も思っているのか!?そんな訳ないだろう。ここは心を
鬼にすべきなのか、それとも笑って誤魔化すのが正解な
のか…うん、わかってる。怒れる訳ないじゃない、だって
美少女なのだからw
「この本、台車から落ちたぞ」
男ってほんと馬鹿なんだなと再確認した岸であったw
「あ、ありがとうズラッ…じゃなくて、ありがとうござい
ます。」
…え、ズラッってもしかして方言…そんなのどこぞの妖怪
が言ってるのしか聞いたことないぞ…?
俺に一言お礼を言うと少女はレジへと向かい列にならん
だのだった。あ、それ本当に全部買うのね(苦笑)
そんな出来事がありながら駅へと戻る。しかしほんと
にそこそこ人が多いんだな…気をつけないとぶつかり
そうだ…ほら肩がぶつかったw早く謝らないと。
「すまない、大丈夫か?」
ぶつかって少しよろけた少女へと謝罪する。
「え、えぇ。大丈夫です…わ。」
…です…わ?お嬢様なの!?生まれて初めて生身の声で
ですわ、を聞いた俺は暫し固まってしまう。
「そ、そうか…よかった。」
どうやら大丈夫なようで…いやまぁ相手もふらついた
だけなのだが。改めてその少女へと目を向ける。
綺麗な黒髪を伸ばし、キリッとした目をして顔立ちも
かなり整っている。極めつけは口元のホクロ…。
結論、美人だっ!w…
おや?この子…岸は急いでスマホのギャラリーを開く
。…間違いない、松浦と同じスクールアイドルAqoursの
メンバーの1人だっ!!嘘だろ…こんなことあるの…?
「あ、あ…あなたは…!?」
彼女は彼女で俺の顔をマジマジと見て鳩が豆鉄砲をくらっ
たかのような表情をしている。
「い、いえ…なんでもありませんわ。そんなはず…それで
は失礼しますね。」
あ…行ってしまった…しかも足早に。。
でもこれでよかったのかな。松浦のあの時の顔…きっと笑い
事で済まされるようなことではないのだろうし。
様々な出会いに遭遇し、その出会いが今後新たな伝説を
生み出すことになるだろうなど知らない岸は電車に乗り
込み、買った本を読みながら東京へと帰っていくのだった。
一方その頃。。
少女は一目散に家へと帰り、もう2度と見ることはない
だろうと押し入れの奥底においやっていたスクールアイ
ドルの雑誌を掘り起こす。その雑誌の至るところにμ's…
μ'sの文字だらけ。これは今や伝説となったスクールアイ
ドルが大々的に取り上げられた特集雑誌である。
そして急いで目的のページへと捲りだす、少女のバイブル
であるこの雑誌はどこに何が書いてあるのか把握してい
るのだ。
「や、やはり…間違いないですわ…でもどうしてあの方
が沼津なんかにいらしてるんですの…?」
伝説の1人と讃えられる彼に会ってしまったことに呆然
とし、少女は手に取っていた雑誌を落とす。そこには……
μ'sの影の立役者!!編曲の申し子…あの○○プロダク
ションからもオファーが!?アイドルの曲はこれから彼に
よって新たなステージへと進むだろう。
岸 和也
彼の紹介文とその人物をデカデカと撮ってあるページが…
あれ、本編いけない。しかも短いw
弁解なんてしません、私はただいま絶賛テスト期間
なのでありんすっ!おい勉強しろよw
これを読んで下さった全国の学生さん、いましたら
勉強しましょう(殴
それではまた次回♪岸、車買うってよ。ですw