ラブライブ!~女神達を奮い立たせる旗手~ 作:実況夢見る少年幽魔
それではどうぞ!
俺が目を覚ましたのはそれから1時間ぐらい後のことだっただろうか。さっきのダメージは完璧ではないが、殆ど取れて問題ない感じだった。
「あ、起きた。」
隣を見ると真姫がさっきと変わらず読書をしていた。ホントこいつは世話が焼けるな…。
「起きてないなら俺は永眠だぞ?何?それとも俺に死ねって遠回しに言ってる!?真姫ちゃんひどぉ〜い。」
「ちょっ!?そこまでは言ってないでしょう!?被害妄想が過ぎるわよ。」
「冗談だって…そこまでガチにならなくても。」
真姫はフンと言ったあと、直ぐに読書に戻った。そうだ、他のメンバーはっと。
「穂乃果!もっと右です!」
「こ……こっちかな?」
「行き過ぎだよ!穂乃果ちゃん!」
「じゃあ、こっち?」
あ〜成程。夏の風物詩スイカ割りですねあれは。そんなことしてスイカが美味しくなるのか?いやならない。綺麗に切って一気に食べる、これが良いスイカの食べ方だと思ってる今日この頃。
「えいっ!って、あれ?スイカじゃない。」
当たり前だろお前今思いっきり地面に叩きつけてたぞ?それでも気付かないの?
「はい、穂乃果残念でした。」
俺は皆がスイカ割りをしているところに向かいながらそう叫んだ。
「一希君!?もう大丈夫なの?」
「大丈夫…とは言いきれんが、走れるぐらいにはなったぞ!」
「よかったァ~。」
「そうだ。次は一希にやってもらいましょうよ!」
絵里姉!?なんて事を!?
「丁重にお断りする。」
「即答!?そんな事言わずに…ね?」
「だって、普通に切った方が美味しいじゃん?そんな苦労したくないよあたしゃ。」
「かずくん、おねがぁ〜い♡」
「あっ、これやらなきゃいけないパティーンですねそうですね。」
ことりの必殺技に俺が耐えられるわけがなく、しぶしぶやる事に。
「これって結構バランス取りずらいな…。っとっとっと。」
俺はバランスを整え、ついにスイカ割りがスタートした。1歩ずつ体を前に動かす。
「一希!もう少し左です。」
左左っと。このまま前進…してもいいが潮風からでも考察しますかね。
「大体ここからスイカまで30m…」
「なにか始まったんやけど?」
「一希の事ですから計算であと何歩の所にあるかを出しているんだと思います。耳は異常にいいので風の音とかで判断してるのでしょう。」
「あいつそんな事が出来るの!?」
「下らないことにはよく頭が回るんですよ。」
海未さんや。聞こえてますよ?マジで凹むわその一言は……。
「潮風が弱まっている……ここからは人の気配で感じ取るか。」
「えっ!?かずくんいつの間にそんな事が出来るように!?」
「………そこには2人、向かい側に3人、そして……スイカのところに2人。」
「え!?凄い!一希君どうやったの?」
「いや……どうやったもただ感じ取っただけだけど?」
俺はこういう、あんまり得をしない特技を持っている。例えば、目が見えなくても人の気配で人数を感じ取る。個人は特定できない。例えば、計算でここからどれぐらいで目的地かわかる。風とかの音が無いと無理。例えば、ひょんな所から作詞作曲が出来たりとか…あっ、これは役に立ってるわw
「これはあと2、3歩ってところだな…。おらっ!!!」
俺は思い切り棒を縦に振り下ろす。すると何かに当たって、割れている感覚が伝わってきた。
「す、凄い……真っ二つとは……。」
俺が目隠しを外してみると、そこには真ん中から綺麗に割れたスイカがあった。
「いやぁ!一希君凄いにゃ!!」
「真っ二つにするなんて、凄い以外の言葉が出てきません!」
「それほどでもねぇよ。さてと、切り分けるか!皆で食べようぜ!」
俺は希から包丁とまな板(割れた時に食べるために既に持っていたらしい。)を受け取り、10等分に切り分けた。勿論スイカ割りに参加していない真姫の分も合わせて。俺は真姫にスイカを渡しに行った。
「ほらよ。うめぇぞ?」
「あ……ありがと。」
「ほら、お前も一緒に食べるぞ。」
俺は強引に真姫の腕を引っ張り、みんなの所へ向かう。
「引っ張らなくても自分で歩けるわよ!」
俺と真姫が皆の所へ辿り着いたとき、俺は海の向こうからのオレンジの光に気づいた。
「夕暮れだ…綺麗だな。」
俺に続いてμ'sの皆も夕焼けを見る。てかさ、いつの間に夕方になってたの?いやぁ〜時が過ぎるのは早いですね!
「一希君……」
「ん?どうしたんだよ希?なんか浮かない顔してるな。」
「いや、今一希君がどんな思いでこの夕日を見てるのかなって思って。」
「なんだそれ!別に何にも考えてないよ。」
「でも今の一希君の顔、少し曇ってたよ?」
曇ってた?俺の顔が?別に特別思い当たるところがない。正直、希の考えすぎだろう。
「そんな事ないって。気にするなよ。」
「ならいいけど……。」
「よし!皆、暗くなる前に戻ろう!」
俺は皆にそう言い、別荘へと走った。
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一希君が別荘に向かって走っていく。何なんやろ?この引っかかる感じは。
「一希の事、心配しているんですか?」
「海未ちゃん…。うん、何かとてつもない闇を抱えてそうで。」
「その予想、あながち間違っていないかも知れません。」
「え?」
海未ちゃん、何か知ってるんやろか?
「ただ、私も詳しい事は聞いたことがありません。なのでその闇の正体は分かりません。それでも、一希が何かを抱えて生きているのは確かです。」
「私もそう思う。」
「真姫……」
気が付くと、いつからいたのか、真姫ちゃんが隣にいた。
「面倒見てた時、一希は皆の所に行かないのかって聞いてきた。まるで私を1人にしないように、ね。」
それだけ言うと真姫ちゃんも別荘へ戻っていった。
一希君、君は一体何を抱えているの?
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海から戻って来た後、真姫と希が食材を買いにスーパーへ行った。俺も行くとは言ったのだが、倒れたんだから安静にしてろとの事。仕方が無いから自分が使わせてもらってる部屋に篭っている。真姫たちが帰ってきたら呼びに来て欲しいと穂乃果にお願いしてある。篭って何してるかって?そりゃアコギいじっていますよ。それ以外やることないからね。
コンコン
ん?誰か来たな。もう真姫たち帰ってきたのか?それにしては早すぎる。
「どうぞ?」
扉が開くとそこに居たのは
「……………凛か。」
「うん!ごめんね。入っていい?」
「お、おう。入れよ。」
俺は凛を部屋に通す。そして手に取っていたアコギをベッドに置いた。
「一希君、今日はホントにごめん!」
「だからその事ならもういいんだって。気にしてないから。」
「そっか!ならもう謝らないにゃ!」
「当たり前だろ!お前がもう謝ることなんて無いぞ!」
凛はホッとした様子で外を見つめていた。
「ここからの景色、綺麗だね。」
「あぁ、そうだな。」
「一希君は今は何をしていたのかにゃ?」
「俺か?俺は今新曲を作ってるんだ。海に来るなんて滅多にないから歌詞のヒントも豊富でな。」
「凄いにゃ!やっぱり一希君はなんでも出来るんだね!」
何でも……か。確かに生活に必要な事は全て出来るし、変な特技もある。ただ、
「俺は別に何でも出来るわけじゃないぞ?泳げないし、それに……」
「それに?」
「いや!何でもねぇ。とにかくだ!俺にも出来ないことだってあるってことだ!完璧な人間なんてこの世には居ないんだぜ?」
「なんか、臭いセリフにゃ!」
「縦からズバッと真っ二つに斬られた!!?」
「私ね、ちょっとした悩みがあるんだ。」
いやいや俺の言葉は無視ですかい!?と言いつつ言葉に耳を傾けてしまう。
「μ'sの他のみんなは女の子っぽいのに、私は女の子っぽくないって言うか、何と言うか。」
成程、コイツもコイツで悩んでるわけか。
「その悩みに、まだ出会って間もない俺が答えることは出来ない。1つ言える事はμ'sのみんなといれば必ず答えが見えてくるってことだ。勿論、答えを見つけ出すのはお前自身だけどな。」
「一希君……ありがとう!少し気持ちが楽になったよ!」
「そうか!そりゃ良かった!」
「一希君!!真姫ちゃん達帰ってきたよ!!」
おっと、もうそんな時間か!
「よし!凛!降りようぜ!俺が美味いもん振る舞ってやるよ!」
「楽しみにゃ!」
そうして俺らは皆の待つ1階に降りた。
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「さぁ、クッキングの始まりだぜ!」
「かずくん、テンション高いね…」
「怖いぐらいです。」
料理は楽しいもんだぞそりゃテンション上がるよ!さてと、今日は………
「カレーでも作るかな?」
俺は早速調理へと取り掛かる。具材は定番の人参、玉葱、ジャガイモ、そして俺のとっておきの牛肉である。我が家のカレーライスは牛肉を使う。そしてこの牛肉はカレーの旨みを引き立てる。
「じゃ、にこがサラダを作るわ。」
「おっ!にこ、頼む。」
にこは慣れた手つきでサラダを作り始めた。スゲーな。普通に作れてる。サラダだけどねw
「さてと、後は煮込んでっと、その前にちょっとした隠し味をプラス!」
こうして俺のカレーは完成した!!え?時間が飛んだ?気にするな!
俺はカレーを盛り付ける。う〜ん、いい匂いだ。我ながらうまく出来たかな?
「一希君!!私のはご飯と別々でお願いしてもいいですか?」
「了解!花陽はご飯大好きだからな!」
俺は食器棚からお茶碗を取り出し、ご飯を盛り付ける。そして、にこもサラダを盛り付けている。おっ、サラダも美味しそうだな!
皆にも配膳を手伝ってもらい、皆が席についた。
「「「「「「「「「「いただきます!」」」」」」」」」」
ふっふっふ。さぁ、カレーを食すが良い。我が松元家に伝わる伝統カレーを存分に味わってもらおう。
「…………美味しい。」
「このカレー、とっても美味しいですね!」
「かずくんが作った料理って初めてかも!すごく美味しいよ!」
おっ、なかなかの高評価じゃねぇか。
「でも、普通のカレーとちょっと違う気がするにゃ。」
「確かにそうだね。一希君、カレーに何か工夫でもしてるんですか?」
花陽が俺に問いかける。
「まず、肉は牛肉だ。皆の家がどうかは知らないがうちのカレーは必ず牛肉が入ってる。オマケに少しばかり隠し味を入れただけだ。」
「隠し味………なんやろ?」
「多分、分からないと思うぞ?俺もこれ聞いた時は分からなかったんだからな。」
因みに俺が入れた隠し味、カレーのコクと旨みを引き立てるためにオイスターソース、それともう1つ、カレーの味にパンチを加えるためのニンニクだ。ま、どっちも少量だから絶対分からない。
「一希君!穂乃果に教えて!!」
「いや教えたら隠し味の意味はどこにいくんだよ!?秘密の隠し味だから美味しんだろうがよ!」
こんな会話が永遠に続き、楽しい夕食はあっという間に過ぎていった。
その後、海未が何を血迷ったのか、今から練習しようと言い出した。まぁ、勿論俺は反対した。他のみんなも、もうそんな気分にない。それに1日目は遊ばせるという約束を忘れたのか海未よ。皆があーだこーだ言っている間、穂乃果はずっと
「雪穂〜。お茶〜。」と言いながらソファに横たわっていた。全くこいつは何しに来たんだ……。
そのピンチを救ったのは希だった。だったら今日はもう寝てしまって、明日に備えようと。その意見に流石の海未も従い、今は皆がお風呂に入っている。覗きをしたくなるお年頃だけど、したらこの世から一瞬で消えてなくなると思うのでやりません。
何もやる事が無い俺はテキトーに簡単な宿題を済ませ、スマホをいじっていた。目的は、今はつけられないベースやドラムの音付けだ。
その作業中、俺の元に1件のメールが飛び込んで来た。どれどれ、差出人は……って、親父かよ。なんか面倒くさそ。そう思いながらも俺は一通りメールの内容に目を通す。
『今合宿中なんだって?女の子を襲うようなことだけはするなよ?』
分かっとるわこのクソ親父!!何当たり前の事言ってるの?しかもメールの内容それだけか!?いや、まだあったわ。
『合宿が終わったら、会ってほしい人がいるんだ。場所はまた連絡する。』
会ってほしいやつ?なんだそれ?俺に会いたい人?どんだけ人見る目が無いんだよ。てかさっきの話関係ねぇじゃねえかいい加減にしろよコイツ!!?
『分かったよ。だけど、関係ねぇ話もしなくていいからな?』
俺はそれだけ送り返すと、暫くソファに横たわり、皆が上がってくるのを待った。
サンシャインの一番くじあっという間に無くなりましたね。因みに私は千歌ちゃんと曜ちゃんのタオルでした。曜ちゃんのがあった時は凄く嬉しかった。うん。