ラブライブ!~女神達を奮い立たせる旗手~   作:実況夢見る少年幽魔

13 / 30
ファーストライブの熱がまだ収まってない作者です。セカンドは絶対当てたいですね。


第12話「音楽は良いものだな」

皆さん、最終日ですよ!合宿最終日!え?2日目と3日目の内容が全く入ってこないって?2日目と3日目は殆ど彼女達は練習、俺もサポートで手一杯だった。夜も俺が飯作る(夜に限らねぇわ)し、疲れが大分きてた。それでも俺は皆が寝付いた後、こっそり2階に行ってあるものを作っていた。これのお陰で寝不足ですはい。

 

後は穂乃果が『雪穂ー!お茶ー!』と言っていたのが印象的だった。雪穂というのは穂乃果の妹の『高坂 雪穂』の事だ。ここはお前の家じゃねぇぞ?てかお前妹パシってるのかよ。全国の妹敵に回すぞ?あ、でも例外もあるか。

 

そんなこんなで4日目、最終日になった訳ですが…

 

「あのぉ〜?皆さん何をしていらっしゃるのでしょうか?」

 

μ'sの皆さん、既に戦闘態勢。俺何かした?ねぇ、何かしたの?

 

「合宿前に自分で言った事を忘れているのですか貴方は……」

 

合宿前に言った事?………あ〜、思い出した。そうだよ、それか!まさかそれが採用されるとはな。完全な自己満足というか、自己中みたいな提案というか……

それでは合宿前の俺と海未の電話での会話に戻ってみよう!

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

「4日目は、お前らの今の実力を見たいなとは思うんだ。」

 

『私達の……ですか?』

 

「そう、手伝う以上お前らの実力もしっかり見たい。頼りないかもしれないけど俺がアドバイス出来ることがあるかもしれないしな。それに、4日目で合宿の総仕上げだ。良いとは思わないか?」

 

『なるほど。確かに一理あるかもしれませんね。』

 

「それに俺がまだお前らのライブ生で見た事がないからかな?」

 

『それただ単に一希の希望じゃないですか…さっきの同情を返して欲しいぐらいです。』

 

「悪い悪い、でもさっきの言葉は本気だから。勿論、決めるのはお前ら自身だけどな。」

 

『そうですね。参考にさせていただきます。』

 

「おう。」

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

「そうでした☆」

 

「それで昨日皆と話し合ったんです。それをやるかやらないかを。」

 

「なるほどね俺が居ない時に話したのねいつ聞いたのかは聞かないでおくよ畜生。」

 

「そしたら、合宿の成果の確かめも兼ねてやることにしたんです。」

 

いやそりゃやることにしたんでしょうね。皆さん準備運動バッチシしていらっしゃるんですから。

 

「それじゃ、外に移動しましょうか。」

 

海辺でやるんですか、青春だぜ!!

 

……話が進みすぎてる気がする。

 

 

 

 

 

所変わって砂浜。遂に俺がμ'sの生ライブを見る日がやって来た。やったね。無料で、しかも1人でμ'sのライブが見れるよ!

 

まぁライブと言ってもステージは無しで普通の練習着だ。連携の確認も含めて一通り合わせるって感じ?それでも俺は見れるのは嬉しいけどね。穂乃果と絵里姉が何か話してるのが聞こえてきた。ぬ、盗み聞きではないんだからね!?

 

「そう言えば今日はどの曲の確認をするの?」

 

「今日は一希が知らないあの曲をやるわよ。」

 

ん?俺が知らない曲?そんな曲が存在しているのか?一通り知っているつもりだったんだけどなぁ…。

 

「てか、俺が知らない曲なんてどうやって分かったんだ?」

 

「来る時に渡してきたウォークマンよ。」

 

いつの間に居たのか、真姫が俺の隣に立っていた。

 

「殆どの曲がアレンジされている中である曲だけ、リストに無かったのよ。あの曲はオープンキャンパスの時に披露したから知らないのも無理ないと思うけど。」

 

「なるほどな。」

 

俺がそう呟いた頃には真姫は横には居なかった。そしてμ'sの皆が準備を終えて1列に並んでいる。その光景に不思議がっていると、リーダーの穂乃果が口を開いた。

 

「改めて、一希君!μ'sの手伝いというか、マネージャーというか…とにかく私達のサポートをしてくれるって言ってくれてありがとう!」

 

俺は何もツッコまずに黙ったまま穂乃果の言葉を聞いていた。俺がやってるのはほんのちっぽけな事だっつうの。

 

「これからはμ'sの9人だけじゃなくて、一希君も合わせて10人で最高のライブをしていこう!それで学校を救うんだ!」

 

だから俺はお前らと同じだけの力なんて持ってねぇって。それに俺はアイドルでもないしμ'sのメンバーでも無い。

 

「そんな気持ちも込めた曲です!聴いて下さい!『僕らのLIVE 君とのLIFE』!」

 

 

 

song 『僕らのLIVE 君とのLIFE』 μ's

 

 

 

 

 

 

正直俺はこいつらを侮っていた。そりゃあんだけ動画で見ていて結構俺はまだ足りないなと思っていたからな。歌のハモリ具合、踊りのリズムも少しズレていた。9人もメンバーがいるのだから当たり前なのかもしれないのだが、だからこそ俺みたいなど素人に見つけさせてはいけないとは思っていた。

 

しかし、実際に見てその言葉は撤回せざるを得なくなった。

 

実際に見てみると、踊りは多少の乱れがあるものの、俺が他の曲で見ていたよりも乱れが少なかったし、目立ってない。歌声も皆それぞれ頑張ったのか、及第点、それ以上の成果が見られると思った。そして何より

 

皆が心から楽しんでいるのがわかる。

 

確かにパフォーマーはお客さんを喜ばせること、興奮させる事が一番重要な事だ。だけど、それはやってる本人達が本気で楽しんでいないと起こらないとずっと思っていたし、再び思い知らされた。こいつらに、μ'sというグループに。

 

「一希君!どうだった?」

 

1曲分が終わってすぐ、穂乃果が俺に聴きに来た。勿論、他のμ'sメンバーも一緒にな。

 

「凄かった、凄く良かったよ。」

 

「え〜!?それだけ!?」

 

「確かにお前らが体力あってステップもしっかりしているか良く分かった。歌も下手くそじゃない。寧ろ上手い位だよ。練習したらもっと伸びるなお前ら。って何様だよな俺は。要するにもっと頑張ればその分だけ結果がついてくるんじゃないか?って事だ。」

 

「改めて言われると嬉しいなぁ。」

 

穂乃果さんや、アンタだけ喜んでもダメだろ…って、そっちのけでくっちゃべってやがる。さてと、それじゃ俺も

 

「そんなお前らに歌ってもらいたい曲があるんだ。」

 

「「「「「「「「「え?」」」」」」」」」

 

おぉ、その反応が欲しかったんだよな。良い感じじゃねぇか!

 

「その、歌って欲しい曲を作ったのって誰ですか?」

 

「目の前に居ますが何か?」

 

その言葉を発した途端μ'sの皆が硬直した。え?俺が曲作らないとでも思った?実際にさっき歌ってたのあったろうが。

 

「いつ!?かずくんずっとことりたちの近くに居たじゃん!ドリンク運んだりしてそんな時間無かったはずだよ!?」

 

「ことりよ、俺のこの目の下にあるもの、何ていうか知ってるか?」

 

「それはクマって言うやつだよね?」

 

「正解だ。そしたら穂乃果、クマってどんな事をすると出来る?」

 

「えっと、夜更かしした時とかかな。」

 

「そこから導き出される答えを海未さん、お答え下さい。」

 

「夜更かしして曲を作ってた…ですか。通りでそんなにげっそりしてる訳ですか。」

 

「そういう事ですね。最後の一言余計だ俺は今元気ありまくってるぞ?」

 

それにしても穂乃果が真面目にこの質問に答えるとはな…アホの子なのに。

 

「今変な事考えてたよね!?」

 

「イエイエソンナコトナイデスヨ」

 

「棒読み!?」

 

あれ?これ天丼じゃね?天丼にしたの俺だったわこれじゃあカツ丼と釜飯は食えねぇな。

 

「とにかく、お前ら汗だくじゃねぇかよ。先風呂済まして荷物まとめとけよ。」

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

お風呂も済まして、一希君が作ってくれたロコモコ?って言うんだっけ?ハンバーグとか卵とか乗ってるやつ。凄く美味しかったんだよ!!その後は皆ゆっくり荷物を片付けて帰る支度をした後に再び1階に集まった。

 

「全員揃ったな?」

 

「一希君!早く歌聴かせてほしいにゃ!!」

 

「まあまあ、そう慌てんなよ凛。ちゃんと弾いてやっから。」

 

一希君が凛ちゃんをなだめる。そして、一息ついてから一希君が話し始める。

 

「お前らのために曲を作った。それもお前らが寝静まった後、1人でな。俺はいつの間にかお前らの魅力に気付いていたのかもしれない。俺自身、ここまでしっかりとした曲を書いたのは初めてだ。」

 

そして、と一希君はそのまま続ける。

 

「この曲はまだ未完成だ。完全な姿ではない。でも、お前らならこの曲を完成させる事が出来る。その想いで作り上げた。これをいつか、皆で歌える日が来ることを願って。」

 

そのまま一希君は歌う体制に入った。ずっと愛用しているアコースティックギターと共に。

 

 

 

song『きっと青春が聞こえる』 松元一希

 

 

 

 

 

一希君が歌が上手く、ギターも弾けることも知っていた。さっきも聴いたし、引っ越してきた次の日も。でも、その時の歌声は男性らしい低音が効いたものだった。

 

しかし、今回は違う。とても澄んだ、男性にとっては高めの声。私達の音の高さに合わせているのかは分からないが、とにかく綺麗な歌声だった。抑揚が自然とついていて聴いていて心地がよかった。

 

「一希君凄いよ!この曲凄くいい!!」

 

私、高坂穂乃果が演奏が終わった途端に言葉を発した。

 

「そうか?あんまり自信無かったんだけどな。」

 

一希君は淡々と答えた。その表情から察するに、本当に自信がないようだった。

 

「凄い以外の言葉が出てきません…。こんな才能があったのですね!」

 

「真姫、この曲、もう少しアレンジできたりするか?」

 

「勿論よ。これだけ基盤がしっかりしているなら問題は無いわ。」

 

そっか、と言った後、一希君はギターをケースにしまった。その時の一希君の顔はよく見えなかったが、輝いていたのは確かだった。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

やっぱり歌を歌うって気持ちいいな。またそう思う事が出来た。あの時の事件以来、俺は歌う事を拒んできた。だからか、自然と不安が募っていた。でもこうして皆の前で歌える事に再び自信を持つ事が出来た。

 

だからこそ、もう音楽の道には戻れない。俺にはもうその資格がない。大好きな音楽から俺は目を背け、逃げ出したんだ。あんな些細な事で!そう思うと自分が本当に許せなくなる。

 

俺は今、海を眺めていた。まだ帰るまで時間があった。心がモヤモヤする。でも海の前だとそんな事がちっぽけに思えてくる。

 

「ここに居たんだね、かずくん。」

 

後ろから声が聞こえてきた。すごく聞き慣れた、甘い声の持ち主。

 

「ことりか。どうかしたか?」

 

「ねぇ、かずくんは…叶えたい夢がある友達がそれを叶えるために自分たちを捨ててどこか行くのって、許すことが出来る?」

 

その一言で俺は察した、いや察してしまった。そしてことりの聞こえない声で呟いた。

 

「……μ'sから脱退するかもしれない、か。」

 

少し考えるふりをしてからオレはことりに話す。

 

「そうだな、確かに同じ志を持っていた奴が自分の夢を叶えるために離脱するってのは最初は理解できないと思う。でも、最終的にはそいつの納得いく形になればそれで良いと思ってるんだ。中途半端に離れて中途半端に夢を追いかけるのは一番許せない。」

 

「うん、そうだよね…」

 

「だからお前にはちゃんと自分が納得する形にして欲しい。今は言えないんだろう。いつでも相談には乗るからな。」

 

「かずくんにはお見通しだね。ありがと。少し心が軽くなった気がする。」

 

「そうか。」

 

ことりは今、自分の進退に悩んでいる。俺に相談したってことは海未や穂乃果にはもっと相談したい筈だ。でもそこからμ'sを崩してしまうのが怖い、そんな所か?この話は今後のμ'sに関わるな。皆崩れないと良いんだけど……。

 

こうして俺達の合宿は幕を閉じた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




今回はμ's、そして一希が歌を披露しました。このように原作に出てこない歌は時々一希が作りますので突っ込まないようにお願いしますw
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。