ラブライブ!~女神達を奮い立たせる旗手~ 作:実況夢見る少年幽魔
勉強との両立が大変でこんなにも遅くなってしまいました。
あ、どーも。松元一希です。A-RISEと共演してから1週間が経って色々文化祭のライブの事が決まりつつあるのでここで改めておさらいしますね。
まずね、俺が居ない間にみんなが見たそうだがランキングが19位、つまりμ'sはラブライブ!出場圏内までランキングを上げた。これが文化祭のライブに繋がってくれればいいがな。
次に、文化祭のライブでは新曲でのライブを予定してる。これはある意味ラブライブ!への糧にしたいって言うのが本音だが曲のレパートリーが少ないという事で作ることになった。
センターは穂乃果に決まった。まぁアイツは今すげー燃えてるからな。普通に考えたら穂乃果にやらせるのがベストだと考えた。しかし問題点もいくつかあるんだよな。
一つはその穂乃果なんだよな。今回の穂乃果は俺が暑苦しいと思うほどに燃えている。やる気に満ち溢れている。いや、やる気が無いよりかはマシなんだけどアイツの性格上、無理しかねないだろうと思わずにいられない。
二つ目はことりの事だ。俺たちと一緒にいる時はいつも通り振舞ってはいるが、俺は知っている。1人になったことりは少し悲しそうな目で過ごしているのを。あ、決してストーカーしている訳では無いので悪しからず。
最後に、これは俺の力じゃ、ていうか人間の力じゃどうしようもないと思うが文化祭までの1週間、雨の日がめっちゃ多い。まだ当日の天気は出てないがこれが雨だとまぁたまらん。
こんな問題を抱えている俺は今何処で何をしているかと言うと………。
「かず兄さん。ここの問題が分からないんだけど……。」
「あ、あぁ。どれ、見せてみろ。」
はい、梨子ちゃんの家で勉強を教えています。というのも、初めて会ったあの日に俺が連絡先を渡していたんだ。それからちょくちょく会うようになって、梨子ちゃんはいつの間にか『かず兄さん』と俺の事を呼ぶようになっていた。え?なんで会ってたかって?作曲の手伝いとか諸々だよ。ちゃんとμ'sの練習にも顔出してるよホントダヨ?
「あぁ、この問題か。これはこの公式をこう使ってやるんだよ。やってみ?」
「う、うん。」
そう言って梨子ちゃんは問題を解き始める。ヤベェ凄くいい娘なんだけど!妹にいたら絶対シスコン間違い無しだわこれ。
「で、できた!出来たよかず兄さん!!」
「見せてご覧?………おお!出来てるよ!!梨子ちゃん飲み込み早いね!」
「そ……そうかな?えへへー♪」
可愛すぎる!!何だこれ!?そう思いつつも俺はあるノートを開いて作業を始める。
「かず兄さん、これは?」
「これか?まぁ俺の作詞作曲ノートだ。今新しい曲とか書いてるからな。」
「え?見たい見たい!見せて欲しい!」
「いいよ、はい。」
梨子ちゃんは目を輝かせながら俺のノートに目を通す。このノートには今まで俺が作った曲がぎっしり詰まっている。自分で歌う分もあればμ'sに歌ってもらいたい曲もある。そして…
「凄い……これがかず兄さんの曲…あ、この歌詞凄く好きかも!」
「ん?あ、その曲か。流石だよ梨子ちゃん。それは君のために書いた曲なんだ。」
「私のため?」
そう、これは梨子ちゃんに初めて会ったときに書き始めた曲なんだ。いつかこの曲を梨子ちゃんが歌ってる姿を純粋に見てみたいというのと単に彼女へのエールを書いた曲でもある。
「じゃ、この曲は梨子ちゃんにあげるよ。元々そういうつもりだったし。」
「ありがとう♪でもこの曲、まだ曲名がついてないよ?」
「あ、そういやそうだった。」
そして俺はその曲のタイトルを書く。
『空も心も晴れるから』
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文化祭まであと3日となった今日、俺はμ'sの練習に顔を出した。って言っても毎日出してるけどな。
「よし、キリもいいし今日はこれで終わりにしよう。お疲れ様。」
そう言うと皆が座り込む。確かにここ最近結構激しいトレーニングしてるからな。そんな中でもまだ練習をしようとしていたバカがいた。
「え〜!まだやりたいよ!!」
「あのな穂乃果、周りを見てみろよ。皆クッタクタになってんだろ?お前だって疲れがないわけじゃないんだから休む時に休まないと。」
そう、高坂穂乃果。今回のライブで一番張り切っている我らがリーダーはまだ練習すると駄々をこねてきたのだ。
「じゃあ私だけもう少し練習する!」
「おい、穂乃果!?って行っちまったし……」
「かずくん………」
穂乃果が走っていくのを見届けると目の前にはことりがいた。
「話したいことがあるんだけど、今時間いいかな?」
「大丈夫。ちょうど俺もお前に話があったし。」
都合が良かった。俺はいつことりに言おうか考えていたがまさかあっちからそのチャンスをくれるとは……。
俺たちはみんなと別れた後、近くの公園のベンチに座って話を始めた。
「あ、あのね、かずくん。実はね……」
「留学、するんだろ?」
「!?」
俺の言葉にことりは驚いている。それもそうか。言ってもないで他人にそういうふうに言われたら誰だってビビる。あれ?これがエスパーの気持ちじゃね?
「合宿の時のあの言動、少し違和感があったんだ。だってそうだろ?これからも一緒に活動していくはずのやつにあんな事言われたら。」
「そう…だね。かずくんやっぱり鋭いよ。実はことりね、服飾の勉強をしに行くんだ。」
「そうか、じゃ、俺からの質問は3つだ。まず1つ目、いつ旅立つんだ?」
「それはまだ分からないけど、多分文化祭が終わったらだと思う。」
結構近いな……。
「2つ目、この事を海未と穂乃果には話したか?」
「海未ちゃんにはこれから話す予定だよ。でも、穂乃果ちゃんには……」
どうやら相談したのは俺が初めてだったようだ。でも、海未に相談して穂乃果に相談するつもりってなると、やっぱりコイツは周りの事をよく見ていると言える。
「分かるよ。アイツは今ライブに向けて一直線だ。そこにことりが留学するなんて聞いたら悲しんでそれどころじゃ無くなる。だからせめてライブが終わった後に言いたい、そういう事じゃないか?少なくとも俺はそうする。」
「そう、まさにその通りだよ。」
やっぱな。こいつもこいつなりにみんなをよく見ていたってわけか。
「じゃ、最後に3つ目、これは前にもことりには言ったと思うが、その留学で後悔はしないか?」
そう聞くとことりは黙り込む。そうだよな。幼なじみと、仲がいい皆と一緒に輝いてきたんだ。そりゃ離れたくないに決まってる。
でも、ことりは自分の夢を捨てたくないんだと思う。これからの将来の事を考えてみてもこの経験は今後絶対に生きてくるからだ。だからこそ留学を決めた。でも後悔しないとも言いきれない、か。それだったら俺がかける言葉は1つだけ。
「今は迷えばいい。」
「………え?」
「思いっきり迷え。それでお前はお前自身が納得出来る、後悔しない方を選べばいい。もしそれで留学するって結論に至ったら俺は絶対、お前の背中を押してやるよ。でも、少しでも後悔があるのなら俺は留学に行く事をオススメできない。」
俺はどっちに転んでもことりには後悔して欲しくない。俺みたいになって欲しくない!
「ありがとう、かずくん。少し気持ちが軽くなったよ。」
「そっか、それじゃもう帰ろう。疲れてるだろ?家まで送っていくよ。」
そして俺たちは一緒に帰った。先程とは違い、とても面白い話をしながら。
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文化祭前日、今日は朝から雨が降っていた。明日までには晴れて欲しい。勿論、μ'sの練習も中止にして軽くフォーメーションを確認して終わった。
そして俺は今、夕食の食材を買いに行った帰りだった。今日は久々にハンバーグでも作ろっかな?そう思っていた時に向こう側から走ってくる影が見えた。
「穂乃果!?」
「およ?一希くん?」
びしょ濡れになりながらランニングしていた穂乃果である。
「お前、風邪引くぞ!?明日は大事なライブだってのに!」
「なんか、じっとしてられなくて。エヘヘー。」
「傘ん中入れ。送ってやるから。」
「いいよ!もう少し走ってくるから!」
こいつ、いくらバカは風邪を引かないって言ったってこの雨の中走ってたらバカだって風邪引くだろ!?
「明日はライブだ。こんな所で風邪を引いて迷惑するのは皆なんだぞ?」
「私はやりたいように練習したい!一希君には関係無いんだよ!」
「!?」
そう言って穂乃果は行ってしまった。穂乃果のさっきの言動、アレがアイツの本音か。そうかそうか。今の一言で俺の心は完全に壊れてしまった。
「関係、無いか……そうだよな。俺はμ'sのメンバーじゃない。ただあいつらと一緒にいるだけなんだ。だからあんな事を口出しするのは間違いかもな。でもな、忠告はしたぞ?
俺はどうなっても知らねぇからな!」
この時俺は明日のライブが益々心配になった。何かが起きそうだと。俺の心もとてつもなく傷ついてしまった。
そして俺の予感は的中してしまうのだった。
にこ誕生日と穂乃果誕生日も近い内にアップしますので宜しくお願いします。