ラブライブ!~女神達を奮い立たせる旗手~ 作:実況夢見る少年幽魔
1ヶ月遅れの真姫ちゃん生誕記念回、申し訳ないですが許してください。
それではどうぞ
桜が散り始め、徐々に気温が上がってるこの季節に高校2年生になった私は誕生日を迎えた。これからμ'sの皆にパーティーを開いて貰うことになっているのだけど、まだ時間があるので私はいつも通り音楽室に向かった。
音楽室に近づくにつれて、ピアノの音が聞こえてくる。おかしいな、普段は私以外はピアノを弾いている人は居ないはずなのに。
音楽室に着いて、すぐにその扉を開ける。そこに居たのは私達を支え続ける傍ら、自分の目標に向かって走り続けた男の姿があった。
「よっ、2年生は学活は長めなのか?随分と待ったぞ。」
「貴方は4時限目終わったら選択ないからよ。」
「流石、もう3年のカリキュラムを知ってるなんてな。」
それは私たちには無くてはならない存在。松元一希。
「今日、誕生日パーティ終わったら時間あるか?」
「え?あるけど何でよ?」
「そっか、そしたら俺ん家来いよ。」
唐突過ぎる誘いに戸惑った。表情には出さないようにしていたけど。
「別に良いけど、何するつもり?」
「それは来てからのお楽しみ♪」
ニシシ、と無邪気に微笑んだその後、彼はまたピアノを弾き始める。多少はかじっていたのと、私が時々教えたからとはいえ、ここまで上手くなるものなのかしら?やっぱり音楽に関して一希は頭一つ抜けているわね。
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μ'sのパーティーが終わった後、私と一希は一希の家にいた。そこで私の好物がトマトという事もあり、盛大にトマト料理を振舞ってもらった。どの料理も驚くほど美味しくてびっくりしたわ。私にとってはそれだけで充分なプレゼントだったのだけど…。
「よし、少し出掛けるか。真姫。」
一希がいきなりそんな事を言い出した。
「出掛けるって言ったって何処に?こんな暗い時間に。」
「この暗い時間になってこそ意味があるんだよ。ほら、行くぞ。」
一希はバイクのヘルメットを私に向かって投げた。実は最近、一希がバイクの免許を取得した。本人曰く、「車の免許も取りてぇな。」だそうだ。私は仕方なく彼に従うことにした。
バイクで夜道を走ることおよそ20分。私達はとある大きな公園の展望台に来ていた。何故ここに?私がそう疑問に思って彼にその答えを聞こうとした時だった。
「綺麗…」
光の海、そういう表現が正解なのかもしれない。そこには東京の夜景が広がっていた。
「ここ、綺麗だろ?俺も最初見つけた時はビビったんだよ。東京にもこんな所があるんだってな。」
そう言いながら一希は空を指さす。つられて私も上を向いてみると満天の星空が広がっていた。
「真姫、天体観測好きだって言ってたからさ。これ以上にうってつけの場所は東京には無いぜ。東京出ればいくらでもあるんだろうけど。」
まさか一希、それを覚えていてわざわざここまで?
「しっかし、お前らスゲーよな。俺が来る前の話だが、廃校寸前だったんだろ?それをお前らは半年で救ってみせた。オマケにラブライブに出て全国制覇。どこのマンガだってんだよ。」
「私だって、こんな事をするとは思ってもみなかったわよ。最初穂乃果に言われた時は、そんなの夢物語だと思ってたけど私も徐々にその夢物語にのめり込んでそれを現実のものにしたんだもの。」
「お前らだからできたんだ。」
一希が笑いながらそう答えた。
「この9人が集まり、この物語を現実にしたのは偶然なんかじゃないさ。運命って言ったって過言ではない。」
「ちょっと、9人じゃなくて10人でしょ?」
「あらら、バレてた?でも俺がこの場にいなくてもお前達は自分達で悩み、行動してきて、今と同じ結果を手に入れているはずさ。」
一希、まだそんな事を……
「私は………知ってるわよ?」
「?何をだ?」
「貴方の努力や行動、葛藤とか全てを。」
時には私達の気持ちになって一緒に考えてくれたり、悩んだりしてくれた事。
時には自分が私達から離れてキツイ言葉を言った中でも一希が一番辛い思いをしていた事。
そして、自分の存在意義は無いと言ってずっと悩み続けていた事、μ'sに自分は必要ないと決めつけ、辛いながらも私達から距離を置いた事。
「そりゃそうだろうな。半年はお前らと一緒に居たもんな。俺はお前らに色んなモン貰ったよ。お前らが居なかったら、今頃俺はまだ苦しみ悶えてたかもしれない。ホントに感謝してもしきれねぇな。」
そんな一希の言葉は以前のような曇りが感じられなかった。
「私だって、あの夏の時相談に乗ってもらわなかったらこんなに素直になってないわよ。それに、貴方には作曲を含め色々助けてもらったしね。」
「それはお互い様じゃねえのか?俺がお前を救ったように、お前だってあのどん底の暗闇からオレの事助け出してくれたじゃねえか。」
「あの時は無我夢中だったのよ!」
本当にそうだった。彼が底なしの暗闇に陥ったとき、私はどうやって助け出そうか考えに考えた。それが私を変えてくれた恩人への感謝の気持ちの表し方だったから。
「それにお前にはμ'sっていうお節介な奴らがいる訳なんだから。特に分かりやすいのがいるだろ?ソイツがきっと俺が居なかったらお前を明るみに連れていっていたよ。」
一希は続けて話す。
「俺なんてお前らの手伝いしながら自分でも活動してたんだぜ?馬鹿な話だよ今思うと。最後まで付き合うって決めたのにそれを短い間で破っちまうしよ。ろくにお前らの手伝い出来なかったのがオチだ。」
「そんな事ないわよ!」
私は気付くと声を荒らげていた。それには流石の一希も驚いている様子だった。
「一希は自分を否定しすぎなのよ。手伝いが中途半端?違うわ。貴方は最後までその役割をやり切ったの。μ'sが終わる事が出来たのも一希のお陰。それに加えて貴方自身もアイドルとしての活動をしていた。それだけで私は凄いと思うけどね。」
そう言った途端、一希が大声で笑い出した。何よ?何かおかしい事言ったかしら?
「いやぁー、ツンデレ真姫ちゃんからそんな言葉を聞けるなんて思ってなかったな〜。声荒らげたのにもビックリしたし。」
「そ、それは……」
「μ'sが終わる、それを聞いてハッキリ分かったんだ。俺はこの場所が好きだって。自然と涙が零れてきてさ。そんな所で素晴らしい仲間と一緒に居れたっていうのは一番の財産だな。それを今ここで改めて感じた。」
「一希………。」
「それにお前らだって相当辛い決断だったと思う。それでもお前らは自分たちの道を自分たちで終わらせた。それが1番だよ。」
一希の目は真っ直ぐ東京の夜景に向けられていた。新たな決意をしたのか、それとも………
「あーあ、お前とここまで本音で話し合えるとは思わなかったなぁ。真姫、今のお前ならもう大丈夫だ。この半年でまた更に大人になったんじゃないか?」
「そういう一希はいつまでも子供っぽいままね。」
「違いねぇわ。」
私達は心から笑い合った。そんな関係に気付いていたらなっていた。一番身近に居た私の心の支えになっている人と。
「あっ、そうだ。話に夢中になりすぎて渡すの忘れるところだったぜ。俺とした事が。」
そう言ってカバンを漁っている。そしてその中から小さな箱を取り出し、私に差し出してきた。
「お前はもう少し高価な物じゃないと満足出来ないだろうが俺も学生だ。そんなもので済まないな。」
全く一希は私の事どう思ってるのよ!?プレゼントなら何でも嬉しいんだけど!?そう思いながらその箱を開けるとそこに入ってたのは赤色のブレスレット
だった。
「何言ってんのよ。貴方がわざわざ買ってきてくれたんだから。ありがとう。一生大切にするわ。」
それはそうでしょ。いつまでも憧れる、そして一番身近にいる最高の親友がくれた物なんだから。
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真姫と2人きりだったのもいつぶりだったろうか?純粋に彼女の誕生日を祝えたのは良かった。
「さて、俺も覚悟決めますか!」
改めてお久しぶりです。幽魔です!セカンドライブ両日参戦決まった時は発狂しそうになりました。
さて、ここまで投稿出来なかった理由はですね、単純に言うと忙しかったんです。学生で受験生ですから。
それでも少しずつこれの更新は進めていきます。東方の方もやるので暫しお待ちを。
そして、特別編はネタバレ必須です。