ナザリックinスレイヤーズ   作:史上最弱の弟子

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半分ギャグだと思って広い心で見てください


おまけ(ショートストーリーと強さ設定)

<謎のカリスマ>

 

 

「しかしデミウルゴスよ。お前の優秀さは知っていたつもりだったが、よくこの短期間でこれだけの情報を得ることができたな。特にドラゴンの強さ等大変だったのではないか?」

 

 デミウルゴスの調査結果に対し、感嘆を超え少し不思議だと言うように言うアインズ。それに対し、デミウルゴスは何か失敗した時のような顔をした。

 

「これは申し訳ありません。伝え忘れておりました。実はこの地の住人より協力者をみつけまして」

 

「ほう、協力者か。どのような人物なのだ?」

 

「はい、実は人間の魔道士なのですが。これがまた人間にしてはかなり見所のある女性でして」

 

「ほう」

 

 返ってきた答えに対しアインズは驚いた声を漏らした。

 この世界の住人の中からに協力者をつくることには問題無い。寧ろアインズ自身が推奨したことである。しかしナザリックのメンバーは基本的に排他的な性質を持っている。仲間内で結束が強く、アインズ等ギルドプレイヤー達を至高の存在と呼ぶ一方、外部の存在、特に人間を蔑視する傾向にある。デミウルゴスはその知性の高さ故、人間であっても有用な人物であれば表面的に友好を装って接することはできるかもしれないが、どうもそう言った感じではなく心から評価しているようだった。

 

「お前がそれほどに評価する人物とは興味があるな。どのような人物なのだ?」

 

「ええ、私も気になりますわ」

 

「まさかデミウルゴスが人間に篭絡されたとも思えないでありんすが、それ程に評価する人間が居るとはいささか信じ難い話でありんす」

 

 純粋に興味を持つアインズ。それに対し、女性陣二人が懐疑的な言葉を放つ。他の守護者達も言葉にこそ出さないが疑わしげな表情だった。

 

「ふふ、あなた方も彼女を知れば考えを変えますよ。アインズ様、ここに映像データがあります。この世界の魔法のデータを得るために件の魔道士に協力いただき撮影したものですが、よろしければ」

 

「ああ、見せてもらおう」

 

 アインズが頷き、デミウルゴスが準備、皆が画面に注視する。

 そして上映が始まった。

 

「ほーっほっほっほっ!!!!」

 

 それと同時にナザリックに響き渡ったのは甲高い笑い声。

 そしてその声の発生源は映像の中、やたらと露出度が高く、髑髏のアクセサリーと棘だらけのショルダーアーマーをつけたビギニアーマー風の黒いコスチュームを身につけた、200年以上前のTV番組にでてきそうな悪の魔道士的な姿をした女性だった。

 

「えっ、あれ?これが見所のある人間?」

 

 混乱の余り、素の鈴木悟がでてしまうアインズ。しかし守護者達がそれに気づくことはなかった。何故ならば、全員映像の中の女性に目を捕らわれていたからである。

 

「くっ、凄い美人ね」

 

「あの服装素晴らしいセンスでありんす。しかも着ている人物がそれにおいていかれず見事に調和している。死体以外をこれ程美しいと思ったことは初めてかもしれやせん」

 

「美しいだけではありませんな。この高貴な笑い声、全身からにじみ出る自信とカリスマ。名家の出なのでありましょうか?」

 

「うわーかっこいい」

 

「アインズ様の言うように人間にも見るべき存在が居るのね」

 

「全身隙ダラケ二見エルノニ何故カ倒セル気ガシナイ不思議ダ」

 

「ふふっ、そうでしょう。それに彼女は魔道士としてもかなり優秀でしてね。位階魔法にして10位レベルのものに相当する術を扱えるのですよ」

 

 そして全員がびっくりする位、高評価だった。多分、至高の四十一人と仲間である階層守護者達の次にくる位には高く評価してる。

 

(えっ、嘘!?)

 

 NPC達の反応が信じられない。しかし彼等は冗談を言っているようにはまるで見えなかった。

 

「ねえ、アインズ様、かっこいいですよね」

 

「う、うむ、そうだな」

 

 きらきらした瞳で言うマーレの言葉を否定することはアインズにはできなかった。

 その後、この世界の魔法と言う貴重な映像も頭に入らず、解散した後も笑い声が頭から離れなかった。そのため数日の間、眠りもしないのに悪夢にうなされる気分を味わうことになるのであった。

 

 

 

 

 

 

<300年前に起こった出来事>

 

 

 ナザリックがこの世界に転移する300年前、8人のユグドラシルプレーヤーがこの世界へと転移した。当時、人間達の間では魔道が今ほど発達しておらずゲーム内の力をそのまま引き継いだ彼等はこの世界において強者として君臨することができた。

 しかし一部の能力が使用不能になっていたり、弱体化しており、またこの時代には既にドラグスレイブと言う超位魔法に匹敵する魔法が存在し、それを扱える魔道士がいるなど他の強者も存在したため、完全に好き勝手できる訳ではなかった。強欲な彼等はその状態に不満を持ったのである。

 そして彼等は考えた。この世界を自分達の都合のよいように変えようと。

 

「運営よ。この世界をユグドラシルでの力が完全に再現できるものしろ!!」

 

 彼等が使用したのはワールドアイテム、その中でも特に強い力を持った二十と呼ばれる使い捨てアイテムの一つ「永遠の蛇の腕輪(ウロボロス)」運営に頼み、ゲームの仕様そのものを変化させてしまう凶悪なアイテムである。

 彼等はそのアイテムを使うことでこの世界を歪めようとしたのだ。

 アイテムが発動、腕輪が発光し膨れ上がるようにおおきくなる。

 そして腕輪は人間とサイズの変わらない金髪の女性の姿へと変わった

 

「あっ、あんたが運営なのか!? よ、よし、さっきいった願いを……」

 

 八人の一人がその女性に対し、命令をしようとする。それに対し、女性はにっこりと笑って”釘の刺さったバット”をフルスイングした。

 

「へっ?」

 

 そしてその釘バットによって神器級の兜によって守られていた筈の男の頭は潰れたトマトのようになる。呆気に取られる残りの7人。

 そして女性は漆黒の虚無のオーラを撒き散らし言った。

 

「人ん家(せかい)を汚すんじゃないわよ!!」

 

 その後、彼等がどうなったかは謎である。しかし少なくとも歴史の中に彼等の存在は記載されていない。

 

 

※オーバーロードの世界は八欲王が使用したワールドアイテムにより世界の法則を歪められたのではないかと言う説があり、この話はその説をベースに何故、スレイヤーズ世界では原作と違い、一部の能力が上手く作用しない理由を説明するための物です。

 ところで八欲王の扱いについて、このクロスにおいてオーバーロード側とスレイヤーズ側、どちらかが踏み台にならないようバランスには気をつけていますが、流石にL様は別格と言うことにしても大丈夫ですよね?(ちなみにこの話のL様はワールドアイテムを媒体にしてるため、リナの体を依代にした時の10倍以上強いです)

 

 

 

 

 

<強さ設定>

 

 

 スレイヤーズ世界の住人の強さについてですが、レッサー・デーモンやブラス・デーモンとデス・ナイトが同じ位の強さと考えると個人的にかなりしっくり来たので、レッサー・デーモンがレベル30程度、ブラス・デーモンがレベル35程度と設定し、これを基準に強さを定めました。

 レッサー・デーモンについてはよく、リナ達にとっては雑魚では並の剣士や魔道士にとっては命がけと言った説明がよくでてきます。これは言い換えると並の剣士や魔道士でも命をかければレッサー・デーモンを倒せてもおかしくないと考えられますので、レベル25~レベル40で並(そこらの兵士とかよりは強い)レベル40~レベル60で一流、レベル60~レベル80で超一流って感じに決めました。

 この作品の時間軸の頃のリナやガウリイは70前後、二部だと終盤で75位な感じです。作中でも触れているように技量はレベル化できないのであくまでざっくりとした目安ですが。

 ちなみに姉ちゃんは100オーバーとだけ言っておきます。

読んでみたいネタ

  • リナ&アインズVS最恐の敵(コメディ)
  • セバス主人公のダークシリアスバトル
  • ナーガとヘロヘロさんの凸凹二人旅
  • この中には無い
  • だらだら続けない方がいい

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