オッス、俺ゴールド 〜ヤンデレ娘クリスとポケモンの世界で旅をする〜   作:友親 太一

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第十五話 釣り上げたポケモンが襲ってきた

 オッス、俺ゴールド。

 俺達はヒワダタウンを目指して今は三十二番道路に居る。

 

 ここは釣りの名所だから途中で釣りしてたオッサンとポケモンバトルしたぜ。

 ……だが『はねる』だけのコイキングで勝負挑むなよオッサン。

 ひょっとしてコイキングしか釣れなくて八つ当たりの為に俺に挑んだのか?

 ……ありえそう、そして八つ当たりに巻き込まれたコイキング達はご愁傷様。

 

 尚ここまでの道程でイシツブテは『いわおとし』をオタチは『みだれひっかき』を覚えた。

 

「うふふ、卵〜♪ 卵〜♪ きみは何の〜卵〜♪」

 

 クリスは俺がお姫様抱っこしたから非常にご機嫌だ。

 さっきから卵相手に鼻歌交じりに話しかけてる。

 ……本当、このままご機嫌でいてくれないかな……俺と卵の為に。

 

 お、ポケモンセンターが見えてきたぞ。

 

 ★☆★☆

 

 ポケモンセンターに近づくと怪しい男に声を掛けられた。

 

「ようよう、そこの坊っちゃん、お嬢ちゃん。旨くて栄養満点な美味しいシッポ、今ならたったの百万円! お買い得だよ」

 

 ………何だ、こいつは。

 いかにも怪しい太ったオッサンが、いかにも怪しい物を、いかにも怪しい値段で売ってるよ。

 

「オッサン馬鹿でしょ? そんな怪しい物をアホみたいな高値で買う奴居ないって」

 

「いやいや安いよ、これは貴重なシッポでね……」

 

 ……しつこいオッサンだ。

 

「……それ以上絡んでくるなら警察に電話するぞ?」

 

 そう言いながら俺はポケギアの電話機能のスイッチを入れるフリをする。

 

「げ! そ、それは困る……」

 

 そう言いながら逃げていったオッサン。

 ……この程度の脅しで逃げるとは、ありゃ本物の馬鹿だな。

 まったく、無駄な時間だったな。

 

「……ねぇゴールド、あのシッポって何のシッポだったのかな?」

 

「さぁ? 案外本物の尻尾じゃなくてゴボウを煮たのを尻尾ぽく加工しただけかもな」

 

「……そうだよね、ポケモンのシッポとかじゃないよね」

 

 心配そうにしてるクリス。

 ……コイツはポケモンには優しいからな。

 

「心配するなって。もし本当にポケモンの尻尾だったら、俺がさっきのオッサンをぶっ飛ばしてやるから!」

 

「うん♪ でもその時はアタシも混ぜてね。アタシが【放送出来ません】して【放送出来ません】するからね♡」

 

 ……なお人間には非常に厳しい……少しは人間にも優しくしてくれませんかねクリスさん?

 

 ★☆★☆

 

【ポケモンセンター】

 

 うっし、ポケモン達の回復終了。

 さて今の時間は……午後三時過ぎか。

 日暮れまではまだ時間あるな。

 ならまた外でトレーニングでもするか?

 

「やあ少年。こんな所で何をしてるんだい?」

 

 そんな事を考えてたら見知らぬオッサンに声を掛けられた……今日は何かとオッサンと縁がある日だな。

 

「……俺は相棒とヒワダタウンに行く途中です」

 

「そっかそっか。それはそうと君はみんなが釣りをしてるのを見て釣りをしてみたくならなかったかい?」

 

「……まぁ少しは興味あります」

 

「そうだろそうだろ。そこでだ、君に私の釣り竿を分けてあげよう!」

 

「えっ、良いんですか?」

 

 マジですか?

 このオッサン良い人じゃん。

 

「勿論! さあこれで君も釣り人の仲間入りだ!」

 

「ありがとうございます!」

 

 俺はオッサンからボロの釣り竿を受け取った。

 釣り竿はかなり年季が入ってるみたいで所々修理した跡があるがまだまだ使えそうだ。

 

「釣りはいいよぉ。水がある所なら川でも海でも何処でも釣りを楽しんでくれ! では私は行くよ、また新しい釣り人を探す為にね、さらば!」

 

 言い終わるとオッサンはポケモンセンターから出て行った……良い人だが忙しない人だな。

 

 何にしても釣り竿が手に入ったんだし、早速釣りに行くぞ!

 

 ★☆★☆

 

「さぁ釣るぞ! 目指せ大物ゲットだ!」

 

「がんばれ〜ゴールド♪」

 

 俺達は釣りをする為に三十二番道路の橋の上に来た。

 さて針に餌をつけて、っと!

 

「うりゃぁ!」

 

 勢い良く竿を降った!

 ポチャっと浮きが水に着地した。

 

 

 

 

 

 …………………………きた!

 

 俺は思いっきり糸を巻き上げる!

 すると……

 

「こ、こい〜!?」

 

 コイキングを釣り上げた……。

 ま、まぁ最初だしな。

 次こそは大物を釣り上げて見せる!

 

 ★☆★☆

 

「うがぁ~!!! またコイキングだぁ!!!」

 

 釣れども釣れども全部コイキング。

 あんまりにもムカついたから途中から釣ったコイキングをマグマラシの『ひのこ』で片っ端から焼き魚にしたったわ!

 

「ねぇゴールド〜、そろそろポケモンセンターに戻ろうよ〜」

 

「やだ! 絶対コイキング以外のポケモンを釣るまでは帰らん!」

 

 このまま引き下がれるかよ。

 何が何でもコイキング以外を釣ってやる!

 

「ぷ~! ならさぁアタシにもやらしてよ。ずっと見てるだけでヒマなの」

 

 それはクリスに悪いことしたな。

 仕方ない、クリスにもやってもらうか。

 

「んじゃ、はい。やり方は分かるか?」

 

「大丈夫だよ、ゴールドがやってるの見て覚えたから」

 

 俺はクリスから卵を預かり代わりにクリスに釣り竿を渡した。

 クリスは竿を受け取るとテキパキと餌をつけた。

 本当に俺を見てただけで覚えたんだな。

 

「えい!」

 

 可愛らしい声と共に竿を降ったクリス。

 ……普通に上手いな。

 

 

 

 

 

 

「……………………………きたわ!」

 

 クリスはメノクラゲを釣り上げた………………なんですと!?

 お、俺が、何十回やってもコイキングしか釣れなかったのにクリスは一発でメノクラゲ!?

 

「いっけー、モンスターボール!」

 

 俺が呆然としてる間にクリスはメノクラゲを捕獲した。

 

「やったわぁ! ねぇねぇゴールド、見てくれた? アタシ、メノクラゲをゲットしたのよ♪」

 

「あ、あぁ……」

 

 それしか俺には言えなかった。

 ……理不尽じゃね? 俺は何か悪いことしました?

 

 それからも俺は意地で釣りを続けたが結局コイキング以外は釣れなかった。

 日が暮れかけた頃に項垂れながらポケモンセンターに戻った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ……俺はこの時はショックで完全に忘れてたんだよな、メノクラゲが水、()タイプだって事を。

 

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