オッス、俺ゴールド 〜ヤンデレ娘クリスとポケモンの世界で旅をする〜   作:友親 太一

40 / 56
第四十話 コガネシティでデート その四

【コガネ ラジオ塔】

 

 オッス、俺ゴールド。

 俺はクリスの要望でラジオ塔に来た。

 だが塔の三階に上がる階段でスタッフに通せんぼされている。

 

「えー、最上階にいけないんですか?」

 

 クリスはスタッフに抗議してる。

 

「すまないねお嬢さん。ここから上は関係者以外は立ち入り禁止なんだよ」

 

 本当に申し訳無さそうに謝るスタッフさん。

 

「……クリス仕方ないよ、諦めよう」

 

 俺はクリスを宥める。

 

「だってジョーイさんにこのラジオの最上階から見る夕日が最高だって教えてもらったんだもん!

 アタシ、ここの夕日をゴールドと見たいのっ!」

 

 あ〜あ、クリスが駄々をこねだしたよ。

 つか夕日なんかそんなに見たいものか?

 どこで見ても変わらんと思うがな。

 

「本当にすまないね。昔はそんな事は無かったんだけど今の局長代わってから急に禁止になったんだよ。

 ……お詫びにラジオカードをあげるから許して、お嬢さん」

 

「ほらクリス、あまりワガママ言うな、スタッフさんが困ってるだろ?」

 

「ぷぅ……」

 

 俺はラジオカードを受け取り、ホッペを膨らませてるクリスを連れてラジオ塔を後にした。

 ……だがラジオ塔の前に居た黒服は何だ?

 まさかまたロケット団か?

 事件に巻き込まれるのは勘弁してほいしいよ。

 

 ★☆★☆

 

【三十五番道路】

 

「なぁクリス、機嫌直せよ」

 

 ぷぅ! アタシたちはラジオ塔を出て自然公園を目指して歩いてるの。

 でもアタシはまだ怒ってる。

 だってジョーイさんに「ラジオ塔の最上階から夕日を一緒に見たカップルはずっと一緒にいられるって噂なんだからね!」って、教えてもらったから絶対に見るつもりだったんだもん、プンプン!

 

「クリス、スタッフさんだって仕事なんがたら仕方ないんだよ?」

 

「だってぇ〜……」

 

「そこの二人、ちょっとポケモンバトルしない?」

 

 ゴールドと喋りながら歩いてるとピクニックガールとキャンプボーイにバトルを挑まれたわ。

 

「イ、イクエちゃん、本当にやるの?」

 

「アキヒロ君、情け無い声を出さない! たまには私の前でカッコイイとこ見せてよ!」

 

 男はかなりオドオドしてる。

 ……情け無い男ね、それに比べてゴールドは堂々として素敵♡

 

「……良いぞ、その勝負を受けよう」

 

 はぁカッコイイ、闘争心を燃やしてるゴールドも素敵だわ♡

 

「ありがとう♪ で、相談なんだけどお互い二人づつ居るからダブルバトルしない?」

 

「……ダブルバトル?」

 

 ダブルバトルって何?

 初めて聞いたわ。

 

「あら知らない? ルールは通常のバトルと一緒なんだけどお互いに出せるポケモンが二匹になるバトルよ。

 私達の故郷で流行ってるのよ」

 

「だ、だから四人が一匹づつポケモンを出して、二対二でバトルしてくれませんか?」

 

 へー、そんなバトルもあるのね。

 

「面白そうだな、俺はやってみたいがクリスはどうだ?」

 

 ゴールドは乗り気ね。

 アタシは…………コレってゴールドとの共同作業よね?

 アタシ達が力を合わせるのがダブルバトルよね?

 ……それって素敵じゃない!

 

「やるわ! うん、ゴールドとのラヴラヴパワーを見せてあげるんだからね!」

 

「あら、あなた達もカップルなのね? でも私達も絆の強さなら負けないよ!」

 

「で、できたら手加減してくれたら嬉しいんですが……」

 

「展開が早過ぎでツッコミ入れるタイミングを逃したぞ」

 

 全員がモンスターボールを構える。

 ……あっちもカップルなら負けられないわ、ゴールドとの愛の強さを見せてやる!

 

「「「「バトル!」」」」

 

「出番だ、マグマラシ!」

 

「まぐ〜!《いくよ〜!》」

 

「任せたわ、ベイリーフ!」

 

「ベイ、ベイー!《はい、マスター!》」

 

 ゴールドはマグマラシ、アタシはベイリーフを繰り出す。

 二人とも絶対に勝とうね!

 

「いくわよ! ピカチュウ!」

 

「ピカチュー!《どうもー!》」

 

「が、がんばって、マリル!」

 

「マリ、ルリル! 《イッツ、ショータイム!》」

 

 相手はピカチュウとマリルね。

 ならベイリーフと相性が良いマリルはアタシ達が相手を……

 

「ピカチュウ、『でんこうせっか』をベイリーフに!」

 

「ピカ、ピカチュー!《ほな、いきまっせ!》」

 

「ベイッ!《くっ!》」

 

 いきなりピカチュウはベイリーフに突っ込んできた!

 ピカチュウの『でんこうせっか』でベイリーフはマグマラシとマリルから引き離されたわ。

 

「ちっ、仕方ない! クリス、そのままピカチュウを相手してくれ。マグマラシ、マリルに『にらみつける』だ!」

 

「まぐっま!《わかったよ!》」

 

「マ、マリル、『まるくなる』だよ!」

 

「マリー、マリル!《うーん、ナンセンス!》」

 

「ご、ごめんねゴールド」

 

 アタシはゴールドに謝る。

 

「……いいからピカチュウの相手しなって。それに俺もマグマラシも弱くは無い、苦手な水タイプのマリル相手でもそう簡単にはやられないさ」

 

 ゴールドはそう言いながらアタシに笑いかけてくれる。

 ……カッコイイなぁ……て、見惚れてる場合じゃないわ!

 ベイリーフに指示を!

 

「ベイリーフ、反撃の『はっぱカッター』よ!」

 

「ベイッリーフ!《さっきのお返です!》」

 

「ピカ! ピカチュ〜!《くぁ! こら強烈でんがな〜!》」

 

 やったわ、『はっぱカッター』が急所に当たった!

 

「やってくれたわね、『でんきショック』よ!」

 

「ピカッチュッ!《儲かりまっかっ!》」

 

「ベイリフ!《そんなもの!》」

 

 草タイプに電気タイプの技は威力が半減する、ベイリーフのダメージは少ないわ。

 これならいける!

 アタシは次の指示を言うとする。

 

「マグマラシ、『えんまく』しながら距離を取れ!」

 

「まぐまぐ〜!《まにあえ〜!》」

 

 マグマラシが『えんまく』を吐きながらベイリーフの側に来た、どうしたのマグマラシ?

 

「ベイ、ベイベイ!?《マグマラシ、大丈夫ですか!?》」

 

「まぐ、まぐ……まぐ、まぐぐ……まぐまぐま《はぁ、はぁ……あんまり、大丈夫……じゃないかも》」

 

 ベイリーフが心配そうにマグマラシに寄り添う。

 マグマラシはかなり息が上がってるわ。

 

「すまないクリス、格好つけたが結構ピンチになっちまった。あのマリルかなり強いよ」

 

 ゴールドの顔にも余裕がない。

 ……そんなに強いの?

 

「ご、ごめんね、イクエちゃん。マリルの『ころがる』を外しちゃって、それで合流されて……」

 

 『ころがる』ってアカネも使ってた技! だからゴールドとマグマラシも苦戦してるのね。

 あの技は外さない限りは威力が上がっていく、おまけに岩タイプの技でマグマラシには効果が抜群だもの。

 

「こらぁアキヒロ君、いつも言ってるでしょ、失敗したからってクヨクヨしない!」

 

「……う、うん」

 

 あっちのカップルは女が男を尻に敷いてるのね……少し羨ましいかも。

 

「クリス、ここから巻き返すぞ!」

 

「うん、いくよゴールド!」

 

 でも男はやっぱり頼りがいがあるゴールドが一番よ!

 

「ピカチュウ、マグマラシに『でんきショック』よ!」

 

「ピカピカッチュ!《ほんま注文多すぎでっせ!》」

 

「マ、マリル、『はらだいこ』してからマグマラシに『ころがる』だよ!」

 

「マリー、マリル!《うーん、クライマックス!》」

 

 まずい、マグマラシに集中攻撃する気だわ!

 

「ベイリーフ、『リフレクター』でマグマラシを守って!」

 

「ベイリーフ、ベイ!《私の後ろに下がりなさい、くっ!》」

 

 ベイリーフがマグマラシをかばって『でんきショック』を自ら受けて、さらに『リフレクター』で『ころがる』からマグマラシを守った。

 ……ごめんねベイリーフ、ありがとう。

 

「まぐまぐま《ありがとうベイリーフ》」

 

「マグマラシ、今度はお前がベイリーフを守るんだ! 『えんまく』!」

 

「まぐまぐま!《わかったよゴールド君!》」

 

 マグマラシの『えんまく』がピカチュウとマリルを包み込む。

 

「ピカチュウ、煙なんか無視して『でんきショック』よ!」

 

「ピカカピカチュウ!《前見えへんのに無理でんがなぁ!》」

 

 ピカチュウの言うとおりに闇雲にはなった電撃は外れたわ。

 

「いくぞクリス! マグマラシ、ピカチュウに『ひのこ』だ!」

 

「ええゴールド! ベイリーフ、『はっぱカッター』をマリルに!」

 

「まぐま〜!《燃えちゃえ〜!》」

 

「ベイリ!《いきます!》」

 

 二人の攻撃が煙の中に吸い込まれる様に放たれた。

 ……そして『えんまく』の煙が拡散してくわ。

 

「ピ、ピカチュウ……《か、敵わんわ……》」

 

「マ、マリー……マ、マリマリル……《う、うーん……ゲ、ゲームオーバァ……》」

 

 ピカチュウとマリルは目を回して倒れてるわ。

 

「やったなクリス、俺達の勝ちだ!」

 

「うん、アタシ達の愛の力で勝ったのよ♡」

 

「……いやそれは……まぁいいや」

 

 ゴールドは何か言いたそうね?

 でも言うのやめたわ、何が言いたかったのかな?

 

 全員がポケモンをモンスターボールに戻したわ。

 

「あ~あ、負けちゃった。君たち強いね、はい賞金ね」

 

「……彼女にかっこわるところ見られちゃったな、ハァ……」

 

 アタシ達は賞金を受け取る。

 

「じゃあまた会ったらバトルしてね。今度は負けないんだから!」

 

「た、対戦ありがとう……できたら次する時は手加減してくれると嬉しいな……」

 

「も~本当に情けないなぁアキヒロ君! じゃあバイバイ、お二人さん♪」

 

 二人は手を繋いで去っていったわ。

 ……何だかんだいって、あの二人はお似合いかもね。

 

「さぁゴールド、アタシ達もいきましょう♪」

 

「うぁっと! クリスいきなり抱きつくな、危ないだろ!」

 

 でもアタシ達のほうがもっとお似合いのカップルだもん♡

 ねぇ〜ゴールド♡♡♡

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。