オッス、俺ゴールド 〜ヤンデレ娘クリスとポケモンの世界で旅をする〜   作:友親 太一

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第四十一話  コガネシティでデート その五

【憩いの広場 自然公園】

 

 俺達は初めてのダブルバトルの後この自然公園に来た。

 ……あのバトルからは色々学ぶ事があった。

 特にマリルの『ころがる』からはアカネちゃんのミルタンク対策のヒントを得た気がする。

 次にアカネちゃんと戦う時は前回みたいにはいかないからな。

 

「ねぇゴールド、アタシとデートしてるんだから他の女の事を考えちゃダメ!」

 

 何故に分かった? クリスはテレパシーでも使えるのか?

 ……本当に有り得そうで怖いわ。

 

「……すまん、すまん」

 

「も~、こんなに可愛い子が隣にいるのに他の子の事なんが考えないでよ!」

 

 たく、自分で自分を可愛いって言うかよ……実際今日のクリスはメチャクチャ可愛いんだけどな。

 

「あ、ゴールド、あのベンチに座ろうよ♪」

 

「そうだな、少し休むか」

 

 俺達は花壇の近くのベンチに二人並んで座る。

 相変わらずクリスは俺と触れるほど近くに座るな。

 

「……お花、きれいだね」

 

「そうだな」

 

 確かに花壇の花は満開で綺麗だ。

 そこに夕陽が当たり花びらが赤く染まって幻想的だな。

 

「も~、こういうときは『クリスの方が綺麗だよ』って、いってよね!」

 

「……おいおい」

 

 そんなの俺のキャラじゃないぞ?

 クリスは頬を膨らませて俺に抗議する。

 しゃあない、少しクリスのご機嫌取りするかな。

 

「少しここで待っててくれ。何か飲み物買ってくるよ、何が良い?」

 

「ありがとうゴールド♪ うんとねぇ、アタシはココアがいいなぁ」

 

「了解、すぐに買ってくるよ」

 

 俺はベンチから立ち上がり飲み物を買いに行く。

 確か公園の入り口に自販機があったな?

 

 

 ★☆★☆

 

 俺は自販機でココアとカフェオレを買って戻ってきた。

 ……そして花壇の前で立ち止まる。

 

「〜♪〜♪」

 

 俺は鼻歌を歌いながら俺を待ってるクリスの姿に見惚れて動けない。

 満開の花達の向こうで白いワンピースを夕陽の色に染め上げて微笑んでるクリスはとても絵になる。

 ……まるで、童話に出てくるお姫様みたいだ。

 

「〜♪〜♪ ……あ、ゴールド。どうしたの、そんたところでぼーっとして?」

 

 クリスに声を掛けられて慌ててクリスに駆け寄る。

 

「……いや、何でもないぞ。ほらココアだ」

 

「変なゴールド?」

 

 俺はクリスにココアを渡しながら今が夕方な事に感謝する。

 ……多分今の俺の顔は照れで赤いだろう、それを夕陽が誤魔化してくれてるからクリスには俺が照れてる事が分からない筈だ……頼むから分からんでくれ。

 俺は照れ隠しの為に買ってきたカフェオレを口に流し込む。

 

 ……今日の俺はどうかしてるな、娘に見惚れて照れるなんて。

 クリスは俺の娘、今までもこれからもそれは変わらない。

 …………本当にそうか?

 クリスと俺は肉体年齢は同じで本当の親子じゃない。

 クリスだっていつかは大人になる、その時俺は…………って何考えてるんだ俺!

 

「……ゴールド?」

 

「ぶぉっ! ごほっ! ごほっ!」

 

 ク、クリスに声をかけられてカフェオレが気管支に入った!

 

「大丈夫ゴールド!?」

 

「だ、大丈夫。少し、カフェオレが、変なところに入った、だけだから」

 

 あー苦し、だがお陰で正気に戻った。

 クリスは俺の娘、それ以上でもそれ以下でも無い。

 俺はクリスの心の病を治しクリスが幸せになる手助けをする。

 俺がクリスに手を出すとか絶対にあってはならん。

 これで間違いないな、よし!

 

 ……いつの間にか日は完全に沈み辺りは暗くなっていた。

 

「……暗くなったしそろそろセンターに帰るぞ」

 

「……そうだね」

 

 俺達はゆっくりとベンチから立ち上がりセンターに向かって歩き出す。

 

「……ねぇゴールド」

 

 そうしたらクリスが声を掛けてきた。

 

「どうしたクリス?」

 

「今日はデートに誘ってくれてありがとう♪ アタシはゴールドが世界で一番大好きだよ♡」

 

 ……俺の顔がまた熱くなるのが分かる。

 つか正気に戻ったんじゃ無いんかい俺!

 その後、俺は一度もクリスの顔を見れないままセンターまで帰った。

 

 

 

 ★☆★★

 

 ……本当ありがとうゴールド。

 アタシ、ゴールドを好きなれて本当によかった。

 

 今日の事は絶対に忘れない。

 一緒に食べたパンケーキやサンドイッチの味も、一緒に歩いた道の感触も、一緒に戦ったバトルの興奮も、一緒に座って飲んだココアと公園の花の香りも。

 

 アタシは今とっても幸せです。

 この幸せはゴールドがくれた物、だからこれから少しづつゴールドに幸せを返していくよ。

 ……貰ってばかりだとゴールドに悪いもの。

 

 ねぇゴールド、アタシにココアを渡してくれた時にゴールドの顔が真っ赤だったよ?

 アタシが気付いてないと思った?

 ウフフざーんねん、ちゃんとわかったよ。

 あれってアタシを女として見てくれたんだよね?

 嬉しいなぁ。

 

 でもアタシが魅力的に見えたんなら最後にキスをしてほしかったわ。

 ゴールドって本当シャイよね。

 少し強引なくらいでも大丈夫なのに。

 アタシはいつでもゴールドを受け入れるよ?

 絶対に拒否しないよ?

 だからいつかゴールドの覚悟が決まったらゴールドからファーストキスしてね♡

 待ってるよ。

 

 ……ねぇゴールド、アタシのパパとママが死んだときのこと覚えてる?

 あの時のアタシは……生きることに絶望してた。

 毎日が地獄で、毎日死ぬ事ばかり考えてた。

 でもその地獄からアタシを救ってくれたのは……ゴールド、貴方だよ。

 

 今のアタシが生きていけるのは貴方のおかげ。

 今のアタシが居るのは貴方のおかげ。

 今のアタシが幸せなのは貴方のおかげ。

 

 アタシの人生はゴールドのおかげで変わった。

 アタシの人生はゴールドがいるから幸せ。

 アタシの人生はゴールド無しでは考えられない。

 

 だからゴールド、今度はアタシがゴールドを幸せにするからね。

 アタシが大人になってゴールドを支えるからね。

 アタシがゴールドを守るからね。

 

 ゴールド、アタシは貴方に感謝してるの。

 もし神様が本当にいるなら神様にも感謝する、ゴールドに出会わせてくれたことに。

 

 ありがとう、アタシを見つけてくれて。

 ありがとう、アタシを救ってくれて。

 ありがとう、アタシの側にいてくれて。

 

 だからゴールド、もう一度言うね。

 アタシはゴールドが世界で一番大好きだよ♡♡♡

 

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