オッス、俺ゴールド 〜ヤンデレ娘クリスとポケモンの世界で旅をする〜   作:友親 太一

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第八話 マダツボミの塔で再会

 オッス、俺ゴールド。

 ついにトランセルがバタフリーに進化した。

 ついでに『ねんりき』も覚えていよいよ俺の戦力は整った。

 

「おめでとうゴールド♡」

 

「クリスありがとう」

 

 クリスはあの後やはりと言うか、当然と言うか非常に不機嫌になった。

 ……仕方ないからクリスの見える位置に洗濯前の俺のパンツを放置した。

 予想通り俺のパンツを手に入れたクリスはご機嫌になり事なきを得た。

 ……補足すると俺の下着の数は減ってない。

 クリスが全く同じ下着を用意して交換していったからな。

 しょうもない悪知恵をつけやがって、まったく。

 

 ★☆★☆

 

【マダツボミの塔】

 

 ……分かってるよ、キキョウジム行くんじゃなかったのか? と言いたいんだろ。

 あぁそうだよ、ジムに行ったよ。

 そしたらジムの受付の男に、

 

「え、君みたいな子がジムに挑戦するの? 止めといたほうが良いよジムリーダーのハヤトは強いからね。

 マダツボミの塔の修行に耐えれるぐらいじゃないとジムに挑戦するなんてまだまだ早いだろうな、はっはっは!」

 

 だとよ、腹立つー!

 俺の方がアイツより実年齢上だっつうの!

 だが俺以上に苛立ったのは言うまでもなく、このミサイル娘(クリス)だ。

 今にも襲いかかりそうなクリスを羽交い締めにして塔の前まで引きずるのは中々キツかったぜ。

 ……ただ途中からクリスの表情が怒りから恍惚に変わってるのを俺は見逃してない。

 

「ハァ、ハァ♡」

 

 ……頼むから自重してくれクリス、こんな表情で息が荒いクリスを引きずってると俺まで変な目で見られるんだよ。

 

「クリス、いい加減に自分で歩け!」

 

「えー、もう少しだけいいじゃん」

 

「ダメ! 言う事聞かないと置いてくぞ」

 

「ぶ〜!」

 

 不貞腐れながらも自分で歩きだしたクリスを連れて、俺はマダツボミの塔に入った。

 

 ……俺、マダツボミの塔に来たくなかったんだよな。

 町の人の話だとマダツボミの塔は夜になるとゴースが出る。

 ゴースは言わずと知れたゴーストタイプの代表選手。

 ……そうだよ、クリスが欲しがってるゴーストタイプのポケモンがここに居るから来たくなかったんだよ!

 もしクリスがゴースを手に入れたら更に厄介な事になるから嫌だったんだよ。

 

 ……幸いなことにゴースは夜にならないと出てこない。

 速攻でマダツボミの塔を攻略して日が沈む前に出るぞ!

 

 ★☆★☆

 

【塔の最上階】

 

 ……本当に速攻で最上階に着いたよ。

 修行僧の皆さんはマダツボミばかり使うからヒノアラシの『ひのこ』で無双してしまったわ。

 いくらマダツボミの塔だからってマダツボミしか使わないのはねぇ。

 一人だけホーホー使った人がいたがそれもオタチの『でんこうせっか』で秒殺だった。

 ……この人達は本当に修行してるの?

 ひょっとして自分達の体と精神ばかり鍛えてポケモンは鍛えてないのか?

 ……有り得そう。

 

 尚ヒノアラシはここに辿り着くまでにマグマラシに進化した。

 さて後は長老さんを倒せば…………ん? あの少年は……

 

「いけワニノコ、『みずでっぽう』だ!」

 

「ワッニーー!!」

 

 ……シルバー君だ!

 

 シルバー君のワニノコの放った『みずでっぽう』は長老さんのマダツボミに見事に命中しその勢いのまま塔の壁にマダツボミを叩きつけた。

 そしてマダツボミはそのまま戦闘不能になった。

 ……マダツボミと相性の悪い水タイプであそこまでやるとは、相当鍛えたみたいだねシルバー君。

 

「ふむ、ワシの負けだな、見事なり。だが少々荒いな。そなたの戦い方は厳しすぎる。ポケモンは戦いの道具では無いぞ?」

 

「……フン!」

 

 シルバー君がこっちに気づいて、一瞬クリスを見てから俺を睨みつけてくる。

 

「……長老っていう割には全然手応えがなかった……当然だな。ポケモンに優しくとか甘いこと言ってるやつにオレは負けない。

 俺が大事にするのは強くて勝てるポケモンだけ。それ以外はどうでも良いのさ」

 

「言い切るねぇシルバー君、でもポケモンも感情があるからあんまり厳しくすると嫌われちゃうよ?」

 

「……本当ムカつく奴だな……お前は……」

 

 そう言うとまたクリスの方をチラッと見てから俺達の横を走り抜けた。

 

 ……ヤンチャだねぇシルバー君は。

 でもね、ポケモンと仲良くしないといざという時にソッポ向かれちゃうよ。

 

 ……あ、そいやワニノコ盗んだ件でお仕置きするの忘れてた。

 仕方ない、次に会ったときにすれはいいか。

 

「……次はそなた達か。ここはポケモンと人が明るい未来を築けるかを確かめるマダツボミの塔。その最後の試練はワシ、ポケモンとの絆を確かめさせてもらう……」

 

「望むところです、全りょ「ねぇねぇゴールド」……って何だよクリス!」

 

 せっかく人が盛り上がってるのに変な茶々入れるなよな。

 

「うんとね、長老さんとのポケモンバトルをアタシにやらせて欲しいの」

 

「へ?」

 

 クリスはここまで一度もトレーナーとのバトルをしてない。

 なのにどうして?

 

「お願いゴールド!」 

 

 手を合わせてお願いをするクリス。

 ……子供が何かにチャレンジしようとしてるときに無理に止めるのは良くない。

 こう言う時に背中を押して成長を促すのが保護者の役目だよな。

 

「……分かったよ、思いっきりやってこい!」

 

「ゴールドありがとう♡」

 

 クリスはまるで満開のヒマワリみたいな笑顔でそういった。

 こんな笑顔なら毎日見ていたいものだ。

 ……だが普段クリスはまるで口を開けた食虫植物みないな笑顔をよくする。

 毎日見てると胃が痛くなるんだよな。

 

「……て、事で勝手に決めちゃったけど良かったですか長老さん?」

 

「……構わぬ、少年の実力とポケモンとの絆は弟子達との戦いで充分に見せてもらった。寧ろワシはその少女の方に興味がある」

 

 良かった、長老さんに許可を貰えた。

 

「んじゃ頑張れよクリス!」

 

「うん、アタシの活躍見ていてね♪」

 

 こうしてクリスの初トレーナーバトルが始まった。

 

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