手違いで投稿予定だった話を消してしまい書き直していました。
……決して聖女サンタ幼女イベントしてたり、イベント海域に出撃していた訳ではありませんよ? 少ししか。
所で自分の小説、追加した方が良いタグってありますかね? あと出来れば感想お待ちしています。
半年の間。
レッドに助けられ、グリーンに拾われた俺はこの世界について調べる事にした。
自身の知るポケモンとの相違点、差異……ゲームの知識が使えるかどうか。
全てはこの世界で生きる為、というのは建前。本当はポケモンの事を知りたかったから。
だからジムのポケモンにも積極的に触れ合った。グリーンには『バンギラスに襲われてよく……まさかレッドと同類……!』と言われた。安心して欲しい、あそこまでブッ飛んだ行動は出来ないから。
閑話休題。自身の知識が
――『人型種』。
読んで字の如く人型、人の姿を持つポケモン。
姿が確認されたのは数年前、当時のポケモンリーグ出場者が使った時に世界中に存在が知らされた。ポケモン研究家の間では『遺伝子の突然変異』と言われている。
……いや、何で普通に擬人化ポケモンが居るの? 萌えもんとでも言えるのか。というかよくポケモンだって分かったな。モンスターボールに入ったからか?
もう分からないのでそういう物だと思う事にした。
勿論、普通の獣の姿のポケモンも存在しており此方は『原種』と呼ばれている。
人型種だが、その発生原因などは考えても仕方ない。とは言え生態は気になるので調べてみた。
単刀直入に言えば、分かった事は少ない。
まず圧倒的に数が少ない。野生ではまず発見出来ず初めて確認されてから数年、ゲットしたトレーナーこそ増えては居るがそれでも数えられる程度。グリーンも手持ちに居ないそうだ。数が少ない為に研究も進まず、生態は原種に似ているが行動が人間寄り、という事しか分かっていないらしい。
……何故だろう。出現確率ってどのくらいだろうと思ったら殺意が沸いた。ガチャは死ね。
閑話休題。ともかく人型種は人の姿に元のポケモンの部位……例えば翼や角を持つものや、見た目が完全に人で元のポケモンの印象が衣服にあるものが居るらしい。
まぁ、ここまで調べてアレだが俺には無縁だろう。
見付けられる確率が絶望的で発見出来ても捕獲するとなると更に難易度が上がる。捕獲出来たトレーナーはよっぽどの天運の持ち主か、俺には無理だ。
だから無難に原種トレーナーになろう――この時はそう思っていた。
◆◆◇◆◆
「それがこれだよ」
「どうしたの?」
「いや、何でも」
どうも、オラージュです。名前の由来はオランジュ、オレンジ色の別名から来ています。
前回のあらすじ――ゲームの手持ちだったポケモンが人型種の美少女になって現れました、まる。あれ、作文?
そう言えば飼っていたペットが人間の、しかも妹になってやって来た……そんなアニメを見た事があった。あの主人公は一体どういう心境だったろうか……。
「トレーナーってば! どうしたのさー!」
「揺らすな揺らすな! 朝飯がリバースする!」
中身25歳でも体は8歳児(?)なんだ。見た目美少女でもポケモンの力で揺らされたら脳がシェイクする。
コイツ――リザードンの蓮火はさっきからこの調子だ。抱き締めるのを何とか止めさせて落ち着かせるようしたのだが、俺の反応が薄いと過剰反応すると言うか。とにかく落ち着きが無い。
まぁ――
現実逃避するのはここまでにして少し真面目な話をしよう。
「蓮火さんや、少し質問いいか?」
「何なに? トレーナーの聞きたい事なら答えるよ」
「……何で人型種、人の姿になってるの?」
取り敢えず妥当な所。俺の知る蓮火は現実ではない、ゲームの中の存在だった。勿論、萌えもんでは無いので姿は原種の筈である。
この時点で蓮火を『ゲームで育成したリザードン』と認めている訳だが、お互いその認識で受け入れている為そこを議論する必要は無いと思った。
それで、蓮火の返答だが。
「さぁ?」
首を傾げた。
「私もよく分からなくてさ。と言うか、この姿になる前の事自体よく覚えていないけど、トレーナーが急に居なくなったのは分かって追い掛けたんだ。それで気付いたら知らない場所に居て、この姿」
「じゃあ」
「けど」
蓮火は俺の手を取ってそのまま自分の胸に押し当てた。
大きく張りがあり、柔らかくもある胸が触れた手に合わせ形を変える。蓮火の服は体にフィットするボディースーツのようだが薄いのか、手に伝わる熱や感触がダイレクトに……って!
「おまっ、何やって……!」
「――私はトレーナーを探してた、ずっと。そして見付けた」
突然の行動に抗議をしようとしたが、蓮火の真っ直ぐな瞳と目が合い止まる。
手が更に胸に押し付けられ、それだけでなく体を密着し顔を擦り寄せる。
まるで
「何でこの姿になったのかなんて分からない。けど、こうしてトレーナーが目の前に居て触れる、匂いを嗅げる、感じられる。だから私はこれで良いって思う」
「蓮火……」
そっか。話からすると半年間、ずっと俺の事を探してたのか。寂しく無い訳が無い、出会えて嬉しく無い訳が無い。さっきから落ち着きが無いのは寂しさの反動なのかも知れない。
「けどさ……今まで何処に居たのさ! 本当にずっと探してたんだよっ!!」
「
……本当に落ち着きが無いだけかも知れない。
取り敢えず頬を引っ張るのを止めさせる。
「まぁ、俺だって色々あった訳だよ。危なく修羅道に入りそうになったり」
「何それ」
原因は勿論赤帽子さんです。8歳児(中身25歳)を連れてシロガネ山に入ろうとした人だぞ? 命の恩人だけど流石にありえん。グリーンが止めて俺を引き取ってくれなかったら、死んでるか修羅道に入ってる未来しか見えない。
……前に一度、グリーンにどうして引き取ってくれたのか聞いた事がある。自分で言うのもアレだが、怪しい子供を引き取ろうなんて何を思ったのだろうか。
――お前を引き取った理由? あー、一度関わった手前、死なれたら寝覚め悪いってのはあるが……下手して
……そう語るトキワジムジムリーダーは妙に哀愁を纏っていた。
なお、今日のジムリーダーの予定はクソ面倒臭い手続きを踏んで、シロガネ山に引き込もっている幼馴染みに食糧を届ける事である。
「……ねぇ、トレーナー。急に両手で顔を覆ってとまうしたの?」
「……うん、ちょっと……思い出したら悲しくなって……」
少しでも感動的な理由を期待してしまった俺が悪いのだろうか。
……何故か空にサムズアップする初代主人公の幻覚が見えた。殴りたい、その笑顔……!
「まぁ、けどさ。お前と会ってちょっとホッとしたわ」
さっき気付いたのだが俺自身参っていたらしい。“今の自分”は“昔の自分”とはもう別人になりつつある、そう感じる時がある。
正直、自分が転生したのかトリップ若返りなのかは分からない。が、もうあの頃の自分には戻れないのは分かる。分かってしまう。
だからか、前の、俺が■■だった頃を知る……かは微妙だが、微かなりに知る蓮火と会った事で心の中にあった引っ掛かりが取れたような気がしたんだ。
だが意味が分からないのか、蓮火は首を傾げた。
「ホッとした……。それって、会えて嬉しいって事?」
「うん。まぁそうだな」
「そっか、嬉しいか……。えへ、えへへ……あッ」
素直に肯定すると、蓮火は表情を緩ませる。可愛い奴、と思ったら何かを思い出したような顔をした。
「ごめんトレーナー! 私、謝らなきゃいけない事があるの」
「何が『ちょっと待て!』……ん?」
俺の声は突然の大声に遮られた。
何だと思い蓮火共々大声のした方向を見ると、そこには急いでいたのか肩を上下させて息をするスーツ姿の若い男……ゲームで言うお坊っちゃまが居た。
そのお坊っちゃまは此方にビシッと指を指して。
「その人型種は僕が先にゲットしようとしてるんだ! 横取りをするとは無礼だぞ!」
……はい?
◆◆◇◆◆
えー、一度整理しよう。いきなりお坊っちゃまが現れたと思ったら横取り扱いされました。いや、分からん。
取り敢えず両腕を組み、首を傾げ。
「「……どちら様?」」
「覚えられていない!?」
本当に分からない。蓮火も身に覚えが無いらしく、全く同じ反応をしていた。
「ほら、そこの人型種を捕まえようとして! 一撃でやられた!」
「んー? あぁ、私の邪魔した」
「知ってのか?」
「トレーナーの匂いを感じて漸く会えるって思ったら邪魔してきた」
「……あぁ、そう言えば前話で腰を抜かしてたのが居たような……」
「うっ、煩い!」
思い出した思い出した。そう言えば居たっけ。あの時蓮火の機嫌が頗る悪かったけど、話からすると俺の匂いを感じて上機嫌になっていたら、目の前のお坊っちゃまに邪魔をされたらしい。
例えるなら待ち望んでいた物が目の前にあったのに直前で取り上げられた所か。そりゃ機嫌も悪くなる。
つまり死にそうになった(二回目)のはコイツのせいなのだ。(キリッ
……とまぁ、おふざけはさて置き。
「で、何の用ですか?」
「さっき言っただろっ! そこの人型種は僕が先に見付けたんだ。つまり捕まえる権利は僕にある。邪魔だから引っ込んで貰おう」
「……ん?」
お坊っちゃまが仕返しのつもりなのか“邪魔”の部分を強調したのはさて置き、今の台詞に疑問を感じた。
お坊っちゃまの言う人型種、蓮火を捕まえると言った。だが蓮火は俺がゲームで育てたポケモンで、つまり俺のポケモンで本人も同意している。他人のポケモンを捕まえるなど、スナッチボールでもないと無理な筈だが……。
……あ。
「蓮火、もしかしてお前
「ん、多分そうかも」
なら納得した。
蓮火は確かに俺のポケモンであるが、今は野生のポケモンなのだ。思えば俺は蓮火をボールに入れていないし、蓮火から入るボールを受け取ってもいない。
なら向こうの言い分も分かる。納得した。
それなら。
「蓮火、手出して」
「はい」
持っていた空のモンスターボールを取り出し差し出された蓮火の手に当たる。スイッチに触れた事でボールの捕獲機能が始動し、蓮火を赤い光にして内部に納めた。
「あぁっ!?」
ポケモンを納めた事でスイッチが点滅する……筈なのだが本来。ただ蓮火が抵抗しない為か、一度光っただけで直ぐに捕獲完了の音が鳴った。
よし。
「……蓮火、ゲットだぜ」
「なっ……何をしているんだぁぁぁぁぁぁッ! 僕の話を聞いていなかったのかっ!?」
「あ、お陰様で大事な事が抜けていたのに気付きました。ありがとうございます」
「あぁ、いえいえ。……ってそうじゃないッ!!」
本気で助かったのできっちり頭を下げて礼を言ったが、何が気に食わないのか顔を真っ赤にして地団駄を踏むお坊っちゃま。まるでキレ芸だ。
しかしさっきから捕まえる権利云々と言っているが、アンタ腰抜かしてただろ。確かに捕獲しようとしている横からかっ拐うのはマナー違反とトレーナー間で暗黙の了解になっているが、蓮火に返り討ちにされて腰を抜かして戦意喪失、更に逃げられたなら権利を主張する権利が無い。
その事を言うべきか、言っても拗れるだけか……そう思っていたら、お坊っちゃまがモンスターボールを突き出してきた。
「ならポケモンバトルだ。僕が勝ったら人型種を渡して貰う」
「え、やだ」
ピシッ、と空気が固まる。
寧ろ誰が受けるんだそんなメリットの無いバトル。俺は『NO!』と言える人間なのだ。
お坊っちゃまは少し固まった後、プルプル震えて……。
「スリーパーッ!!」
ボールを投げた。ボールが開き、閃光が形作りさいみんポケモンのスリーパーが現れた。
「子供だからと下手に出れば……もういい。スリーパー! 死なない程度に痛め付けろ!」
おい、頭に血が上ってとんでも発言してるぞ。というかアレで下手なのか。
スリーパーは少し戸惑いながら構えを取る。トレーナーがアレでもポケモンは犯罪ギリギリアウトなのが分かっているようだ。だがトレーナーに逆らえないのがポケモンの悲しい性か。
……蓮火が入ったボールを片手に取る。トキワジムでバトルは何度も見て、ああした方が、こうした方が、脳内シミュレーションは行った。だがやっぱり、実際行うとなると緊張する。
「……蓮火、初バトルが変な感じにはなったけど……行けるか?」
ボールがカタリと、小さく、だが力強く揺れた。
「――蓮火ァッ!!」
「漲って来たァァァァァッ!!」
――こうして、この世界での初バトルが始まった。
(オラージュが外に出て少しして)
グリーン「……おーい、暇な奴挙手」
ミニスカート「はーい」
バトルガール「何ですか?」
グリーン「ちょっと面倒な予感するからオラージュ追い掛けてくれないか? 主に安全な筈の2番道路で怒りで我を忘れたドラゴンポケモンに会いそうな」
ミニスカート「具体的過ぎる!」
バトルガール「まぁジムリーダーを予感は当たるし……。所でジムリーダーは?」
グリーン「オレはアレだ……食糧持って行くから」
ミニスカート・バトルガール「「あぁ……」」