IS世界の冥王計画   作:なみ高志

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IS世界における天災、篠ノ之束博士に匹敵する天災である木原マサキと登場人物たちをOVA版『冥王計画ゼオライマー』より導入し、二人の天災がそれぞれの目的を果たすまでの物語を書きます。どちらの原作とも人物関係が変化することもありますので、そのあたりを踏まえた上でご一読くださいますように。


始動、冥王計画

ISの世界にOVA版『冥王計画ゼオライマー』より天災な男、木原マサキとその周辺人物を投入して束博士と恐るべきプロジェクトを遂行してもらうことにしました。狂気度合いは原作より低くなりますが、R15内容になりますのでご注意ください。

 

第一話 始動、冥王計画

 

 『はろはろ、まーくん!準備はOKかな?かな?』

 『俺を誰だと思っている?束。多少の前倒しはあったが問題はない。』

 『そかそか、じゃあいよいよ始まるんだね!』

 『そうとも、俺とお前の夢のための。』

 『『冥王計画』』

 

 

 織斑千冬は憂鬱のままに機上の人となり日本へ向かっていた。

 IS操縦者たちの世界大会、第二回モンド・グロッソにて弟を救うためとはいえ決勝を棄権した行為に当時の世論は非難の嵐を浴びせかけた為、救出に成功した弟とも引き離され大会開催国ドイツで身の安全と引き換えにIS部隊の教官を引き受けざる得ない事態になったのだ。

 1年が経過しマスコミの攻勢も冷めたであろう今日ようやっと日本へ帰国となった身であるが、あのハイエナどもに対しては現世界最高戦力であるISを最高レベルで操る技術も自身の戦闘術もふるえるものでもない。

 

 己を律することを肝に銘じて日本に到着した飛行機を降りた千冬であったが、自分を迎えたマスコミは思いのほか少なく、かつ自身が教員として赴任する予定であるIS学園からきたというサングラスを着用した黒服男女数名が周囲をガードしマスコミたちを丁寧に遠ざけつつ、迎えの車までエスコートしてくれたために問題なく空港を離れることができたのだ。

 「だいぶ予想と違ったが、助かったよ。あー君たちは?」

 「IS学園の警備部ものです。織斑千冬様」

 車に同乗した黒服の中で助手席に座る女性が答える。よく通る声に若干のアクセントの違和感を覚えた千冬は顔立ちからアジア系、身のこなしからそれなりの修練者と推察し予想以上にIS学園の体制の迅速さに関心をする。

 どうやら自分のいないうちにだいぶ錬度は上がったようだと感じ会話を続ける。

 「空港のハイエナたちが少なかったのも君たちのおかげかな?」

 「いえ。それは私たちではなく、貴女様のご友人方のお力によるものです」

 「友人?」

 「ええ、こちらをごらんいただければおわかりになるかと」

 黒服の女性は振り返りつつ千冬の前に自身のものであろう携帯端末を取り出し見せた。

 端末の画面にはどこかの会場で壇上に立つ男性の姿が映し出されており、その姿に千冬は見覚えがあった。

 「木原マサキ…そうか、おまえか」

 ニヤリ、と千冬の顔が笑みを浮かべる。

 

 『--のように、IS、インフィニットストラトスは宇宙空間での作業用として生み出されたにもかかわらず、破格の戦闘能力を有しております。だがしかしながら、その少数性かつ女性しか乗れないという兵器としての欠点が存在するのも事実であります』

 画面の男はそこで会話を一区切りに会場を見渡す。

 その目つきは鋭く日本人としては平均的体躯でありながら他者を威圧する気配を画面からでもわかるほどににじませていた。

 『凡百の連中には、それがわかりつつもその改善もなくただそのままに放置して今日まで至らせたわけですが、その歴史は本日変わることになります』

 片手を振り背後を指し示す、とそこに画像が映し出される。

 『この木原マサキの開発したハウドラゴン、HDによりISの欠点を補うことが可能となります。』

 どよめく会場を意にかけず、マサキは言葉を続ける。

 『まずひとつが拠点制圧、防御用の『バーストン』、そしてとなりが高軌道運搬用の『ランスター』です。』

 どちらも全身が装甲に覆われたフルスキンであり、頭部に相当する部分は黄色いモノアイがある。

 加えて『バ-ストン』は緑を基調とした重圧な装甲に覆われた機体、『『ランスター』は銀を基調としその背中に一対の翼に見える機構を搭載しており見た目からもその運用方法がわかりやすくデザインされていた。

 『2種ともISに比べれば大型でありますが都市部での運用範囲におさまり、ISよりも戦闘継続能力をもちますが一対一ではいまだISには及びないでしょう。しかしながら、製造コストはISの10分の1程度で収まりますし、何よりも』

 

 『性別に問わず搭乗可能です』

 

 かくしてこの日を境に世界のバランスは再び揺らされることとなる。

 IS研究運用の最先端機関であるIS学園もその例外足りえることはなく。

 そこに集うものたちもまた変化の波にさらされることになる。

 

 次回『激震、変わる学園』




次回、まとまり次第に投稿します。
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