( ゚∀゚)o彡° マツリジャア!!
∩(´∀`∩)ワショーイ(∩´∀`∩)ワショーイ(∩´∀`)∩ワショーイ
ドンドコ₍₍ (ง ˙ω˙)ว ⁾⁾ドコドコ
ズイ (ง˘ω˘)วズイ
はい茶番はここまでにして、新しい話が出来上がりました。タグに時々BGM推奨とつけてありますがやっと活かせるときがキタ──ヽ('∀')ノ──!!
そのBGMとは…「EM20_Jerry_GZM/情報供与」と共にお話をお楽しみくださいどうぞ。
工廠を離れたふぶきは軽い足取りで図書館へと向かうが、なにせ山側にあるため工廠から少し離れているのが難点である。
それでも、各建物の二階に接続してあるオーバーブリッジ式の廊下を渡っていけば、雨だけでなく冬の暴風雪に困ることなく行けるのは嬉しい。
五分ほど歩くと図書館棟が窓から見えた。ぱっと見て三階建てのようだかかなり大きい。一体中はどれほどなのかワクワクしてきた。
図書館の二階ゲートをくぐると、広々とした室内なのに都会のような本棚に圧倒された。そこには狭しと本が沢山詰められていた。
「すごっ…一体どれだけあるんだろう。その前に司書にあいさつしなきゃだね」階段で一階に降りるとカウンターの他にも本だけでなく、ビデオなどの映像資料もあった。それだけでなく、地下に繋がる階段もあったからますます期待が膨らんでくる。
「すみませんー!誰かいませんか?」カウンター越しに呼びかけると、奥から返事が聞こえてきた。
「はーいただいま…あら貴方がふぶきさんね。提督から話は聞いてます。私は潜水艦の伊8,皆からははっちゃんと呼ばれてます」
眼鏡とエプロンを着た姿はいかにもだが、金髪碧眼という点で見れば外国人司書にも見える。
「はじめまして私がふぶきです。鵠海将からということは…」
「えぇ、深海悽艦などの資料は2階の机にまとめてありますよ。他にも見たい資料がありましたら声をお掛けくださいね」机とソファーが一緒になった机の上には大小の様々な資料がタワーのように積まれていた。
「おおぉ…ありがとうございますっ」はっちゃんにお辞儀し、本が積まれた机ねと歩を進めソファーに腰をかけた。
改めて近くで見ると辞典だけでなく新聞や戦史、報告書等がこれでもかと積まれていた。
「どこから読もうかな。とりあえず…この“深海悽艦の艦種について”から読み進めようかな。うわっ結構重い!」手に持つとずっしりと重さが感じられるほどだった。ページをめくってみるとイロハ級に分けられていた。どうやら深海悽艦にはいろはにほへと順になっており、後になるほど艦種がグレードアップされるようだ。
(なるほど…駆逐艦、軽巡洋艦、雷巡、重巡洋艦、戦艦、正規空母、軽空母、潜水艦、補給艦と大まかに分かれているんですね。潜水艦は音紋データがほしいですね。そしてこれは…“期間特殊海域における深海悽艦について”か。)
【“期間特殊海域とは、定期的なおかつ一定期間において深海悽艦が大規模攻撃を仕掛けることがある。範囲はバラバラであるが、前兆として海が紅く染まる、先の大戦に関わった艦娘の幻覚や幻聴などが見られ、それらを総合的に判断し海域を特定し防衛若しくは撃破する。なお、期間特殊海域に出撃する深海悽艦は通常のとは異なり、エリートやフラッグシップは勿論、新たな深海悽艦の出現が見られることもある。その深海悽艦を以下のページから示す】
(ふむ…こんなにもいるんですね。最古の記録は2013年春からで、初めて鬼、姫級の深海悽艦が確認されたのか。他にも鉄底海峡、AL/MI作戦、トラック泊地作戦、SN作戦、礼号作戦…確かに先の大戦とそっくりだけどこんなに作戦をやっているのか?!四年以上も彼女たちは戦っているのか………)資料を読み進めつつ要点をパソコンでカタカタとまとめていく。
(…そもそも深海悽艦ってなんなんだろうか?)すると、とある資料を見つけた。
【数年前から、海上で正体不明のなにかによる襲撃が相次いでいた。文字通りどこからもなく深海から船が現れることから、どこからもなく深海棲艦と呼ばれ始めた。】
【その姿はまるで第二次世界大戦の頃の艦船と似ていることから様々な考察が見られた。ある著名人は旧日本海軍の亡霊、ある研究者は過去の連合軍のモチーフ、ある人は何かしらの人体実験でそうなった、もしくは複合体なのではないか。】
【しかしどれも決定に欠けていたため私は調査を進めていくが、深海悽艦によるシーレーンの破壊、沿岸部の砲撃や空爆などで研究は難しくなってきていた。必要な研究機器も壊され、食料不足など日本が、いや世界が窮地に陥った。】
【いよいよ首都の東京まで深海悽艦が進行されそうになった時、誰もが絶望した。しかし一筋の光の希望が突然訪れた。旧日本海軍の艤装を身につけた五人の少女が瞬く間に深海悽艦を倒していく。】
【彼女の姿を見て調べ、私は一つの結論に達した。神が作ったのだと私は言いたい。研究者らしくないが、日本には八百万の神という言葉がある。神道における森羅万象に宿るとされているが船も例外ではない。日本は神棚を船の中に置き祀った歴史がある。また、英語圏では船の名称は女の名称を使っている所もある。】
【それらからみると、第二次世界大戦で轟沈した艦、ひっそりと解体された艦、賠償艦として各国に譲与された艦には魂があった。そして長い年月が経ち暮らしは良くなり、人々の記憶から忘れられた頃、ある艦は怨念となり恨むように暴れていったが、あの五つの艦は怨念ではなく人々の前に立ち、守ったのだ。まるで日本の守護霊のようだった。-中略-今日4月23日を艦娘の日、と私は密かに名付けた。
ー深海悽艦と艦娘とはー 2013年5月第一版発行】
(はぇー…これってこの前提督が話してくれた内容ですね。研究していた方もいたんだなぁ。っと次はどれにしようかな)ふぶきは時間を忘れ資料を読むのに没頭していた。
「ふ…さん…ふぶきさん?大丈夫ですか?」お昼になっても中々終わらない事にはっちゃんは様子を見に行ったが、そこには集中して資料を読み漁るふぶきの姿を見たので声をかけたのだ。
「………えっ?あっ、はっちゃんさん?!」
「もうお昼過ぎてますが…」
「なん…だと…」ふぶきは機械仕掛けのようにギギギ…と首を動かし時計をみるともう1300を過ぎていた。
「私どれだけ集中してたんだよ…」ガクッと首を落とした。そしてお腹が空いたのもやっと自覚した。
「お昼ご飯どうしよ…」
「お昼の食堂はもう閉まってますしね…うーん…あっそうだあれがあったはず。ふぶきさん少しこちらへ。」言われるがままにはっちゃんの後についていきカウンターへと向かう。
はっちゃんは奥の方で何かを探しているようだ。
「確かにこの辺に…あった!」取り出したのはカップ麺だった。
「えっなぜそんなところに?!」
「地下にもあるけど、ここにも災害用の食料として保存してあったんです。賞味期限切れが近いものから消費してたんですけど中々減らなくて(笑)なのでこれをふぶきさんに差し上げます」
「はっちゃんさんありがとうございます!」お湯をも借りてふぶきはカップ麺を頂いた。文明の利器とはありがたいものだとしみじみと感じた。
「そういえば地下があるみたいですが、あの他にどのようなものが?」
「そうですね…例えば貴重な資料だったりしますね。空爆対策や紫外線などによる劣化を防ぐために地下に保存してあるんです。まぁ後は防犯対策ということもあります。こんなところまで盗む輩はいないと思いますが、念の為ということです」
(なるほど…工廠の地下と同じ感じですね。)
「ところで、どこまでまとめられましたか?」
「うーん、今回は深海悽艦の艦種を調べたかったんですが、悪い癖が出てついつい他のことまで調べちゃって、結構量が多くなってしまいましたね(笑)」
「すごく分かります!私も本が好きなのでついつい他のも調べちゃうんですよ」
シンパシーを感じた二人は互いに固い握手を交わした。
カップ麺を食べ終え、ふぶきは少し図書館の中を回ることにした。
一階は映像資料や今日の新聞が置いてあるようだ。映像資料といっても報道映像だけでなく映画やアニメ等と様々な物が棚に置いてある。
新聞コーナーには鎮守府が発行している幌鎮日報や千島新聞だけでなく、全国紙も置いてある。ただ名前が少し違うのと、離島なので日付は遅れているところがあるが仕方ない。
二階は主に深海悽艦や艦娘、数学や理化学、語学についてが殆どであり、三階は幌筵島の地理や鎮守府の歴史等と階ごとに分けられていた。
(また来た時に読もうっと。とりあえずあれを終わらせないとね)
その作業が終わったのは夕日も徐々に傾きはじめた1530になるところだった。
「ふーやっと終わったー…!」うーんと背伸びし肩をコキコキ回してストレッチした。ずっと座りっぱなしだったためか体のあちこちにポキポキと関節が鳴るほどだった。
「ふぶきさんお疲れ様ね。よかったらこれどうぞ」はっちゃんはシュトレンとアイスティーを差し出してくれたので、ふぶきはありがたくいただいた。
「いただきまーす。うん!美味しい!!アイスティーは結構甘いけど、疲れた時に糖分は嬉しいですね」
ふぶきは疲れからかあっという間に完食した。
「ご馳走様でした!」
「いい食べっぷりでしたね。ところでまとめたのを見たいのですがいいでしょうか?」
「機密じゃないし構いませんよ」とパソコンでまとめたものをはっちゃんに見せた。
「なるほど…わかりやすくて見やすいですね。んっ?潜水艦の音紋データが欲しいのですか?」
「うん。潜水艦も攻撃するとき、どの艦なのか音紋を聴いて調べるでしょ?それと同じように私はどの潜水艦なのか音紋で判断するの。」
「なにそれすごい」
「ちなみに魚雷が来たかどうかも分かる」
「…」はっちゃんは絶句した。一体この子は何者なんだろうか。しかし、そんなありえないことができるのだろうか?これは実際にやってみなければ分からない。
(潜水艦魂の名にかけて負けられませんね…!)ここにも対抗心を燃した艦娘が新たに生まれた。
「っと、話変わりますがここにある本の殆どは借りれますよ。良かったら何か借りますか?」
「えっ、ほんとですか?!ちなみにどれ位の期間ですか?」
「えーと確か…映像資料が一週間ですが後は二週間〜三週間位ですね。勿論延長も可能ですがその場合は+三日間までですね。さすがに機密資料等は貸出禁止ですが…。どれを借りますか?」
「そうですね~…読みきれなかったもの借りたいから、合計7冊かな」
「かしこまいりました。ではカウンターで貸出手続きいたしますね。」と手際よく手続きしてくれた。
「貸出期限は10月上旬までですね。先程も言ったように延長も可能ですけど、返却を忘れずにお願いね。」
「ありがとうございました!んーまだ時間あるなぁ…どうしようかな」ちらりと時計をみると1545を回っていた。
「でしたら、映像資料もご覧になりますか?」
「えっ是非とも見たいです!」
「ではこちらへどうぞ」
はっちゃんが1階に案内すると、棚にはやはり色々な映像資料もある。どれを見ようかと吟味すると、気になったのを見つけた。
「なんだこれ…??」ふぶきが手に取ったのはアイドルっぽいパッケージで飾ったプロモーションビデオのようなものだ。
「あ、それは那珂さんの〖恋の2-4-11〗ですね」
「……幻聴かな。もう一度いい?」目頭をマッサージし頬をパチッと叩いた。
「艦隊のアイドル那珂さんの〖恋の2-4-11〗です」
「ちょっと何言ってるのか分からないです」サン○ウィッ○マ○風のボケで返したがどうやら本当にアイドルプロモーションビデオらしい。
「まぁ、百聞は一見に如かず。見てましょう。似たようなものとしては〖加賀岬〗とか色々ありますよ」
ふぶきは考えるのをやめた。心頭を無にして見よう、そう思いヘッドフォンをつけて再生した。
が、その内容は衝撃を頭の後ろからガツン!と殴られたかのような錯覚に陥った。
陸自の駐屯地祭でアイドルを呼ぶとオタクのように隊員達ははっちゃけることあるが、それ以上にはっちゃけぶりがすごかった。全身全霊で歌い踊る那珂ちゃんとバックダンサー、ファンら…一体感が何よりも素晴らしかった。深海棲艦と戦争しているとは思えなかった。
「すごい…まるでアイドルだ」ふぶきはしばらくの間夢中で視聴した。
いかがでしたか?
いやーそれよりも艦これというコンテンツが五年も続いたってすごいですよね。昔話ですが、私は2013年冬イベ前に幌筵に着任しました。勿論初期艦は吹雪ちゃんですよ。今や140になるところですな。
そういや初めてのイベントがアルペジオイベントだったなぁ…懐かしい。E1すら突破できなかったけど今や最終海域まで突破できるからなぁ。のんびりとプレイしてるけど成長してるんだな(  ̄ω ̄)
あ、タグにシン・ゴジラっぽいともありますが、所々にシン・ゴジラのBGM推奨やセリフっぽいのも出てくるからつけました(笑)
長くなりましたが、五周年とともにこれからも私、吹雪一同よろしくお願いいたします。
みなさんも良き艦これライフを(๑•̀ㅂ•́)و✧