クロスアンジュ エクストリーマー    作:オービタル

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第25話:明かされる過去 (前編)

 

振動が止まり、コンテナの扉が開く。待っていたのは

 

「着いたわ。出なさい」

 

青い服が『ナーガ』と緑の服が『カナメ』が二刀の小太刀と薙刀を持って構えていた。

 

マサト達は宮殿の目にして見とれる

 

「大巫女様がお会いになる、こちらへ」

 

っとヴィヴィアンの背中に麻酔弾が撃ち込まれ、それにヴィヴィアンは気を失う。

ヴィヴィアンの異変に気付いたマサト達はヴィヴィアンの方を向く。

 

「 ヴィヴィアン!?」

 

「ヴィヴィアンに何をしたの!?」

 

アンジュが問うとナーガとカナメは警戒するかの様に構える。するとアストラが前に出る。

 

「止せ......ヴィヴィアンは治療を受ける為、少しばかり眠ってもらうだけだ」

 

「治療?」

 

マサト達は疑問を持ちつつも、ナーガとカナメに連れられる。

 

そして玉座の間に着いたマサト達、そこに数人の者達がその場に座っていて、すざれに隠れていた。ナーガ、カナメ、そしてアストラが一番上にいる者に問う。

 

「「連れて参りました」」

 

「ただいま、戻りました」

 

「え!?」

 

マサト達はアストラの言葉に驚く。

 

「久し振りだの、アストラ......その者達がお主の弟と妹、戦士達、そして異界の女か?」

 

それにアンジュは大巫女を睨みつけるも、大巫女はそれを無視しながら続ける。

 

「そしてお主がレオスに選ばれた"魔女の子"か?」

 

「魔女の子.....?」

 

「アストラの弟よ、名は何と申す?」

 

「人の名前を聞く時は、まずは自分から名乗りなさいよ!」

 

っとアンジュが怒鳴り声で叫び、それに他の者達はざわつく。

ナーガとカナメはアンジュに睨みつける。

 

「大巫女様に何たる無礼!」

 

マサト達は頭を抱えつつ、タスクは小声でアンジュを抑える。

 

「ちょっとアンジュ!」

 

しかし大巫女はアンジュの問いには全く答えずに言い続ける。

 

「『特異点』は開いておらぬが、そなた達はどうやってここに?」

 

それに対するかの様にアンジュも黙り続ける。

 

「大巫女様の御膳ぞ! 答えよ!」

 

「あの機体、あれはお前の者なのか?」

 

他の者達がなりふり構わず問いかけにアンジュはキレそうになるが、アストラが止める。

 

「巫女の方々よ、少し静まって下さい......巫女様、先ほどお話ししました通りに彼らがどうやって此処に「レオスとヴィルキス........双極の紅き悪魔と偽りの白き天使」」

 

っと別の女性の声が聞こえ、そのすざれから女性が出て来た。

その女性にマサトとアンジュは見覚えがある女性、それはアルゼナルを襲撃してきたあの美しい女性だった。

 

「あっ!」

 

「あなた!」

 

「神祖『アウラ』の末裔にしてフレイヤの一族の姫、近衛中将サラマンディーネ」

 

マサトはサラマンディーネ知るが、しかしアンジュはサラマンディーネを睨みつけていた、アンジュはアルゼナルを潰した事を根に持っていた。

 

「ようこそ真なる地球へ、偽りの星の者達よ」

 

「知っておるのか?」

 

大巫女がサラマンディーネに問いかけ、それにサラマンディーネが答える。

 

「この者ですわ、先の戦闘で我が機体と互角に戦った、ヴィルキスの乗り手は」

 

「あの者が.....」

 

大巫女がアンジュをそう見て呟き、そして他の者達が大巫女に言いだす。

 

「他はともかく!あの女は危険です! 生かして置くわけにはなりません!」

 

「早急に処分を!!」

 

「やれば、死刑には慣れている、ただし…ただで済む事は思わない事ね」

 

すると何処から途もなく、アンジュを4つのレーザーライトが照らされる。よく見ると、天井や陰に狙撃班がブラスターライフルを構えていた。

 

「止めろ、お前達!」

 

アストラが大声で止めようとすると、

 

「お待ちください皆さん、この者はヴィルキスを動かせる特別な存在。そしてレオスはあのオルトとマナミアが造られた機体であり、その内の一機を操るのがその彼等の義子です。ここは生かして置く方が得策かと....」

 

っとサラマンディーネが言った言葉にマサトは思わず驚き、それにはマティス達やリナも驚いた。

 

「この者達の命....私におわずけ頂けませんか?」

 

「私からも頼む。マサトには本当の事を話したいんだ.......」

 

サラマンディーネとアストラの言葉に周囲は納得したようだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

客室に案内されたアンジュ達。

サラマンディーネとアストラは座り、マサト達に御茶と菓子を用意する。

 

「さて、何から聞きたいんだ?」

 

「ここは......本当に地球なのか?」

 

タスクの問いにアストラは肯定の首を縦に振る。

 

「なら。お前らは一体なんだ?」

 

「......人間ですわ」

 

「だけど、人間は俺達だ……だとしたらどう言う?」

 

「地球が二つあるとしたら、信じるか?一部の人間がこの並行な地球を捨て、移り住んだのが、お前達が住んでいる偽りの地球だ」

 

「……何故、そんな事を?」

 

「あなた達はあの廃墟を見たはずです。この星で何が起きたのかを.......」

 

「世界戦争に環境汚染か.....それで移り住んだというわけか?」

 

タスクは見て来た事を呟いて頭を下げ、それにマサトは次の質問を問う。

 

「あのぅ、サラマンディーネさん.....話しを変えるけど、どうして兄さんと?それに俺が"魔女の子"やら"義子"って.......」

 

「........その事は、親父とお袋に聞け」

 

すると客室の戸が開き、現れたのは白衣を着たオルトとマナミアであった。

 

「父さん、母さん!?」

 

「御父様、御母様!?」

 

マサトとリナ、マティス達も驚く。

 

「「マサト.......リナ......」」

 

アンジュはマサトとリナの両親であるオルトとマナミアを見て呟き、それにサラマンディーネが頷く。

 

「ええ、そうですわ」

 

そしてマナミアがマサトとリナに向かって行って抱き付き、マサトとリナはマナミアの方を見る。

 

「二人とも、大きくなったわね!」

 

「どうして父さんと母さんが此処に…?!」

 

「マサト、今からその事をすべて説明させます。偽りの世界の真実を...............」

 

そう言ってサラマンディーネとオルト達はマサト達を連れて行き、ある場所へと向かう。そこは何と、もう一つのアケノミハシラであった。

 

「アケノミハシラが....ここにも?」

 

「『アウラの塔』とわたくし達は呼んでいます。嘗てのドラグニウムの制御施設ですわ」

 

「ドラグニウム....?」

 

マサトは聞き覚えのない物を問い、サラマンディーネ達は制御施設内を進みながら説明していた。

 

「ドラグニウム、22世紀末に発見された強大なエネルギーを持つ超対称性粒子の一種」

 

そしてあるエレベーターの場所に着き、サラマンディーネがそれを操作して下へと向かって行く。

 

「世界を照らす筈だったその力は、すぐに戦争へと投入されました。そして環境汚染、民族対立、貧困、格差、どれ一つも解決しないまま人類社会は滅んだのです」

 

「なるほど......」

 

マサトの問いに皆も頷く。人は強大なエネルギーをすぐに兵器にする事を優先とする本質がある、しかし間違いだと知るのはいつも後になり後悔するばかりであった。

 

「そんな地球に見切りをつけた一部の人間たちは、新天地を求めて旅立ちました」

 

「似たような話、聞いた事あるわ」

 

っとアンジュはその事をサラマンディーネに言い、それにマサトはタスクの方を向き、タスクは頷くと同時に分かった。教えたのはあのジルだと。そして目的地へと到着したエレベーターは止まり、サラマンディーネはエレベーターを降りながら言う。

 

「残された人類は汚された地球で生きて行く為に一つの決断を下します」

 

「一つの決断?」

 

ガイの言葉にサラマンディーネは頷いて言い続ける。

 

「自らの身体を作り変え、環境に適応する事」

 

「作り変える?」

 

アンジュはサラマンディーネが言った言葉を聞き、それにサラマンディーネは頷く。

 

「そう、遺伝子操作による生態系ごと…」

 

そしてマサト達の前に巨大な空洞が広がり、それにマサトは問う。

 

「ここは?」

 

「ここに『アウラ』が居たのです」

 

「アウラ…?」

 

アンジュはその事を問うと、サラマンディーネはある装置でホログラム映像を付ける。するとマサト達の目の前に見た事もない白く輝くドラゴンが現れる。

 

「綺麗なドラゴン......」

 

「アウラ、汚染された世界に適応する為、自らの肉体を改造した偉大なる子孫。あなた達の言葉で言うなら、『最初のドラゴン』ですね」

 

サラマンディーネの説明にマサト達はまたしても驚きの表情を隠せない。これ程の真実を聞かされて、戸惑いを表さない者はいない。

 

「私達は罪深い人類の歴史を受け入れ、食材と浄化の為に生きる事を決めたのです、アウラと共に。男達は巨大なドラゴンへと姿を変え、その身を世界の浄化の為にささげた」

 

「浄化…?」

 

アンジュがその事を問い、それをサラマンディーネが説明する。

 

「ドラグニウムを取り込み、体内で安定化した結晶体にしているのです。女たちは時に姿を変えて、男達と共に働き、時が来れば子を宿し産み育てる、アウラと共に私達は浄化と再生へと道を歩み始めたのです」

 

元の景色に戻すとサラマンディーネが少しばかり重い表情をする。

 

「ですが......アウラはもういません」

 

「どうして?」

 

「奪われたんだ......」

 

「奪われた?誰に?」

 

「ドラグニウムを発見し、共にラグナメイルを開発、世界を壊し捨て、トリスタン連邦を滅亡させ、イクスを奪った、全ての元凶を....."ネロス"に!」

 

《っ!!?》

 

マサト達は驚くと、アストラは話を続ける。

 

「そして、ネロスは.......マナを造り上げ、新たな人類を誕生させた。マサト......マナの光は何で出来ているか知っているか?」

 

「え?......マナの光は最初からあって、.........まさか!!?」

 

「そう、マナの光.......それは、ネロスによって奪われたアウラから放たれるドラゴニウムの粒子なのだ」

 

「何だって!?」

 

「そして、ネロスが率いるディーラはマナの光を自在に操ることができる。洗脳、欲望、暴力にさせたり、人を操り人形にすることだって可能なんだ。」

 

アストラの衝撃の事実を聞いたマティス達は、自分達の持つ『マナの光』は実は呪われた手錠を掛けられていることに、嫌気が察していた。

 

「だが、安心するんだ......お前達が持つアルケミスト学院の者達に授けられしレイヴニウムはネロスの呪縛に掛からない.......それに、今までお前達がドラゴンと戦ってきたあの戦い.........それは【偽りの戦い】だ」

 

「偽りの戦いって…」

 

「あなた達が私達の同僚を殺している事にあなた達の世界が維持されてることです」

 

あの世界にマナのエネルギーを維持しているのはドラゴンの心臓から取り出されたドラグニウムだと言う、ドラゴンからドラグニウムを取り出すにはドラゴンを連れて行く必要があるらしい、それを可能とするのがマサト達が今まで行って来たあのドラゴンとの戦いであった。それを聞いたアンジュはある事を思い出す。

 

「(あれってそう言う事!?)」

 

そう、あれはタスクと二人っきりで無人島で見た、凍結されたドラゴンが輸送機に運ばれている光景。

 

「分かって頂けましたか? 偽りの地球、偽りの人間、そして偽りの戦いと言った意味が」

 

アンジュはサラマンディーネが自分達の世界の偽りの真実を話して、マサト達はアンジュとサラマンディーネの方を向く。

 

「それでもあなたの世界に帰りますか? 偽りの地球へ」

 

「当然でしょ! 貴方の話が全部本当だったとしても私達の世界はあっちよ!」

 

「ちょ!ちょっとアンジュ! 話を聞いてたの!?」

 

タスクはアンジュを慌てて止めるも全く聞かず、マサト達は少しばかりアンジュの勝手癖に飽き飽きしていた。

 

「そうですか…では貴方だけを拘束させて頂きます、これ以上私達の仲間を殺させる訳には参りませんから」

 

「やれるものならやって見なさい!」

 

アンジュはそう言うと、持っていた破片を向けるが、突如サラマンディーネの尻尾がアンジュが持っている破片を叩き落とし、彼女の翼が大きく広げられて、それにマサト達は目を見開く。

 

「本性を現したわね!トカゲ女!!」

 

っとアンジュはサラマンディーネに殴り掛かるも、いとも簡単にかわされる。それを見ていたマサト達、マサトはアストラに問う。

 

「これ.......アンジュの奴、サラマンディーネさんに勝てると思う?」

 

「当然、無理だな......何せ、サラマンディーネは俺の........"許嫁"だ♪」

 

「ふ~ん.............はい~っ!!?」

 

マサト達はサラマンディーネがアストラの許嫁だと言うことに、仰天する。

 

《アストラさん!/兄さん!/御兄様!、婚約者いたのですか!!?》

 

マサト達が驚いている中、アンジュはサラマンディーネに簡単に後ろを取られてしまう。

 

「殺しはしませんよ、私達は残虐で暴力的なあなた達とは違います」

 

「アルゼナルをぶっ壊して置いて、何を!!」

 

アンジュが強引に振りほどくも、すぐに間合いと取られる。

 

「あれは【龍神器】の起動実験です。あなた達はアウラ奪還の妨げになる恐れがありましたから。ですが義理の弟のマサトとアルケミスト学院のメンバーを除いては...」

 

っとマサトはその事に反応し、アンジュはサラマンディーネの事に意味が分からなかった。

 

「はぁ!? 何よそれ!! 何でマサト達は除かれるのよ!? それにそれで何人死んだと思ってんの!!」

 

「許しは請います」

 

アンジュは再び殴り掛かるも、すぐにかわされて空に浮かぶ。

 

「私の世界を護る為です、あなたも同じ立場なら同じ選択をしたのではありませんか? 皇女アンジュリーゼ」

 

「えっ!?」

 

「貴方の事はよく聞いていました、『リザーディア』から。近衛長官リィザ・ランドックっと言えば分かりますか?」

 

その言葉を聞いたアンジュ、そしてマサト達は目を開かせる。

 

「リィザ.....?」

 

「あ、それって....アンジュさんのお兄さんのそばに居たあの人だ....」

 

エルマの言った言葉にマサトは思い出す

 

それにはアンジュもサラマンディーネの言葉を聞いてようやく気が付く。

 

「リィザ....? あいつ.....あなた達の仲間?」

 

ようやく分かった事に気が付いたアンジュはサラマンディーネの方を向くと、サラマンディーネはそれに笑う。

それを見たアンジュは馬鹿にされた事に怒りが爆発する。

 

「バカにして!!!」

 

アンジュが向かおうとした直後、マサトは急いでアンジュの背後に回り込み、義手で首筋に強くチョップした。

 

「な......んで......?」

 

「いい加減してくれ.....全く....」

 

そうレオンは言い残して、アンジュはそのまま気を失う。

気を失ったアンジュをレオンはタスクに渡す。

 

「心配するな、気絶しただけだ......」

 

そう言ってマサトはサラマンディーネの方を向く。

 

「俺も、サラマンディーネさんの同胞をたくさんも殺してしまった.......俺はあの頃の自分を殴りたいと思っている......だから.....」

 

マサトは両膝を着き、頭を地面に付け、深く下げる。

 

「本当に申し訳ない......義姉さん.......」

 

「私からもお願いします!どうか、兄様を御許しください!」

 

リナも深く頭を下げると、マティス達も頭を深く下げる。

 

「俺も......」

 

「私も.....」

 

「僕も......」

 

マサト達の行動を見て、アストラ達は少し困った表情をしながら顔を見合わせる。

 

そしてサラマンディーネは微笑みながら床に降り立ち、羽を仕舞いながらマサトに近づく。

 

「顔を上げなさい......」

 

そう言ってサラマンディーネはしゃがみ込んでマサトの手を取り、それにマサトは頭を上げる。

 

「アストラや御義父様、御義母様には言えない秘密があったのです......」

 

っとそれを聞いたマサトは目を見開くと、オルトが言う。

 

「マサト......実は、私たちは、お前の親でも無いんだ.....」

 

「え!?」

 

「そう.......私達は、幼児であった貴方を守っていたのです.......」

 

「守っていた!?どういう事なんだ!?」

 

「貴方は.......10年前のリベルタスで戦死した.......トリスタン連邦の総統『ユリウス』妻の『イリス』の子なの........」

 

オルトとマナミアの言葉に、マサト達は驚く。

 

 

 

 

 

 

 

 

遡ること10年前...........リベルタス開始までの10分前。

トリスタン連邦の残党軍の最高指導者ユリウス・ブライスと、妻のイリス・ブライスはタスクの父と母 イシュトヴァーンとバネッサ、古の民達、若き頃のオルトとマナミア、共に作戦を練っていた。

 

「本作戦は双極の悪魔と∀ガンダム、エクセリアの奪還、そして悪きネロスが率いるディーラ討伐だ.......質問は?」

 

ユリウスの問いに『不死鳥の三銃士』の団長 ロバートが手を上げる。

 

「ユリウス総統、九大名門貴族連合からの助けは来ないのですか?」

 

「..........きっと来る、九大名門貴族連合が.....寝返る筈がない」

 

ユリウスはそう言うと共に、作戦開始の準備をする。

 

 

 

 

 

 

格納庫に集まった古の民達、トリスタン連邦隠密部隊、突撃部隊、共に戦うノーマ、アストラがいた。そしてイシュトヴァーンとユリウスがそれぞれの機体の中で話し合っていた。

 

『ユリウス』

 

「?」

 

『この戦い.......多分、勝てないと思うんだ......』

 

「.........何でそんなことが言えるんだ?」

 

『......何でかな?、俺に分からないんだ........けど、分かるんだ.........このリベルタスは、失敗するって........』

 

「.......そうか、.......だが、失敗したとしても、レオスとイクスとエクセリア、そして∀だけでも奪還しなければならない.......それだけは守れよ、『ヴィルキスの騎士』 イシュトヴァーンよ......♪」

 

ユリウスはイシュトヴァーンに笑顔を見せる。イシュトヴァーンは呆れたが、決意を胸に、モビルアーマー『ノイエ・ジール』に乗り込む。ユリウスやイリスも『ホットスクランブルガンダム』と『レギナ』に乗り込む。バネッサのアーキバス、アレクトラのヴィルキス、アストラはフェニックス・ゼロに乗り込み、不死鳥の三銃士の団長のロバートが使うフェニックスガンダム、アリサのハルファス、ユーシスのバルバトスと共に空を舞う。それに付いていくかのようにトリスタン連邦の残党兵と古の民、ノーマ達はレオスとイクスとエクセリアと∀が格納されているミスルギ皇国へと向かっていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

リベルタス開始から20分後、ミスルギ皇国湾岸線........ディーラの艦船『アルゴス』級大型巡洋艦二隻と巡回するディーラの主力モビルスーツ『オルガノス』がシールドゲートを守っていた。港や地上にも、オルガノスや『ジェネファー』級機動殲滅機等の大型モビルスーツが巡回していた。

そしてユリウス達は海中から身を潜め、隠密部隊を待つ。隠密部隊の隊長である『アネーシャ』と副隊長のメルソンが古の民と隠密部隊、突撃部隊を強奪した輸送機に潜り込み、ディーラのシールドゲート内.......ミスルギ皇国へと侵入した。そして隠密部隊は身のこなした迷彩やスキルで、巡回するディーラトルーパーを暗殺していき、敵の補給タンクや予備タンクにC4を取り付ける。アレクトラとバネッサ、メイの姉あるフェイリンとノーマ達はシールドゲートに近い森林の中に身を潜める。

 

「合図を待て.......」

 

アレクトラがユリウスの命令を待つ。アネーシャの方では敵のセキュリティタワーをハッキングし、標的ををディーラトルーパーやディーラタンクに書き換える。

 

「良し!」

 

アネーシャからの報告を受け、イシュトヴァーン達と共に待機していたユリウスが命令をした。

 

「始めてくれ....!」

 

ユリウスの命令を聞き取り、アネーシャはC4の起爆スイッチを入れた。補給タンクと予備タンクが大爆発を起こし、付近にいたディーラトルーパーが吹き飛ぶ。司令塔から見ていたディーラの幹部『クイーン』はその光景に慌てる。

 

「何をやっているのです!?行けぇっ!!」

 

クイーンの怒鳴りに司令塔にいる全ディーラトルーパー部隊やシールドゲートを守っていたオルガノスとジェネファーが向かう。そしてシールドゲートが開くと同時に、アレクトラはゲートの内部に取り付けていたC4を起爆した。ミスルギ皇国の周りを覆っていたシールドが消え、ディーラは焦り出すと、ユリウス達が海中から現れ、後ろからオルガノスとジェネファーに攻撃を開始した。背後を取られたディーラは急いで旋回し、セキュリティタワーを起動したが、セキュリティタワーはユリウスではなく、自分達に攻撃する。一方、ディーラトルーパー部隊はモビルスーツとの迎撃しようと、ゲートを抜け出そうとした直後、アネーシャ率いる隠密部隊と突撃部隊、古の民がライフルとブラスターライフルを乱射する。

 

「待ち伏せだぁ!!」

 

ディーラトルーパーは急いで応戦する。

 

 

シールドゲート外では、ユリウスがニュータイプの能力でホットスクランブルガンダムのフィン・ファンネルを動かす。

 

「ファンネル!!」

 

ファンネルが向かい、オルガノス、ジェネファーを破壊していく。するとアルゴス級巡洋艦が主砲を発射してきた。ユリウスはフィン・ファンネルでファンネルシールドを組み、主砲のビームを拡散させた。

 

「ファンネル!殺れ!!」

 

ファンネルが一気に巡洋艦を目指し、ブリッジに目掛けて、ビームを放った。巡洋艦のブリッジが火を吹き、ゆっくりと墜ちていく。

 

「アルゴス級の一隻を仕留めた!!」

 

その光景を見ていたクイーンは舌打ちをする。

 

「チッ!仕方ない.......『バルバドロ』を出せ!私自らでる!!」

 

クイーンはそう言い、護衛のトルーパーと共に格納庫へと向かっていった。

 

 

 

地上では、大きな戦いになっていた。アレクトラが率いるパラメイル隊と合流したアネーシャは次々にディーラトルーパーを撃退していく。その直後、何処から途もなく轟音が響いた。副隊長のメルソンが煙の中から現れたモビルアーマー『バルバドロ』を見て、叫ぶ。

 

「アネーシャ!アレクトラ!バネッサ!逃げろ!!」

 

アレクトラ達はバルバドロを見て変わり、急いで退避させる。逃げ惑う兵士にバルバドロの粒子砲が直撃し、味方の大半が焼死した。

 

その光景に、ユリウスとイシュトヴァーンは驚く。

 

「まずい!このままだと皆が!」

 

『バネッサ!!』

 

イシュトヴァーンはノイエ・ジールを動かし、バネッサの所へ向かう。

 

「イシュトヴァーン!」

 

その時、ユリウスの元にイシュー家とウォーレン家、ボードウィン家の大艦隊が特異点を開いて、現れた。

 

『貴族連合提督 "アダムス・イシュー"だ!ユリウス総統、ここは我等イシュー家とウォーレン家が応戦する!貴方はレオスの方をお願いします!』

 

「........分かった、アダムス・イシューよ!」

 

ユリウス達は急いで、イシュトヴァーンの後を追う。

 

「さて、」

 

アダムスは前方にいるアルゴス級巡洋艦を睨み付ける。

 

「この奪還作戦......絶対に成功させる!!」

 

イシュー家とウォーレン家の艦隊からレギンレイズ、グレイズ、グレイズリッターが発進し、アルゴス級巡洋艦を攻撃する。

 

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