クロスアンジュ エクストリーマー    作:オービタル

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最終決戦編
第43話:悪魔の乱舞


アンジュを捕まえようとした時にサラ達の登場でエルシャ達は警戒を強め、アンジュは龍神器を見て通信を入れて来る。

 

「サラ子!サラ子なの!?」

 

「アンジュリーゼ様、お知り合いですか?」

 

モモカがアンジュにそう聞いてくる中で焔龍號から通信が入って来た。

 

『しばらく見ない間にとても淫らになって、それに風下だと何だか臭いますわ』

 

「うっ.....」

 

『お風呂にでも入っていらした?ここは私達が引き受けますから♪』

 

「じゃあ、お言葉に甘えて!」

 

アンジュはサラの命令に従い、その場から逃げる。そしてサラはナーガとカナメに命令する。

 

「お二方、準備は出来てますか?」

 

『はい!サラマンディーネ様!』

 

サラ達は武器を構え、エルシャ達に攻撃を仕掛ける。

 

「通してもらいます!アウラの元に!」

 

 

 

 

 

 

 

一方、タスク達の方は、ミスルギ皇国へ進攻開始の準備をしていた。そしてマティス達の新たな機体。

 

マティスはセラヴィーガンダム GNHW/B

 

パトリックはケルディムガンダム GNHW/B

 

エルマはイフリート・シュナイド

 

セリカはダブルオーガンダム セブンソード/G

 

ニコラスはアリオスガンダム GNHW/B

 

ガイはR・ギャギャ

 

メリーはガンダムフラウロス

 

アイカはライトニングガンダム

 

リクトは戦国アストレイ

 

マティス達はそれぞれの新しい機体に乗り込む。タスクはまだ新しい機体が完成していないため、父が乗っていた小型挺に乗り込む。アウローラ、ケルベロス、インフィニティ、鬼刃が海面から浮上し、カタパルトが開く。

 

「パラメイル隊!出撃します!!!」

 

タスクが言った途端に各機は出撃してミスルギ皇国へと飛んで行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、サラ達はエルシャ達のラグナメイルと交戦を開始していた。するとサラ達の方へゼノビアのモビルアーマー『シャンブロ』が姿を現した。

 

「随分とやってくれるじゃないの♪」

 

ゼノビアはそう言うと、シャンブロの頭部の大口径メガ粒子砲が展開され、リフレクタービットも射出された。

 

「喰らいなさい、モビルアーマーの雷を!」

 

シャンブロの大口径メガ粒子砲から大出力なビームが放たれた。サラ達は向かってくるビームが発射された事を確認したが、回避が間に合わないと思いきや、上空から何かが落ちてきて、サラ達を守った。

 

「何っ!!?」

 

ゼノビア、そしてジョアンヌ達が警戒していると、音速と共に煙の中から何かが飛び出たと思いきや、

 

「ん?............」

 

 

バゴォォォォォンッ!!!!!!!

 

 

「っ!?え!?ちょっ!何っ!!?」

 

突然シャンブロが揺れだすと、シャンブロが宙に浮かぶ。

 

「何何何何何っ!!!!????」

 

ゼノビアは焦る。そう、シャンブロが宙に浮かんでいる理由は、HADESを発動しているレオスが片手でシャンブロを持ち上げていた。

 

「オラァッ!!!」

 

マサトは持ち上げたシャンブロを投げた。シャンブロはアケノミハシラの周りの森を越え、街へ激突した。ジョアンヌ達はシャンブロを投げたレオスを見る。

 

「何だ!?あのガンダムは!?」

 

「レオス!?..........と言うことは、マサトか!!」

 

ジョアンヌがイクスで向かう。

 

『格闘進化形態 タキオン・フェイズ』

 

イクスがタキオン・フェイズへと形態を変え、大型ビームソードを振り下ろした。するとマサトはニヤリとし、イクスの大型ビームソードを持っている拳を受け止め、イクスの攻撃を防ぐ。そして拳を握り、ジョアンヌと接触回線をそ、ジョアンヌに言う。

 

『ジョアンヌ........遊んで殺るぜ♪』

 

音速と共に、レオスの拳がタキオンの装甲に直撃し、イクスを吹き飛ばすと、マサトは吹き飛ばされている間に回り込み、イクスをキャッチし、背負い投げをした。

 

「どうなってるの!!?」

 

ジョアンヌが驚くと、モニター画面の目の前に赤い目を光らせるレオスが映っていた。

 

「どうした、ジョアンヌ?腰が抜けたか?」

 

マサトはそう呟きながら、タキオンの両腕を掴み、引きちぎった。

 

「舐めんな!!」

 

ジョアンヌも必死に抵抗しようと、タキオン・フェイズからイグニス・フェイズへと形態を変え、大型ファンネルを射出する。それと同時にデシルもメフィストビットを射出する。マサトはニュータイプとイノベイターの脳波でファンネルとビットの軌道を予知し、回避していく。

 

「なら!これならどう!?」

 

さらにハートのディビニダドのフェザーファンネルやスペードのビットが射出されるが、マサトもファンネルとビットを射出し、あっさりとスペードとハートの兵器を破壊した。

 

「そんな馬鹿な!!?」

 

すると回避するのが飽きたのか、マサトはレオスの左腕に装備されている起動防盾をスライドさせ、次元バリアを展開した。そしてガンダムメフィストとゼロ距離まで近付き、盾を振るった。次元バリアがガンダムメフィストを分解し、頭部と脚部だけになった。

 

「何っ!!?」

 

ガンダムメフィストが撃退されると、今度はスペードを睨む。そしてレオスが猛スピードで接近し、スペードのディザスターの両腕を次元バリアで分解した。

 

「速すぎる!!」

 

両腕を失ったスペードは一時退避した。

 

「嘘だろ!?盾だけで倒そうとしている........楽しんでいるのか!!?」

 

ジョアンヌがその於曾ましきレオスを見ていると、目にも止まらぬ速さで、ジョアンヌに襲い掛かってきた。

 

「ガッ!!!」

 

「何なんだよ、それで本気か?対したことねぇなぁ!!このヒヨッコが!!」

 

マサトはイクスをのイグニス・フェイズの装甲を剥ぎ始めた。装甲を剥ぎ、赤い目を光らせるその姿は......まさに悪魔その物であった。ジョアンヌは舌打ちをし、ミスティック・フェイズへと形態を変え、ビームランスを突き刺してきた。

 

「この野郎!!!」

 

しかし、マサトはビームランスを受け流し、イクスの頭部を掴み上げる。

 

「こんなもんかよ?お前の力は!!」

 

マサトはそう言い、ミスティック・フェイズの馬足を破壊する。ジョアンヌは怯えていた。

 

「こんなの........こんなのマサトじゃない!!」

 

そしてマサトがイクスを投げ回しながら、ハートのディビニダドにぶつける。そしてハートを下に叩き付けると、マサトはロード・タクティスでケルベロスバグゥハウンド5機を呼び出した。

 

「後は任せた♪」

 

マサトはそう言い、逃げているジョアンヌを追う。そしてケルベロスバグゥハウンドがビームファングを放出し、ディビニダドに襲い掛かる。その光景はまるで、野犬が捕らえた獲物を貪るような光景で、ディビニダドのあらゆる部位を引き裂かれていく。そしてコックピットを突き刺そうと、バグゥが襲う。

 

「イヤァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!」

 

ハートは泣き叫びながら、バグゥ達に殺された。

 

マサトの戦闘で壊滅状態のディーラ幹部。サラ達はその光景に、思わず息を飲む。

 

「これが......あのマサトさん?」

 

「えぇ、マサトこそ.......真の悪魔と呼んで良いでしょう.....」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてミスルギ皇国へと向かっていたタスク達、ココ達は別の場所で待機を命じられていて今は居ない。

しかしミスルギ皇国の状況の異変に気付いたロザリーが皆に問う。

 

「おいヒルダ、何か変だ。もう戦闘が始まってる!」

 

「あぁ?」

 

するとアストラのセンサーに味方識別反応が表示される。

 

「そうか!マサトだ!」

 

《マサトが!?》

 

皆が驚いているとヴィヴィアンが何やら鼻をかぐ。

 

「クンクン....!タスク!ヒルダ!アンジュあっち!!」

 

「えっ?」

 

「はぁ?」

 

タスクとヒルダはヴィヴィアンの反応を見て振り向く。

 

「アンジュあっち~~!!」

 

っとそう言ってヴィヴィアンは違う方向へと向かって行く。

 

「クソっ!どうなってるんだよ!?」

 

そう舌打ちをするロザリー。

すぐにヴィヴィアンの行動に気付いたマティス達。ヒルダは小型挺で移動しているタスクに通信する。

そして追ってを避けながらもアンジュは何とか逃げ切っている。

 

「モモカ!追っては?」

 

「今のところは.....」

 

そうモモカが言っていると....。

 

『アンジュ居た~!!』

 

通信にヴィヴィアンの声が聞こえた事にアンジュは前を向くと、タスク達が向かって来る様子が見えた。

 

「すっげぇ~....、本当に居た」

 

ロザリーはヴィヴィアンの嗅覚に思わず感心した。

 

「助けに来たぞ!アンジュ!」

 

「皆.....」

 

アンジュは思わず目に涙を出て来る。その時だった。

アンジュのヴィルキスに向かってクリスのテオドーラがビームライフルを構えて狙撃して来た。

 

「はっ!!アンジュ!!」

 

ヴィヴィアンがそれに叫んだ事にアンジュは後ろを向くと、既にビームがまじかに迫っていた時、アンジュの指輪が光、ヴィルキスの色が赤くなり、光学障壁を展開し、ビームを防御した。っが、突然ヴィルキスが停止した。

 

「キャァァァァァァァッ!!!」

 

モモカのさけびと共に、ヴィルキスは川へ不時着した。

 

「「「アンジュ!」」」

 

『退いて.....』

 

「「「っ!!?」」」

 

ヒルダとロザリー、ヴィヴィアンの前にクリスが立ち塞がる。

 

「アンジュを連れて戻る.....」

 

「アンジュはあたしが貰ってく!邪魔すんな!!」

 

「へぇ~....助けに来たんだ....、私の事…見捨てたくせに!!」

 

クリスは怒りをぶつけるかのようにビームライフルを撃って来て、それをヒルダはかわして、アーキバスをアサルトモードにクリスと戦う。そしてマティス達もヒルダ達を援護しようとしたその時、ゼノビアのシャンブロが立ち塞がる。

 

「貴方達の相手は.......私よ!!」

 

ゼノビアはリフレクタービットを射出し、拡散ビームを放つ。拡散ビームがリフレクタービットで反射し、街やそこにいる人々関係なくビームが直撃する。マティス達は急いで回避行動を取る。

 

「うわぁっ!.....危なっ!!」

 

「負けない!負けないわぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

ゼノビアが叫びを上げ、大型アイアン・ネイルを伸ばしてきた。

 

「させるか!」

 

セリカがGNバスターソードIIを抜刀し、シャンブロの攻撃を弾く。パトリックとマティスがケルディムのGNスナイパーライフルIIとGNIバズーカIIを撃つ。しかし、シャンブロのリフレクタービットで二人の攻撃が拡散・無効化される。

 

「あのリフレクターを何とかしないと!」

 

ニコラスが言うと、ゼノビアが襲い掛かる。

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、マサトとジョアンヌの方は街中で戦闘していた。カルネージ・フェイズのイクスがレオスの間接技『逆十字固め』で圧されていた。

 

「どうだ、ジョアンヌ!......これでもまだ戦うって言うのか!」

 

「グググググ!!!」

 

そしてカルネージ・フェイズのアームが間接技に耐えきれなく、引きちぎれた。

 

「しまった!」

 

「うあああああああああああ!!」

 

ジョアンヌが残ったアームの拳を握り締め、殴り掛かろうとした。

 

「うおおおおおおおおおおお!!」

 

マサトもレオスの拳を握り締め、殴り掛かる。そして2機の拳がぶつかり、磁場が発せられる。

 

「私は!........必ずお母さんを生き返らせる!!」

 

「甘ったれた事を言ってんじゃねぇ!!」

 

マサトはジョアンヌに言いたいことを吐くと同時に、カルネージ・フェイズのアームがレオスの拳に耐えきれなく、砕けた。

 

「あぁっ!!!」

 

そしてレオスの手が、イクスの頭部を掴み、コックピット目掛けて、膝蹴りを浴びさせる。

 

「ゴヘッ!」

 

そしてマサトの拳がイクスに目掛けて殴り掛かった。

 

「この!.......バカ野郎ぉぉぉぉぉぉ!!!!」

 

レオスの拳がイクスの頭部に直撃し、イクスのアンテナが欠けた。

 

「(お父さん......お母さん.......)」

 

マサトはブレードビットを取り出し、止めを指そうとしたが、HADESの本能に逆らう。

 

「(もう........止めてくれ......)」

 

マサトは念じると、レオスのツインアイが元の緑へと変色し、HADESが強制解除された。

 

「行こう.....レオス.....」

 

HADESのせいか、マサトの体に負担が起きてしまい、そのまま皆の所へ向かおうとした。その時、

 

「ま.....待て.....マ...サト.......」

 

倒れていたジョアンヌがボロボロになったイクスで立ち上がる。

 

「私はまだ!.......負けてない!.....お母さんを......生き返らせるために......!」

 

ジョアンヌはそう言うと、マサトはあることを教える。

 

「.......一つだけ、忠告しておく.........."遺体がなければ、生者を襲う"......」

 

「え......?」

 

マサトの言葉の意味に困惑するジョアンヌ。そしてマサトはヴァリアント・ライフルを持ち、ヒルダ達の所へ向かう。

 

 

 

 

 

 

 

その頃、アンジュとモモカは街の中を逃走中。疲れきっているアンジュにモモカは声を掛ける。

 

「車探してきますね、ここで休んでいて下さい」

 

「....世話を掛けるわね、モモカ.....」

 

「モモカ・荻野目はアンジュリーゼ様の筆頭侍女ですよ♪」

 

モモカは笑顔で返し、車を探しに行った。

 

「モモカ....?」

 

アンジュの元に一人の女の子がいた。

 

『疲れただろ?アンジュ♪』

 

突然、女の子の声がネロスに変わっていた。

 

「っ!!...ネロス!?」

 

『さぁ、帰っておいで♪』

 

「アンジュリーゼ様!御車を」

 

モモカが車を持ってくると、アンジュは急いでモモカの元へ向かう。

 

「出して!モモカ!早く出して!!」

 

「え?はい!」

 

モモカは困惑するが、アンジュの言う通りに車を動かす。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてロザリーはテオドーラと死闘を繰り広げていた。

 

「何で!?何で私達が殺し合わなければ行けないんだよ!?」

 

「人の事を見殺しにしておいて......!」

 

「あの時は!助けに行きたくても行けなかったんだ!」

 

「助ける価値もないから...!でしょ?」

 

「あんた達はいつもそう.....何にも変わっていない.....」

 

「ねぇ、これ....覚えてる?」

 

「?」

 

「7年前のフェスタでさ......」

 

七年前のフェスタでヒルダ、ロザリー、クリスでプレゼントを交換していたらしく、ヒルダの髪型とクリスの髪型が被っていたらしくクリスの髪型が変わりそこからクリスはヒルダとロザリーを憎んだ

 

「あの髪形....気に入ってたのに.....!」

 

「それが今さら....何だって?」

 

「それだけじゃない!」

 

彼女は今まで何もかも我慢していたらしくずっとヒルダとロザリーを憎んでいた。

 

「友達だと....思っていたのに....フッ、な~んて....分かるわけないか.....!人の気持ちを分からない女と.....何も考えてないバカ!.....でも....ネロス君は違うよ....」

 

先のアルゼナルでの襲撃でクリスは死んでいたが、ネロスがクリスを生き返らせ、クリスにラグナメイルを起動させる指輪を渡したとそしてクリスはヒルダとロザリーに指輪を見せ叫ぶ

 

「これが....永遠の....友情の証!!」

 

クリスは髪に付けていた留め具を剥ぎ取り、叫んだ。

 

「あんた達は!友達なんかじゃなかったんだ!!!」

 

クリスはテオドーラを起動させ、戦闘を再開した。

 

その頃、別の場所で待機していたココ達はヒルダ達の通信回線を開き盗み聞きをしていた

 

『頼むクリス!私の話を聞いてくれ!!!』

 

するとマリカが言う

 

「ロザリー御姉様!」

 

「私たちも行こ!!」

 

「ちょっと!マリカ!」

 

「命令は待機だよ!」

 

「でも、御姉様が危ない!」

 

マリカはグレイブを動かしロザリーを助けに向かった。

 

「ちょっと!マリカ!?」

 

ミランダが止めるが遅かった。そしてココが慌てる

 

「どうしよう!マリカが!」

 

「仕方ない!私たちも行こ!」

 

「うん!」

 

ココとミランダは急いでマリカの後を追う。

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、アンジュとモモカは車で移動しており、モモカにさっき会った女の子がネロスと言う事を話した。

 

「さっきの女の子が......ネロスさん!?どう言うことですか?」

 

「分からない....でも、操られてみたい」

 

「!!」

 

その直後、モモカに異変が起きた。そして、

 

『忘れたのかね?』

 

「!?」

 

アンジュはモモカの方を向くと、モモカがアンジュの方へ首を回す。そしてマナの映像に片方の仮面を付けたネロスが映っていた。

 

「っ!!」

 

『この人間達を造ったのが、誰なのか?』

 

「モモカ!!」

 

アンジュはマナネロスが映っているマナの映像を殴る。マナの映像は粉々に砕け、モモカの目のハイライトが元に戻り、それによりモモカは正気に戻った。

 

「あれ?私.....「モモカ!前!」え?」

 

アンジュとモモカが乗った車が電柱にぶつかり、アンジュはモモカに安否を確認する。

 

「モモカ、大丈夫......!?」

 

モモカは気を失っており、アンジュはモモカを抱きながら車から出すと、

 

『怪我はないか?アンジュ』

 

《帰っておいで、アンジュ♪》

 

ネロスによって操られているミスルギの民達が迫っていた。アンジュは必死にモモカと共に建物の中へ入っていくのであった。

 

 

 

 

その頃アウラの元に向かおうとエルシャ達のラグナメイル達と戦っていたサラ達、しかし性能がやや上なのか一向に進めなかった。

戦っているサラは今の現状ではアウラを救えない事に拳を握る。

 

「はやり今の戦力ではアウラを…」

 

そしてサラはナーガとカナメに通信を入れる。

 

「引きますよ…カナメ、ナーガ」

 

『『ええっ!?』』

 

二人はサラの言った言葉に驚きを隠せず、サラはそのまま言う。

 

「現有戦力でのアウラ奪還は不可能です。一度引いて体制を立て直します」

 

そう言ってサラは皇宮のそばに隠れているリィザに言う。

 

『リィザ、聞こえますか?貴女も合流するのです。貴女に何があったのか今は問いません。ですが多くの仲間を死なせた事を悔やんでいるのなら、より多くの仲間を救う為共に戦いなさい!』

 

「サラマンディーネ様…」

 

サラにその事を言われたリィザは少しばかり考えた後、決心を決めて外に出て飛ぼうした時だった。

彼女の近くの壁に銃弾が当たり、それにリィザは撃って来た方を見ると、ライフルを不器用に構えたシルヴィアがいた。

 

「大人しく地下牢に戻りなさい! さもなくばエンブリヲおじ様に切開してもらいますわよ!」

 

「…哀れな子、ジュリオ…あなたのお兄様を殺したのは…あの男(ネロス)だと言うのに」

 

「はぁ....?何を言って?」

 

リィザの真実の話に思わず困惑するシルヴィア。そしてリィザは空へ飛んでいき、それに慌てるシルヴィア。

そしてカナメの碧龍號がリィザを乗せて飛び立ち、サラはビーム砲を撃ちまくった後にナーガ達とそのばから撤退した。

 

「くそっ!逃がすか!!」

 

ターニャが思わず追いかけようとした所をエルシャがそれを止める。

 

「深追いは駄目よ》......ん?」

 

エルシャは皇宮の側の庭を見ると、そこにビームの巻き添えを食らってしまった子供たちが死んでいて、それにエルシャは思わず目を見開いてしまう。

 

 

 

 

 

 

そしてアンジュとモモカの方は必死に操られている民から逃げていた。

 

「あの、姫様......私、さっき...」

 

「知らないわ....」

 

二人は屋上へ向かおうとした直後、非常口から操られた民が現れ、マナの映像で映っているネロスが言う。

 

《逃げられないよ、アンジュ♪懸命な君も.....薄々気づいているだろ?マナを使えるゴミ達は、僕の支配下に置かれていると♪》

 

「!!」

 

《その侍女が近くにいる限り♪》

 

「知らないって、言ってるでしょ!」

 

アンジュは操られている民を殴り飛ばし、モモカを連れ、屋上へと向かう。アンジュとモモカが屋上に着くと、屋上のベンチでネロスが本を呼んで、アンジュを待ち伏せしていた。

 

「やれやれ、強情で恥ずかしがりやな僕の妻だ.........また、お仕置きが必要かな?」

 

ネロスは指をアンジュを向ける。アンジュはネロスに恐怖していたその時、上空から小型挺で乗ってきたタスクがネロスに向けて、バルカン砲を発射する。バルカン砲の弾丸がネロスの胴体を貫き、血を吐く。

 

「アンジュ!」

 

タスクは急いでアンジュの所へ着陸する。

 

「タスク!」

 

「遅くなってごめん!君達はこれに乗って逃げろ!」

 

タスクは付けていたゴーグルをアンジュに渡す。

 

「あなたは!?」

 

「.....アイツに用がある」

 

タスクは撃たれたネロスを睨む。ネロスはテラスで平気そうにしており、アンジュに近付こうとする。

 

「急げ!」

 

「モモカ、行くわよ!」

 

「はい!」

 

アンジュとモモカを乗せた小型挺が向かうと、タスクはサバイバルナイフを取り出した。すると上空からレオスが現れ、コックピットから武装したマサトが回転しながら降りてきた。

 

「タスク!」

 

「マサト!」

 

するとレオスはロード・タクティスで皆の所へ向かう。

 

「助太刀するぞ!」

 

マサトがスティックロッドを構える。エンブリヲはアンジュが逃げた事により、少し怒りがこみ上げる。

 

「私達を引き離すなどと....、覚悟は出来ているんだろうな....蛆虫共が」

 

「それはお前の方じゃないのか?ド変態ストーカーめ!」

 

「ヴィルキスの騎士イシュトヴァーンとメイルライダーバネッサの子…タスク!!」

 

っとタスクは自分から名乗りをあげながら走り出し、マサトも付いていく。

 

「最後の古の民にして......アンジュの騎士だ!!!」

 

そう言った瞬間にタスクは閃光手榴弾を投げ、閃光手榴弾の閃光にネロスは思わず目がくらむ。

 

ネロスはタスクが言った言葉、そしてアンジュが言ったタスクを見て睨む。

 

「くっ....!そうか....お前が!.....グッ!!」

 

ネロスの後ろに回り込んだタスクは、ナイフをネロスに背中に突き刺し、マサトがスティックロッドでネロスの顔面を打つ。タスクはナイフ抜いてそれにネロスは倒れる。

するとすぐさま別の場所でネロスが再び現れて、それにマサトは思わず呟く。

 

「化物め!」

 

そしてタスクが手裏剣を投げ、ネロスが剣で手裏剣を弾くと同時にワイヤーガンをネロスの手に撃ち込み、逃がさないようにする。マサトもスティックロッドからアサシンブレードと高周波ソードを展開する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方ヒルダ達の方は、相手はクリスでありながら彼女が乗るラグナメイル、テオドーラの性能に圧倒的に押されていた。

 

「ぐぅぅっ!クリス強ぇぇ....!」

 

ヴィヴィアンがクリスの強さに思わず声を出し、ヒルダは舌打ちをして睨み返す。

 

「くそっ.....!」

 

「待ってくれよクリス!!」

 

ロザリーは必死にクリスに問いかけ、見捨てた事を必死に否定していたが、クリスはそれを耳も傾けず、自分の八つ当たりを人にぶつけていた。

ヒルダはどうすればいいかと考えていると。

 

『ヒルダ!アンジュを見つけた!保護を頼む!』

 

「タスクか!?ヴィルキスは!?」

 

『水没している!今すぐ回収するのは無理、あっ!!』

 

するとタスクの通信が途切れる。

 

「タスク!?くそ!」

 

ヒルダは舌打ちをし、皆に命令する。

 

「総員待避!アンジュと合流し、アウローラに帰投せよ!」

 

『『了解!』』

 

ヒルダ達は逃げる準備をすると、クリスは狙いを定める。

 

「逃がさない」

 

クリスは逃げているヒルダ達にビームライフルを撃とうとした時、

 

「お姉様ぁぁぁぁぁ!!」

 

マリカが乗るグレイブがやって来て、アサルトライフルを撃ちながらクリスに向かって行った。

それにヒルダ達は足を止めて、マリカを止める。

 

「マリカ!!何でここに」

 

「邪魔.....!」

 

クリスがラツィーエルを投げて、マリカに向かって行く。それにマリカは思わず目を瞑った、しかし何もない事に目を開けると....。

そこにはラツィーエルを掴み、Gコンドルとドッキングしているエクセリアが前に出ていた。

 

「無事!?」

 

『はい!』

 

『ナオミか!?』

 

「ヒルダ、ロザリー、ヴィヴィアンも待たせたね!」

 

ナオミはGコンドルに搭載されている兵器。4門の『拡散ビーム砲』やシールドビットを展開した。

 

クリスはエクセリアの武装を見て、負けると分かる。すると赤色のビームがその両機の間を通り、それに皆は振り向くとサラ達の焔龍號達がやって来たのが見えた。

 

「あの機体は....!」

 

「サラサラさん!」

 

ヴィヴィアンの言い間違いに思わず呆れる表情になるサラ。

 

「サラマンディーネです、ヴィヴィアン.....」

 

そしてクリスは舌打ちをし、地面に刺さっているラツィーエルを拾い上げ、撤退した。

 

「待ちやがれ!クリス!」

 

「ロザリー!どうどう!」

 

ロザリーがクリスを追おうとしたが、ヴィヴィアンに止められる。ロザリーはクリスと和解できなかった事に悔やむ。

 

「ちっきしょおおおう!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、マサトとタスクはネロスとネロスの危機に駆け付けたディーラ・トルーパーがビルの壁をよじ登りながら、持っていた電磁バトンを構えていた。マサトは高周波ソードとアサシンブレードで応戦する。そしてタスクとネロスは剣とナイフでの死闘を繰り広げていた。

 

「アンジュの騎士だと!旧世界の猿め!テロリストの残党めが!!」

 

ネロスはタスクに向かって暴言を吐くが、タスクは最後までネロスに抗う。そしてタスクが後方へ下がった直後、ネロスの剣が襲い掛かる。タスクは何とかワイヤーガンで防御し、体制を立て直す。

 

「無駄な事を♪」

 

「無駄じゃないさ!ハイゼンベルグの悪魔!不確定世界の住人!.........少しでも、足止めを出来ればな...」

 

「へぇ~......猿も頭を使うんだねぇ........だけど、所詮は旧人類の猿だ♪」

 

ネロスは笑い、持っていたマグナムで自分の頭を撃った。そしてネロスの死体が消えた。

 

「しまった!」

 

「まずいぞ!!」

 

二人は周りにいるディーラ・トルーパーを片付けていき、急いでアンジュ達が飛んでいる方へ向かう。

 

 

 

 

 

 

そして、マサト達がネロス達を抑えている間に小型挺でミスルギから逃走するアンジュとモモカ、そして夕暮れになって来て海岸線が見えたのをアンジュがモモカに言う。

 

「モモカ!海よ!!」

 

アンジュがそう言った時にモモカがアンジュの腕を掴み、スロットルを離す。

 

「モモカ!?」

 

アンジュがまたしてもモモカの行動に驚く、そして降りて行く先を見るとある広場でテーブルに座っているネロスが紅茶を飲んで待っていて、それにアンジュはまたしても驚く。

 

「!!?」

 

そして小型挺は着陸して、操られているモモカはアンジュを強引に下ろしてエンブリヲの前に連れて来る。

ネロスは紅茶をテーブルに置いて、アンジュの元に近づく。

 

「アンジュ、怒っている姿も素敵だね♪.......何故…そこまで私を拒絶する?」

 

ネロスの表情が恐ろしくなる。するとネロスは突如消えて、アンジュの後ろに現れる。

 

「あのガキか?」

 

「!!?」

 

アンジュが驚く中でネロスはアンジュの腕を掴んで拘束し、アンジュは振りほどこうとするもビクともしなかった。そして屋上の鉄格子に二つワイヤーガンが引っ掛かり、ディーラ・トルーパーとの戦闘で至る所に傷が出来たタスクとマサトが現れた。

 

「屑野郎!」

 

「アンジュを離せ!」

 

アンジュは二人が来た事に喜びの表情を浮かばせるが、マサトはそれに鼻で笑う。

 

「フッ!」

 

するとモモカがネロスの剣を持ってマサト達に向かって行き、それにマサトとタスクが驚く。

 

「「モモカ!!?」」

 

そしてモモカはマサト達に剣を振り、それをマサト達は防御しながら後方に下がり、それにマサトとタスクはモモカの行動に気付く。

 

「まさか!?」

 

「その通りだよ、大門寺 真人........その女に身体能力を極限まで高めた。それにお前たちはその女を殺せるか?」

 

「卑怯者が!」

 

モモカが高速で突き技を繰り出し、マサトとタスクは防御するが、

 

「さぁ、アンジュよ.....愚かな男達の末路を見ているが良い♪」

 

「や....止めて.....止めなさい...モモカ!」

 

「無駄だよ♪創造主の命令は抗えないようプログラムされている♪」

 

ネロスにそう言われようとも、アンジュはモモカを信じる。

 

「違う!........モモカは、私の筆頭侍女よ!目を覚ましなさい!モモカァァ!!」

 

その時、モモカは心の中でアルゼナルでアンジュと暮らしていた事を思い出す。彼女がノーマだろうが、何だろうが、関係なかった。アンジュをこれからも慕うモモカはネロスの支配から、目を覚ました。

 

「アンジュリーゼ.....様」

 

ネロスはモモカが支配から解き放たれた事に驚く。

 

「バカな!?あり得ない!ドラゴニウムは完璧の筈!グッ!!?」

 

ネロスの首からマサトの高周波ソードが貫通し、血が噴き出す。マサトはネロスの頭を掴み、ネロスに呟く。

 

「お前が不死身なら.......部位を取って殺す!!逃げろ!アンジュ!」

 

アンジュはマサトがネロスを封じている隙に逃げる。そしてマサトはネロスの首を思いっきり斬り、首をもぎ取った。首の付け根から血が噴き出し、マサトに体に付着する。

 

「どうだ!!」

 

マサトが叫ぶと、

 

「フフフフフ♪」

 

「「「「っ!!?」」」」

 

驚いたことに、ネロスの死体はあるのに、何処からかネロスの無気味な笑い声がしてきた。

 

「何処だ!?.....何処にいる!?」

 

マサト達は辺りを見渡すが何処にもいなかった。その時、タスクが気付く。

 

「マサト!それだ!」

 

タスクの指を指した方向を見る。それは何と、血の気が無くなったネロスの首であった。マサトはネロスの首をよく見たその時、

 

「..............バァァァァァッ!!!!!」

 

突然、ネロスの顔が無気味な笑顔を浮かばせ、耳まで裂けた口の中から、長い舌が伸びた。

 

「うあああああああっ!!?」

 

マサトは驚き、ネロスの首を投げ捨てた。するとネロスの首から触手が出てきて、転がっている死体と連結し、元のネロスへと戻った。

 

「面白い、レイヴニウムで私を殺そうとしたのか?残念だがもう、その手は通用しないよ.........大門寺 真人君♪」

 

ネロスの言葉に、マサトは問う。

 

「ど!?どうして、俺の名を!?..............っ!?.....まさか......」

 

マサトはネロスの正体に気付いた。

 

「........ナチュラルで死んだ?」

 

「!?」

 

「ナチュラル?」

 

「お前がいたアルゼナルに似た施設の事だよ.........僕はそこで.........君によって、首を斬られたんだから♪」

 

「そんな筈はない!お前は.......1100年前に死んだ筈!!?」

 

マサトが放った衝撃の言葉に、タスクやアンジュ、モモカも驚いていた。特にアンジュはネロスが1000年も言っていた筈。そしてネロスは戻った首が振り向き、マサト達に言う。

 

「そう........天使であるネロス...........本名は......君によって、殺された《桐山 次郎》である!!」

 

衝撃の事実。ネロスの正体がかつて、ナオミを実験道具にしたマッドサイエンティストであった桐山 次郎だと言う事に。マサトはホルスターからハンドガンを取り出し、桐山の方へ向ける。

 

「狂信がっ!!生きていたのか!?」

 

「アヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ!!まさか久々に再会するとは........まぁ、それは置いておいて......」

 

桐山は付けていた仮面を外す。それはマサトによって硫酸で大火傷した傷であった。

 

「その傷........間違いない、お前はあの桐山 次郎だ........」

 

「覚えていてくれて嬉しいよ♪........早速だけど、」

 

桐山はマグナムを突き付ける。

 

「復讐のためだ.......死んでくれ♪」

 

「くっ!」

 

すると戦いの様子を見ているモモカは持っている剣を見て、そして決心をする。

 

「タスクさん......アンジュリーゼ様をお願いします!!」

 

「!? 」

 

「逃げてください!姫様!タスクさん!」

 

モモカが剣を突き付け、桐山へ走っていく。それに気付いた桐山はモモカを支配しようとした。しかし、モモカは桐山へ走って来る。

 

「何!?」

 

桐山は慌て、マグナムを構えてモモカに目がけて撃ち、それにモモカは胸に銃弾を受けてしまうも、そのままネロスに向かって行く。

 

「モモカ!」

 

「光よ!マナの光よぉぉッ!!!」

 

するとモモカは車をマナで動かし、桐山はまだ動けるモモカを見て驚いた。

 

「そんなバカな!?」

 

モモカはそのまま剣をエンブリヲに向かって突き刺し、車はモモカと桐山に突っ込んで行き、二人を巻き込んで壁を突き破って崖へと落ちて行く。

アンジュはすぐさま崖へと落ちて行モモカに向かうも、既に落ちて行ってしまい、そして車は地面に直撃して爆発していった。

その光景を見てしまったアンジュは信じられないまま唖然としてしまう。

 

「モ...モモカァァァァァァ!!!!」

 

そしてマサトとタスクは悲しみに受け止めきれずにいたアンジュに向かい、タスクがアンジュを持ち上げて小型挺に向かう。

しかしアンジュはモモカの事で頭が一杯だった。

 

「待って......タスク、モモカが....モモカが! お願い!マサト!タスク!!モモカを!!」

 

そして小型挺にアンジュを乗せた瞬間、タスクの右肩に銃弾が撃ち込まれ、それにマサトが見る。

 

「ぐっ!!」

 

「タスク!!」

 

「いやはや、驚いたよ。ホムンクルスの中に.....天使である私を拒絶する者がいたとは♪」

 

銃を構えている桐山は笑っていた。

 

「桐山!!」

 

マサトとタスクはマグナムを構える桐山に睨み付ける。

 

「よくも.....モモカを!」

 

アンジュが桐山に突っ込もうとした時、タスクがアンジュの腕に手錠をかけてハンドルに固定し、アンジュはそれに驚いてタスクを見る。タスクはすぐさまコンソールを操作して、ある座標へと設定したのちロックしてオートパイロットにする。

 

「君は生きるんだアンジュ。必ず戻るから.....君の元に」

 

タスクは笑顔でアンジュに言い、それにアンジュは頭を横に振る。

 

「駄目....駄目よ!タスクッ!」

 

っと次の瞬間、タスクがアンジュに突如キスをして、それにアンジュは思わず唖然とし、そして少し頬を赤くする。

そしてキスを終えたタスクは持っているネックレスをアンジュに渡し、小型挺はアンジュを乗せて自動で飛び立っていく。

 

「タスク......マサト!!」

 

そしてタスクはマサトの横に並ぶ、桐山はタスクの事に怒りがあふれ出る。

 

「下朗が!」

 

桐山は怒りを込み上げ、マグナムを撃つ。銃弾がタスクの左胸に直撃する。

 

「うっ!!」

 

「タスク!」

 

マサトが心配する。

 

「桐山!何故タスクを狙った!殺るなら俺の方だろ!!」

 

マサトは問うと、桐山が鼻で笑い飛ばした。

 

「君を殺しては楽しみがなくなる......その男は.....僕の楽しみを奪いやがった猿だ!!」

 

「黙れ!この化物が!!」

 

するとタスクが起き上がる。

 

「しつこい....男は.....嫌われるよ!!」

 

タスクが防弾チョッキを脱ぐと、胸に時限爆弾がセットせれており、0秒になる直前、マサトがタスクの胸に付いていた時限爆弾を引き剥がし、桐山に投げ付ける。そしてタスクを抱え、屋上から飛び降りた。そして時限爆弾のタイマーが0秒立ち、建物が大爆発を起こした。マサトは桐山と戦っていた時に、レオスを呼んでおり、タスクを手のひらに乗せる。そしてマサトは目覚めたタスクに言う。

 

「バカたれ!何で時限爆弾なんか持ってきたんだよ!!」

 

「ごめん!あれはもしもの為と思って......あれ?」

 

するともう片方の手のひらに、モモカが寝かされていて。それにタスクは驚きを隠せなかった。

 

「あん時、レオスをあの森の中に待機させておいたんだ.......それより、問題は桐山 次郎だ.......まさか、アイツが黒幕だったとは......」

 

マサトは爪を噛み、今後の作戦を考える。そしてその爆発はミスルギから去って行くアンジュの目からはレオン達が爆発して行ったと勘違いを受けてしまう影響を与えてしまった。

 

「嘘...嘘よね?モモカ...タスク...マサト......私を...一人にしないで......うあああああああああああ!!!!」

 


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