「立てるかい?」
目の前に立っている騎士さんの声にハッとしながら立ち上がる、そんな私を騎士さんは微笑みながらコッチを見ている……凄い綺麗…
「はっはい!」
「その様子なら、怪我は無いようだね其れで申し訳ないけどもう暫く付き合って貰うね。」
「えっと…其れって……」
「この結界を生み出した元凶を潰しに行くのさ。」
「元凶…ですか?」
「そう、罪の無い人達の命を脅かす悪い魔女さ」
「そっそんな危ない事をしているんですか⁉︎」
そう言えば騎士さんは微笑み
「確かに危ないさ、でも…此れをしないと皆んなが危ないのさ、さっそろそろ行こう手を」
手を差し出す騎士さんの手を握り、私と騎士さんは駆け出した。
恐らく私達はこの変な空間…騎士さんが言うには結界って言う場所の奥には近付いてはいるらしいけど……確かに近付いてはいると思う、さっき迄騎士さんが手下と言っていた存在の攻撃が凄く激しかった…其れでも彼女 騎士さんはそんな激しい攻撃も気にも止めずに突き進む。
まるで正義の味方
人々を悪から救う為にやって来た正義の味方、正義の味方は決して悪には屈しず倒れない、そして…正義の味方は自分がボロボロになろうとも決して人々を見捨てたりはしない。
(私もあんな風になれるのかな?)
私自身、言ってしまえば何も取り柄が無い私は何時も誰かの役に立ちたいと思っていた…そんな私の前に現れた騎士さんは私のなりたい自分の様だった、もし私が騎士さん見たく他人の役に立てれたら、それはとっても嬉しいな…
「そろそろ……ううん、厳密に言えばこの扉を開けば魔女が居るよ。」
騎士さんの声にハッとしながら前を向く、視線の先には黒塗りで良く分からない文字が書かれた扉があった。
「この扉の先に?」
「うん、大丈夫何が有っても君は守るから」
そう言い扉を開けた騎士さん
「⁉︎」
開けた瞬間、私…私達がいた場所はさっき迄居たはずの変な空間じゃなく、更に変な場所だった。
私達は一歩も動いていないのに動いていると言うとても奇妙な現象が私達を襲い、次々と私達の目の前で扉が現れ扉が開かれる…其れを何度も繰り返す内に私は又変な場所に居た、違う所と言えばさっき迄は一本通路だったのに対し今居る場所はさっきの一本通路や一本通路に入る前の道よりも遥かに広く、そして其れ等よりも遥かに異様だった。
まるで巨人が通う教室
私達よりも遥かに高い机や椅子、教卓、黒板など…学校を通った事がある人間なら誰もが一度は見た事がある物があった。
そして…その一つの椅子に又異様…異形がいた。
schwachMensch
明らかにボロボロの制服を着てボロボロの椅子に座り涙を止め処なく流す巨人の女の子が居た。
「……アレが魔女さ」
騎士さんが言う、あの巨人の女の子がこの結界の主
「あんな…大きな女の子と戦うなんて…」
はっきり言えば無謀も無謀だろう、鹿目まどかの心境通りこの状況では騎士が明らかに不利だ、何故か其れは矢張り騎士と魔女との絶望する程の身長差にある、騎士の身長は女子にしては高い180cm
対して魔女はおおよそ7m
デカイと其れだけ腕や足が長く視界も広いそれ即ち射程距離も広いそして、デカイければデカイだけ丈夫なのだ
例え其れが女学生の姿をした魔女であろうとも其れは発生する。
其れは騎士が一番よく知っているはず、知っているからこそ不利は一番知っている………だが其れでも
「待っていてね」
騎士が言うと同時に鹿目まどかを守るように結界が張られ、騎士は魔女に向かって駆ける。
腰に差している、西洋剣を抜刀
例え無謀無理であろうとも、彼女は戦うだろう。
だが…世の中にはこんな言葉がある
因みにジャイアント・キリングは日本語訳では大物喰らい、スポーツでは番狂わせと言う。
涙を流す魔女の顔(使い魔と同じく顔は黒く塗り潰されている)が騎士の方を向く。
魔女が騎士を捕捉すると同時に魔女の足元から、先程鹿目まどかを襲っていた使い魔がゾロゾロと現れる。
が騎士はそんな手下のあろう事か一番厚い中央から殴り込んで行った。