長宮優奈の能力事情   作:Feldelt

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どーも、フェルデルトです。

女神科高校の回帰生の見直しをする傍ら、リアフレにオリジナルを
書いてくれと頼まれましたので作ってみました。

本業は女神科なのでまぁ、こちらはオマケです。
では、長宮優奈の能力事情、始まります。


第1話 物語の幕開け

私の名前は長宮優奈。

 

特に何の変哲もないただの高校生。

 

誰だってそう言う。

 

--私はそれが嫌だった。

 

私は成績も平均点、順位も真ん中、評定はオール3。

 

--私はそれも嫌だった。

 

 

『だったら、何が君にとっていいことなんだい?』

 

 

--それすらも分からない。

 

...遠くでクラクションが聞こえる。

 

近くで交通事故になりそうな接近があったのだろう。

 

--だがそれは違った。

 

瞬間、私の細くか弱い肉体はトラックに撥ね飛ばされ、

アスファルトを転げ回った。

 

当然血は出る。全身が痛い。骨も折れたろう。

 

--あぁ、こうやって人々は死んでいくのか。

 

走馬灯が見える。

 

産まれた時からずっと、冴えない人生だった。

特に何か特段優れた事も、嬉しかったことも、

悲しかった事もない。

 

 

『けど、平坦なものこそ、一番辛いと思う。そんな辛い状況を、

 何も感じずいられるのなら、君は僕より強い子だ。』

 

 

--強い、子...そうだ、彼だけは、彼だけは私の無に溢れた

  人生にしっかり《存在》している...

 

「よ、ぞら...」

 

--私は、彼、月波 夜空の名を最後に口にした。

 

 

 

 

 

目覚めると白い世界がある。月に一回は見る夢の景色だ。

 

何故かこれを見ると、翌日必ず夜空に会う。彼は天才だ。

 

けど彼は言う。

 

 

『天才、か。僕は自分のことを天災だと思うよ。』

 

 

--天災。辞書をひくと、自然による予測可能回避不可能な災害の事だ。

 

現に、彼に関わると重い病気にかかったり、親族が亡くなったり、

はたまた家族が転勤や破産してしまうなど、相当な疫病神だ。

 

最も、特定の個人同士としての関わりに限った事のため、

業務連絡をする生徒や授業をする先生などには影響はない。

 

--そして、何故か私にも影響がない。

 

私は、彼のその疫病神っぷりに期待して、彼と会話してみた。

 

けど、彼は取り合わなかった。当然の反応だと思う。

 

だから私は言った。

 

 

「大丈夫だよ月波君、私には、何も起こらないから。」

 

 

事実、何も起こっていない。

 

--じゃあ、この事故は何だろう。

 

私は遂に彼の天災の力に巻き込まれたのだろうか。

 

いや、もう4ヶ月以上経ってる。流石にない。

 

 

『優奈。どうやら君は僕を救ってくれる福音の女神のようだ。』

 

 

--福音の女神。一体何なのだろう。

 

 

『君はどんな運命力も、能力も受けない超自然的状態を維持できる

 唯一の人間。だから、誰かが仕組んだこの死の運命をも無効に

 している。さぁ、目を開けて。』

 

 

--どういう、事だろう...

 

恐る恐る目を開ける。もう意識はあったようだから。

 

そこは知らない天井と見知った顔の一人の少年。

 

それに医師と看護師と、眼鏡をかけたスーツの女性。

 

 

『起きたかい優奈。』

 

 

「よ、ぞら...?」

 

全身の痛みが和らいでいく。薬のせいだろう。きっと。

 

『そうだよ、夜空だ。』

 

「夜空...一体どういうこと...」

 

頭の整理がつかない。何故夜空が見舞いに?家族はどこだろうか。

 

『ここはね、僕らの組織。運命力や能力を持つ者が、その力を悪用

 しないようにする対策機関、《リバティー》。』

 

「《リバティー》...?」

 

『そう。君は...』

 

夜空はそこで初めて言葉に詰まった。

 

『あなたは、私達《リバティー》の希望、運命に抗える能力者。』

 

眼鏡の女性が言葉を繋ぐ。

 

「能力者...?」

 

『あぁ、そうだよ。僕も、君も...』

 

--やはり話が見えない...

 

「夜空...つまりどういうこと?」

 

『...君には、これから《リバティー》の一員として、

 ...僕たちと一緒に、戦って欲しい。』

 

 

--これが、何の変哲もないただの女子高生の物語の始まりとなる一言だった。




いかがでしたか?

女神科と違って、次回予告もリクエストも募集しませんので悪しからず。

感想、評価の方はウェルカムでございます。
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