目を開けると俺は広場にいた。
かなり広い広場だ。学校のグラウンドまでとはいかないがかなり広いと言える。
周りを見れば、まるでRPGの城下町のような建物がズラッと並んでいる。
広場から伸びる大通りにはNPCと思われる人達が露店を出している。武器や防具といったものを並べているのが遠目でも分かる。
そこは俺の夢見たゲームの世界そのものだった。
「ここがゲームの世界…やっとここまで来れるようになったんだ…!」
大通りにある武器防具の店に駆け出したい衝動を抑え、広場に目を向ける。
「とりあえず木綿季を探さないとな。最初のに出る場所で待ってるって言ってたから多分ここら辺に…」
改めてプレイヤーの方に意識を向けてみると意外と女性プレイヤーが多い。多分半分以上はネカマなんだろうなあ…
周りを見渡しながら広場をぐるっと回るべく、歩き始める。
「こんだけ人がいると探すの大変だなー…いや、そうでも無かったか…」
あっさり俺は木綿季を見つけた。あいつもリアルと顔同じじゃねーか。でも髪の色だけは大胆に違うな…紫って…。まあそうでもないと一人一人声をかけて探すという苦行になるのか。
あ、でもプレイヤーネームって何にしてんのかな。リアルネームで呼ぶのは流石にマズイかな?
とかいう俺の思考は木綿季の呼びかけで何も意味無いことに。
「零ー!こっちこっちー!」
大声で呼びやがって…。俺のプレイヤーネームがレイじゃなかったらアウトだろうが…
「あんまり大きな声で名前呼ぶなよ。目立つだろ。」
「あはは…ごめんね?」
「まあいいや。それよりお前、プレイヤーネームは何にしたんだ?俺はリアルのままレイにしたけど。」
「僕もそのままユウキにしたよ!そっちのがわかりやすいしね。」
要するに俺たちはゲームの中に来てまで顔も変わらず、名前も同じと。なんだかなあ…
「とりあえずあっちの露店の方に行ってみよ!色々見てみたい!」
「そうだな。ユウキは武器どれにしたんだ?色々あっただろ?」
「僕は武器とかよく分かんないからバランスいいって書いてあった片手直剣にしたよ。」
「なんだ、俺と同じか。それってバランス的にどうなんだろう…」
二人パーティーで同じ武装って耐性持ちの敵でたら詰みなんじゃ…
「レイと同じ武器かー。でも同じなのは結構やりやすいんじゃないかな。」
「まあスキル上げとか武器作ったりする素材とか同じだしな。わざわざ別の敵倒しに行く必要ないのか。」
まあその辺はある程度進んだら考えよう。耐性持ちなんて最序盤じゃ出てこないだろ。
「ユウキ。とりあえずベータテスターを探すことにしよう。」
「えっ?どうして?」
「この世界をかなり前から攻略しているんだ。情報とか効率のいいクエストとか教えてもらったほうが楽に進めるだろ?」
「なるほどー。でもそんなのなかなか分からないんじゃ…」
「いや、そうでもないぜ?ほら、あれ見ろよ。あの迷いなく走ってくプレイヤー。絶対ベータテスターだぜ。」
「じゃあ早速捕まえに行こ!」
ユウキは早速駆け出した。現実ではこんなに体が自由じゃないから思い通り体が動くのは楽しいんだろうなあ…
「「おーい!」」
なんか被ってんぞ…
お久しぶりです。龍輝神です。
かなり遅れてしまって申し訳ないです。
これも全てテストって奴のせいなんだ!英語さえなければ…英語死すべき慈悲はない。
やっとゲーム内に入っていきましたね。全然進んでいない…だと…?