Devil may cry ~Fleet Collection~ 作:縁(みどり)
お待たせしております!
やっと書けたので、続きを投稿します!
そして、お気に入り登録数が気がついたら600を超えてました!!
ありがとうございます!!
「すまんな、ダンテ。本来なら、こちらでなんとかするべきだっだのだが…」
広々としたエントランスにて、ダンテを待っていた元帥が申し訳なさそうに頭を下げる。
それを見て、ダンテは軽く笑みを浮かべる。
「気にするな。そういうこともあるさ。それで、連絡はしたのか?」
その言葉に、元帥は少し表情を固くする。
連絡。それは、ダンテから紹介があったデビルハンターとコンタクトを取ること。
元帥はため息をついて頭をガシガシとかく。
「…いや、まだだ。そのことを相談しようかと思ってな。」
元帥は、その視線を鋭いものへと変えて、ダンテをじっと睨む。
「…そいつは、本当に我々の力になるのか?」
元帥のその表情は、疑いを含むものであった。
それは、ダンテ自身の経歴と違い、その人物の経歴が全くと言っていいほどなかったためである。
実際、その人物の経歴が無いのは、当然と言うべきなのだが。
ダンテは笑みを浮かべて、軽く欠伸をする。
「…そうだな。断言はしないぜ。だが…」
その言葉を発した瞬間、その表情を鋭いものへと変える。
「…あいつはやってくれるさ。俺の勘だけどな。」
2人の間に、しばらくの沈黙が流れる。
たった10秒が、まるで数分にも感じられるほどの緊張感の中、2人は睨み合う。
「…がはははは!」
元帥が突然、手を叩きながら大声で笑い始める。
ダンテは軽くため息交じりに笑う。
「また付き合わせてしまったな!」
「…huh、人が悪いぜ。腹の中は決まってたんだな?」
ダンテは呆れたように両手をあげる。
元帥は、両手を合わせて頭を下げて、笑う。
「すまんな。だから、安心してここにいてくれ。まあ、暴れてくれても構わんがな。」
元帥は、少し毒を吐きながら舌打ちをする。どうやら、上の判断に対しての苛立ちが現れているらしい。
ダンテは、Ha-ha!と笑い、その表情を笑顔に変える。
「…分かった。俺は自由にやるさ。」
「…では、ダンテのことを頼むぞ。」
元帥は、後ろにずっと立っていたトリッシュにそう告げて、静かにその場を後にする。
トリッシュはそれを聞いて、静かに礼をする。
「…では、早速こちらへ。」
トリッシュはわざとらしく、丁寧な口調でダンテを案内する。
それを見て、ダンテはため息をつく。
「…面倒なこった、そんな堅苦しくなきゃいけないのか?」
「…それが仕事ですので。」
トリッシュは少し営業じみた笑顔でダンテにそう告げ、そのまま歩いて行ってしまった。
ダンテは、ため息まじりに笑って、その後をついていくのであった。
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「ここが、今日からあなたの部屋になるわ。」
そう言ってダンテが連れてこられた部屋は、シャワーとベッドのみで、あとは完全に白塗りで何もない立方体の箱のような場所である。
「…随分と殺風景だな。」
ダンテは一通り部屋を見渡して、そう呟く。
もちろん、ベッドとシャワーがあれば問題はないのだが。
「別に、監禁されるわけではないから、そこそこ自由があるわ。食堂なんかは出入り自由だし、そのうち総帥にも呼び出されるでしょうね。」
「そいつは結構なことで。」
ダンテは軽く笑いながら呟き、ベットの方へと歩み寄る。
そのまま、腰掛けて大きなあくびをする。
「それで?お前は鎮守府の仕事か?」
「ええ。あなたはここでじっとしていて。」
ダンテの言葉に、トリッシュはウインクをしながら部屋を出て行く。
その心は、しばらく監視の目を外すから自由にしていろ、といったところか。
「…悪いが、まだ動く気にはならないぜ。」
だが、ダンテは軽くベッドに寝転びながら目を瞑る。
「…どうせ、動くのは奴らの方さ。」
ダンテは、軽くニヤリとした表情を浮かべてそう呟くのであった。
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「…風紀担当のあの女…一体何者なんだ?」
元帥は訝しげな表情を浮かべつつ、車を運転する。流れていく景色を、夕日が照らしていく。それを横目でチラと見て、元帥は少し心を落ち着かせる。
その助手席に、吹雪が楽しそうな笑みを浮かべて座っている。
「…何をそんなに楽しそうにしてるんだ?」
「だって!間宮さんのアイス無料券がこんなにですよ!」
吹雪は両手一杯に小さな券を持ちながら、ご満悦な表情を浮かべる。
それを呆れたような表情で見つめる元帥。
「…それは後で全員に配るからな。」
「えぇ〜!?だって、大本営の人から私にって言われたのに…!」
少し泣きそうな顔で吹雪がそう言うため、元帥は軽くため息をつく。
アイスを楽しみにしすぎて、完全に独りよがりの考え方をしてしまっているようだ。
「…さて。」
元帥はすぐにポケットを探りながら、携帯を取り出す。
それを見て、吹雪が少し慌てる。
「だ、ダメです〜!運転中の通話は…!」
「がはは!固いことを言うな!」
元帥は笑いながら吹雪の言葉にそう返答し、そのまま慣れた手つきで番号を押す。
ダンテから教えてもらった、その人物へと繋がる番号を。
「…まあ、成るように成るもんだからな。」
元帥は、そのままコールボタンへと指を動かす。
電話が繋がる音が、小さく響く。
「…もう、警察に止められても知りませんよ?」
吹雪がそうため息まじりに呟き、そっぽを向く。
そんなことなど気にもとめず、元帥はただ電話から聞こえるそのコール音に耳を傾ける。
そして、その時が訪れた。
『Devil may cry。』
若い男の声がそう帰ってくる。
それを聞いた元帥は、その顔をニヤリとしたものに変える。
それは、この日本に新しい
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「ふぅ〜、今日のお仕事終わり〜!」
女性提督が、両腕を高く上げて伸びをする。長い髪はツインテールのようにしており、その上に軍帽を被っている。階級は大佐であり、未だ戦果は少ないものの、出世頭と名高い。
それを見た、1人の艦娘が軽く笑みを浮かべる。
「…提督。お茶を用意するよ。」
「ありがとう〜時雨〜!」
ひらひらと右手を振りながら、大佐はその表情を柔らかいものへと変える。
そのまま、時雨は部屋を出ようとする。
そこへ、黒電話のベルが鳴る。
「?…」
大佐は首を傾げながら、その受話器を取り、耳を当てる。
「はい、こちら呉鎮守府です。」
『大佐。調子はどうだ?』
と、その相手の声を聞いて、大佐はその表情を引き締める。
「元帥!お久しぶりです!」
『硬くなるんじゃない。お前に報告することがあってな。』
受話器の向こうから呆れた声が聞こえて、大佐は少し息をつく。
まさか、いつも何かと気にかけてくれている元帥から直接電話があるとは思っていなかったのだ。
「…それでは、何の用ですか?」
改めて、そう質問をすると、元帥からこんな言葉が投げかけられる。
『いやなに、お前の鎮守府にある人物を呼び込もうと思ってな。』
「ある人物…ですか。」
大佐は、すこし考え込むような仕草を浮かべて、頭の中に?マークを浮かべる。
元帥が呼び込むと言うほどの人物であれば、かなりの有名人の可能性もあり、大本営のお偉方の人間かもしれない。
『そいつは、かなり優遇してくれ。おそらく、この戦争において、欠かせない存在になる。だいたい3日後に来るはずだ。』
「えぇ…そんな人が何故私の鎮守府に?」
あまりの重要な任務を、自分のような人間に依頼する元帥の考えが、大佐は全く理解できなかった。
だからこそ、そんな言葉を返したのだが、元帥は気にも留めない。
『気にするな。お前ならやれる。頼むぞ。』
「えっ、ちょっと…って切れた〜!?」
そんな言葉を残されて、大佐は大騒ぎをする。
その一部始終をずっと見ていた時雨は、呆れたようなため息をつく。
「…提督、とりあえず、お茶でも飲んで落ち着こうよ。」
「ありがと時雨!って、今はそんな時じゃなくて〜!!」
あまりの温度差に、大佐は全てを投げ出したくなったような声で叫んだ。
この時、大佐は知らなかった。
この出来事が大きな渦となり、その中心に巻き込まれていくということを。
どう見ても主人公交代フラグです、本当にありがとうございました。
というわけで、ダンテさんはシークレットの方に回っていく感じになりそうです!
1週間に1回更新といったのに、早速それが出来てないという恐怖…