Devil may cry ~Fleet Collection~ 作:縁(みどり)
続きを行かせていただきます!
ダンテの話もそろそろ書かなきゃ(使命感)
あと、質問にもあったので載せておきます!
バージルが持っているのは、閻魔刀とは違う日本刀であり、ネロは普通に閻魔刀を持ってます!
(UndertaleがPS4とVitaで移植と聞いて、なかなか楽しみにしてます。
だが、日本語訳をなぜ非公式パッチのままにしてくれなかったんだ…)
日が沈み、あたりを暗闇が支配する夜の時間。月明かりが照らす中、ネロは先ほど渡されたブーツを見る。
一目見るだけでは分からないが、触れてみてわかったことがいくつかある。
「…悪魔とはね。」
ネロはそう呟いて、ブーツを履いてみる。
すると、何かしらの悪魔の感覚が流れ込んでくる。
ネロはそれをただ面倒臭そうな表情で感じ取り、そのままため息をつく。
「とりあえず、やってみるか。」
そう呟くと、ネロはそのまま海に向かって高く飛び上がる。
重力に従って海面へと落ちていき、そのまま…
水面に立つことに成功する。
「便利なもんだな。」
ネロは安心したような表情でそう呟く。
魔力形成で海の上に足場を作れるのはほんの短い間のみであり、それ以外の移動はレッドクイーンを使って敵を踏み台にするしかない。
それが必要なくなるというのは、実質海上でもいつも通りの戦闘を行えるということである。
いつものスタイルであれば、ネロは敵をレッドクイーンとデビルブリンガー、そしてブルーローズを用いた戦闘術で敵を翻弄できる。
「…海からくる
ネロはそう呟いて陸に上がる。そのまま部屋へと向かおうと思い、歩き始める。
と、そこへ通りがかる影が1つ。
「おっ?ネロじゃねえか。」
「…天龍か。」
ネロは少し面倒臭そうな表情を浮かべながらそう返し、歩みを止める。
対する天龍は、笑顔でネロへと寄っていく。
「もしかして、さっき貰ってたブーツを試してたのか?」
「ああ、そうだよ。何とか使えそうだ。」
天龍がそう尋ねると、ネロは軽く不敵な笑みを浮かべて、そう返す。
それを聞いた天龍は、少し嬉しそうに笑みを浮かべていた。
「本当かよ?そしたらさ、明日の昼に俺とネロで対決しないか?海の上でさ!」
「…なんだって?」
ネロは天龍の言葉にそう返す。
対決、というのは、おそらく実戦形式の演習ということであろう。それも、普段は海に慣れている天龍と、ほぼ初めて海上戦闘をするネロとの2人で。
「練習としても悪くないだろ?ほら、艤装の慣らし運転みたいな感じでさ。」
天龍はなんとかその約束を取り付けたいようで、必死に説得している。
確かに、練習を行うためにはそういう訓練はかなり効果的である。だが、そうなると特をするのは天龍ではなく、ネロだけである。それでもやりたいと言うことは、何かしら思惑があるのだろうか。
ネロは軽くため息をついて、両手を挙げた。
「…わかったよ。やってやるさ。慣らしは大事だしな。」
「よっしゃあ!楽しみにしてるからな!」
天龍はそれを聞いたと同時に、自室の方へと歩き始めていた。心なしか、上機嫌のようにも見える。
ネロは、その対決をただ海上戦闘のノウハウを覚えるための時間と認識することにした。
天龍が離れていくのをみて、ネロは軽く上を見上げる。
「…?」
そこで、ネロは執務室を見る。
電気がついているのを確認し、不審な表情を浮かべる。
「…まだ仕事してるのか。」
ネロはそう言いながら、執務室へと歩き出す。本来は部屋に戻る気でいたのだが、せっかく用意してくれたのだから、それのお礼も伝えておくべきだと思ったのだ。
まだ夜は始まったばかり。あたりは静寂に包まれている。
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執務室では、大佐が1人執務机に向かってただ書類の整理をしている。先ほどまで戦闘があったなど、信じられないほどの静けさに、大佐はただ孤独を感じるのであった。
大佐の表情は少し険しく、ペンが走る音もかなり遅い。
大佐は、小さくため息をついた。
「…はぁ…疲れた。」
パタンとペンを置き、そのまま軽く伸びをする。時刻は深夜0時。外は完全に暗闇に包まれており、本来大佐のそばにいるべき秘書艦すらいない。外では、施設のクレーンの赤いランプが点滅しており、まるで生き物のようにも見える。
しばらくすると、書類が積み上げられている執務机に倒れこむ。
「はぁ…何で先に時雨寝かしちゃったかなぁ…」
大佐は自分の判断を悔いながら、そう呟く。
夜になれば、あたりがこんなに静かになって不気味になることは容易に想像ができたし、さらに言えばこの書類を1人で捌けるとも思っていなかった。
何故そうしたかと言えば、時雨が疲れた表情をしていたのを見て、放っておけなくなった、というべきか。
そこまで考えて、大佐はまたため息をつく。
「…私には、みんなと違ってこれぐらいのことしかできないんだから、頑張らなきゃ。」
そう呟きながら身体を起こしながら書類を見る。戦えない自分は、こうするしか艦娘の皆に貢献できる方法はないのだ。
と同時に、執務室のドアが開く。
「まだ起きてるのか?」
その声を聞いて大佐は顔を上げると、そこには先ほど渡したブーツを持ったネロが立っていた。
ネロはそのまま、ソファの方へと歩み寄っていく。
「あっ…ネロさん。まだ書類があって。」
「…そうかよ。これはしばらく借りるぜ。使えそうだからな。」
ネロはそのままドカッとソファに座り、そのまま身体を楽な体勢にする。
大佐はもはや誰も起きてないと思っていたので、ネロがわざわざ来てくれたことに驚いた。
ネロは天井を見上げながら、目を瞑っている。
大佐は少し息を呑みながら、先ほどのネロの言葉に答えようと口を動かす。
「…構いませんよ。むしろ、使ってもらいたいです。せっかくですしね。」
「わかった。遠慮なく使わせてもらうぜ。」
大佐の言葉に、ネロはそのままの体勢で返答する。
大佐はそのまま、ホッとした様子で書類へと手を伸ばす。
書類にサインをして、また新しい書類を取る。それを何度も繰り返していく。
「…結構残ってるな。終わるのか?」
ネロは顔を起こして大佐の方を向きながらそう呟く。
そのまま大佐はペンを持ち、書類を整理しながら返答する。
「大丈夫です。何とかなりますよ。」
「…そうかよ。」
ネロはただそう返答だけして、再び天井へと顔を向ける。
書類をまた1枚なんとか処理した大佐は、そのまま次の書類へと手を伸ばす。
その書類は通知のようで、どうやら技術局長が近日中に視察に来るらしい。
承認のハンコを押して、書類を処理していく。
「…なあ、そういえば気になってたんだが。」
そう前置きして、ネロは大佐の方を見る。
大佐は少し不思議そうな顔をして、ネロの方を見る。
「?…なんですか?」
「…ですとか、ますとか、その面倒臭い喋り方はなんとかならねえか?日本の独特なのか?」
ネロはそう言いながら、少し不機嫌そうな表情を浮かべる。
大佐は少し困惑した様子で、戸惑う。
「…えっと、その…一応、ネロさんは来客ですし…敬語を使う方が良いかなぁ、と思ったんですけど…」
「…その来客からの頼みだぜ。」
そんな大佐を尻目に、ネロは不敵な笑みでそう告げる。
大佐はそれを聞いて、ん〜…と唸りながら考え込む。
ネロと大佐の年齢はほとんど同じであり、敬語を使うほどの年の差はない。だからこそ、ネロが違和感を覚えるのだろう
そう考えれば、ネロの言うことにも一理あると、大佐は納得する。
意を決した大佐は、よし!と少し大きな声で呟く。
「…分かりました。それでしたら、敬語は無しでいきます!」
「…なんだよ、まだ直ってないぜ?」
ネロは呆れながらそう言って、ただ笑うだけであった。大佐も少し照れたような笑みを浮かべて頭をかく。
「…えっと、じゃあ、よろしく。ネロくん。今日は本当にありがとう。」
「…気にするなよ。あれが俺の仕事だからな。」
大佐の感謝の言葉に、ネロはただそう返す。
和やかな空気の中、時間は過ぎていく。
なにやら、大佐ちゃんとネロの雰囲気が急速に良くなるかも?(適当)
とりあえず、この章は状況説明とかがメインになるかもしれません。