ドラゴンボール超 全宇宙一武道会編(IF物語)   作:サクトン

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♪テンテテーン テーテーテテーテーテテーテテーン

ナレーター「ついに4日後に、試合が開催される全宇宙一武道会。最初に戦う宇宙は、以前我らが第7宇宙と試合をした、破壊神シャンパが率いる第6宇宙。そして、破壊神ワンドが率いる、謎のサイヤ人バーダックがいる第3宇宙に決定した。」

バーダック「俺の名はバーダックだ……!そいつの事を詳しく聞かせてもらうぜ、第10宇宙の破壊神様よ!」

ナレーター「一方悟空達は、未来のトランクスを全宇宙一武道会へ参加させるため、ブルマの新しく造ったタイムマシンで未来へと飛んだ。」

悟飯「ここが……トランクスさんのいる未来……!」

ナレーター「そして未来のブルマの家に着いた一行は、ついに、未来のトランクスと再会を果たしたのだった……!」

悟空「おっ!」

ブルマ「トランクス!マイ!」

トランクス(未来)「あれ……皆さん!?どうして未来に……!?」

マイ(未来)「え……えぇ!?」

♪チャチャチャン チャチャチャン


10話 ブルマとブルマ!?5つの神の神器達!!

悟空「オッス!トランクス、元気にしてたか?」

 

ブルマ「久しぶり、二人とも!」

 

マイ(未来)「ブルマさん!!皆も!!」

 

トランクス(未来)「母さん、悟空さん!どうして?」

 

トランクス「俺もいるぜー!」

 

チラッ マイ(未来)「……貴方、もしかしてトランクスなの!?」

 

トランクス「俺の事知ってるってことは……まさか!?お姉ちゃん、マイちゃんの大人バージョン!?」

 

マイ(未来)「私は確かにマイだけど……マイちゃんの大人バージョンって……どういう事?」

 

トランクス「え、えっとー……。」

 

トランクス(未来)「過去の世界にも君がいるんだよ。丁度、この俺と同じぐらいのね。」

 

マイ(未来)「そうなんだ……宜しくね、小さなトランクス。」(^ー^)

 

ドキッ トランクス「///は……はい。」

 

スッ トランクス(未来)「……父さんも、お久しぶりです。」

 

ベジータ「フン……。」

 

ブルマ「ベジータったらね、トランクスに会うのを凄く恥ずかしがってたのよ?未来へ行くのはやめろーとか言って。」

 

トランクス(未来)「え!?……そうなんですか?」

 

ベジータ「ぶ、ブルマ!!余計なことを言うな!!それに、いつ俺が恥ずかしがっていたと言うんだ!!」

 

ブルマ「今も照れてるじゃない。素直じゃないんだからー。」ニヤニヤ

 

ベジータ「このっ……!……チィ!!」バッ

 

トランクス(未来)「あははは……。」

 

スタスタ 悟飯「トランクスさん、お久しぶりですね!」

 

トランクス(未来)「ご、悟飯さん!!」

 

トランクス(未来)「……悟飯さんも、お元気そうで……!!」

 

悟飯「へへへ……。」スッ

 

トランクス(未来)「それにしても、悟飯さんもこちらに来ていたんですね。」

 

悟飯「えぇ、未来の世界っていうのを見てみたくて……。トランクスさんは、この未来の世界をずっと一人で守っていたんですね……。」

 

トランクス(未来)「いえ、俺はもう一人じゃないですよ。マイも、地球の皆もいます。それに、この世界の悟飯さんも、俺の心の中に生き続けていますから……!」

 

悟飯「良かった……それなら安心ですね!」

 

バッ サタン「やーやートランクスくーん!元気だったかい?この世界にいた悪い奴を倒したんだってねー!さすがトランクスくんだぁ!」

 

トランクス(未来)「さ、サタンさん……貴方も来ていたんですか……。」

 

サタン「勿論だとも!!人々が救いの手を求めるとき、私はどこへでも行く!!それが格闘技世界チャンピオン、MR.サタンだからな!ガッハッハッハッハ!!」

 

マイ(未来)「……誰?この人。」

 

トランクス「あれ、このおっちゃん知らないの?」

 

マイ(未来)「MR.サタンって……聞いたこともないけど……。」

 

サタン「え!?わ、私の事を知らない……!?い、一体どういう事なんだねトランクスくん!未来の私はどこにいるんだぁ!?」肩ガクガク

 

グラグラ トランクス(未来)「お、俺に聞かれても……。」

 

 

???「もう……何の騒ぎ?誰が来たの?トランクス、マイ。」スタスタ

 

 

ブルマ「え?」

 

悟空「ん?この声は……。」

 

ベジータ「なっ……!!」

 

 

スッ ???「トランクス、マイ、聞いてるの?誰がきたn……え?」

 

 

ブルマ「え……え……なんで!?」

 

トランクス「えええ!?どういう事ぉ!?」

 

チラッ サタン「ん?ぃぃぃぃぃ!?これは……と、トリック……なのか……?」

 

悟飯「ブ……ブルマさんが……」

 

悟空「なんで二人もいんだぁ!?」

 

 

ブルマ「……」ブルマ(未来)「……」

 

 

ブルマ「も……もしかして……未来の私なの?何で!?貴方死んじゃったんじゃ!?」

 

ブルマ(未来)「あ、あははは……ちょっと色々あってね。」

 

 

ベジータ(あ……あれが……未来のブルマなのか?)

 

悟空「ひゃー!!おでれぇた!ブルマってこんなに老けんだなぁ!!」

 

ブルマ「どういう意味よ!!!」クワッ

 

ブルマ(未来)「貴方……もしかして、孫くんなの?」スタスタ

 

悟空「お、おう……オラ孫悟空だ!」

 

ブルマ(未来)「それに……ベジータも……。」チラッ

 

ベジータ「な……何だ?」

 

ブルマ(未来)「その声……その姿……グスッ……懐かしい……。うっ……ぅぅぅ……(泣)」ペタン

 

悟空「ベジータぁ……こっちのブルマ泣かせんなよぉ。」

 

ベジータ「な、何で俺のせいになるんだっ!!こいつが勝手に泣き始めたんだろうが!!!」

 

サタン「と、トリック……トリックだ。あ、あはははは……。」

 

トランクス「ま……ママが二人になっちゃった……。」

 

悟飯「トランクスさん。これは一体……どういう事なんですか?」

 

ブルマ「未来の私って、死んだはずじゃ無かったの!?」

 

トランクス(未来)「こ、ここじゃあれですから詳しいことは中で話します。マイ、母さんを連れて来てくれ。えっと、俺達の世界の。」

 

マイ(未来)「わかった。皆さん、とりあえず家の中に来てもらえますか?」

 

 

      ~全王の宮殿~

 

 

全王「うーん。」

 

付き人1.2「全王様、如何されましたか。」

 

全王「サクリファイスちゃん、何でだろうね。」

 

付き人1.2「……優勝した宇宙への賞品の件ですか?」

 

全王「うん。別にいいけどねー。」

 

全王「それよりね、1つ思ったんだけど。」

 

付き人1.2「?」

 

全王「悟空、いつ友達連れてきてくれるんだろ。」

 

付き人1.2「し、至急お呼びしましょうか……!?」

 

全王「良いの良いの。僕、悟空を信じるのね。」

 

全王「絶対だって言ったもん、悟空。」

 

付き人1.2「は、はぁ……。」(怖い……。)

 

 

    ~全王の宮殿 廊下~

 

 

スタスタ 大神官「サクリファイス様、1つ宜しいですか?」

 

スタスタ サクリファイス「なんでしょう?」

 

スタスタ 大神官「何故また神の神器達を、全王様が開かれる全宇宙一武道会の賞品にしようとお思いに?」

 

スタスタ 雷神「それは私も聞きたいと思っておりました。何故です?」

 

スタスタ サクリファイス「神の神器達は、一部を除き特殊な神達だけが許されている持ち物です。もし、私達神以外が使うことが出来れば……皆は武道会で必死になると思いました。それに神以外の者が神器達を使うことが出来れば……面白いじゃないですか。」

 

スタスタ 大神官「なるほど、そういう事でしたか。」

 

スッ 雷神「えっ!たったそれだけの理由で……ですか?」

 

チラッ サクリファイス「ですが、勿論その者が悪用することがあれば、全王様が直接消すようになっています。」

 

雷神「な、なるほど……。」

 

風神「ん~神の神器達って~……なんだったっけ~?」

 

大神官「ンフフ……。」

 

雷神「……風よ、お前は会話に入らん方が良いな。話がややこしくなる。」

 

風神「え~?なんで~?」

 

サクリファイス「風神さん、それぐらいは覚えておいてくださいね。神達の一般常識ですので。」

 

風神「えへへ~ごめんなさい~。私ぃ~風の神様だからぁ~記憶とか~結構ぅ~風にぃ~流されやすい~というかぁ~。」

 

大神官「では私が神の神器について、風神さんにご説明しましょう。」

 

風神「ほんとぉ~?ありがとぉ~!」

 

雷神「はぁ……我が妹ながら情けない。お手間を取らせますな、大神官殿。」

 

大神官「宜しいですよ、こういうのは慣れておりますので。」

 

 

大神官「良いですか?風神さん。神の神器とはこの世に5つ存在しているのです。」

 

大神官「まず1つ目が、界王神のみが使うことを許される※時の指輪※。これは、今いる時代から未来へ行くことが出来る指輪です。しかし残念ながら、過去へは行くことはできません。」

 

風神「ふむふむ~。」

 

大神官「そして2つ目が、破壊神様達の付き人が用いておられる、※天使の杖※です。これは過去や未来で何が起きたかの歴史や、離れた場所も中継し映像として見る事が出来ます。そして天使達の移動にも使われるとても便利なものです。破壊神様達はあまり歴史などには詳しくないので、天使達はこれを使いお教えするのです。」

 

風神「ほへ~。」

 

大神官「さらに3つ目が※キューブ※と呼ばれる乗り物です。各宇宙に1つずつ手配されており、神達は基本的にこれで移動を行います。さらにこのキューブは、別次元の宇宙へ行くことも可能になっております。」

 

風神「うむ~。」

 

サクリファイス「別にキューブを使わなくても、優秀な天使達なら簡単に別の宇宙へも行けますね。第3宇宙のような、未熟の天使達は難しいようですが。」

 

風神「なる~ほど~。」

 

大神官「そして4つ目が、皆さんも良くご存じの※超ドラゴンボール※と呼ばれるものです。第7宇宙と第6宇宙にのみ散りばめられている7つの大きな球体で、全て集めるとどんな願いも全て叶う、通称願い星とも言われています。」

 

風神「へぇ~すご~!」

 

雷神「しかし超ドラゴンボールやキューブはともかく、他の神器は特定の神でしか使えないのでは?」

 

サクリファイス「心配ありません。全宇宙一武道会に優勝した宇宙は代表者を選んでいただき、全王様がその者に神器を使えるようにして頂くことになっております。」

 

風神「へぇー!全王様って~そんなことできるんだ~!」

 

大神官「全王様には、不可能などありませんからね。」

 

雷神「ちなみに1つ気になったのだが……確か超ドラゴンボールというのは、龍神ザラマ殿が造ったというのは知っている。だが何故、第6宇宙と第7宇宙にのみあるのだろうか。」

 

大神官「私もそこまでは解りません。全王様なら何か知っているとは思いますが……。」

 

サクリファイス「私が聞いた話では、龍神ザラマは遥か昔に第6宇宙と第7宇宙に蔓延っていた悪の化身を倒し、とても恩返しをされたようです……。恐らく、それが関係しているのかも知れません。」

 

雷神「なるほど……つまり、龍神ザラマ殿がその宇宙の者達に自分の事を忘れぬよう、超ドラゴンボールを造った……そう考えられる事も出来ますな。」

 

風神「かなりの~ナルシスト~?」

 

サクリファイス「……詳しいことは私にも解りませんが、ノーコメントでお願いします。」

 

風神「しょうがないなぁ~。ねぇねぇ~5つ目は~?」

 

大神官「5つ目は……。」チラッ

 

サクリファイス「私の宇宙で管理している、※極封印のつるぎ※です。これは神でも人間でも使うことが出来ます。風神さん、貴方も見たことあるはずですよ。」

 

風神「え~そうなの~?」

 

雷神「サクリファイス様、そのつるぎは確か……。」

 

サクリファイス「私のこの持っているつるぎとは別に、あともう1つだけ残っています。」

 

風神「それで~それって~どんな効果なの~?」

 

シャキンッ サクリファイス「極封印のつるぎは遥か昔に私の父上が使っていたもので、このつるぎで斬られた者は誰であろうと、そのつるぎに封印されてしまうのです。」

 

風神「へ~!すごいね~!」

 

サクリファイス「昔はもう少し数があったのですが……今はこの私が持っている2つと私の宇宙に1つ……この世にもう3本しか残っていません。」

 

雷神「その内の1つを、全宇宙一武道会の他の賞品と一緒に?」

 

サクリファイス「はい。私の宇宙にある1本は、私にはもう必要はありませんから。それにつるぎも使わなければ徐々に錆びていきます。極封印のつるぎは、全宇宙の頂点に立つ者にふさわしいと思うので。」

 

雷神「ふむぅ……。」

 

風神「ね~サクリファイス様ぁ。さっき~そのつるぎで斬られた人は~誰でも封印できるって~言ってたけど~?」

 

雷神「風、何を考えているのだ。」

 

風神「えっと~全王様にも~効くのかな~って。」

 

雷神「馬鹿者ぉ!!!何を言うのだ!無礼にも程があるぞ!!!」

 

風神「思っただけだよぉ~。」(^_^;)

 

大神官「風神さんがそうお思いになるのも無理はありません。興味とは、人間も神も同じですから。」

 

風神「ですよね~。雷兄と違って~大神官様はやっさし~。」

 

大神官「お褒めいただき光栄です。」

 

雷神「風!お前はもう喋るな!」

 

サクリファイス「風神さん、その答えですが……全王様でも可能だと思います。」

 

雷神「な、なんですと!?」

 

風神「全王様にも効くんだ~すっご~!」

 

大神官「やはりそのつるぎはそれほどまでに強力なのですね。さっきからヒシヒシと感じていましたが……。」

 

サクリファイス「このつるぎは、大きな力が無い者以外が扱うとそのつるぎに封印されてしまう、諸刃の刃そのもの……例えそれが神であっても。」

 

大神官「そうでしたか。しかし、何故そのようなつるぎが生まれてしまったのでしょう。サクリファイス様の父上が使っていたと仰っていましたが……。」

 

サクリファイス「えぇ……ただ父上が使っていたという記録が残っていただけですので、つるぎが何故生まれたかまでは……。」

 

サクリファイス「今解っているのは、このつるぎの能力と力……遥か昔からあった事、そしてそのつるぎは数多く存在していたという事だけです。」

 

大神官「なるほど……少しそのつるぎ、調べた方が良さそうですね。」

 

雷神「しかし……本当にそんな物を賞品にして良いのだろうか……。」

 

サクリファイス「雷神さん。私達の宇宙ではもう全ての驚異は去っています。ですから我々が使うことはありません。それならば、必要としている宇宙に差し上げた方が、私もあのつるぎも安心です。」

 

風神「でももし~悪い人が~使ったりすると~どうなっちゃうんだろ~?」

 

サクリファイス「それは私達には関係ありません。本来ならば、その宇宙で起きたことはその宇宙で解決しなければならないからです。ですがさっきも言ったように極封印のつるぎは諸刃の刃……私達のように大きな力を持っていなければ、たちまちその者はつるぎを振ることも出来ず、封じられてしまうでしょう。」

 

雷神「……それもそうですな。」

 

サクリファイス「では、私達は自身の宇宙に戻ります。失礼いたしました。」スッ

 

大神官「いえ、こちらこそ。長々と話し込んでしまい、申し訳ありません。」スッ

 

雷神「失礼します、大神官殿。」スッ

 

風神「またね~。」スタスタ

 

 

ドヒュゥゥゥゥゥゥゥゥゥン…………

 

 

大神官「……サクリファイス様達も大変そうですね……。」

 

 

 

雷神「……サクリファイス様。あの事は伝えなくて宜しかったのですか?」

 

サクリファイス「あれは私達の問題……他の宇宙の方や神達に、これ以上迷惑をかける訳にはいきません。」

 

風神「え?なんのこと~?」

 

雷神「ですが、極封印のつるぎが数十本も盗まれていては……下手をすれば、全宇宙を脅威に巻き込むかもしれませぬぞ。」

 

サクリファイス「……その時は、私が責任をとります。ですから今は、武道会の方に集中しましょう。彼等にも報告しないと行けませんし。」

 

雷神「……わかりました。」

 

風神「ね~無視しないでよ~。」

 

雷神「えーいうるさい!ぶん殴るぞ。」

 

風神「……ぷぅー!」

 

 

     ~第7宇宙 未来 ブルマの家~

 

 

ブルマ「へぇ……そんな事があったのね……。」

 

ブルマ(未来)「そうなのよ、ビックリしちゃうでしょ?」

 

ブルマ「フフッ!同じ私だけど、過去と未来じゃそんなにも違ってるのね……!」

 

ブルマ(未来)「そうそう、あとベジータの事なんだけど知ってる?」

 

ブルマ「えっ?何々?ベジータがどうしたの!?」

 

ブルマ(未来)「実はベジータってね」

 

ベジータ「おいコラ!!お前達!そこでなにを話していやがる!!」

 

ブルマ「あはは……聞こえちゃった?」

 

ベジータ「丸聞こえだ!!」

 

ブルマ(未来)「大丈夫よー、別にあなたの事じゃないから。この世界のベジータの事だから心配しないで。」

 

ベジータ「どっちにしろ俺の事だろうがっ!!」

 

ブルマ・ブルマ(未来)「「フフフフ!!」」

 

ベジータ「////笑うなっ!!命が惜しかったら笑うなっ!!くそったれが……!!!」プイッ

 

ブルマ(未来)「いつもあんな感じなの?ベジータって。」

 

ブルマ「そうだけど……どうかした?」

 

ブルマ(未来)「驚いたわ……こっちのアイツなんか、ろくに喋ったこともなかったから……。」

 

ブルマ「私も最初の頃はそうだったわよ?けど、アイツと一緒にいるうちに何かこう……構ってあげたくなってくるのよねー。」

 

ブルマ(未来)「あ!それ凄くわかるー!ベジータってホントに不器用だから!」

 

ピキッ ベジータ「////いい加減にしろ貴様らぁ!!」

 

 

悟空「まさかこっちのブルマが生きけえってたなんてなぁ……オラ驚いたぞ。」

 

サタン「え!?ブルマさん死んでいたんですかぁ!?」

 

トランクス「でも生きてるよ?何で!?」

 

悟飯「こっちのブルマさんが生きてるってことは、トランクスさん達、未来でドラゴンボールを使ったんですか?」

 

トランクス(未来)「いえ。皆さんも知っている通り……地球のドラゴンボールはピッコロさんが死んで無くなり、超ドラゴンボールはザマスとブラックが破壊したままです。」

 

悟空「じゃあ何でブルマが生きてんだぁ?おかしいだろぉ。」

 

マイ(未来)「実は……。」

 

トランクス(未来)「皆さんが過去に帰ってから……全王様という神様が現れたんです。」

 

トランクス「えぇ!?」

 

悟飯「全王様……?」

 

サタン「ぜ、全王様がぁぁぁぁ!?……って、誰だったっけ?」

 

悟空「ほら、めぇに第6宇宙と戦ってた時に、いきなり出てきたちっせぇ神s……。」

 

 

悟空「あああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

 

トランクス「え!なに!?」

 

悟飯「お、お父さん!?」

 

ベジータ「いきなり馬鹿でかい声出しやがって……!」

 

ブルマ「孫くん、何よいきなり!!」

 

トランクス(未来)「どうかしましたか……?」

 

悟空「全ちゃんに友達になってくれそうな奴を連れていくって言ってたん忘れてたぁぁぁぁぁ!!!」

 

ブルマ(未来)「友達?それに……全ちゃん?」

 

ベジータ「カ、カカロット!どういう事だ!?」

 

ブルマ「アンタ、全王様にそんな事約束したの!?」

 

悟空「いけねー……てっきり忘れてたぞ……。」

 

サタン「わ、私も思い出した!!確か全部の宇宙の頂点の人だったような……!!」

 

悟飯「えぇ!そ、そんな凄い方なんですか!?その全王様って言う人!!」

 

マイ(未来)「は……はい。」

 

トランクス「ど、どうするのさおじさん!!もし全王様が怒ったら、全部の宇宙消されちゃうよ!?」

 

悟空「んー…………!!」

 

トランクス(未来)「ご、悟空さん……?」

 

悟空「んーーーー……!!!」

 

 

 

悟空「ま、いっか!」

 

 

 

皆「……………………」

 

 

         ド テ ッ

 

 

スッ ブルマ「あ……あんたねぇ……!」

 

スッ ベジータ「全く……コイツと一緒にいたらろくな事がない……!!」

 

スッ トランクス「お、おじさん……ホントに大丈夫なの?」

 

悟空「でぇじょうぶさ!全ちゃん別にわりぃ奴じゃねえから、消しちゃうなんて事しねーって。」

 

サタン「だと良いんですが……ホントに頼みますよ悟空さん……。」

 

悟空「へへ!わりぃわりぃ!!」

 

ブルマ(未来)「フフッ……孫くんらしいわね。」

 

悟飯「それでトランクスさんにマイさん、先程の話の続きなんですが。こっちの世界にその……全王様って言う方が来られたんですよね?」

 

トランクス(未来)「あ、はい。そうです。」

 

トランクス(未来)「あれは……そう、悟空さん達が過去に帰ってからすぐの事でした……。」

 

 

………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………

 

トランクス(未来)(皆さん……どうか……お元気で!!!)

 

マイ(未来)「……。」

 

レジスタンス1「トランクスさーん!マイさーん!!」

 

レジスタンス2「今から怪我をしている人達の治療をします!!一緒に手伝ってもらえませんかー!?」

 

マイ(未来)「わかったすぐ行く!……行こう、トランクス。奴を倒しても、私達にはまだやるべき事があるんだ。」

 

トランクス(未来)「……あぁ!」スッ

 

 

ピシュン ???「やぁ。君達がここの人?」

 

 

バッ トランクス・マイ「!?」

 

???「少し宇宙を見てたらね、何か良く解らない事が起きてたからね、様子を見に来たのね。」

 

付き人1.2「……。」

 

トランクス(未来)「だ、誰だ!!お前達は!!」チャキ

 

トランクス(未来)(こいつら……気を感じない!まさか……神か!?)

 

マイ(未来)「くっ!」ジャキン

 

???「ん?何、それ。」

 

トランクス(未来)「お前達も……ザマスの仲間か!!」ドヒゥゥゥン 超サイヤ人2(ブルーオーラ)

 

トランクス(未来)(くそ!気がほとんど残ってないのに!)

 

???「ザマス……?誰、それ。」

 

マイ(未来)「え?」スッ

 

トランクス(未来)「ザマスを……知らないのか?」ドヒュゥン 超サイヤ人解除

 

???「僕そんな奴知らないよ。」

 

付き人1.2「……」コクッ

 

トランクス(未来)「ど……どういう事ですか?貴方達は一体……?」

 

付き人1.2「この方は全王様だ。宇宙全ての頂点に立つお方である。」

 

全王(未来)「よろしくね。」

 

ビクッ トランクス(未来)「ぇええええええ!!?宇宙全ての頂点に立つお方ぁぁ!?」

 

トランクス(未来)(ということは……過去にいたビルス様より上のお方……!?)

 

マイ(未来)「と……トランクス、こいつらは敵じゃないのかい?」

 

ギロリ 付き人1.2「……」

 

マイ(未来)「ひっ……!」

 

トランクス(未来)「マイ、安心してくれ!この人達は敵じゃない。本当の神様だ……!」

 

マイ(未来)「本当の神様……どういう意味さ……?」

 

トランクス(未来)「この方達は、この世界を壊しに来たんじゃないって事だよ。」

 

マイ(未来)「そ……そう……。」スッ

 

全王(未来)「それにしてもひどいね、瓦礫だらけだね。」(・・ = ・・)

 

付き人1「全王様、どうやら全宇宙で生命が生き残っている星は、ここだけのようです。」

 

全王(未来)「うーん。」

 

付き人2「どうされますか?」

 

全王(未来)「うーん。」

 

マイ(未来)「ど、どうなるの……?」

 

トランクス(未来)「さ、さぁ……。」

 

全王(未来)「ねぇ。」ヒュルルル スタッ

 

トランクス(未来)「は、はい!」

 

マイ(未来)「な、なんでしょう。」

 

全王(未来)「君達はどうしたいの?」

 

トランクス(未来)「ど、どうしたい……?」

 

マイ(未来)「と、言いますと?」

 

 

全王(未来)「生きたいの?それとも消えたいの?」

 

 

マイ(未来)「えっと……。」

 

トランクス(未来)「き、消えたいって言うのは……?」

 

付き人1.2「お前達の世界で言えば、存在そのものを消されたいか?だ。」

 

トランクス・マイ「ええぇ!?」

 

全王(未来)「どうなの?」

 

トランクス(未来)「い、生きたいです生きたい!!!」(汗)

 

マイ(未来)「全王様!生きたいです!!!」(汗)

 

全王(未来)「んー……。」

 

全王(未来)「じゃあ1つだけ、お願いがあるのね。」

 

トランクス(未来)「な、なんなりと!!」

 

全王(未来)「僕とね、お友達になってくれる?」

 

マイ(未来)「お、お友達……?」

 

トランクス(未来)「……お友達になったら、俺達を助けてくれるんですか?」

 

全王(未来)「うん。でもそれができないと消しちゃうよ?」

 

トランクス・マイ「!!」ビクッ

 

トランクス・マイ「な、なります!!ならせてください全王様!!」

 

全王(未来)「ホント?やったー。じゃあ今日から僕達、お友達だね!」

 

トランクス(未来)「は、はい!あはははは……!!」(汗)

 

マイ(未来)「あははは……!!」(汗)

 

全王(未来)「じゃあお友達になった印に、これあげる。」スッ

 

スッ トランクス(未来)「全王様、これは……?」

 

マイ(未来)「何かのスイッチみたい……。」

 

全王(未来)「これを押すとね、いつでもどこでも僕が行くよ。だから必要になった時に押してね。イタズラで押したら消しちゃうからね。」

 

ビクッ トランクス(未来)「わ、わかりましたっ!!」

 

ビクッ マイ(未来)「イタズラで押さないようにしますっ!」

 

全王(未来)「うーん。じゃあお願いね。」スッ

 

付き人1.2「かしこまり。」スゥー スタッ

 

トランクス(未来)「な、何を?」

 

付き人1.2「我々の力の一部を使い、この地球と言う惑星の時を少し戻す。」

 

トランクス(未来)「そんな事が……出来るんですか!?」

 

マイ(未来)「でも……戻したりしたら、また奴が現れるんじゃないのかい!?」

 

付き人1.2「案ずるな、外部から来た者は対象者にはならない。だが既にその星に生きていた生命は戻る、存在している者はそのままだ。我々はあくまで星の時を戻すだけ。」スッ

 

トランクス(未来)「で、では……お願いします……!」

 

付き人1.2「合点。」スッ

 

マイ(未来)「ゴクリ……。」

 

 

付き人1.2「……巻きモドーリ。」ガガガガガガガ

 

 

     パ キ ィィィィィィィィン

 

………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………

 

ブルマ「そんな事があったのね……だからこの世界の私や、地球の皆も生き返ったんだ……。」

 

ブルマ(未来)「最初、トランクスとマイに言われたときはさっぱり解らなかったわ。だけどこの子達はそんな嘘はつかないから信じなきゃって思って……未だに半信半疑だけどね。」

 

悟空「なるほどなぁ。未来にもやっぱ全王様っていたんだなぁ!」

 

トランクス(未来)「はい。」

 

トランクス「でもさ!惑星の時を戻したって言ってたけど、いつの頃まで戻したの?この世界のママや、地球の皆がいる時まで戻ったってのは分かるけどさ。」

 

マイ(未来)「それは……解らないの。」

 

悟飯「でも大きな気を探せば、もしかしたらこの世界の僕やお父さん、ベジータさんも何処かにいるんじゃないですか?」

 

サタン「わ、私も生き返ってるんじゃ!?」

 

トランクス(未来)「最初に時が戻ってすぐにこの世界の皆さんの気を探したんですが……母さんや地球の皆以外は誰も……。」

 

悟飯「そ……そんな……。」

 

サタン「……せっかく未来の私に喝を入れてやろうと思ったのに……未来の私よー!なんで死んだんだバカヤロー!!」

 

ベジータ「お前達の話を推測すれば、恐らくブラックの野郎が地球に来る前の時代辺りに戻ったんだろうな。」

 

ブルマ(未来)「ベジータの言う通りだと思うわ。それで何故私や地球の皆が生きているのか……辻褄があうもの。」

 

ブルマ「ねぇ……未来の私。その辺はなんとかならないの?」

 

ブルマ(未来)「んー……タイムマシンの手も考えたんだけど、何かそういう次元の話じゃ無いと思うの。今回ばかりは、私もお手上げね。」

 

ブルマ「そっかぁ……未来の私が言うんなら、どうしようもないわね。」

 

トランクス(未来)「でも、俺は今のこの時代に戻れて良かったと思ってます。悟飯さんから俺はこの世界を……未来を託されましたから。それに……今更悟飯さんに会わせる顔も無いですし……。」

 

悟飯「トランクスさん……。」

 

悟空「なぁ!この世界の悟飯って、どのぐれぇ強かったんだぁ?」

 

トランクス(未来)「え……そうですね。この時代の人造人間2人を相手に互角、といった感じでした。」

 

ベジータ「人造人間というのは、17号と18号の事か?」

 

トランクス(未来)「はい。ですが過去の人造人間達より、この世界の人造人間達は弱かったみたいですが、それでも悟飯さんは1人で戦ってました。」

 

悟空「こっちの悟飯はすげぇなぁ。当時のオラ達でも、多分敵わねぇ強さだったろうなー!おめぇも見習わねぇとな、悟飯。」

 

悟飯「あ……ははは……頑張ります。」

 

トランクス「かっこよかった!?こっちの世界の悟飯さん!」

 

トランクス(未来)「あぁ、とっても。俺の師匠だったからね。」

 

トランクス「いいなぁ……!!俺も弟子にして欲しかったな!」

 

悟空「トランクス、こっちにはちゃんと悟飯がいるじゃねぇか。弟子っちゅうのにしてもらったらどうだぁ?」

 

悟飯「お、お父さん……。」

 

トランクス「それがあった!悟飯さん、お願いしまーす!」

 

悟飯「いや、僕もまだ修行中だから……また今度にしよ?」

 

トランクス「えー……仕方ないか。」

 

ベジータ「悟飯。気の感じで恐らく今のお前じゃ、チビのトランクスとほぼ互角だろうな。」

 

悟飯「かもしれませんね……ははは……。」

 

 

ブルマ(未来)「楽しそうね……そっちの世界。私もこんな時代を送りたかったわ……。」

 

ブルマ「これでもすっごく大変なのよ?破壊神は現れるわ第6宇宙とか訳の解んないものが出てくるわで、休まる暇がないもん。」

 

ブルマ(未来)「良いじゃないその方が。皆といつでも会えるんだし。」

 

ブルマ「……それもそうね。ねぇ……もし良かったら貴方もこっちに遊びに来なさいよ、歓迎するわよ!まぁ他の連中は、頭がこんがらがっちゃうかもしれないけど……。」

 

ブルマ(未来)「フフッ、止めておくわ。貴方達の話を聞くだけで私は充分よ。ありがとう、過去の私。」

 

ブルマ「そっか。なら仕方ないわね、未来の私。」

 

トランクス(未来)「それで皆さん……今更聞くのもなんなんですが……。」

 

マイ(未来)「皆さんはどうして、こっちの未来の世界に来たんです?」

 

悟空「えっとー……なんだったかな……。」

 

ブルマ「孫くん……何で肝心なとこで忘れんのよ。」

 

サタン「しっかりしてくださいよー?悟空さーん。」

 

悟飯「全宇宙一武道会ですよ、お父さん。」

 

悟空「おっ!そうだった!!トランクス!!」

 

トランクス・トランクス(未来)「はい。」

 

悟空「えっと……おっきい方のトランクス。」

 

トランクス(未来)「なんでしょう?」

 

悟空「おめぇ、全宇宙一武道会っていうのに出てみねぇか!?」

 

ブルマ(未来)「え?」

 

マイ(未来)「全宇宙一……?」

 

トランクス(未来)「武道会……?」

 

ベジータ「……。」

 

 

ナレーター「ついに未来のトランクス達と再会した悟空達。悟空は未来のトランクスに全宇宙一武道会の事を告げるが、果たして!トランクスの返事は?」

 

ナレーター「一方全王の宮殿内にて、武道会の優勝賞品である神の神器達の詳細も明かされた。そして、大神官サクリファイスと付き人達の言う、全宇宙を驚異に巻き込んでしまうかも知れないとは一体、どういう事なのだろうか……?」




これで10話は終わりとなります。
10話は未来編がメインと、サクリファイス達の話がメインになってしまいました。そろそろ現代の話も書かないと……。
今回第3宇宙の面々は登場していませんでしたが、次回にします。ご覧いただきありがとうございました。

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