ドラゴンボール超 全宇宙一武道会編(IF物語)   作:サクトン

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♪テンテテーン テーテーテテーテーテテーテテーン

ナレーター「第3宇宙の破壊神ワンドの命令により、第3宇宙代表メンバーであるバーダックとギネに、宇宙で暴れているブロリーと言う者を倒すよう依頼した。」


バーダック「ケッ、何でテメェと一緒になんだよ。」

ギネ「サフィアさんが言うんだから、仕方ないだろ?」


ナレーター「そして宇宙の破壊者、ブロリーがいると思われる惑星に到着したバーダックとギネは、突如ブロリーに奇襲されるのだった。」


ズ ガ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ン

バーダック「奇襲とはな……やってくれるじゃねぇか!」

ズシィィィン ブロリー「ぐぅぅぅ……!」


ナレーター「一方悟空達は、未来の世界のトランクスを、全宇宙一武道会の出場メンバーとして迎えることが出来た。」


トランクス(未来)「……出ます!俺も出場させてください!!」

トランクス(未来)「全宇宙一武道会に!」


ナレーター「悟空は、未来のトランクスが全王の宮殿で時折修行していると聞き、実力を知りたいがために手合わせを申し込むのだった。」


悟空「へへっ!本気で来いよ、トランクス!」

トランクス(未来)「……わかりました!」チャキン

♪チャチャチャン チャチャチャン



12話 悟空対トランクス!?いざ、再び過去へ!!

悟空達が未来へ行っている最中、現代の地球では……。

 

 

    ~都 お店 アウトドアランチ~

 

 

???「いらっしゃいませ~。ご注文は何に致しますか?」

 

客「やぁランチさん!今日も頑張ってるねー!今からお仕事だからいつものお弁当頼むよ!」

 

ランチ「あ!いつもありがとうございます。オーダー、鶏唐揚げ弁当1つ~。」

 

店員達「あいよー!!」

 

客「ここのお弁当は安いし早いし旨いし、それにランチさんの笑顔が見れるし最高だね!!」

 

ランチ「あははは、お世辞なんて言っても何も出ませんよ~。私これでも結構年増なんですから~。」

 

客「いやいや~!ランチさんに比べたら、そこいらの女性なんてへのへのカッパみたいなもんですって!」

 

ランチ「もう~!恥ずかしいですって~!」

 

 

ハエ「プーン……」

 

 

客「ん?ハエか?うるさいなぁ……しっし!」ブンブン

 

ランチ「え?ハエがいるんですか!?」

 

客「うん、さっきここで……あ、今ランチさんの顔辺りに。」

 

ハエ「プーン……ブーン……」

 

ムズムズ ランチ「!」ピクッ

 

ハエ「じゃーの。」ブーン

 

客「ったくハエめ!ランチさんの所に来るのは100万年はええっつーの!」

 

ムズムズ ランチ「はっ……はっ……に、逃げてくださっ……!」

 

客「ん?どうしたのランチさん。」

 

ムズムズ ランチ「はっ……早くっ……逃げてっ……はっ……!」

 

客「逃げて?どういう事?」

 

ムズムズ ランチ「も……もうダメっ……!」

 

ランチ「は~っくしゅん!!」

 

 

ピュルルン ランチ(金髪)「……ん?」

 

 

客「え……?ランチさんいつの間に金髪に……?」

 

ランチ(金髪)「な、何だテメェは!!」ガチャ

 

客「ひぃぃぃぃぃぃぃ!!!??」

 

ズダダダダダ ランチ(金髪)「オラァァァ!」

 

キュンキュンキュン 客「ぎゃぁぁぁ!お助けぇぇぇ!!」タタタタタタ

 

ランチ(金髪)「二度と来んじゃねぇぞ!!……ん。」チラッ

 

市民達「………………」ザワザワ ザワザワ

 

ピキッ ランチ(金髪)「テメェら!何見てんだコラァァ!」ズダダダダダ

 

キュンキュンキュン 市民達「ウワァァァァ! キャァァァァ!」タタタタタタ

 

カチャ ランチ(金髪)「ったく!うざってぇ奴等だ!」

 

店員達「あわわわわわ……!」ガクガク

 

チラッ ランチ(金髪)「ん……それになんだこのエプロンは。違う俺が着てやがったのか、うっとおしい!」バッ ハラハラ

 

ランチ(金髪)「スマホスマホっと……。チッ、天津飯の野郎……連絡一件も入ってねぇじゃねぇか!仕方ねぇ奴だな!」スッ

 

カチッ ランチ(金髪)「よっと。」⌒ヾ( ゚⊿゚)ポイッ

 

 

BOOOOOMB!!! ジェットフライヤー

 

 

タンッ ランチ(金髪)「だったら直接会いに行くだけだ!!待ってろよ天津飯!!」ガチャン

 

 

ゴゴゴゴゴゴゴ  ドヒュゥゥゥゥゥゥゥーン……

 

 

店員達「あぁぁぁぁぁ……!」ガクガク

 

ガチャ 店長「ただいま……って!何だこれは!?何があった!!」

 

店員達「て……ててて店長……ら、ランチさんが……!!」

 

店長「……またランチさんか……はぁ。」

 

 

ピーポーピーポー スタッ ???「失礼します!この辺りで銃を乱射している人がいると通報があったのですが!!」

 

店長「あ!警察の方ですか!ちょっと自分が目を離した隙に、うちのランチさんがまたやってしまったらしくて……。」

 

???「ら……ランチさん!?も、もしかして……ちょっと大人しくて、くしゃみをすると人が変わったりするランチさん……ですか?」

 

店長「あ、はい!そうですが。」

 

???「やっぱり……だったらこれは、気の強い方のランチさんの仕業か……。」

 

店長「警察の方……もしかして、うちのランチさんと知り合いですか?」

 

クリリン「あ、あはははは!昔にちょっとね……。」

 

クリリン(参ったなぁ……俺、ランチさん苦手なんだよなぁ……。)

 

 

       ~サタンの家~

 

 

ブウ「バァ~。面白いか?パン。」

 

パン「きゃっきゃっ!」

 

ブウ「そっかそっか!パン面白いなら、俺も面白い!いないいない~……バァー!」

 

パン「キャッキャッ!」

 

ベエ「ハッハッハッハッ。」

 

ビーデル「ブウさーん、そろそろパンのオムツを変える時間なので、変えといてもらえませんかー?」

 

ブウ「ほーい。じゃあパン、オムツ変えるぞ。お尻こっちこっち。」

 

パン「キャッキャッ!」

 

ブウ「ベエ、パン力強い。こっち押さえろ。」

 

ベエ「アウッ。」

 

 

        ~チチの家~

 

 

チラッ 悟天「ねぇお母さん、そろそろお父さん達帰って来たんじゃないかな?」

 

チチ「それはねぇだ。悟天ちゃんは黙ってお勉強するだ!!悟天ちゃんが気にすることでねぇ!」

 

悟天「でも……。」

 

チチ「でももへったくれもねぇ!ただでさえ学校の成績さ落ちてきてるのに!」

 

悟天「はーい……、でもお母さん。」

 

チチ「何だべ!」

 

悟天「ずっと後ろから見られてたら、僕もお勉強できないよ?」

 

チチ「……それもそうだな。じゃあ悟天ちゃん、頑張って成績落ちた分取り戻すだぞ!!!」スタスタ バタン

 

悟天「わかったよお母さん。」カキカキ

 

悟天「……。」コトッ スッ

 

ソロー ソロー 悟天「ゆっくりゆっくり……そーっとあの窓から……」

 

 

ガチャ チチ「サボったら許さねぇだぞ!!!」

 

 

ビクッ 悟天「は、はいっ!!」

 

チチ「……で、窓の方さ向いて何してるだ?」

 

悟天「え、えへへ……ちょっと気分転換に外を見てて……。」

 

チチ「……はぁ、そうだか。」スッ バタン

 

悟天「ふぅ……危なかったぁ……。」

 

悟天「よし……!」ガラガラ

 

悟天「それーぃ!!!」ドヒューーン

 

 

チラッ チチ「……やっぱりお部屋から抜け出しただか。」

 

チチ「悟天ちゃんもやっぱり、悟空さの子供だべなぁ……。」

 

牛魔王「ん?悟天がどうかしたのか?チチ。」

 

チチ「……んや、何でもねぇだ。」

 

 

悟天「トランクス君達もう帰ってきたかな……全速力で飛ばすぞぉー!」ドヒュゥゥゥゥゥゥゥーン

 

 

      ~都 ショッピングモール~

 

 

ガャガャ ガャガャ ガャガャ ガャガャ

 

店員「ただいまこちらの商品は、全品80%OFFとなっておりまーす!!服やバッグ!!何でも御座います!!早い者勝ちですー!!!」

 

18号「オラオラー!!これはクリリンの!これはマーロンの服!!これは私のバッグだ!」バッ バッ

 

ドンッ 奥様達1「「きゃあ!」」

 

ドンッ 奥様達2「「あわわ!」」

 

18号「どいたどいたぁ!家族で買い物しに来たってのに、クリリンは仕事が入って先に帰っちまったから!今私は不機嫌なんだよぉ!」バッ バッ

 

店員「おーっとぉ!奥さま達が群がる中、一人の奥さまはものすごい勢いで商品を取っておりまーす!」

 

 

客達「す、すげぇあの人……手捌きとか半端ねぇ……!」

 

客達「ま、まさに鬼だ……。」

 

 

18号・奥様3「「もらった!」」バッ

 

18号・奥様3「「ん?」」チラッ

 

奥様3「こ、これは私が先に取ったのよ!?」

 

ギロリ 18号「ガルルルル……!!」

 

奥様3「ひっ……!!」

 

ギロリ 18号「グルルルル……!!!!」

 

奥様3「ど、どうぞ……。」スッ

 

18号(フッ、勝った……。)

 

マーロン「ママこわい……。」

 

 

   ~カプセルコーポレーション~

 

 

ピッコロ「……。」

 

ブリーフ「皆遅いね、帰ってくるのが。」

 

ピッコロ「何をしているんだ孫……トランクスはやはり無理だったのか……?」

 

ブルマ母「ピッコロちゃーん、まだオレンジジュースおかわりあるわよー?」

 

ピッコロ「い、いや……もうもらっている。」

 

ブルマ母「あらそーお?おかわりたーくさんあるから、遠慮しないでねー?」

 

ピッコロ「う、うむ……。」

 

ブリーフ「おーい、ピラフ君達にも持っていったらどうだ?中で遊んでると思うから、そろそろ喉が乾いてきてるんじゃないかな。」

 

ブルマ母「はーい。じゃあちょっと行ってきますぅー。」スタスタ

 

ブリーフ「それにしてもピッコロくん、また背が大きくなったんじゃないかね?」

 

ピッコロ「いや、元々これぐらいだが……。」

 

ブリーフ「そうだっかな。んー……。」

 

 

ピッコロ・ブリーフ「……。」

 

 

ピッコロ(孫……早く帰ってこい!俺はこの変な空気が苦手なんだ……!!!)

 

 

ウイス「こんにちは皆さん、ご機嫌いかがですか?」

 

 

ピッコロ「!!」クルッ

 

ブリーフ「おや、確か貴方は……ウイスキーさんだったかな?」

 

ウイス「……ウイスです。」

 

ブリーフ「あぁ……そうだったそうだった。今日も料理を食べに来たのかい?」

 

ウイス「ええ、それもありますが……今日は別件の用事で来ました。」

 

ピッコロ「別件?」

 

ウイス「至急お伝えしたいことがあったんですが、悟空さん達タイムマシンで未来へ行って、まだ帰ってきていないのですねぇ。」

 

ピッコロ「あ……あぁ。」

 

ウイス「では私も、ここで少しお待ちになって宜しいですか?お料理を食べながら。」

 

ピッコロ「う、うむ。」

 

 

ピッコロ(さらに変な空気に……。)

 

 

 

   ~カプセルコーポレーション 内部~

 

 

ピラフ「だからさっきから謝っているだろ?マイ。いい加減に機嫌を直さないかぁ。」

 

マイ「別に怒ってなんかいません!!」

 

ピラフ「その態度は怒っているそのものじゃないか。俺様が悪かったって。」

 

シュウ「マイ、ピラフ様もこれだけ謝っているんだし……許してあげても良いんじゃないかなぁ。」

 

マイ「だから怒ってないって言ってるでしょ!?呆れてるだけです!!」

 

シュウ「呆れてる……?」

 

ピラフ「我輩が地球征服する事をか?」

 

マイ「今更地球を征服したって、どうせビルス様とかに破壊されるのがオチに決まってるじゃないですか!だからもうやめましょって言ってるんです!!」

 

ピラフ「そ……それは……そうだが。」

 

マイ「それに私は……ピラフ様にそんな危険な目に会って欲しくないから……。」

 

ドキッ ピラフ「ま……マイ。まさか……我輩の事を心配して……?」

 

シュウ「え?そうなの?マイ。」

 

マイ「当たり前じゃないですか……どれだけ仲が悪くなったって、私達は昔から旅をして来た仲ですし……心配するに決まってます。」

 

ピラフ「ま……マイ……お前と言う奴は……。」キラキラ

 

マイ「ピラフ様……。」キラキラ

 

 

ピラフ「マ~~~イ~~~。」タッタッタ

 

マイ「ピラフ様ぁ~~~。」タッタッタ

 

 

マイ「って、抱き合うわけないじゃないですか!」バシッ

 

ピラフ「いてぇ!いきなり何をするんだ!せっかくの感動シーンが台無しではないか!!」

 

シュウ「でも……私達もうそんな年じゃないですし……。」

 

マイ「いくらピラフ様でも、変なことしたら警察に言いますよ!?」

 

ピラフ「むむ、それは困るな……。まぁ、マイの気持ちも解った事だから良しとするか。」

 

シュウ「それじゃあ、世界征服の件はどうするんです?」

 

ピラフ「うーん、それなのだが……。」

 

マイ「え?まだ諦めてないんですか!?」

 

ピラフ「いや、世界征服は諦める事にするぞ。だが今度は!!」

 

ピラフ「宇宙征服にする事に決めたっ!!これならビルスだろうが他の神様だろうが関係ないだろう!!」

 

シュウ「なるほど!!その手がありましたね!!さすがピラフ様だ!」

 

ピラフ「フフフ、そうだろそうだろ!!何せ未来の宇宙を統べる王!ピラフ様だからな!!がっはっはっはっは!!」

 

マイ「はぁ……何にも解ってない。まぁ、ピラフ様らしいですけど。」

 

ガチャ ブルマ母「皆ぁ~、喉乾いてると思ってジュース持ってきたわよぉ~。」

 

ピラフ・シュウ・マイ「「「いただきまーす!!」」」

 

 

    ~第7宇宙 未来 町外れの荒野~

 

 

悟空「よしトランクス!!今のおめえのフルパワーっちゅうやつ、オラ達に見せてくれよ!!」

 

トランクス(未来)「……わかりました!!じゃあ最初からマックスで行きます!!はぁぁぁぁ……!!!」ゴゴゴゴ

 

ゴゴゴ 悟空「へへっ、さすがだな!ザマスとやりあった時より気が増えてっぞ……!」

 

ゴゴゴ 悟飯「す……すごい……!まるでトランクスさんを中心に、この地球全体が揺れているみたいだ……!」

 

ゴゴゴ トランクス「まだ気が上がってる……!!」

 

ゴゴゴ ベジータ(まさかあいつ……神の気を……!)

 

 

グラグラ ブルマ「ちょ、ちょっと!!なんなのよこれ!!」

 

グラグラ サタン「ま、まさか悟空さん達じゃ……!」

 

グラグラ ブルマ「あんのおバカ達……!」

 

 

トランクス「だぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」ドヒュゥゥゥゥゥン

 

 ズ ガ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ン

 

 

トランクス「あ、あれって……!?」

 

悟飯「まさか……トランクスさんも!!」

 

ベジータ「……やはりな。全王との修行の成果と言うわけか……。」

 

悟空「トランクス、おめぇもなれるようになったんだな!※超サイヤ人ブルー※によ!」

 

 

シュンシュンシュンシュン トランクス「はい……。俺も父さんや悟空さんと同じ、超サイヤ人ブルーの境地に達しました……!」

 

【挿絵表示】

 

悟空「やっぱすげぇよトランクス……!たった一ヶ月ちょっとで、オラとベジータと同じブルーにまでなれるなんてよ……!全王様との修行のお陰だな!」

 

シュンシュンシュンシュン トランクス(未来)「全王様もそうだったんですが……全王様に付いていた付き人さん達が物凄く厳しくて、俺も何回か死にそうになりました……。でもおかげで、超サイヤ人ブルーの壁まで上り詰めたんです!」

 

悟空「なるほどな……じゃあオラも超サイヤ人ブルーになんなきゃ失礼っちゅうやつだな!!はぁぁぁぁ!!」ドヒュゥゥゥゥン

 

シュンシュンシュンシュン 悟空「さて……いっちょやっか!!」バッ

 

シュンシュンシュンシュン トランクス(未来)「す、すごい……悟空さん、また腕を上げたんですね……!」

 

シュンシュンシュンシュン 悟空「いや、トランクス以上には恐らくやってねぇよ。じゃあ行くぞ!おめぇの力見せてくり!」

 

シュンシュンシュンシュン トランクス(未来)「はい!剣は危ないので、使わないようにします。」

 

ベジータ「そんな真似はするなトランクス!カカロットも言った筈だ、フルパワーで来いとな。」

 

シュンシュンシュンシュン トランクス(未来)「し……しかし。」

 

ベジータ「もしカカロットがお前の剣で斬られる事があれば、所詮カカロットもその程度だったと言うことだ。」

 

シュンシュンシュンシュン 悟空「ベジータぁ……そりゃねぇだろお。オラもあれからすげぇ修行してたんだぞ?」

 

ベジータ「知るか。」

 

シュンシュンシュンシュン 悟空「まっ、いっか。そういう事だからよトランクス、手加減なんていらねぇ!オラも全力で行くから、おめぇも全力で来い!」

 

シュンシュンシュンシュン トランクス(未来)「……わかりました!じゃあ俺から行かせていただきます!はあっ!!」ドヒュン

 

 

トランクスが一気に間合いを詰め、悟空の懐へと入っていき、悟空はとっさに身構えた!

 

 

チャキン トランクス(未来)「…」

 

悟空「!」(剣で来るか……っ!)バッ

 

 

トランクスは悟空に間合いを詰めながら片手を剣のグリップにまわし、鞘から刀身を少し見せる。それに対し悟空は少し距離を置いて、トランクスがどう出るか様子を見る事にした。だが、それはトランクスの作戦だった!

 

 

トランクス(未来)「たぁ!」グルンッ ブンッ

 

ガシィィン ッ 悟空「!」

 

 

トランクスは悟空の目の前まで距離を詰めた瞬間、片手に剣を持ったままその場で横回転し、悟空に回し蹴りを食らわせる!!しかし悟空はそれを読み見事にガードした!

 

 

ググググ 悟空「へへっ、やるなぁトランクス!その剣を持ったのはフェイントっちゅうやつか!」

 

ググググ トランクス(未来)「いえ、今から使おうと思っただけですよ!」チャキン スゥー

 

 

そう言うとトランクスは、悟空に蹴りを当てた体勢のまま持っていた剣を抜き、刀身を鞘から光らせた!

 

 

トランクス(未来)「だぁぁぁ!!」ブ ォ ン ッ

 

悟空「くっ!」ビ ッ

 

 

トランクスは悟空目掛けて剣を縦に振り下ろす!悟空はとっさに身を引きかわしたが、わずかに頬をかすった。

 

 

タッタッタ 悟空「おっとっとっと…危ねぇ危ねぇ。いくら超サイヤ人ブルーでも、剣で斬られちゃひとたまりもねぇな!」

 

ドヒュン トランクス(未来)「まだ終わっていませんよ!悟空さん!!!」

 

 

トランクスが剣を持ち、再び悟空に向かって距離を詰めていく!

 

 

バッ 悟空「だだだだだだ!!!!」ドドドドドドド

 

 

だが悟空は空中に飛び、トランクス目掛けて連続の気功波を浴びせかけた!

 

 

トランクス(未来)「やぁぁぁ!!」ブ ォ ォ ン

 

 

連続の気功波がトランクスに迫り来る中、トランクスは自分の持っている剣で空気を斬るかのように振り回す。その瞬間、トランクスの剣から衝撃波のような物が飛び交い、悟空の連続気功波を次々に切り裂いていき、そのまま悟空に襲いかかった!!

 

 

スッ 悟空「……はぁっ!!!」バッ

 

 

悟空は片手を衝撃波に目掛けて、気合いを込めた砲を放つ!衝撃波はかき消されるが、トランクスは既に剣を納め頭上に両手を掲げ、必殺技を放つ体勢をとっていた!

 

 

悟空「ん!」チラッ

 

トランクス(未来)「はぁぁぁぁ!!」ドヒュゥゥン

 

トランクス(未来)「フィニッシュ・バスタァァァ!!」ポーヒィィィィ

 

 

トランクスの両手からオレンジ色の気の塊が勢い良く放たれ、悟空目掛けて一気に向かっていった!!それを見た悟空も迎撃体勢を取る!

 

 

バッ 悟空「かぁぁ……めぇぇ……はぁぁ……めぇぇ……!」ピュキィィィーン

 

悟空「波ぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」ズ ォ ビ ッ

 

 

悟空もかめはめ波を撃ちトランクスの技と相殺を狙う。だがお互いの技がぶつかり合った瞬間、トランクスは高速で悟空の背後へと回り込んだ!

 

 

トランクス(未来)「これで終わりです!!」ブ ン ッ

 

 

悟空の背中に回り込んだトランクスは、渾身の力を右手に込めパンチを撃ち込む!

 

 

ピ シ ュ ン 悟空「」

 

ス カ ッ トランクス(未来)「なっ!?」

 

 

だがトランクスの拳は空振りに終わってしまう。悟空はかめはめ波を撃っている最中、トランクスが自分に攻撃する瞬間に、瞬間移動でかわしたのだ。

 

 

悟空「どおりゃあ!」ブ ン ッ

 

トランクス(未来)「くっ!!」バ シ ィ ィ

 

 

ズ ガ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ

 

 

ベジータ「……。」

 

ゴゴゴゴ 悟飯「な……なんて衝撃だ!これが……超サイヤ人ブルー同士の戦い……!」

 

ゴゴ トランクス「うわぁぁ!」ドテッ

 

 

超サイヤ人ブルー同士の戦いのせいか、悟空の蹴りをトランクスが止めた瞬間、空中で戦っているにもかかわらず、地上の岩場にも衝撃が伝わっていた。

 

 

ガッ ガガガッ ババッ ガガ 悟空「だだだだだぁ!」

 

パシッ ガガガガッ バシッ ガガ トランクス(未来)「はぁぁぁぁ!!」

 

バキッ 悟空「ぐっ!」

 

ドカッ トランクス(未来)「がっ!」

 

そのまま悟空とトランクスの打ち合いが始まり、まさに一進一退、完全に互角だと思われた……だが。

 

 

ブ ン ッ トランクス「であっ!!」

 

ス カ ッ 悟空「ここだぁ!」ブ ン ッ

 

ド ス ッ トランクス(未来)「ぐはっ!」

 

 

数多の歴戦を勝ち抜いて来た悟空は、経験の差でトランクスの一瞬の隙を見抜き攻撃をかわし、すかさずトランクスの腹にボディーブローを入れる!

 

 

悟空「だぁ!!」ヒ ュ ッ

 

バキィ トランクス(未来)「ぐぁぁぁ!!」キ ー ー ン

 

   ズ ド ォ ォ ォ ォ ォ ォ ン

 

 

グラグラ トランクス・悟飯「うわぁ!」

 

ベジータ「チッ……。」

 

 

トランクスが怯んだ一瞬に悟空がトランクスの上から追撃を入れ、トランクスは荒野の地面に叩きつけられた。その様子を見ていたベジータの顔は、少し不満げそうだった。

 

 

シューン スタッ 悟空「トランクス!でぇじょうぶか?」

 

トランクス(未来)「はい!大丈夫です!」スッ

 

悟空「しかしおでれぇたぞ、オラの超サイヤ人ブルーとほとんど互角なんてよ!!」

 

トランクス(未来)「いえ、俺はまだまだです。超サイヤ人ブルーの変身にもまだ慣れていません。……やっぱり悟空さんは強いですね、俺ももっと修行しないと……。」

 

悟飯「大丈夫ですか!トランクスさん!」スタッ

 

トランクス(未来)「はい。」

 

スタッ トランクス「良かったぁー!」

 

スタッ ベジータ「……。」

 

トランクス(未来)「皆さん、どうもすいません。わざわざ俺の為に、時間をとらせてしまって。」

 

悟飯「いえ!トランクスさんの実力を間近で見れて、嬉しかったです!!」

 

トランクス(未来)「ありがとうございます。」

 

ベジータ「……トランクス、さっきのカカロットとの戦い……手を抜いたな。」

 

トランクス「え?」

 

悟飯「そうなんですか?トランクスさん!」

 

トランクス(未来)「……はい。」

 

悟空「やっぱりかー!オラもそうじゃねぇかなって思ってたんだよなー。」

 

トランクス(未来)「すいません、母さんやマイ達のいる西の都が気になって……。」

 

悟飯「そうだったんですか……。」

 

トランクス「そこまで見てたんだなー、さすが未来の俺!」

 

ベジータ「まぁ仕方あるまい。ここではやはり全力は出せんだろうからな……。」

 

悟空「あぁ!もしおたげえ思いっきりやってたら、地球がぶっ壊れちまうからなぁ。」

 

トランクス(未来)「でも、全宇宙一武道会の時には全力で戦いますんで!本当にすいませんでした。」ペコッ

 

悟空「気にすんなって!オラもおめぇがどれぐらい強くなったか知りたかっただけだしよ!」

 

ベジータ「超サイヤ人ブルーの力も、これから慣らせていけば良い……それだけの事だ。」

 

トランクス(未来)「はい!」

 

トランクス「ねー、そろそろ戻った方が良いんじゃない?ママとサタンのおっちゃんもずっと待ってるしさ。」

 

悟飯「早くしないと、ブルマさんカンカンに怒ってますよ?きっと。」

 

悟空「そうだな!」

 

ベジータ「ブルマはキレると面倒だからな……。」

 

トランクス(未来)「では皆さん、母さん達の所へ戻りましょう。」

 

 

  ~西の都 カプセルコーポレーション前~

 

 

ブルマ「遅い!!!いつまでやってんのよアンタ達!!時間が無いって言ったでしょ!!」

 

悟空「いやーわりぃわりぃ!やっぱトランクスの実力が見たかったからよー!しょうがねぇじゃねぇかー!」スタスタ

 

ブルマ「全く!!もういいわ!さっさとタイムマシンに乗りなさい!!とっくの昔に準備できてんだから!!」

 

悟飯「す、すみません……遅くなってしまって。」タッタッタ

 

トランクス「ごめんなさいー!」タッタッタ

 

ブルマ(未来)「……ベジータ。」

 

ベジータ「……なんだ。」

 

ブルマ(未来)「……トランクスを、お願いね。」

 

ベジータ「……わかった。」スタスタ

 

トランクス(未来)「母さん、マイ。それじゃあ行ってきます。」

 

ブルマ(未来)「えぇ。」

 

マイ(未来)「気を付けてな!」

 

トランクス(未来)「あぁ!」タッタッタ

 

悟空「じゃな!未来のブルマ!もう老けんなよ!」タッタッタ

 

ブルマ(未来)「やかましい!……まったく。」

 

ブルマ「じゃあマイ、未来の私。少しの間、トランクスを預かるわね。」

 

ブルマ(未来)「宜しくね、昔の私。」

 

マイ(未来)「お気をつけて!」

 

ブルマ「うん!」タッタッタ

 

 

スタッ ブルマ「よしっ!じゃあ皆出発するわよ!!しっかり座っててね!」

 

トランクス「ママー!未来の俺の席は?」

 

トランクス(未来)「椅子が6人分しかないんですが……。」

 

悟飯「大丈夫なんですか?」

 

ブルマ「心配ないわ。ベジータが座ってる所の横に、サイドギアがあるでしょ?それを引っ張ってみて。」

 

悟空「ん?これか?」ガキョン

 

サタン「おぉ!椅子が出てきたぞ!」

 

ブルマ「それで座れるでしょ?離陸するからしっかり掴まってて!!」

 

トランクス(未来)「はい。」スッ

 

ベジータ「……」チラッ

 

チラッ トランクス「……なんか、父さんとこうして並んで座るのは初めてですね……。」

 

ベジータ「フッ……そうだな。」

 

悟空「へへへ。」ニヤニヤ

 

ベジータ「っ!チィ……!」プイ

 

悟飯「皆座りましたよ!ブルマさん!」

 

サタン「お願いしまーすぅ!!」

 

ブルマ「じゃあ行くわよぉー!」ピッピッ

 

トランクス(未来)(母さん……マイ……行ってくる!!)

 

 

ギ ュ ィ ィ ィ ン  ピ シ ュ ン ッ

 

 

マイ(未来)「行っちゃいましたね。」

 

ブルマ(未来)「大丈夫かしら……少し心配だわ。」

 

マイ(未来)「過去のブルマさんやベジータさんもいますし、きっと大丈夫ですよ。」

 

ブルマ(未来)「……そうね。孫くんも付いてるから大丈夫よね。」

 

ブルマ(未来)(気を付けて行ってらっしゃい!!)

 

 

    ~第3宇宙 辺境の星~

 

 

バーダック「はぁ……はぁ……クソッタレが、全然効いてねぇな……。」

 

ブロリー「もう終わりか……?」

 

バーダック「ヘッ……仕方ねぇ。通常状態なら行けると思ったんだがよ……。はぁっ!!」ドヒュゥゥゥン 超サイヤ人化

 

ブロリー「ん……?」

 

シュインシュインシュインシュイン バーダック「今度の俺は……ちょっとつええぜ?」

 

ブロリー「カカロット…!そう来なくちゃ面白くない……!」

 

シュインシュインシュインシュイン バーダック「こっからが本番って奴だ。かかって来やがれ……!」クイクイ

 

【挿絵表示】

 

チラッ バーダック(やけに周りが静かだな……ギネの奴、もう一匹の奴は始末したんだろうな……?)

 

 

ギネ「あはははは!そうだったんだー!こっちのバーダックにもそんな事があったなんて……ちょっと驚いたな。アンタと喋ってたら、さっきまでビクビクしてたのが嘘みたいだよ。」

 

パラガス「そうだろう?俺を怖いだなどと……その気になっていたお前の姿はお笑いだったZE☆」

 

ギネ「別にそんなんじゃないけど……アンタって面白いんだね。あのブロリーっていうのはアンタの息子なのかい?」

 

パラガス「腐腐☆oh.yes~。」

 

ギネ「なに……そのイエースって言うの……。」

 

パラガス「あぁ……そうか……。(落込)」

 

 

ナレーター「第7宇宙の未来では、未来のトランクスを連れ、過去へと戻る悟空達。現代ではハチャメチャな事ばかり起きているが、破壊神の付き人ウイスが悟空達の帰りを待っているのであった。」

 

ナレーター「一方第3宇宙ではブロリーとバーダックの死闘が続く中、隣ではギネとパラガスは何やら盛り上がっている。ギネよ、そんな調子で大丈夫なのかー?」

 

 

パラガス「大人のお姉さん☆私と、夕食でも如何かな?」

 

ギネ「……え?」




これで12話は終わりになります!
えぇ……はい……パラガスは完全にネタキャラです。
ちなみにこの小説では、アラレ並みにギャグキャラになってるのでかなり強いです(ギャグ補正で)。
なぜギャグキャラになっているのかは、ネットで調べてみてね!!(汗)
初めて戦闘シーンの詳細書いたけど大丈夫かな……。
それではご覧頂き、ありがとうございました!

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