ドラゴンボール超 全宇宙一武道会編(IF物語)   作:サクトン

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♪チャンチャチャーン チャーチャーチャチャーチャーチャチャーチャチャーン♪

ナレーター「全宇宙一武道会初戦、ボタモ対ガレゴムの壮絶な闘いはボタモの勝利となったが、ガレゴムは結果に納得が行かずワンドに再戦を要求してワンドの怒りを買い、無惨にも破壊されてしまった。」


スゥゥゥゥ ガレゴム「な、なんだこりゃぁぁ!?俺様の体が……体がぁぁぁぁぁ!!!」

悟空「あぁっ……!!」

ワンド「……。」

スゥゥゥゥ ガレゴム「ぐぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ……!」


ナレーター「その様子を見ていた悟空はワンドに問いただすが、ワンドは聞く耳を持たずに悟空を破壊しようとする……だがそこに第3宇宙のギネが現れ、何とか事なきを得る。」


ガッ ワンド「!!」

悟空・サフィア「!」

ギネ「それ以上はダメですワンド様……最悪の場合、私達の宇宙が全王様に消されちゃいますよ。それにそんな事になったら、ガレゴムは何の為に貴方に消されたか……解らなくなってしまいますから。」


ナレーター「そして全宇宙一武道会2回戦が始まり、ボタモ対ギネの闘いが始まるが、ギネはボタモの能力の弱点を見事に見破り、勝利宣言をするのだった!」


ボタモ「この俺様の技を見切っただと……?たまたま攻撃が入っただけでいい気になりやがって……!」スッ

ギネ「それはどうだろうな……?私が見るにアンタの顔、結構焦ってるみたいだけど?」

ピキッ ボタモ「このアマ……調子に乗るなよ……!」

ギネ「アンタの技の種が解ったからには……この勝負、いただきだっ!!」グッ


♪チャチャチャン チャチャチャン♪



36話 ボタモの本気!?ギネ、怒りの鉄拳制裁!!

~第7宇宙 地球 カプセルコーポレーション~

 

 

ブルマ達は悟空達を見送った後、皆はブルマの家でくつろいでいたのだが、ほとんどの者は用事で帰ってしまい、カプセルコーポレーション内にはチチとブルマ、そしてピラフ達が残っていた。

 

 

チチ「えぇぇぇ!!?ブルマさん妊娠してるって……ホントだかぁ!?」

 

ブルマ「え……ええ。……チチさん、何もそこまで驚くことないでしょ?」

 

チチ「あ、あはは……すまねぇだな。」

 

ブリーフ「いやーワシも驚いたよ、ブルマが妊娠してるって知ったのは今さっきだったからね。」

 

ブルマ母「トランクスちゃん以外にまた孫が見られるなんてぇ、私とっても嬉しいわぁ。」

 

チチ「めでてぇ話だけんど、それよりブルマさん良く妊娠できただべなぁ……ブルマさんもそろそろ良い歳だべ?」

 

ブルマ「うっ……ま、まぁそれだけ私も現役って事よ。まあそれは横に置いといて……孫くん達武道会見に行ったけど、ちゃんと大人しくしてるのかしら……。」

 

チチ「まあ大丈夫だべ、悟空さもああ見えてその辺りはちゃんとキッチリしてるだ。」

 

ブルマ「……それもそうね、トランクスも付いてるし。私は私でやるべき事でもやろうかしら。」

 

チチ「なんだべ?そのやるべき事ってのは。」

 

ブルマ「フフーン……これよこれ、そろそろこいつを少し解析しようと思ってね。」スッ

 

 

ブルマが手に持ってチチに見せたのは、小型の緑色スイッチのような物だった。

 

 

チチ「それは……確かウイスさんの通信機じゃなかっただか?」

 

ブルマ「うん。ほら、私達全宇宙一武道会見に行かなかったじゃない?ああは言ったけどやっぱり気になるから、何とかその武道会の情報とかがインターネットで流れてないかなーって。」

 

チチ「それとその通信機に、一体何の関係があるだ?」

 

ブルマ「この通信機を私が開発した機械で読み取って、パソコンにその情報を入力するの。それでインターネットにアクセスして全宇宙一武道会の事を調べるわ。全宇宙の大掛かりなイベントなんだもの、載って無いことは無い筈よ。……それよりこの通信機は神様の持ち物だから、私の機械で読み取れるかは1つの賭けだけどね。」

 

チチ「ということは、ここでもその武道会を見れるかも知れねーって事だか?」

 

ブルマ「そういう事。パパ、少し手伝ってくれる?」

 

ブリーフ「おぉ、いいよ。」

 

ブルマ母「ブルマちゃん忙しそうねぇ、じゃあ私はお飲み物でも持ってくるわぁ。」スタスタ

 

ブルマ「うん、ありがとママ。」

 

チチ「はぁー、世の中進んでるもんだなぁー。」

 

 

ヒソヒソ ピラフ「グフフフ……これはチャンスだぞ!シュウ、マイ!我々であの技術を盗み、全宇宙征服計画に役立てるのだっ……!」

 

ヒソヒソ シュウ「……でもそれ、その宇宙計画とやらに使う所あるんですか……?」

 

ヒソヒソ マイ「絶対役に立たないと思うんですけど……。」

 

ヒソヒソ ピラフ「やかましい!何でも奪える技術は奪う!それが我輩達ピラフ一味座右の銘だろうが……!早速取りかかるぞ……!」

 

シュウ「はぁ……何かまた変なことに巻き込まれたなぁ……。」

 

マイ「……まぁ私は、その技術がトランクスの役に立つのなら構わないわ……///」

 

シュウ「そ、そうなんだ……。」

 

 

  ~第??宇宙 全宇宙一武道会 会場~

 

 

ボタモ「ふぅ……。」コキッ ポキッ

 

ギネ「……。」

 

 

 

ボタモは体制を整えつつ、手で押さえながら首を鳴らした。ギネはボタモの様子を見ながら敢えて攻撃せず、そのまま戦闘体勢を取り続けている。

 

 

 

ワンド「何やってんのよギネの奴!今がチャンスじゃないのよ!!」

 

サフィア「ワンド様。今はギネさんが闘っているのですから、余り口出ししない方が宜しいかと。それにお忘れかと思いますが、この武道会は神チューブで生中継されているので。」

 

ワンド「むぅ……解ったわよ、ギネの奴負けたら承知しないからね……。」

 

バーダック「アイツ、どうやらサイヤ人の血が騒ぎ出したようだな……。」

 

ブロリー「なんなんだぁいそれはぁ……。」

 

パラガス「カカロットより頭悪いブロリーに、用はありませんよ☆」

 

ブロリー「ゑっ!?……落ち込んだブロリーです……。」

 

 

ボタモ「良いのか?今のは攻撃するチャンスだったぜ?」

 

ギネ「フッ……アンタにも少し余裕を持たせようと思ってね。私ばかり攻めたら、せっかくの大会が盛り上がらないだろ?」

 

ボタモ「そうかよ。なら俺様もそろそろ……手加減無しで行かせてもらうとするか。」スッ

 

ギネ「へぇ……アンタやっぱり手抜いてたんだな。それじゃあアンタの本気って奴……見せてもらおうかっ!」ダンッ

 

 

 

ギネはそう言ってリングの地面を蹴り、右往左往しながら高速でボタモへと向かっていく。一方ボタモは仁王立ちのまま一歩も動かず、自身に向かうギネを迎え撃つ。

 

 

 

アキュリ『ギネ選手!敢えてボタモ選手に小休止を挟ませ、一気に仕掛けて行くようです!!!』

 

ギネ「はあっ!!!」バッ

 

 

 

ボタモに向かって行きながらギネは両手を拡げ、黄色のエネルギー弾を掌に集め頭の上で合体させると、それを一気にボタモへと放出した。眩い光と共に発射された気功波を受け止めるかに見えたボタモだったが、自身に当たる瞬間に何故か上空へと勢い良くジャンプしてかわした。エネルギー波は地面のリングにぶつかって爆発を起こし、衝撃波と爆煙が会場を包む。

 

 

 

アキュリ『ボタモ選手!!何故かギネ選手から放たれた攻撃を受け止めずに、一瞬で上空へと跳んで回避ぃっ!それを見逃さなかったギネ選手も、ボタモ選手を空中へと追いかけていきマース!!!』

 

バッ ボタモ「来やがれっ……!」

 

キーン ギネ(なるほど……上等だっ!)

 

 

 

悟空「なあ、何でボタモの奴さっきの攻撃受け止めなかったんだあ?あれぐれえどうって事ねえだろ。」

 

悟飯「確かにそうですね……さっきまでは嫌ってぐらい自分から受けていたのに。」

 

ウイス「ギネさんがボタモさんの技を見破ったからでしょう。なのでボタモさんは能力に頼らずに、出来る限り自分自身の力で挑むことにしたんだと思います。」

 

トランクス(未来)「ですが……わざわざそんな事をしなくても、攻撃を無効化していれば勝てるのでは……?」

 

ピッコロ「前の大会では恐らくそうしていただろうが……奴もこの武道会までの修行をして、少し変わったのかもしれんな。」

 

悟飯「ど、どういう事です……?」

 

ベジータ「奴にも奴なりに試したいんだろう、自分がどこまで強くなったのかをな。」

 

トランクス(未来)「な……なるほど。」

 

ビルス「まぁそんな事はどうだって良いんだよ。試合が面白ければ、僕はそれで良いからね。」

 

ネコマジンZ「そーそー。あ、デザート追加しよ。」ピッ

 

 

ギネ「だぁぁぁぁっ!!!」ブンッ

 

ガッ ボタモ「この程度っ!!」バッ

 

 

 

ボタモは高速で追いかけてきたギネの右ストレートを左腕で受け止め、すぐさま切り返して右腕からパンチを繰り出す。しかしギネもすぐに左足を自分の方へと曲げてボタモのパンチを防ぎ、そのまま2人は空中の打ち合いへともつれ込んだ。会場には2人の打撃音が響き渡り、観戦客達も唖然とそれを見つめている。

 

 

 

ギネ「はぁぁぁぁ!!」ガガガガ

 

ボタモ「うぉぉらぁぁ!!!」ガガガガ

 

アキュリ『両選手全く引きません!!物凄いパンチとキックの殴打の連続っ!!!凄まじいぶつかり合いだぁっ!!』

 

 

シャンパ「お、おい……ボタモの奴あんなに積極的に闘った事あったか?おまけに空も飛んでるしよ……。」

 

ヴァドス「あの状態を見るに……どうやらボタモさんは本気で闘っているみたいですね。」

 

シャンパ「それは良いけどよぉ……おいボタモッ!技を見切られたからってそんなのに付き合う必要はねぇ!!一気にお前の能力で片付けちまえっ!」

 

ヴァドス「はぁ……シャンパ様は何も解っておりませんね……。」

 

キャベ「あのボタモさんが……あんなに強くなっていたなんて……!」

 

マゲッタ「シュポー。」

 

フロスト「しかしあのボタモさんでも、向こうのサイヤ人の方と全くの互角のようですね……。」

 

フロスト(あのサイヤ人の方はまだ力を隠しているようですし……どうやらこの勝負、ボタモさんの負けですね。)

 

ヒット「……。」

 

 

ガヤガヤ 観戦客「す、すげー……!」

 

ガヤガヤ 観戦客「何て戦いじゃ……見てるだけで、何だか胸が高鳴ってくるわい!」

 

ガヤガヤ 観戦客「いけー!どっちも頑張れー!!」

 

ガヤガヤ 観戦客「負けるな第6宇宙ー!やり返せ第3宇宙ー!!!」

 

 

第3界王神「おぉぉー!!ワイの宇宙の奴結構やるやんけっ!!これはもらったわ!!」

 

第6界王神「いやいや、ボタモもまだまだやれますぞぉ!」

 

第6付き人「頑張れー!!!」

 

 

ギネ「だぁっ!!」ブンッ

 

バキッ ボタモ「ぐぉっ!!」

 

 

 

全くの互角と思われた両者の打ち合いだが、ギネの左足がボタモの腹に直撃しボタモは大きく吹き飛ばされた。しかしボタモは空中ですぐさま受け身を取り、体を曲げて大きくお腹を突き出しながらギネへと突撃していく。

思ったよりもボタモの突進スピードが早く、ギネは瞬時に体を捻らせて突進を回避するが、ボタモは避けられたと同時に体を回転させ、そのまま再びギネの方へ突撃する。

まさかの方向転換に、ギネは背中からボタモのボディアタックをまともに受けてしまって一気に吹き飛ばされるが、空中で身体を踏ん張って素早く受け身をとる。しかしボタモは未だにお腹を突き出しながらギネの周りを縦横無尽に飛び回り、体勢を立て直すギネを錯乱させていく。

 

 

 

ギネ「……なんだ……?」キョロキョロ

 

アキュリ『おぉーっとボタモ選手!!ギネ選手の周りを物凄いスピードで飛び回り、ギネ選手を錯乱させるーっ!!!何かの作戦でショーカ!!?キャア!?』ビュン

 

 

ピッコロ「あの技は悟空にやった技か……!」

 

悟空「でもめえに見たときよりスピードが桁違えに早くなってっんなあ……オラと闘ったときはあんなに早くなかったぞ。」

 

悟飯「この武道会に向けての、修行の成果って奴でしょうか……。」

 

ネコマジンZ「あんなに早く飛ばれたら、さすがの俺でも解らないぞ。むしろ何かムズムズしてくるな……!」ゾワゾワ

 

トランクス(未来)「あのスピードを捉えるには……何かで動きを止めるしか……!」

 

ベジータ「あの程度のスピードなぞどうってことはない……むしろそこから繰り出される攻撃の方が問題だ。」

 

トランクス(未来)「攻撃……ですか?」

 

ビルス「……何か仕掛けてくるな。」

 

ウイス「そのようですね……。」

 

ネコマジンZ「それより、何かアトラクションみたいだな。」

 

 

シュンシュン ボタモ(食らえっ!!)バッ

 

 

 

ボタモはギネの周りを飛び回りながら、口から赤いエネルギー弾を何故か下のリングに向かって撃った。リングで爆発すると思われたエネルギー弾だったがリングに触れた瞬間、エネルギー弾がリングから跳ねるように飛び出し、そのまま空中にいるギネへと直進していった。それに気づいたギネはすかさず下から急接近してきたエネルギー弾を体と顎を逸らしてかわし、エネルギー弾は武道会会場の上空へと飛び去っていった。

 

 

ギネ「ふぅ……まさか下から飛ばしてくるなんてな…。」

 

シュンシュン ボタモ(へっ、かわしたか……!)

 

シュンシュン ボタモ「だがまだまだ行くぜぇっ!」ババババ

 

 

 

更にボタモは飛び回りながら口から連続エネルギー弾をリングへ発射し続け、そのエネルギー弾は次々にリングからギネへと襲いかかった。ギネは下からやって来る無数の気弾に避けるのが精一杯で、中々ボタモに攻撃を仕掛けることが出来ない。

 

 

 

ササッ ギネ(くそっ……!これじゃあ身動きが……!)サッ

 

ヒュン アキュリ『ボタモ選手!!飛び回りながら下方からの連続気弾攻撃っ!!!これではさすがのギnキャァァ!!ギ、ギネ選手も為す術がnイヤァァァ!!わ、私の方にも飛ばさないでくだサーイ!!!』ヒュン

 

 

マキア「飛び回る上に飛び道具を使われたら、第3宇宙の人どうしようもないんじゃ……。」

 

ジャコ「んーむ……攻撃しようにも相手はメチャクチャに動き回っていて、さらに下から気弾が襲いかかってきてはな……。さすがの私でも奴の動きは見えても気弾を何とかしない限りは……。」

 

 

バーダック「跳弾か……うっとうしい事しやがる、あの熊野郎。」

 

パラガス「だが、ギ↑ネ↓は見事にかわしているようだなぁ。」

 

ブロリー「さすがママリーです……。」

 

 

 

シャンパ「いいぞいいぞボタモー!!!一気に形勢逆転だぁー!!」

 

ヴァドス「成る程……ボタモさんも考えましたね。」

 

 

ワンド「ぐぅぅぅ……悪あがきしてくれるわねぇ!!あの糞熊ぁぁぁ!!!」ギリギリ

 

サフィア「ボタモさんもやりますね……あのギネさんをここまで追い詰めるとは。」

 

ワンド「グルルルル……!!!」ギリギリ

 

サフィア「……ワンド様は聞いていませんね……。」

 

 

ピッコロ「あれがボタモの奥の手と言う奴か……。」

 

悟飯「確かにあのスピードで動かれて気弾で動きを止められたら……さすがに厳しいですね。」

 

悟空「気になったんだけどよ、ボタモの奴なんで相手に直接撃たねえんだ?そっちの方が楽だろお。」

 

ウイス「ボタモさんは、わざとあのエネルギー弾をリングに撃っているんですよ。ギネさんに自分の居場所を掴まれないように。」

 

悟空「なっほどなあ……だからあんなめんどくせえ事してたんか。」

 

トランクス(未来)「あのサイヤ人の方も、さすがにこれではどうしようも無いですね……。」

 

ベジータ「いや、そうとも限らん。」

 

トランクス(未来)「え……?」

 

ビルス「……。」

 

ネコマジンZ「お?」

 

 

アキュリ『ぎ、ギネ選手!!何故かその場で止まって目を瞑り、構えも解いてじっとしています!!これはどういう事なんでショーカぁ!!?』

 

ビシッ ギネ「……。」ビシッ

 

 

 

先程までボタモのエネルギー弾を必死に避けていたギネとうってかわって腕を下ろして目を瞑り、彼女はまるで瞑想をしているかのようにじっと空中で静止していた。下方からボタモのエネルギー弾がギネの腕や足をかすりながらも、敢えて彼女は動こうとしない。

 

 

ザワザワ 観戦客「ど、どうしたんだ?あの子……。」

 

ザワザワ 観戦客「あ、諦めちゃったのかしら……。」

 

ザワザワ 観戦客「えぇ!?そりゃねーぞ!?」

 

ザワザワ 観戦客「どうしたぁ!何で動かないんだよっ!!」

 

 

エレンド「んー?ホワイ?何故動かないんだい?」

 

ペリド「……見てたら解ります。」

 

 

シュンシュン ボタモ(へっ!この状況じゃさすがに観念するしかねえか。なら最後は俺様のとっておきでとどめを刺してやるぜ……!!)

 

シュン ボタモ(こいつで終わりだっ……!!!)ガパッ

 

 

 

ボタモが空中でじっとしているギネに狙いを定める為に動きを止めながら両手をくの字に曲げ、先程とは比べ物にならない程のエネルギー量を持った赤い気弾を口に溜め込み、一気にギネへと撃ち放った!!

 

 

 

アキュリ『ボタモ選手っ!!ギネ選手に向かって見るからに強力なエネルギー波を口から放出しましたぁ!!!絶体絶命のギネ選手!これは万事休すかぁー!!?』

 

 

悟空「やべぇぞ……あんなの食らったらひとたまりもねえ。」

 

 

バーダック「……。」

 

 

ギネ(空気の摩擦……風の向き……それを計算すると奴は……。)

 

ギネ「そこだぁっ!!」バッ

 

ビクッ ボタモ(な、なにぃっ!!?)

 

 

 

ギネはボタモが放ったエネルギー波をギリギリでかわしながら撃たれた所からボタモの場所を特定し、ギネ自慢のスピードを活かして瞬時にボタモの目の前に現れた。技の反動で動きが止まっていたボタモに対し、ギネは渾身の右膝蹴りをボタモの顔面に直撃させる。

ボタモはまともに顔面へ攻撃を受けて一瞬意識が飛び、ギネが追い討ちで両腕をクロスさせた一撃にガードが間に合わずボタモの腹に叩き込まれた。

ボタモは真っ逆さまに真下のリングへと叩きつけられてしまい、リングには会場が揺れる程の衝撃波が発生する。ボタモは仰向けにリングへと横たわっていたが、ギネはまだ意識があるボタモに高速で近づき、右腕に力を込めて一気にボタモへと右ストレートを叩き込む……!

 

 

 

ギネ「これで最後だぁぁぁ!!!」ブンッ

 

 

     バ シ ィ ィ ィ ィ ィ ィ ン

 

 

ギネ「くっ……!?」

 

ボタモ「へっ……俺様にこいつがあるのを忘れたかっ……?」

 

アキュリ『ギネ選手がボタモ選手に最後の一撃を入れにいきましたが敢えなく失敗!ここでボタモ選手の無効化能力が炸裂ぅっ!!!ギネ選手必死に攻撃を入れようとしますが、ボタモ選手の能力の前に為す術がナーイ!!!』

 

ググググ ギネ「このっ……さっきまで使わなかった癖に……!!」

 

ボタモ「悪いな……俺様も少し自分の力を試したくなっただけだよ。だが、それももう終わりって事だ。」

 

 

 

仰向けに倒れているボタモに、ギネは最後の一撃をボタモの能力で邪魔されてしまった。しかしギネは諦めることなくそのままボタモへパンチを入れようとする。力を入れすぎている為かギネの右手はプルプルと震え始め、それを見ていたボタモはニヘラと笑う。だが観戦席からは、何故かギネを応援する声援が飛び交い出した。

 

 

 

ワーワー 観戦客「いけー!!!やっちまえー!!」

 

ワーワー 観戦客「殺したらダメだぞー!!!」

 

ワーワー 観戦客「頑張ってー!!!」

 

ワーワー 観戦客「くそっ!あの熊いい加減にしろよ!」

 

 

シャンパ「ボタモー!!そのままぶっ飛ばしちまえっ!!」

 

ヴァドス「あらあら……どうやら皆さんこの闘いに熱中しているようですね……まだ2回戦だというのに。」

 

キャベ「ボタモさーん!踏ん張ってくださいっ!!」

 

フロスト(ですがこの試合にボタモさんが勝っても、あのボロボロの状態では……次の試合で一瞬で片が付きそうですね。)

 

マゲッタ「シュポポー!!」

 

ヒット「……フン。」

 

 

ワンド「ギネ!!奴はもう虫の息よっ!!そんな能力とっぱらってぶっ潰しちゃいなさい!!!」

 

サフィア「しかしあんな事をせずとも、ボタモさんは今ダウンしてるのですからカウントを取れば勝ちだと思いますが……。」

 

ワンド「嫌よそんな勝ち方!それじゃあ私の気が済まないのっ!!!」

 

サフィア「はぁ……そうですか。」

 

ブロリー「カカロットのマ↑マ↑ガンバレェェ!」

 

パラガス「いいぞぉ……その調子だぁ……DONDON☆やってしまえ!!」

 

バーダック「……ギネの奴、まさかあれを使うつもりか……?」

 

 

アキュリ『い、一応ボタモ選手はリング上でダウンしておりますので、ルール上によりカウントを取りたいと思いマス!!!レフェリーさん、お願いしマース!!!』

 

 

 

アキュリがマイクで告げると、リング下の場外からさっそうとレフェリーが現れる。レフェリーはリングまで一気にジャンプすると、ギネとボタモより少し離れた場所からカウントを取り出した。

 

 

 

レフェリー「ワン!トゥー!!スリー!!!」バッ

 

 

 

エレンド「んー……カウントが始まったねぇ、あのベアー放っておいてもエンドしそうだけど。」

 

ペリド「……女の人にはその気がないようです。」

 

エレンド「oh!……そうみたいだね。」

 

 

ググググ ギネ「この……!」

 

ボタモ「おいおい……いい加減諦めろよ。今のテメエがいくら頑張ってもよ、俺様の能力を破ることは出来ねえって。カウントが始まったから、俺はそろそろ起き上がらせてもらうぜ……。」スッ

 

ギネ「……そうか。今の私がダメなら……私は※最高の自分※でさっさとケリをつける事にするよ。」スッ

 

ボタモ「あ?何言ってんだてめえ?」

 

 

 

ギネはそう言うと、先程からボタモに振り下ろしていた右腕を引き、起き上がろうとしていたボタモに再び右腕を振り下ろす。その右腕には赤い気のような物が纏わり付いており、一気にボタモの無効化能力を打ち貫いたっ!!そして……

 

 

 

  ボ ゴ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ン

 

【挿絵表示】

 

 

ボタモ「ぐがぁ…………!?」

 

ギネ「……。」

 

ゴゴゴゴ アキュリ『キャァァ!!?』

 

ゴゴゴゴ レフェリー「あわわわぁっ!!!?」

 

 

悟空・ベジータ・悟飯・トランクス・ピッコロ「「!!!?」」

 

ウイス「おやおや……。」

 

ビルス「ほう……。」

 

 

シャンパ「なっ、なんだぁっ!!?」

 

ヴァドス「……これは……。」

 

 

ジャコ「な、何が起きたのだっ……!?」

 

マキア「ふええっ!?」

 

 

 

突然ギネとボタモがいたリングにとてつもない衝撃音と爆風が巻き起こり、リングの破片がアキュリやレフェリー、観戦席の方にも飛び散った。そしてリングは爆煙に包まれ、観戦客達は何が起こったのか解らず顔を覗かせる。

 

 

ザワザワ 観戦客「なんだよおい今の!!」

 

ザワザワ 観戦客「全然煙で見えねぇぞ!?」

 

ザワザワ 観戦客「物凄い音だったわね……。」

 

ザワザワ 観戦客「ど、どうなったんだ……?」

 

 

悟飯「な、何が起こったんでしょうか……。」

 

トランクス(未来)「恐らく、あのギネというサイヤ人が攻撃したのだと思いますが……。」

 

ピッコロ「そうだろうな……。それにあの衝撃からして、ボタモの奴はもう闘えんだろう……。」

 

ベジータ「……カカロット。」

 

悟空「あぁ……やっぱベジータも気づいたんか……。」

 

ベジータ「当たり前だ、気づかん方がおかしいだろう。」

 

ウイス「ビルス様、さっきの気は……。」

 

ビルス「一瞬だったが間違いない……※神の気※だ。」

 

ネコマジンZ「zzz……。」

 

 

アキュリ『い、一体何が起こったのでしょうか……!レフェリーさーん!!無事ですかー!?』

 

レフェリー「な、なんとか無事ですー……!」

 

 

 

レフェリーは先程の衝撃で吹き飛ばされ、リングの端に両腕でギリギリで掴まっている状態であった。何とかリングによじ登ったレフェリーは、徐々に煙が晴れてきた所へ小走りで赴き、辺りの状況を見回した。

 

 

 

キョロo(・ω・= ・ω・)oキョロ レフェリー「……」

 

アキュリ『レフェリーさーん!現場はどうなってマスかー!?』

 

レフェリー「!……こ、これはっ!!」

 

ボタモ「……。」

 

ヒョコ ギネ「けほけほっ!……ちょっとやり過ぎたかな。」

 

アキュリ『ギネ選手!!どうやら無事のようですっ!!一方ボタモ選手は、リングに横たわったまま動く気配がありまセーン!!レフェリーさん!至急確認をお願いしマース!!』

 

 

 

煙が完全に晴れたリングの上に立っていたのは、第3宇宙のギネであった。側にはボロボロになったボタモがリングに横たわっておりピクリとも動かない。レフェリーはボタモの容態を確かめるためすぐさま駆け寄り、ボタモのお腹に耳を当てる。

 

 

 

シャンパ「アァァァァ!!!ぼ、ボタモがぁぁぁ!!」

 

ヴァドス「ボタモさん少しも動きませんが……大丈夫でしょうか……。」

 

 

ワンド「ベロベロバー!!!ザマァ見なさいっての!このデブ破壊神ー!!」

 

サフィア「……ワンド様、お願いですからあまり挑発しないでください。」

 

 

スッ レフェリー「……見た目は大分ヤバイが心臓は動いている……気絶してるみたいだな。」

 

アキュリ『レフェリーさん!ボタモさんの容態はー!?』

 

レフェリー「大丈夫です!!!生きていますっ!ですがとても闘える状態ではありませんっ!!!」

 

アキュリ『ホッ、良かった。危うく2人目の犠牲者を出すところでした……。という事は……ボタモ選手は生きててギネ選手が立っているから……。』

 

レフェリー「ボタモ選手KO負けー!!!全宇宙一武道会第2回戦勝者はー!!!」

 

レフェリー「第3宇宙のギネ選手でーす!!!!」

 

ギネ「よっし……!」

 

【挿絵表示】

 

 

ナレーター「全宇宙一武道会第2回戦は激闘の末、ギネが勝利した。悟空とベジータ、そしてビルス達はギネから神の力を感じたと言っていたが果たして……?そして地球ではブルマが、何やら全宇宙一武道会の事を調べようとしているぞ……?」




これで36話は終わりになります。

ダッシュで書いてしまったためかなり皆の台詞がカットされています……時間がなかった(汗)しかも唐突に終わり……。
これ以上投稿を遅くするわけにはいかなかったので……申し訳ありません。
次回はギネ対あの人が戦います!恐らく注目の一戦です!!是非ご期待ください!!!

あと皆さんにお聞きしたいのですが、他の宇宙対決とかも書いた方が良いですかね?それか第10宇宙対決まで一気にかっ飛ばすか……どっちが良いでしょう?

ここまで見ていただき、ありがとうございました!!

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