ドラゴンボール超 全宇宙一武道会編(IF物語)   作:サクトン

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♪チャンチャチャーン チャーチャーチャチャーチャーチャチャーチャチャーン♪

ナレーター「全宇宙一武道会第4試合フロスト対ブロリーの闘いは激しさを増し、劣勢だったブロリーが超サイヤ人となりフロストを追い詰めるが、フロストもまた全力を出し完全な一進一退の攻防となった。」


フリーザ「な、なんだとっ……!」

ブロリー「ぬぉぉあぁっ!!」ブンッ

バキィッ フリーザ「ぐぁっ!」

ガクンッ ブロリー「ぬぅっ……!?」

フリーザ「フッ、バカめっ!!」

ブンッ ブロリー「ごはぁ……ごはぁ……。」

フリーザ「はぁ……はぁ……。」

アキュリ『な、何と言う闘いだぁぁ!正に一進一退、両者完全に互角っ!!」


ナレーター「一方観戦席では悟空がトイレを我慢していてウイスに頼み込み、観戦席で売り子をしていた者に案内されることになったが……ネコマジンはすでに漏らしてしまい、観戦席全体にその悪臭が漂い始め、武道会が一時中断すると言う大惨事にまでなってしまった。」


悟飯「ウ、ウイスさん!何か拭く物と消臭効果のある物をすぐに出してくださいっ!他の観戦席に広がる前にっ!」

ベジータ「早くしろっ!間に合わなくなっても知らんぞー!!」

ウイス「うっ……わ、わかりましたっ……!」スッ

ビルス「く、くさすぎるっ!第10宇宙にいたザマスの殺意とは比べ物にならないくらい臭いぞっ……!!」


ナレーター「そして10分後になんとか試合が再開されるが、このままでは埒が明かないと判断した破壊神のワンドとシャンパは、今闘っているブロリーとフロストへ更なる変身をして叩き潰すよう命令を下すのであった。」


ワンド「ブロリー!!もう※あれ※使って良いわよ!」

ブロリー「ん……良いのかぁ?」

シャンパ「あぁ……おいフロストォ!お前も真の力を見せてやれぇ!!今ここで俺様に破壊されたくなかったらなぁ!」

フロスト「……解りました。」スッ


ナレーター「そして、トイレへ向かった悟空達は今……。」

♪チャチャチャン チャチャチャン♪


44話 両者限界を越えろ!?ボタモに迫る黒い影!!

 ~第??宇宙 全宇宙一武道会 公衆トイレ~

 

 

悟空「はぁ~……助かったぁ、会場にへえってからずっと我慢してたから漏らしちまうとこだったぞぉ。」

 

 

悟空がトイレで用を足す中、後ろにある洗面所ではネコマジンは素っ裸のまま濡れたズボンと下着を一生懸命洗っていた。

 

 

ジャバジャバ ネコマジンZ「俺みたいにそこですれば良かったのに、そっちの方が解放感あるぞ。」

 

悟空「まぁオラもちっせえ頃はネコマジンみてえにやってたけどよ、今はさすがに悟飯とかチチに怒られちまうよ……。」

 

ジャバジャバ ネコマジンZ「そういうもんか?……よし、汚れはとれたから後は乾かすだけだぞ。」スッ

 

 

そう言ってネコマジンは汚れが取れた下着とズボンをトイレの床に置き、何やら両手を合わせて気功波を撃つ体勢を取った。その様子を後ろから首を横に動かして見ていた悟空が問いかける。

 

 

悟空「ネコマジン……おめぇ何してんだ?床がびちゃびちゃになってんじゃねえか。」

 

ネコマジンZ「ん、まあ見てろ。」スッ

 

ネコマジンZ「ねこはめ……波っ!」ポンッ

 

 

ネコマジンは濡れた下着に向かって小さなねこはめ波を撃ち出した。両手の掌から小さな気弾がやや上向きに放たれて下着をかすめると、その熱が丁度良い具合にネコマジンの下着を一瞬で乾かした。

 

 

スッ ネコマジンZ「よし、こんなもんだな。」

 

悟空「すげえなネコマジン、オラやベジータみてえに気のコントロールも出来んのかぁ!」

 

ネコマジンZ「おう、でも気弾のコントロールは無理だぞ。」チラッ

 

悟空「ん…?」チラッ

 

 

ネコマジンがそう言って悟空も目をやると、あろうことかネコマジンが放ったねこはめ波の気弾は悟空達のいるトイレの出入り口へと飛んでいってしまった。そして丁度そこに通りかかった1人の人物が、超反応でねこはめ波を間一髪の所でかわす。

 

 

バッ ???「あぶねぇ……オラァッ!誰だっ!トイレで気弾をぶちかましてる奴はっ!」

 

ネコマジンZ「あ、すまん。」

 

???「スマンで済むかっ!危うくこっちは直撃する所だったんだぞっ!」

 

悟空「ん……あり?おめぇボタモじゃねえか。」

 

 

トイレの出入り口でネコマジンに怒鳴っていた者は、まんまるい頭や黄色い身体に白い包帯をグルグルと巻いて良く解らなかったが、悟空の言った通り先程この武道会の第1試合で闘っていたボタモであった。

 

 

ボタモ「あん?お前は確か……第7宇宙のサイヤ人か、何でお前がこんなとこにいんだよ?」

 

悟空「ビルス様達と一緒に武道会見に来たんだよ、それよりもうその怪我は良いんかあ?」

 

ボタモ「良いわけねぇだろ……この白い包帯が見えねえのか?俺もトイレしようと痛みを我慢して来たんだ、それでさっきのコイツの気弾が飛んできたって訳だ。」

 

ネコマジンZ「スンマ千円くれ。」

 

ボタモ「……コイツなんかうぜぇ。」

 

悟空「なっほどなぁ!オラもおめえの試合見てたから知ってっけど、おめえ第3宇宙のオラと同じサイヤ人に思いっきりぶん殴られてたもんなぁ!」

 

ボタモ「うるせぇな……一々気に障る事言うんじゃねぇよ。」

 

ネコマジンZ「悟空、こいつと知り合いか?」

 

悟空「あぁ!めぇに第6宇宙との格闘しええの時にオラと闘ったボタモっちゅう奴さ!あり……オラちょっとめえに言ってなかったか?」

 

ネコマジンZ「そんな昔の事は忘れたぞ。」

 

悟空「そんな昔じゃねえと思うけどな……まぁいっか。なぁボタモ、おめえもオラ達と一緒で破壊神様んとこで修行したんだろ?めえに闘った時とは動きが全然違ってたからすぐに解ったぞ!いってえどんな修行したんだあ?」

 

ボタモ「あ?そんなもん言う訳ねえだろ、仮に今の試合で第6宇宙が勝ったら、お前のとこの第7宇宙にネタバラシになっちまうだろうが。」

 

悟空「それもそっか!それにオラもそういう種がわかっちまうのあんまり好きじゃねえしな。」

 

ボタモ「相変わらず余裕だなお前は……それで?お前の第7宇宙の方はどうなんだよ、確か第10宇宙ってとこと試合すんだろ?」

 

悟空「まあなっ!オラの所はおめえ達の所と違ってまだ時間があっから、それまでみっちり修行するつもりさっ!」

 

ボタモ「へっ、まぁ精々頑張れよ。」

 

悟空「サンキュー!おめぇも怪我ちゃんと治しとけよ?もしオラ達の第7宇宙と闘うことになったら、その怪我の傷口が開いて棄権するとか無しだかんな?」

 

ボタモ「わあってるよ……その時は俺達も強くなってるから心配要らねえ。」

 

悟空「へへっ、期待してっぜ?」ニヤッ

 

ボタモ「抜かせ。」ニヤッ

 

悟空「よっしゃ!じゃあそろそろ戻ろうぜネコマジンッ!試合の続きが気になっからよ!」

 

ネコマジンZ「ん、そうだな。」

 

悟空「じゃなボタモ!今度は試合で会おうぜ!」タッタッタ

 

ネコマジンZ「またなプー○ん。」タッタッタ

 

ボタモ「それは言うんじゃねぇっ!!」

 

 

そうして悟空とネコマジンはその場を後にして急いで武道会の観戦席へと帰って行き、ボタモは悟空達の背中を見送る。そしてボタモは悟空と話した影響か、先程の怒りの感情とは違って何故か清々しい気分になっていた。

 

 

ボタモ「孫悟空か……何だかわかんねーけど不思議な奴だな。ってあのネコマジンという奴は初めて見たが、一体何だったんだ?」

 

ボタモ「まぁ別にどうでも良いか……さてトイレトイレっと。」スタスタ

 

 

ボタモはそう言いながらトイレの中へ入り用を足すことにする。しかし用を足すボタモの頭上の天井から光沢に光る銀色の液体が溢れ出し、次第に形をグニャグニャと変えると赤色の目をした不気味な顔へと変形し、その真下にいるボタモに語りかけた。

 

 

???「クックック……お前がボタモか?」

 

ボタモ「ん……?」チラッ

 

ボタモ「どわぁぁっ!?」ガタッ

 

 

ボタモは天井から銀色に浮かび上がった顔を見た瞬間、驚いてトイレの床に尻餅をついてしまう。そしてその顔は尻餅をついて驚くボタモを余所に、ニヤリと笑いながらそのまま言葉を続けた。

 

 

???「出会いの記念に1つ……お前に渡したいものがあってな。」

 

ボタモ「な、なんだと……!?」(汗)

 

 

天井に浮かび上がった銀色の顔はそう言うと平静を保とうとするボタモに対し、自身の銀色の液体で造られた棒のような物を瞬時にボタモの喉奥へ突き刺した。いきなりの出来事や怪我の影響もあり、ボタモは反応が遅れてしまい身体を動かす事が出来なかった。

 

 

ピクピク ボタモ「おごっ!?あががっ……!」

 

???「クックック……俺様からのささやかなプレゼントだ、有り難く受けとるが良い。」ボコッ

 

ボタモ「もがっ!?」ゴクンッ

 

 

銀色の顔はボタモの口へゴルフボールサイズの卵のような物を喉奥へ押し込んだ後、すぐにその棒状の物をボタモの口から引き離した。ボタモは銀色の棒から吐き出された卵のような物をうっかり飲んでしまい、ただならぬ異物感から激しく咳き込んでしまう。

 

 

ボタモ「ゲホッガハッ!!ゴホォッ!て、てめぇ……!一体何をしやがった……!!」

 

???「なぁに、直に解るさ……。」ズズズ

 

 

天井から這い出ていた顔はそれだけを言い残すと、天井のわずかな隙間から異様な音を経てながら入り込んでいき、倒れて咳き込むボタモを残して姿を消してしまった。苦しくて耐えきれなくなったボタモは、すぐにトイレにある洗面台へ手を着けて激しく嘔吐する。吐いて少し落ち着いたのか、ボタモは洗面台にあった鏡で外傷が無いかを確認した。

 

 

ボタモ「はぁ……はぁ……なんだったんだあの野郎はっ……!しかも俺に何か飲ませやがった……!」

 

ズキッ ボタモ「うっ!?」

 

ボタモ「うぐおぁっ……ぐぁぁぁぁ……!!」ドサッ

 

 

ボタモは突然身体の芯から来るような激しい痛みに襲われ、洗面台からずり落ちるようにトイレの床に倒れ込み気絶してしまった。

 

 

スッ 警備員「ん?おいっ!どうした君っ!」

 

 

偶然その近くを通りかかった警備がボタモに気づきすぐに救護班を呼んだが……それはもう手遅れであったという事は、この時には誰も知る由が無かった。

 

 

悟空「ん?ネコマジン、おめえ下履いてねえぞお?」

 

ネコマジンZ「あっ、忘れてた。」

 

 

………………………………………………………………………………………

 

 

~全宇宙一武道会 会場 第3宇宙選手待機所~

 

 

ギネ「うっ……ここは……?」スッ

 

 

 

フロストとの試合から気絶していたギネが両腕でゆっくりと上半身を起き上がらせ、リングの少し上空にある第3宇宙の選手待機所で目を覚ました。それに気づいたキベスがまだ状況を把握できてないギネに声を掛ける。

 

 

 

キベス「ギネさん安心してください。ここは第3宇宙の待機所です……今ブロリーさんが相手の方と闘っています。」

 

ギネ「そう……私は負けたのか。」

 

コクッ キベス「残念ながら……しかしとても良い勝負でしたよ、見ている私も興奮してしまうぐらいでしたから。」

 

ギネ「んー……嬉しいような嬉しくないような。」

 

 

 

2人がそうこう話している内に、ブロリーとフロストの試合を見ていたワンド達もギネに気がついた。

 

 

 

バーダック「よう寝坊助……やっと起きたのか。」

 

パラガス「腐★腐。ギ↑ネ↓、目覚めのチュー↑でも如何かな?」

 

ギネ「いや……バーダックならまだしも、さすがにアンタは無理だ。」

 

パラガス「あーう☆(^q^)」

 

サフィア「ギネさん、丁度試合の方も終盤に差し掛かった所ですよ。」

 

ギネ「終盤?もうそんな所まで行ってるの?」

 

ワンド「まぁ……今から全力でやり合うと言ったところね。」チラッ

 

 

 

そしてワンドは再びリングの方へ目をやると、リング上にいるブロリーとフロストは次の段階へと変身する為、金色のオーラと青紫色のオーラを纏いながら気を徐々に解放していく姿があった。リングでは2人の気がぶつかり合い、並の人間では立っていることすら不可能な程の衝撃が発生していた。

 

 

 

ゴゴゴゴ ブロリー「ぬぅぅぅ……!エヘッ♪うぉぉぉぁぁっ!!」

 

ゴゴゴゴ フリーザ「はぁぁぁっ!!」

 

ゴゴゴゴ アキュリ『りょ、両者物凄い気迫デスッ!ここからまた更に力を上げると言うのでショーカァッ!?』

 

 

ゴゴゴゴ 観戦客「一体……何が始まるんです?」

 

ゴゴゴゴ 観戦客「知るかよそんなもん……。」

 

ゴゴゴゴ 観戦客「あやつ等……もしやまだ変身すると言うのか?」

 

ゴゴゴゴ 観戦客「まるで変身のバーゲンセールねぇ……。」

 

 

ピッコロ「あのブロリーの異常な気の膨れ方は……!」

 

悟飯「まさかっ……!」

 

ベジータ「伝説の超サイヤ人か……。」

 

 

ブロリー「があぁぁぁっ!!」ゴゴゴゴ

 

           カ ッ

 

フリーザ「!!」

 

アキュリ『まっ、眩しい!!』サッ

 

 

 

ブロリーの気が最高潮に達した瞬間、彼の身体の中心から眩い光が勢い良く迸り、その場にいたフロストやアキュリも含めて会場全体を一気に飲み込んだ。そして会場を飲み込んでいた光は瞬時にブロリーの身体へ収まると、先程の金色のオーラを纏っていた彼の姿は別人のように変貌していた。

 

 

 

ゴゴゴゴ ブロリー「ぬぉぉぉぉぉぉあっ!!!」

 

【挿絵表示】

 

ゴゴゴゴ フリーザ「!!……それが貴方の真の力と言うことですか。」

 

アキュリ『ぶ、ブロリー選手っ!?本当にブロリー選手なのでショーカッ!?けたたましい雄叫びと共に彼の姿は、前の変身とは違い身体の大きさや筋肉……そして顔や目付きまでもが大きく変わっておりマスッ!!』

 

 

ザワザワ 観戦客「な、なんだあれっ!?」

 

ザワザワ 観戦客「めちゃでかくなったぞ!!すげぇっ!」

 

ザワザワ 観戦客「何か怖いわ……。」

 

ザワザワ 観戦客「あんなものすごい変身を隠していたとは……!」

 

 

シャンパ「なんだなんだっ?アイツほんとにさっき闘ってた奴かぁ!?」

 

ヴァドス「そのようですよ?そしてあれが、彼の隠していた本当の力と言ったところのようですね。」

 

シャンパ「ま、マジかよ……。」

 

キャベ「あれはあの人と同じっ……!」

 

ヒット「……。」

 

 

ワンド「あーあ……いくら勝負がつかないとは言え、あれにならない方がカッコ良かったのになぁ。」

 

サフィア「変身しても良いと仰ったのは、他の誰でもないワンド様ではないですか。」

 

ワンド「うー……。」

 

ギネ「ブロリーの奴……あの変身をしたのか……!」

 

バーダック「あぁ……これでまた勝負が解らなくなってきたな。」

 

パラガス「HAHAHAHAHAHA☆やってしまえブロリィ!」

 

キベス「す、すごいっ……これなら勝てますよっ!」

 

 

ビルス「へぇ……変身したらあのブロリーって奴の気が、とんでもなくデカくなったね。」

 

ウイス「先程フロストさんと戦っていたギネさんを、優に越えていますね。」

 

悟空「ああ……オラのゴッドと良い勝負になるかもな。」

 

ベジータ「フン……!」

 

 

 

ブロリーの変身により皆が驚きを隠せない中、フロストもそれに応えるかの様にどんどんと気を高めていく。次第にフロストもブロリーと同じように自身のオーラを激しくさせ、遂に彼も限界を越えた。

 

 

 

フリーザ「かぁぁぁぁっ!!」ドンッ

 

ゴゴゴゴ ブロリー「!」

 

ゴゴゴゴ アキュリ『キャアッ!』ピューン

 

 

 

リングはフロストを中心に突風と砂煙が吹き荒れ、ブロリーはそれに吹き飛ばされまいと足に力を込めて踏ん張る。アキュリの方はブロリーのように耐えきれずに、ズノーの乗り物と一緒にそのままリングの遥か上空へ吹き飛ばされてしまった。

やがてフロスト自身を纏っていたオーラが穏やかになると、彼から発生していたリングでの突風と砂煙も徐々に収まった。そしてリングにいたブロリーと観戦席にいる客達の視界が明るくなり始め、遂にフロストは砂煙で見えなくなっていた自身の姿を、皆の前で露にさせた。

 

 

 

ザワザワ 観戦客「くっ……さっきから何なんだよ!」

 

ザワザワ 観戦客「やっと変身とやらの終わりか……?」

 

ザワザワ 観戦客「み、見て!あのフリーザって言う奴の姿っ!」

 

ザワザワ 観戦客「なんじゃあれは……!」

 

ザワザワ 平和維持軍「フ、フロスト様が……!」

 

ザワザワ 平和維持軍「何とお美しい色にっ!」

 

 

ゴゴゴゴ ブロリー「ん……?」

 

フリーザ「フッフッフ……。」スッ

 

【挿絵表示】

 

 

 

フロストの姿は第2形態や第3形態のようにそこまで変わらなかったが、彼の体の色が光沢のある銀色へと変わり、先程までブロリーに受けていたダメージも、まるで何事も無かったかのように癒えていた。さすがのブロリーも驚きまではしなかったが、通常の変身とは異なっていた為に彼へと問いかける。

 

 

 

ブロリー「なんなんだぁそれはぁ……?」

 

フリーザ「これが私の本当の力です……安直なネーミングですが、この場合は※シルバーフリーザ※とでも言いましょうか。ですが、ただ単に色が変わっただけではないと言うのは……貴方にもお解りでしょう?」

 

ブロリー「フン……そう来なくちゃ面白くない。」

 

 

シャンパ「ナーハハハハ!ワンドよぉ!アイツがあの変身をしたら、さっきみてえに簡単には行かねぇぞー!なんてったって奴が強さの果てとやらで見出だした、究極の変身と言う奴だからなぁ!」

 

ヴァドス「シャンパ様、相手の方にあまりそういう情報を流さないでください。」

 

 

ワンド「究極の変身ですって……?」

 

サフィア「どうやらこの勝負……まだまだ終わりそうにはないようですね。」

 

バーダック「チッ……なげえ試合だ。」

 

ギネ「アイツ……まだあんな力を残してたのか……!?」

 

パラガス「フリーザが銀色……まさか金色にもなると言うフラグかな?」

 

キベス「さ、さぁ……。」

 

 

トランクス(未来)「奴の全身が銀色に……!?」

 

悟飯「あ、あれはフリーザの変身っ……?」

 

ピッコロ「奴め……やはりこちらのフリーザと同じで、あそこまで極めていやがったのか。」

 

ベジータ「バカなっ……俺達より力の劣っていた野郎が、こんな短期間で何故あれだけの力を……!」

 

ビルス「前の格闘試合で悟空やベジータに呆気なくやられたアイツがねぇ……まさか銀色になるとは思わなかったけど。」

 

ウイス「ふーむ……どうやら少し種がありそうですね。」

 

 

      ~武道会控え室 病床~

 

 

モニター「\ワー/……\ワー/……。」

 

ザワザワ 観戦客「あのブロリーって奴も変身してフリーザって奴も変身してさ……一体どっちが勝つんだ?」

 

ザワザワ 観戦客「まるで、今まで闘ってた奴が一体なんだったんだって思っちまうレベルだしな……。」

 

 

エレンド「うー……まだヘッドにガンガンカムしてるよ、アウチアウチィ。」

 

ペリド「……ブロリー様、ギャップがあって素敵です。」

 

エレンド「はぁ……ペリドちゃんはある意味お熱だねぇ。」

 

 

ジャコ「あれは……前に地球に来たフリーザと同じ変身かっ……!しかし色が全然違うような……。」

 

スタスタ マキア「ジャコさんおかゆ持ってきましたよ、これで身体を早く治してくださいね。」

 

ジャコ「あ、ありがとうマキアちゃーん!」

 

 

ボタモ「うぅ……。」

 

 

     ~全宇宙一武道会 会場~

 

 

ブロリーとフロストがお互いに変身を終え、緑色のオーラと銀色のオーラを纏いリング上で睨み合う。上空ではフロストの変身の衝撃で吹き飛ばされたアキュリが、身体をフラフラと揺らしながらズノーの乗り物で戻ってきた。

 

 

 

フラフラ アキュリ「うー……この大会、何で初戦でいきなり変身する奴ばかりなのぉ……?」

 

チラッ アキュリ『おーっとぉ!第6宇宙のフリーザ選手!ブロリー選手のように変身を終えたのか身体を銀色に染めて、自身より更に大きくなったブロリー選手に笑みを浮かべるー!……って何で銀色なんだろう?』

 

 

第3界王神「やってまえやってまえ!!銀色になったぐらいで構うことはあらへんっ!」

 

第6界王神「こちらも負けてはなりませんぞぉー!」

 

第6付き人「もうこれ何が何だか解りませんな……。」

 

 

ゴゴゴゴ フリーザ「ではそろそろ真の闘いと言うものを始めましょうか?……ブロリーさん。」ニヤッ

 

ゴゴゴゴ ブロリー「さあ来いっ!ここがお前の気絶場所だっ……!」バッ

 

 

ナレーター「全宇宙一武道会第4試合フロスト対ブロリーの闘いは、遂にクライマックスへと突入した。伝説の超サイヤ人となったブロリー……銀色の体になりシルバーフリーザと名乗るフロスト……!勝利の女神が微笑むのは果たしてどっちだ……!?そして、第6宇宙のボタモの身に一体何が……?」

 

 

ボタモ「ベビー……様。」




これで44話は終わりになります。

アイツ等が動き出していますが、今は武道会に集中したいところです!というかフロスト戦がなげぇ……アニオリの引き延ばし回と言うことでお許しくだせぇ!!!
遂に真のパワーで激突するフロストとブロリー……次回はフロストが何故フリーザの名を知っているのか、そして何故神の言語や憲法を知っているのか……そしてヴァドスの虚像であるフリーザと何を話したのか、彼の回想回となりそうですっ!でもさすがにそろそろ決着を着けたいっ!次回は頑張りますっ!!

ここまで見ていただき、ありがとうございましたっ!更新速度と文字数が恐ろしいほど下がってますが、ご了承ください。

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