ドラゴンボール超 全宇宙一武道会編(IF物語)   作:サクトン

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ナレーター「悟空達は全宇宙一武道会へ向け、第7宇宙代表のメンバーを集めることになった。」

界王「どれ、ワシが地球の者に繋いでやろう。」スッ

ナレーター「界王のおかげで地球にいた悟飯とピッコロに気を高めてもらい、ビルスの星から地球へと瞬間移動した悟空とベジータ。そして悟飯とピッコロに、全宇宙一武道会への参加を勧めるのだった。」

悟飯「お父さーん!ベジータさーん!」ヒューン

悟飯「大丈夫です。その日は学会が一段落ついて休みの予定なので、出れますよ!全宇宙一武道会に!!」

悟空「ほんとか!?よっしゃぁ!」グッ

ナレーター「結果的に悟空とベジータ、そして悟飯が加わり、ピッコロは自分の意思で不参加となった。そしてあと2人のメンバーを集める最中、悟空とベジータはブルマが造っていたタイムマシンを見る……。」

悟空「未来のトランクスにも出てもらうんだよ!宇宙一武道会にさっ!!」

ベジータ「なっ!?」

ブルマ「はぁ!?」



6話 ゴワスの後悔!?未来への道のり!!

~第7宇宙 サタンシティ サタンスタジアム~

 

 

 

実況者「次のバッター。ヤムチャ、ヤムチャ選手です。」

 

ヤムチャ「お、ようやく俺の出番か!!よっし!」スッ

 

プーアル「頑張ってください、ヤムチャ様ー!」

 

 

選手1「お、おい……あのぬいぐるみ喋ってないか?」

 

選手2「あ?どーせ録音した声でも流してんだろ?良くいるんだよなーああいう奴。」

 

選手1「で、でもよ……明らかにあのぬいぐるみ浮いてないか……?」

 

選手2「あ、あれもきっとワイヤーか何かで天井に吊ってるんだよ!よ、良くいるんだよなーああいう奴……(汗)」

 

 

ヤムチャ「よっし!打つぞー!全打席ホームラン王のヤムチャ様を舐めたら痛い目見るからな!!」

 

 

ファンの女の子達「きゃー!ヤムチャ様よ!ヤムチャ様ぁー!!!」♪o((〃∇〃o))((o〃∇〃))o♪キャー

 

ファンの女の子達「Y!A!M!C!H!A!ヤ・ム・チ・ャー!!!!」♪o((〃∇〃o))((o〃∇〃))o♪キャー

 

 

ヤムチャ「フッ……可愛こちゃん達の声援が熱いぜ……。」❇キラッ

 

キャッチャー(こいつ……何が全打席ホームラン王だ。目に物見せてやる。)

 

キャッチャー「……」スッ スッ

 

ピッチャー「!……」コクッ

 

キャッチャー(よし、行け!)バッ

 

スッ ピッチャー「……」

 

 

実況「ピッチャー第一球……」

 

 

ズバァァン ピッチャー「!」

 

 

実況「投げたぁぁ!」

 

 

キラン ヤムチャ「へっ!遅すぎて止まって見えるぜ!」

 

 

ヤムチャ「狼牙・風風打!!!」ブ ン ッ

 

 

バ カ ッ キ ィ ィ ィ ィ ィ ィ ィ ィ ィ ー ン……

 

 

ピッチャー「!」バッ

 

キャッチャー「な、何!!」ザッ

 

実況「いったぁぁぁ!!!伸びる!伸びる!!まだまだ伸びるぅぅ!!」

 

 

ヒュ ー ー ー ー  ズバァァァン

 

 

実況「決まったー!!!場外満塁サヨナラ逆転ホームラァァァァン!!!またまたやってくれました!ヤムチャ選手ーーーー!!!!」ワァァァァァァァァァァ

 

ピッチャー「ま、マジかよ……。」

 

キャッチャー「バカな……完全にデッドボールの玉だったのに……。」

 

ヤムチャ「よっしゃー!見たか!俺の実力を!!」

 

 

ファン達「♪o((〃∇〃o))((o〃∇〃))o♪キャーーー!!!さすがヤムチャ様ぁぁ!!!」

 

 

ヤムチャ「へへっ!どんなもんだい!!」タッタッタ

 

ヤムチャ「ホームインっと!」スタッ

 

 

敵キャプテン「くそぉぉぉー!!!やられたぁあ!」

 

敵選手「あんな人が相手チームにいたなんて……。」

 

 

キャプテン「君ぃ!いやーありがとう!!応援で来てもらったけれど、全打席ホームラン王は伊達じゃないね!!」

 

ヤムチャ「いやーそれほどでもありませんよ!このぐらい俺にとっちゃ朝飯前ですし!ガッハッハッハッハー!!」

 

プーアル「や、ヤムチャ様ぁ……。」

 

キャプテン「よーし皆!!チームの救世主となってくれたヤムチャさんを胴上げだー!」

 

選手達「おー!!」タッタッタ

 

キャプテン「バンザーイ!バンザーイ!!」

 

バッ バッ 選手達「バンザーイ!!バンザーイ!!」

 

ヤムチャ「ハハハハハ!!俺は野球界のカリスマですからー!!ガッハッハッハッハー!!」

 

♪~♪~~

 

ヤムチャ「ん?電話か?誰だよこんな時に……。すいませーん、ちょっと下ろしてもらえませんかー?」

 

キャプテン「おい皆!!救世主のヤムチャさんが下ろして欲しいそうだ!」

 

選手達「ういっす!!!」バッ

 

ゴチン ヤムチャ「いてっ!!!」

 

ヒューン プーアル「大丈夫ですか?ヤムチャ様。」

 

ヤムチャ「いててて……も、もうちょっと優しく下ろしてほしかったな……。」スッ

 

ピッ ヤムチャ「はい、ヤムチャです。」

 

 

???「ようヤムチャ、久しぶりだな。」

 

 

ヤムチャ「ん?その声、天津飯か!?お前もスマホを持つようになったんだなー!!」

 

 

天津飯「いや、そういう訳じゃないんだが……。この前チャオズと修行していたら……。」

 

………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………

 

バキッ 餃子「うわぁぁー!」ドサッ

 

天津飯「どうしたチャオズ!!それぐらいでへばっていたら、俺を越すなどまた夢の夢だぞ!!立て!」

 

餃子「て、天さん……!僕!まだやれる!!」バッ

 

天津飯「良し、その意気だ!!」

 

 

???「てんしんはぁぁぁぁぁーん……!!!」ヒューーン

 

 

チラッ 天津飯「ん……あの飛行機は……?」

 

餃子「あ、あの人!!」

 

プシュゥゥゥ スタッ ???「天津飯!!!やっと見つけたぜ……!!!」

 

天津飯「あ、貴方は……ランチさん?」

 

餃子「こ、怖い方のランチさん……はわわわわ……。」

 

カチッ BOOOOON!!!

 

スッ ランチ「久しぶりだな天津飯……!それと……そこのちっこい奴も。」

 

餃子「ちゃ、チャオズだよぉ。」

 

ランチ「あぁ?チャオズだかパオズだか知らねぇが、今はどうでもいいんだよそんなこと!」ガチャ

 

餃子「ひぃぃぃ……!」(汗)

 

天津飯「と、ところでランチさん……どうしてここに?」

 

ランチ「この近くの都で、アンタ達がいるって情報をゲットしてな。べ、別にアンタ達の修行の邪魔をしに来たんじゃねぇよ……!///」

 

天津飯「は……はぁ。」

 

ランチ「これを渡そうと思ってな……ほらよっ!」ポイッ

 

パシッ 天津飯「ランチさん、これは……?」

 

餃子「変な機械だね……。」

 

ランチ「変な機械とは何だ変な機械とは!!スマホだよスマホ!今、都で流行ってるスマートフォンって奴だ!!」

 

天津飯「スマートフォン……?」

 

ランチ「そいつがあれば、俺といつでも連絡できるからな!あと、知り合いの電話番号とかも入れといてやったからよ!使い方はスマホと一緒に挟んである紙に書いといたから、金の事は心配すんな!」

 

天津飯「な、なるほど……。」

 

ランチ「じゃ……じゃあ!!連絡……待ってるからなっ!///」

 

カチッ ポイッ BOOOOON!! スタッ

 

ランチ「じゃなっ!!!必ず連絡しろよっ!!」ドヒュゥゥゥゥン……

 

チャオズ「バイバイー。」ノシ

 

天津飯「行ってしまった……まさかこれを渡すために来たんだろうか……。」チラッ

 

チャオズ「ここから近くの都は、1000㎞ぐらい離れてるのに……。」

 

天津飯「あぁ……しかし、このスマホというものがあれば、いつでも連絡できると言ってたな……。」

 

チャオズ「天さん、ちょっと使ってみたらどう……?」

 

天津飯「そ、そうだな……せっかく持ってきてくれたんだし……。えっと……これがこのスマホの使い方が書いてある紙か……?」ペラッ

 

………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………

 

 

天津飯「それでいじっていたらお前の名前があってな……少し連絡してみようと思ったんだ。」

 

 

ヤムチャ「なるほどなー……そういえば前に都に行ってランチさんとバッタリ会って昔の話をした時、丁度そこで俺の連絡先教えたんだったっけな。」

 

ヤムチャ(ランチさん都で弁当屋をしながら……未だに天津飯を追っかけてたんだなぁ……。)

 

 

天津飯「ところでお前、今どこにいるんだ?」

 

 

ヤムチャ「さっきまで野球の応援を頼まれてな、今終わったところさ!勿論余裕の勝利だぜ!」

 

 

天津飯「お前……またそんな事をやってたのか。」

 

 

ヤムチャ「良いだろ別にー。今付き合ってる彼女がさ、ちょっと高いネックレスを欲しがっててさー。プレゼントしようと思ってお助けでバイトしてるんだよ!」

 

 

天津飯「そ、そうか……お前も色々大変そうだな。」

 

 

ヤムチャ「でも俺今すげー幸せなんだぁー。この幸せをお前にも分けてやりたいぐらいだぜ!」

 

キャプテン「ヤムチャさんヤムチャさん。取り込み中失礼します、これ例のものです……。」スッ

 

ヤムチャ「おっ!サンキュー。じゃあまたな天津飯!近いうちに修行でもやろうぜっ!」ピッ

 

 

天津飯「……切れたか……。」スッ

 

餃子「ヤムチャも頑張ってるね……。」

 

天津飯「まぁ、あいつも今は平和に暮らしてるって事だ。餃子、俺達は俺達で出来ることをするぞ!」バッ

 

餃子「修行だね!わかった天さん!!」スッ

 

 

        ~神様の宮殿~

 

 

ガコン デンデ「よいしょ……これで修復完了ですね。すいません、二人にも手伝っていただいて。」

 

スッ カリン「いやいや、ワシも久々に体を動かしたから良い運動が出来たワイ。」

 

ヤジロベー「よぉ言うわぁ。ほとんど俺がやったもんだがにー。で、飯はちゃんともらえるんぎゃ?」

 

デンデ「もちろんです!手伝っていただいたお礼ですから。ポポさん、お二人にお食事の用意をしてもらえますか?」

 

ポポ「はい、神様。」スタスタ

 

カリン「しかしベジータの奴派手に壊していきおったのー。精神と時の部屋は元々神様達の修行場として使われておったが……今は悟空達の修行場か、困ったもんじゃ。」

 

デンデ「構いませんよ。神様達の修行場と言っても私は元々戦闘タイプではありませんし、ポポさんも掃除とかするだけで使いませんから。それに使っていただいた方が、部屋も寂れちゃいますし悟空さん達にも会えませんからね。」

 

カリン「……なるほどの、さすが神様の考えることは違うわい。」

 

ヤジロベー「そんなことより早く飯にするぎゃー、俺腹減って死にそうなんだわー。」ギュルルルル

 

カリン「全くお前は燃費が悪いのぉ……さっきも塔で飯を食ったばかりじゃろ。」

 

ヤジロベー「俺は動いたらその分腹が減るようになってんだわぁ!それぐらい知ってるでしょーよ?」

 

カリン「やれやれ……仕方の無い奴じゃ。」

 

 

 

        ~亀ハウス~

 

 

ザザーン……  ザザーン……

 

亀仙人「はぁー平和じゃのー、悟空達は今ごろビルス様の所で修行と言ったところかな?」

 

ウミガメ「クリリンさんも今日はご家族で出掛けられてるみたいですし……平和で良いじゃないですか、仙人様。」

 

亀仙人「まぁ最近はフリーザとかザマスとか出てきて、皆色々疲れとるからのぉ。今だけはゆっくりしとかんと体に無理がでてしまうし……ワシもそろそろ羽を伸ばすとするか。」

 

ウミガメ「ですが仙人様、さっきからものすご~くビーチの椅子でくつろいでるじゃないですか。」

 

亀仙人「フフフ……普通に見ればそう見えるが、ワシは今この体勢を維持しつつ精神統一をしておるんじゃ……わかるかウミガメ?」

 

ウミガメ「はぁ……どう見てもくつろいでるようにしか見えませんけど。」

 

亀仙人「やれやれ……お前もまだまだ修行が足らんの。どっかにピチピチギャルでもいないかな~。」

 

ウミガメ「やっぱりくつろいでるんじゃないですか……。」

 

亀仙人「あれ、バリちった?」

 

 

      ~第10宇宙 界王神界~

 

 

スタスタ ゴワス「……。」ガチャ スタスタ

 

コトッ ゴワス「……このお茶も、自分で入れなくてはな……。」

 

ジョロロロロロ…… スッ ゴワス「……ふぅ……。」

 

チラッ ゴワス「ザマス……。」

 

………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………

 

ロッド「ゴワスー、ゴワスはいるかいー?」

 

ゴワス「これはこれはロッド様にルヴィス殿、一体今日はどうされたのですかな?」

 

ルヴィス「本日新しい界王を紹介しようと参った、名はザマスだ。以後お主の見習いとして付ける。」

 

ロッド「宜しく頼んだよ、ゴワス。」

 

ゴワス「はっ、承知しました。」

 

ザマス「ザ、ザマスと申します。今日からゴワス様の下で見習いをさせて頂きますので、どうぞ宜しくお願いします!」バッ

 

ゴワス「うむ、こちらこそ宜しく頼む。」

 

ロッド「じゃあね、後はよろしくー。」

 

ルヴィス「では失礼する。」ドヒュゥゥゥゥン……

 

ゴワス「……では参ろうか、ザマスよ。」スタスタ

 

ザマス「あ、はい!ゴワス様!」タッタッタ

 

 

ザマス「ゴワス様。私は今日から見習いなのですが……界王神のお仕事と言うのは、一体何から始められるのでしょうか?」

 

ゴワス「うむ、まずはこの宇宙の管理だ。」

 

ザマス「管理……と言いますと?」

 

ゴワス「別に難しいことではない。この神だけが使える心眼を用いて、この宇宙に散らばっている星々を見守るのだ。」

 

ザマス「なるほど……それで宇宙の様子を観察するのですね。」

 

ゴワス「そうだ。界王神は宇宙の生命達の成長を見守り管理する……これが界王神の仕事だ。」

 

ザマス「わかりました。ご指導ありがとうございます、ゴワス様。」スッ

 

ゴワス「では次は宮殿に案内しよう。こっちだ、付いてきなさい。」スタスタ

 

ザマス「はい。」スタスタ

 

 

ゴワス「ここが、界王神の宮殿だ。上がりなさい。」スタスタ

 

ザマス「は、はい。失礼します……。」スタスタ

 

ゴワス「ザマス、そこのテーブルにお茶とカップがあるだろう。持ってきてくれるか?」

 

ザマス「あ、はい。これですね?」スッ

 

ゴワス「ちなみにそのお茶は、お茶を入れた者の心を映し出す物だ。心が清らかであれば濁らない美味しいものに、心に少しでも迷いがあれば濁り雑味を感じる物になる。」

 

ザマス「そんなお茶があるんですね……初めて知りました。」

 

ゴワス「どれ、1つ試してみるか。ザマス、そのお茶を持って大広間まで来てくれぬか?」スタスタ

 

ザマス「は、はぁ……。」スッ スタスタ

 

 

スタスタ ゴワス「ここが大広間だ。ザマス、こちらに来てくれ。」

 

スタスタ ザマス「ここは……天井が無いんですか。それに風が心地良い……とても気持ちの良い場所ですね、ゴワス様。」

 

ゴワス「そうだろ?すぐにお前も気に入るようになる。さぁ、そのお茶をここのテーブルに置いてくれ。」スッ

 

ザマス「はい。」スタスタ コトッ

 

ゴワス「カップにお茶を淹れてくれるか?ザマス。今のお前の心を私が確かめてやろう。」

 

ザマス「わ、私の心を……ですか?」

 

ゴワス「なに、1つのゲームと思えば良い。もしお前の心に迷いがあろうと無かろうと、罰が待っているわけでもない。お前は普通に淹れたら良いだけだ。これでも私は、お茶と甘いものが大好きでな、ハッハッハッハ。」

 

ザマス「そ、そうだったんですか。」

 

ゴワス「ワシはコーヒーよりお茶派なのでな。だからお前もそこまで緊張しなくて良いぞ、ザマスよ。」

 

ザマス「は、はぁ……それではゴワス様、お茶を淹れさせて頂きます。」スッ

 

コトッ ジョロロロロロ…… コトッ

 

スッ ザマス「どうぞ……ゴワス様。」

 

ゴワス「うむ、では頂くとしよう。」スッ

 

ザマス「……」(汗)

 

スッ ゴワス「ふむ……なるほど。」コトッ

 

ザマス「な、何かわかりましたか?」

 

ゴワス「少し雑味があるが、それは私の下で上手くやっていけるかという迷いだな。だからそれほど気にする必要はないだろう。」

 

ザマス「さ……さすがゴワス様。まるで心を見透かされたような気分です。」

 

ゴワス「だがザマスよ。これから私の下にいる以上は、お前の心はまた変わっていくであろう。これからが問題だな。」

 

ザマス「は、はい。精進します……。」

………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………

 

ザマス「ゴワス様、少しよろしいでしょうか?」

 

ゴワス「ん?どうしたザマスよ。」

 

ザマス「先程、惑星ジャドのジャド星人を観察していたのですが……別の惑星からの襲撃を受けていたんです。」

 

ゴワス「なるほど……それは少し困ったな。」

 

ザマス「今からなら間に合うと思うのですが、助けに行った方が宜しいですよね!?」

 

ゴワス「……。」

 

ザマス「ゴワス様!」

 

ゴワス「ザマスよ、お前がここに来たときにいた……破壊神ロッド様は知っておるな?」

 

ザマス「え……あ、はい。勿論です。」

 

ゴワス「そういう行いをするのは、界王神ではなく破壊神だ。ましてや界王であり見習い界王神であるお前が首を突っ込む事ではない。それはわかるか?」

 

ザマス「し、しかしっ!早くしないと、惑星ジャドの人達が絶滅してしまいます!!」

 

ゴワス「ザマス、私達は自然の行いを見守るのが仕事だ。本来の歴史に干渉せず、その自然の摂理を見守るのが界王神。自身の勝手で歴史に干渉し、本来辿るべき道を変えるのは重罪というのは……肝に命じているだろう。」

 

ザマス「……」

 

ゴワス「ザマス……確かにお前の選択は正しいのかもしれん。だが、立場を考えよ。私達は神だ……簡単に下界の者達に干渉してはならん存在……わかったな。」

 

ザマス「……はい……ゴワス様……。」チラッ

 

ジャド人達「ウワァァァァ!ギャァァァ!」

 

ザマス「…………。」

 

ザマス(何故だ……?あのジャド星人達は、自分達が無力だから神に助けを求めているのに……神とは、それを見る事しか出来ないのか……?)

 

ザマス(ゴワス様は、それが自然の摂理だと仰るのか……!?)

………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………

 

スタスタ ザマス「……ゴワス様。」

 

スタスタ ゴワス「どうした?ザマス。」

 

スタスタ ザマス「……神の正義とは……一体何なのでしょうか……?」

 

スタスタ ゴワス「……神の正義か。どうしてまたそんなことを?」

 

スタスタ ザマス「最近、私は迷っております……。神とは、一体何のために存在しているのか……人間とは、何のために生きているのでしょうかと……。」

 

スタスタ ゴワス「ふむ……神とは見守るべき者、そして人間というのは見守られるべき者と、私は考えておる。」

 

ザッ ザマス「でしたら……何故人間は存在するのでしょうか……?私は、これ以上見ていられません……!人間同士争い、血を流し涙を流し……私達はそれを助けることも許されない。それだったら、いっそのこと私達の手で、人間達をこの世から解放してあげた方が宜しいのではないでしょうか?」

 

スッ ゴワス「……ザマスよ、それは許されない行為だ。私達界王神はこの宇宙を見守ること……それ以上でもそれ以下でもない。ましてや解放することなど……するとすれば、それは破壊神の仕事だ。」

 

ザマス「……神とは……そんな存在なのでしょうか……。」

 

スタスタ ゴワス「そうだ。私達神は歴史を見守るだけの存在だ……それを理解しなくては、成長は出来んぞザマスよ……。」

 

スタスタ ザマス「……はい……ゴワス様……。」ギリッ

………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………

 

ズズッ ゴワス(……あの時か……あの時からザマスは……。)

 

コトッ ゴワス(そして第10宇宙にビルス様達と、孫悟空という者が現れ、ザマスは判断したのだろう……。人間は滅ぼすべき存在であると……。)

 

スタスタ ゴワス(ザマスは人間もそうであったが……自分の立場を余程悔やんだのであろう……神であるがゆえに人間を救えず……神であるがゆえに自分を変えられず……。そして私を殺して人間を滅ぼそうとした……。)

 

スタスタ ゴワス(ザマスよ……お前はある意味正しかったのかもしれんな……。)

 

 

全王「やぁ。」ヒョコン

 

 

ゴワス「のわっ!?ぜ、全王様!!な、何故第10宇宙の界王神界に……!?」

 

全王「えっとね。ちょっと話したい事があるのね。」

 

ゴワス「話したい事……ですか?」

 

全王「うん!」

 

 

   ~第7宇宙 カプセルコーポレーション~

 

 

ブルマ「全宇宙一武道会ぃぃ!?」

 

悟空「あぁ!全王様が開く武道大会だぁ!」

 

ブルマ「それってつまり……全部の宇宙が集まる格闘試合って訳?」

 

悟空「あぁ!おもしろそうだろっ?」

 

ブルマ「いつかそういうのやるのかなって思ってたけど……全王様も粋なこと考えたわねぇ。」

 

悟空「第6宇宙とのしえぇの時言ってたじゃねぇか、今度全部の宇宙のつええ奴集めて試合するってよ。」

 

ブルマ「そりゃそうだけど……まさかこんなに早くするとは思わないじゃない。最近ザマスを倒したばかりだってのに……。」

 

ベジータ「そんな事よりカカロット……!何故未来のトランクスを武道会に出場させるんだっ!奴は関係ないだろう!」

 

悟空「でもよー?オラ達トランクスの未来でザマスを倒すのを手伝ったし、それにウイスさんも言ってただろ?モナカがこんけぇの大会出んのは無理だから、オラ達で好きに5人集めてくれって。」

 

ベジータ「だがもしまたタイムマシンを使ったら、今度こそビルスの野郎に地球を破壊されるかも知れんのだぞっ!?」

 

悟空「しんぺえすんなって!ブルマがちゃちゃっと直して、すぐに未来のトランクスを連れてきたら良いんだしさ!」

 

ベジータ「バカ野郎!そういう問題じゃないだろうが!!ウイスの野郎も言っていただろ!時を超えるのは重罪だとな!」

 

ブルマ「でもウイスさんも、自分で重罪だとか言っときながら時間を戻したりしてるじゃない。それと何が違うってのよ?」

 

ベジータ「そ……それはそうだが……!」

 

ブルマ「それにウイスさんが言ったんでしょ?メンバーを孫くん達で好きに集めてくれって。だったら私達がメンバー集めの為に未来へ行こうが過去へ行こうが、責任はウイスさんにあるじゃない。」

 

悟空「ん?そうなんのかな……まぁいいや!とりあえずブルマ、早くこのタイムマシン完成させてくれ!」

 

ブルマ「ちょっと待ちなさいって!まだこのタイムマシンは調整中なんだから!!ただでさえ設計図とかも無しで、ビルス様とウイスさんに見つからないよう造ってんのに。」

 

悟空「えー……んじゃどれぐらいかかるかだけでもわかんねぇのか?オラ達早く行かねぇとよぉー、時間もねぇしさ!」

 

ブルマ「そうねぇ……あともうちょっとの所なんだけど。ちなみにその宇宙一武道会っていう奴?試合までどれぐらいあんのよ?」

 

ベジータ「10日後だ。」

 

ブルマ「と、10日!?あとちょっとしか無いじゃないの!!」

 

悟空「だから早くしてくれって言ってんだろ?おめぇ結構歳だから、耳ぃ悪くなってきたんじゃねぇか?」

 

ピキッ  ブルマ「おだまりっ!!!!」

 

ベジータ「一体何に手間取っていやがるんだ、ブルマ。」

 

ブルマ「えっとねぇ……基本的な所や設計までは完成してるんだけど、何故か上手くいかないのよ。原因が解らなくて私もお手上げ状態。」スッ

 

悟空「そういやさ、前にトランクスの未来から帰ったときに使ってたタイムマシンは?あれまだあったっけ?」

 

ブルマ「アンタ忘れたの?ザマスを倒して未来が平和になった後、こっちに戻ってきたらビルス様が後で破壊したじゃない。もう必要ないだろって言って。」

 

悟空「あー……そういやそうだったなぁ。ビルス様もしょうがねぇなぁ……。」

 

ベジータ「フン……ビルス達にとって、平和になった未来に用は無いからな、破壊して当然だ。」

 

悟空「だったらよ、神龍に頼んでみんのはどうだぁ?タイムマシンを直してくれって。」

 

ブルマ「神龍……?そうか!その手があったわね!!別に前使ってたタイムマシンじゃなくて、私が今造ってるタイムマシンを使えるようにしてもらえれば、万事解決じゃない!私ってあったま良いー!あ、でも前に神龍って呼んでなかったっけ?」

 

悟空「確かに前は呼んだけどよ、確か1つだけしかねげぇを叶えなかったんじゃねぇか?だから今だったらもう使えると思うぞ?」

 

ベジータ「だが、神龍なんぞにこのタイムマシンを使えるようにできるのか?只でさえビルスに言いなりのあいつが、重罪になる事に手を貸すとは思えんが……。」

 

悟空「でもウイスさんが言ったんだし、でぇじょうぶじゃねぇんか?」

 

ブルマ「そーそー!何か言い訳してきたら、ウイスさんのせいにすれば良いし!さすがのビルス様とウイスさんも手出しできないでしょ?最悪の場合、美味しいもので釣れば良いだけなんだからー!オーホホホホホ!」

 

ベジータ「はぁ……こいつらと居たら、命がいくつあっても足りんな……。」

 

悟空「じゃあブルマ!早速ドラゴンレーダー貸してくれ!オラすぐに集めてくる!!」

 

ブルマ「おっけー!頼んだわよ、孫くん!」スッ

 

ドヒュゥゥゥゥン 悟空「よし!!いくぞっ!」バシューン

 

ブルマ「大急ぎでねー!!!」ノシ

 

ベジータ「フン……。」

 

 

ピラフ「なんだか俺様達、忘れられてないか?」

 

シュウ「えぇ……はぁ……もっと出番欲しいなぁ……。」

 

 

ナレーター「かくして悟空達は、未来のトランクスを宇宙一武道会に参加させるよう、ブルマが今造っているタイムマシンを使えるよう神龍に頼むため、ドラゴンボールを集めに行くのだった……。」

 

ナレーター「果たして、神龍は悟空達の願いを聞いてくれるのであろうか?それとも……?」




これで6話は終わりです。
未来トランクスを出したかったんですが、周りの人達の状況も書きたかったので書きました!
次回はトランクス出せたらいいなぁ……。
コメントご感想、お待ちしてます!

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