TV版恋姫†無双・・・覇気と六爪流を使う転生者 作:ヒーロー好き
水浴びを終え、服を身に付けた一行は
「この子、何て生き物なのかな?」
「さあ、これまで見たことない動物ですね」
謎の生き物について話し合う。岩に腰掛ける鈴々の膝の上で、その生き物は寛いでいた
「(象だと言えば象だけど…けど俺が見てきた象と違って小さ過ぎるしピンクじゃないし)」
自分が見てきた象とは違っていて困惑してきた
「けど、こいつ人懐っこくてかわいいのだ」
鈴々はその子象を抱き上げる
「よし、こいつをアイアイと名付けるのだ」
「名付けるって……」
「それ飼うつもり?」
焔耶とたんぽぽが言う
「アイアイ…アイアイ…もしかして、アイは愛紗ちゃんのアイ?」
桃香は何かに気づいた
「ちょっ、ちょっと違うのだ」
「あっ!分かった!愛紗さんに会いたいからアイアイなんですね?」
「ち、違うのだ!図星だけど絶対絶対そうじゃないのだ~~!」
顔を真っ赤にして否定する鈴々であった
「(自分で図星って言ってんじゃん)」
「も~り~があるからもりなのだ~と~ら~がでたってきにしない~」
アイアイを頭の上に乗せ、歌と歌いながら先頭を歩く鈴々
「あの子、すっかり鈴々ちゃんになついちゃったね」
「みたいだな。鈴々も嬉しそうだし」
「きっと、虎から助けてもらった恩を感じているんでしょう」
「(俺も助けられたからな、後で御礼しよう」
「あ~~!こんなとこにいたのにゃ~~!」
見知らぬ少女が目の前で立ち塞がる
「(誰だ?)」
少女は息を切らしながら、鈴々の頭上にいるアイアイを奪う様にして抱き抱える。
「何するのだ!鈴々のアイアイを返すのだ!」
「何言ってるのにゃ!パヤパヤは美以のものなのにゃ!」
「違うのだ!鈴々のものなのだ!」
「美以のものに決まってるのにゃ!」
孟獲は前足。鈴々が後ろ足を掴み、お互い譲るまいと、引っ張り合っている。
「パヤ~~ッ!!」
両方に引っ張られ、子象は泣きながら悲鳴を上げる
「っ!」
少女は手を、放した
「やったのだ!これでアイアイは鈴々のものなのだ」
「それは違います」
「何でなのだ?鈴々が勝ったんだからアイアイは鈴々の物なのだ」
「両側から引っ張られ、痛がる姿を見るに耐えられず、思わず手を放したのが真の飼い主!!」
朱里は羽毛扇で少女を指す
「よって、このよくわからない生き物の真の飼い主はこちらの方です」
「愛、愛が足りなかったのだ……」
両手両膝を地面に付けて、暗い空気を出す鈴々
「はい」
子象を少女に手渡す朱里
「パヤパヤ……ごめんなのにゃ」
反省し、謝罪する。そして、嬉しそうに頬ずりする少女とパヤパヤ。微笑ましそうに見る勇作達
「こんな所にいたのにゃ!」
「途中ではぐれて心配したにゃ」
「探したのにゃ、大王さま」
三人娘が、合流する
「大王さあ……あの、まさかとは思いますけど、もしかしてあなたが南蛮王の」
「うむ。南蛮王、孟獲とは美以の事なのにゃ」
「「「ええっ!!!」」」
驚きの声を上げる桃香、鈴々、朱里
「何が身の丈は十尺を超え…だよ」
「う…噂と言うのは得てして大げさに伝わるものだからな」
「(何をどうやったらここまで大げさに伝わるんだよ…この子が孟獲だということは?)」
「それじゃあ、もしかしてよくわからない生き物が」
朱里はパヤパヤを指指し
「「「南蛮象!!!」」」
「(やっぱりか!!!)」
「そうですか…寝ぼけて尻尾を噛んだのが元で喧嘩を」
場所を変え、話を聞く一同であった
「へん!寝ぼけて噛みつくなんて、これだから蛮族は!!」
「あら、でも鈴々ちゃんも一度寝ぼけて愛紗さんのおっぱいにかぶりついたことがあるって愛紗さんこぼしていましたよ」
朱里が告げに思わず笑みをこぼすたんぽぽと焔耶
「ああ、あったあった。その時、寝ている俺のお腹を踏みつけたしな」
「あ、あれとこれとは話が違うのだ!あれはそのなんていうか……」
朱里の言葉に顔を赤くしながらおろおろする鈴々
「それはさておき、大王様、折り入ってお願いがあるのですが」
朱里は事情を説明する
「いないいないおっぱい」
「ふんにゃ~凄いむねむねなのにゃ」
「えへへ」
「いないいないって言いながら全然隠れてないにゃ」
「一家に一組は欲しいおっぱいにゃ」
桃香が三人娘と戯れていると
「そんなのダメに決まってるのにゃ!!」
話終わった直後、孟獲は断固として拒否する
「南蛮象之臍之胡麻は、南蛮族の宝!お前らの様な得体の知れない者にやる訳にはいかないのにゃ!」
「何が得体の知れない者なのだ!お前の方がよっぽど得体の知れないチンチクリンなのだ!」
「にゃ、にゃにを~~!」
「はわわ、二人共、落ち着いてください」
睨み合う両者を止めようと、朱里が仲裁する。しかし、両者は引くことを知らない
「こうなったら、力ずくで臍之胡麻をいただくのだ~!」
すかさず、腕を伸ばす鈴々
ガブ!!
逆にそれを掴み、噛みつく孟獲
「あっ痛!!」
噛み跡が残る程の痛みに怯んだ隙に、孟獲は木を登り、数秒で頂上に到達した
「こら~!降りてきて地上で勝負するのだ~~!」
「お前みたいなのろまには捕まらないのにゃ~~」
木の上にて、余裕綽々の態度をとる孟獲
「お前ら南蛮象之臍之胡麻が欲しかったら、美以を捕まえてギャフン!と言わせてみるのにゃ!」
そして子分たちに
「者共、引き上げるのにゃ!」
三人は、桃香になついており、甘える様に身を寄せていた
「「「えぇ~~」」」
「引き上げるったら引き上げるのにゃ~~!」
「「「はぁ~~い」」」
孟獲からの号令に、渋々従う
「(あはは、こりゃとんでもないことになったな)」