TV版恋姫†無双・・・覇気と六爪流を使う転生者   作:ヒーロー好き

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第百二十席 陳宮、助けを求めるのこと

「ええい!袁紹めがいつになったら合流するのだ!」

 

夜、天幕に集まって会議をしている中、公孫瓚の怒りの声が上がる

 

「遅れてくる諸侯を糾合してから後を追うと言って後方に陣取ったまま、未だに動く気配すら見せむとは」

 

「遅れ来る諸侯ね~…袁紹の檄に応じて立つような物好きがこれ以上いるかしら」

 

「例え、いるとしてもそうした者が立つのは大勢が決してからだと」

 

「(たしかに…戦国時代もそうだったしな)」

 

勇作も心の中でそう思う

 

「失礼します」

 

そんなことを考えていると典韋がやってきた

 

「呂布の軍師を称する者が話があると尋ねてきましたがいかがいたしましょう?」

 

「呂布の軍師?」

 

「(呂布の軍師って…)」

 

その言葉に驚く勇作達

 

「良いわ!ここへ連れていらっしゃい」

 

「はっ!」

 

 

 

 

「……驚いたわね」

 

陳宮がやってきて、皆にこれまでのことを説明する

 

「都を追われたはずの張譲が宮廷の奥深くに潜んでいたなんて」

 

「しかも捉えた董卓の命を盾にして、その配下を陰から操っていたとはね」

 

「そうなのです!すべては張譲が仕組んだことなのです」

 

「で?陳宮…あなたは私たちにどうしろと言うの?」

 

曹操が聞く

 

「恋殿を…わが主の呂布を救ってほしいのです!!」

 

「……呂布を救う?」

 

「恋殿は…恋殿は本当はこんな戦したくないのです。でも董卓様のために堪え難きを堪え、忍び難きを忍び黙々と戦っているです」

 

「(陳宮)」

 

「ねねは…ねねは、それを見ているのがつらくて何もできない自分がくやしくてだから…だから」

 

目に涙を浮かべる陳宮

 

「う~ん…話は大体わかったけどにわかには信じ難い話ねぇ…桂花、あなたはどう思って」

 

「私もこのような話すぐには信じられません」

 

「嘘じゃないのです!全部本当なのです!!」

 

「と、言われてもね…」

 

「確たる証拠もないままこんな話を信じろといわれてもそれは無理というもの」

 

「そうですね。確かに今聞いた話だけだとちょっと」

 

「嘘と断じることはできませんが」

 

「さりとて信じるほうが難しいのです」

 

「そもそも敵中に一人のこのこ乗り込んできて、このような話をするなど怪しいと言わざるをえないかと、もしや何かた企みががあってことやと」

 

軍師たちは陳宮の話を信じられない様子であった

 

「何もそこまでいうことは」

 

「では、公孫瓚殿はこの話を信じておられるのですか?」

 

「いやそう聞かれると私も困るが」

 

「(だよな……見聞色がつかえればな…)」

 

他の皆も信じられず話していると

 

「いい加減にするのだ!!」

 

怒りに震えながら鈴々が声を上げる

 

「鈴り…」

 

愛紗が止めに入るが

 

「……(フルフル)」

 

桃香が愛紗の手をつかんで止める

 

「陳宮にとって呂布はすっごく大事ななのだ!その大事な人が苦しんでいるから敵の真っ只中に一人でやって来て助けてくれって頼んでいるのだ!」

 

「……」

 

「本当に大切な人を助けたいから本当のことを言って本当に泣いているのだ!」

 

鈴々が陳宮を指さし

 

「この涙を見て本当かどうか見て、わからないようなら何が君主なのだ!何が軍師なのだ!お前ら皆、大馬鹿なのだ!!!」

 

「……」

 

し~んとなる天幕

 

「プッ!フフフフ」

 

孫策が突然笑いだす

 

「見事に一本取られたわ。張飛…あなたに言う通りね、人が流す涙の真贋を見抜けるようでは、君主として人の上に立つ資格はないわ」

 

「(孫策さん)」

 

「曹操!私は陳宮の言葉…いえ涙を信じるわ。あなたは?」

 

「………」

 

目を閉じ、考える曹操

 

「これより軍議を始める!」

 

目を開け、宣言する

 

「軍議っていったい何の?」

 

「決まっているわ!洛陽から董卓を助け出すのよ」

 

その言葉に陳宮の表情は明るくなった

 

「(俺も反省しないとな…)」

 

 

 

そして地図を広げ、軍議にするが

 

「しかし困ったわねぇ…助け出そうにも肝心の董卓がどこに囚われているかわからないなんて」

 

「ねねも賈駆も探ってみようとしたのですが、宮中だけでなく町中に張譲の息のかかった兵の目が光っていて」

 

「まずは董卓の監禁場所を突き止めるのが先決ね。そうなると宮中に誰かを忍び込ませるのが一番だけど」

 

「洛陽の街なら旅の商人に身をやつして潜り込むことはできるかもしれませんが、さすがに宮廷の中となると…なまなかなことではいかないはず」

 

「そうですね…何はともあれもう少し情報がないと」

 

皆が考えていると

 

「…あ!」

 

「どうした?朱里。何か思いついたのか?」

 

「あ~いえ、そうじゃないんですかど宮中のことに詳しい人が一人いることを思い出したんです」

 

「もしかしてあの人のこと?」

 

「はい…皆さん!その人に一度話を聞いてみませんか?」

 

 

少しして

 

「……」

朱里はその人物を連れてきた

 

「曹操よ…久しぶりよの」

 

「ん?」

 

フードを取る

 

「あなたは何進!!」

 

 

その人物は何進だった……だが

 

ニャー

 

「ちょ!何よそれ…反則よ」

 

猫耳に思わず笑いそうなり口を押さえる曹操。隣の荀彧は目をキラキラさせている

 

「趣味は人それぞれとわ言え」

 

「いい歳あれはないわよね~」

 

周瑜と孫策も笑いを堪える

 

「ブハハハハハ!」

 

郭嘉はお腹を押さえながら笑い出した

 

「稟ちゃん。ちょっと笑いすぎなのです」

 

程昱は注意するが

 

「けど…いくらなんでも猫耳なんて、いったいどういう神経…」

 

郭嘉が視線を上げると

 

「んんんんんん~」

 

体から怒りのオーラを出して郭嘉を睨みつける荀彧が入ってきた

 

「いぃ~」

 

青ざめる郭嘉

 

「んん!!」

 

皆が笑っていると何進は声を上げる

 

「そろそろ話して良いかよ」

 

「あ!はい…お願いします!」

 

「そなたら宮廷に忍び込む手立てを探しているらしいな。それなら良い方法があるぞ」

 

 

方法を教える何進

 

「秘密の抜け穴?」

 

「うん。宮廷には万一の時に備えてそこから逃げ出すための秘密の抜け穴があるのじゃ」

 

「そうした話は聞いたことがあったけど、まさか本当だったとはね」

 

「何を隠そう…わらわも宮廷からそこを通ってにげてきたのじゃ!」

 

「(自慢することかよ)」

 

「ならそこを逆にたどっていけば、宮廷の奥に忍び込むことも可能」

 

「そこから崩れた間者を送り込み宮中を探らせれば董卓の居場所を見つけられるかも」

 

その作戦に皆は関心を寄せる

 

「それなら孫家にはこうした任務にうってつけな者がおります。この仕事その者にお任せいただきませんか?」

 

「誰なの?その者って?」

 

勇作が聞くと

 

「周泰です」

 

「(周泰だと!!孫権を傷だらけにならながらも守った!!あの周泰)」

 

 

 

そして周泰がやってきて

 

「良いか?洛陽を囲む城壁のすぐ外」

 

何進は地図を使いながら説明する

 

「ちょうどこの辺りに茂みに覆われてた小さな丘がある。一説では遥か昔に滅びた…さる国の王族の墓とも言われておるが、実はその石室の中にある石棺が抜け穴の出入口なのじゃ」

 

「それで、その抜け穴は何処に通じているので?」

 

「うむ…この秘密の通路は宮中の庭にある古井戸へと通じておる」

 

何進は周泰に説明するが

 

「ただこれは本来宮中から抜け出るためのもの。古井戸から入って外に出る分には問題はないが逆から辿ると曲者除けの罠が働くとも聞く」

 

周泰の目には何進の猫耳が映っていた

 

「気を付けていくが良いぞ」

 

「はい!」

 

元気よく返事をする周泰

 

「何進様…もう一つお聞きしてもよろしいでしょうか?」

 

「ん?何じゃ?」

 

「出立前の餞別として……そのお耳、モフモフさせて頂くわけにはまいりませんか?」

 

「…まいりませんわ!!」

 

周泰の願いを却下する何進であった

 

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