TV版恋姫†無双・・・覇気と六爪流を使う転生者 作:ヒーロー好き
張譲は鏡を手にある場所に向かっていた
「あの董卓が偽物だと…まさかそんな」
そしてとある資料室に入った
「……」
部屋の奥の本棚に隠されている仕掛けを入れる
「……」
そこは地下に通じる隠し扉が隠されていた
「……」
張譲がその中に入ると、扉は閉まった
「……ふっ」
そして周泰はその様子をしっかりと見た
「……」
地下室は牢獄になっていて、見張りの兵が二人いた
「ん?」
その一つの牢屋に董卓がいた
「……あ」
張譲は董卓に鏡を見せる
「……」
だが何の反応しない
「あっ……ぐっ!」
張譲は悔しそうに鏡を地面に叩きつける
「え~い!呂布のアホめ!まんまと謀られよったな!!くそっ!くそっ!」
鏡を踏みつける張譲。その様子を董卓は不安そうに見ていた
そしてその夜
「……」
厠に来た賈駆
「賈駆殿、賈駆殿」
声が聞こえ、周りを見渡す賈駆殿
「賈駆殿、賈駆殿」
「誰?何処にいるの?」
「賈駆殿、賈駆殿」
「……」
上を見る賈駆
「賈駆殿…そちらではなく、こちらです」
賈駆は便座の中を覗くと
「あっ!」
そこには周泰がいた
「どっ!どっから話しかけているのよ!」
賈駆は驚き、扉の前まで下がる
「ご無礼の談はお許しください。我が名は周泰!江東の孫家に仕える者です」
「何?孫家の…」
「董卓様の居場所がわかりました」
「っ!?」
目の色が変わる賈駆
「脱出は明日の夜明け…警備の気が一番緩い時を狙って決行します」
周泰は手順が書かれた紙を取り出し
「詳しい手配はこれに……」
賈駆に渡した
「……あ」
手紙を受け取り、内容を読むと賈駆の表情が明るくなった
「………」
そしてとある場所では、その会話を聞いていた人物がおり
「…ーー」
「--」
仲間に伝えた
夜明け
「……」
董卓が寝ていると
「ぐっ」
「ぐはっ!」
「ん?」
扉の鍵が開くとともに董卓が目を覚ます
「あなたは?」
「説明は後で…宮廷の外で賈駆殿がお待ちです」
「詠ちゃんが!!」
宮廷の外で賈駆が馬車に乗って待っていると
「あ?」
宮廷内で兵たちに声が聞こえ、鐘が鳴り響く
「……」
視線を上に向けると
「月ぇ!!」
「あっ!詠ちゃん」
周泰が董卓を抱えて城壁から飛び降りる
「詠ちゃん、元気だった?」
「感動の再会は後です!早く馬車に」
董卓は馬車に乗り込み
「絶対顔を出さないでください」
そして扉を閉める
「……」
そしてある人物がその様子を見た後、その場を離れた
「賈駆殿!出してください」
馬を走らせ、洛陽を脱出しようとするが、追っ手に見つかり追いかけられていた
「…ふっ!」
兵の一人が馬上から弩で馬車に射掛ける
「……」
客室に矢が刺さる
「賈駆殿!もっと速く!」
段々追いついてきてスピードを上げるように言うが
「これで精一杯よ!」
「ぐっ!ならば!」
このままでは追いつかれると思った周泰は馬車の客室の屋根の上に乗り
「ふっ!」
吹き矢を放つ
「ぐあっ!」
矢が兵に当たり落馬する
「…」
そして馬に飛び乗ると
「はっ!」
追っ手と対峙する
「であっ!」
激しい戦闘になるが一人また一人と追っ手を倒していく周泰
「……」
しばらく走っていると、出口の門が見えた。そしてそのそばに一人の人物が立っていた
「ぐはっ!!」
周泰は最後に追っての兵士を倒した
「よし!これで追っ手は片付いた!後は門の抜けて洛陽の城外に出さえすれば!」
だが視線を向けると
「「ぐうう!!」」
敵が門を閉めようとしてた
「しまった!門が!」
門が閉じられてしまう……が
「ぐはっ!」
「がああ!」
ある人物が敵を倒し、門を蹴って開ける
「はっ!」
そしてその人物は賈駆に座る
「賈駆!事情が分からぬが助太刀にきたぞ!」
「あなたは?」
衣を脱ぎ捨てると
「華雄将軍!!」
その正体は董卓軍の将の華雄だった
「生きて…生きていらっしゃったんですね」
仲間が生きていたことに泣きそうになる賈駆
「当たり前だ!何しろ私は長生きするたちだからな」
感動の再会をしていると
「っ!!賈駆!伏せろ!!」
華雄の声にビックリし頭を下げる二人
バシ!バシ!
そして二人の頭があった場所に矢が刺さる
「くっ!」
視線を向けると
「逃げられるとても思ったのか!」
前方に30人の敵がいた
「そんな」
「構え!」
10人の弓兵が狙いを定める
「まずい!」
華雄は賈駆をかばうため体を前に出す
「華雄!!」
「放て!!」
矢が放たれ、賈駆達に向かって飛んでいく
「賈駆殿!」
周泰が前に出ようした
その時
ババババババン!!
破裂音とともに矢がすべて落とされた
「なっ!」
周泰がが驚愕していると
「はっ」
周泰の後ろから二騎の馬が現れた
「あなたたちは?」
「説明は後です」
「俺たちが殿を務めます!周泰殿は董卓様を!」
「しかし!!」
「頼みます!!」
二人はスピードを上げ敵に向かっていく
「何だ!貴様ら…ぐあああ!!」
二人は敵を蹴散らし、陣形の真ん中が開く。そしてその開いた道を馬車と周泰は通り抜けた。決して後ろを振り向くことなく脱出に成功するのであった
「ぐっ!」
董卓を逃がした張譲は悔しそうに物に当たる
「何たる何たる失態!ぐっ!!」
頭を抱える張譲
「おやおや…随分とお怒りの様子ですが、何かありましたか?」
于吉がやってきた
「何をのんきな!!董卓に逃げられたのだぞ!!」
「良いではありませんか。太平要術に必要な妖力が溜まった今となっては、董卓は用済み」
「何?それでは」
「逃げてくれたのなら始末する手間が省けたというものです!」
「そうか…ついにその時が来たか」
笑みを浮かべる張譲
「ああ…そうそう、用済みといえばあなたもそろそろ」
「うん?」
「わかるでしょう。あなたにとって董卓が隠れ蓑でしかなかったように私にとってあなたは単なる道具に過ぎなかったんですよ」
「于吉…貴様何を言って?」
すると于吉は何かの術を唱えた後、手からおちょこが現れた
「なんだ!体が勝手に」
自分の意志とは関係なく于吉に近づく張譲
「ぐっ!」
そして張譲はおちょこにあった液体を飲み干す
「ごほ!げほ!」
苦しそうにのどを押さえる張譲
「い…今のは何だ?何を飲ませた!?」
「今の薬はチューベットウ!人をネズミに変化させる薬です」
「なっ何だと!!ぐっ!」
するとみるみる体が変わっていく
「愉快じゃないですか!宮中に潜む黒いネズミが本当のネズミになるなんて」
そして張譲はネズミの姿になった
「さてさてあなたに猫にされた何進が今のあなたを見つけたらどうするんでしょうね」
ネズミはその場を去った
「ふふふ!あははははははは!」
于吉の笑い声が宮廷に響くのであった
「おい!」
扉が開かれ偽劉備が現れた
「あなたですか」
「張譲を俺にくれないか?」
「あれをですか?」
「ああ」
「何に使うのですか?」
「もちろん復讐のために使うんだよ」
「復讐ですか?」
「ああ!!」
「……いいでしょう。あなたの好きにしなさい」
「感謝する。ついでに頼みがある」
「頼み?」
二人は何かを話した後、それぞれ行動に移った