TV版恋姫†無双・・・覇気と六爪流を使う転生者   作:ヒーロー好き

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では、どうぞ


第百三十二席 群雄、于吉を討たんとするのこと(後編②)

「なぜ貴様がっ!!お前は死んだはずだ!孫堅!?」

 

孫静が一番驚いていた

 

「何言っているんだよ」

 

一刀が答える

 

「あんたも妖術で蘇らせて貰ったんだろう……。俺も同じことが出来るんだよ」

 

「なんだと!」

 

「(まあ、正確に言えば別の世界から呼んだだけだけど…)」

 

心の中でそう思うのであった

 

「孫静よ!随分と小せえことしているな。死人ならおとなしく死んどけや!」

 

「うるさい!もう一度死ね!!」

 

3つの黒い手が孫堅に向かってくる

 

「おらぁあああっっ!!」

 

横に一閃。振るわれた剣に、黒い手は手首から切られた

 

「そんな物…オレに効くと思っているのか」

 

「なっ…何だと!!」

 

「(俺…ここに居る意味あるかな)」

 

一刀は孫堅の強さにそう思い始めた

 

「なら…これならどうだ!」

 

五体の兵馬俑が孫堅に向かっていく

 

「おらぁっ!オラオラオラァッ!!」

 

が振るわれた剣により切られ、跡形もなく倒れた

 

「瞬殺だと!そいつらは孫策と同等の強さはずだ!」

 

「ハッハ~~ッ!!土人形如きでオレが倒せるとでも思っているのか!」

 

「ぐっ!!」

 

孫静は一刀に目をやる

 

「だったら貴様から殺してやる!!行けっ!!」

 

五体の兵馬俑が一刀に向かっていく

 

「……全集中……水の呼吸」

 

一刀は落ちている剣を拾い、息を吸う

 

「肆ノ型……打ち潮」

 

淀みのない動きと共に、兵馬俑の首が斬られた

 

「そんなもの俺には、意味がないよ」

 

「何っ!!」

 

「……ん?」

 

孫堅は孫策達に視線を向ける

 

「うらぁああっ!貴様ら!!」

 

孫堅から檄が飛ぶ。その檄に孫策らは姿勢を正す

 

「それでも貴様らは、誇り高き孫家の兵か!!こんな奴に苦戦するほど弱くなったのか!」

 

「(いや…孫堅さん。貴方が規格外だけで、別に弱くなっては……)」

 

「違うというなら立ち上がれっ!!孫呉の力を見せつけろっ!!」

 

その言葉に孫策達の目が変わり、立ち上がる

 

「そんなことで私に勝てるか!行けっ!」

 

二体の兵馬俑が孫堅に向かっていく

 

「ハァアッ!!」

 

黄蓋が放った二本の矢が兵馬俑に当たり、倒れる

 

「大殿には、指一本も触れさせぬぞ!!」

 

「……祭か」

 

黄蓋は孫堅に近づく

 

「大殿…儂は……」

 

「話は後だ!任せるぞ!!」

 

「ハッ!!」

 

「さて、俺も……ん?」

 

一刀がもっていたネオディエンドライバーがライドウォッチに変わり、翼の方に飛んで行った

 

「(おい、まじかよ。あれに変身したのか……)」

 

 

 

 

 

 

少し時間を戻し

 

「くそっ!きついな」

 

ディケイドに変身した翼は、苦戦をしていた

 

「流石に呂布と同等の兵馬俑が5千体もいるのも厄介だな」

 

「華琳様!大丈夫ですか?」

 

翼が兵馬俑を倒したおかげで、夏侯惇達が曹操の所に駆けつけることが出来た

 

「ええ……彼のおかげで」

 

「しかし……苦戦していますね」

 

「…さっきまでの威勢はどうした?またまだ行くぞ」

 

張繍が指示を出す。次々と兵馬俑が襲い掛かる

 

「……ぐっ!!」

 

何とか捌いていたが、攻撃が当たり、後ろに飛ばされる

 

「……くそっ!!」

 

「先に貴様を殺してやる。曹操を助けるつもりだろうが、力のない貴様が俺に勝てるわけないだろう!!」

 

「………」

 

「その次は曹操だ。覚悟しておけっ!!」

 

「……やむを得ない……か」

 

翼は変身を解く

 

「……本当は使うなって言われているけど、そうも言ってられないし」

 

「掛かれ!」

 

五体の兵馬俑が翼に向かう

 

 

「………魔王の力、お借りします」

 

翼の腰に黄金のドライバーが現れる。そして背後の地面がひび割れ、地響きと共に赤黒い巨大な時計の紋章が出現する

 

 

 

 

 

 

変   身!!

 

 

 

 

 

 

コールと共にドライバーの両端を押し込む

 

 

祝福の刻!

 

 

紋章にエネルギーが流れ込み背中から取り込まれていく。そして同時に無数のベルト状のエフェクトが翼の身体を包み込み

 

 

 

最高!

 

 

 

最善!

 

 

 

最大!

 

 

 

最強王!

 

 

最後にライダーの文字がマスクにセットされる

 

 

 

オーマジオウ!!!

 

 

 

変身完了と同時に余波が発生し、翼に向かってきた兵馬俑が粉々になった

 

 

「ぐおっ!!」

 

 

張繍と曹操たちもその余波に大きく怯んだ

 

「………」

 

「なんだ貴様は……」

 

圧倒的な存在感に恐怖を抱く張繍

 

「我が名はオーマジオウ!最高最善の魔王だ!!」

 

空からディエンライドウォッチがやって来て、翼に吸収される

 

 

「最高最善の魔王だと!ふざけるな!王はこの俺だ」

 

十体の兵馬俑が向かってくるが

 

「……ふん」

 

翼は右手を振り上げ翳し、思いっきり開く。その瞬間、衝撃を轟音と共に兵馬俑が粉々になる

 

「!!??」

 

張繍はもちろん曹操たちもその光景に驚愕する

 

「(自分で使っておいてなんだけど、本当にすごいな)」

 

翼も心の中でそう思うのであった

 

 

 

 

 

 

 

同じ頃

 

「っ!?何だ?今のは……」

 

偽劉備と戦っていた勇作も、オーマジオウの余波に気付いた

 

「よそ見している場合ですか」

 

弩の引き金を引く。よそ見をしていたために、妖力弾が脇腹に直撃する

 

「ぐっ!!」

 

覇気が未完全だったためか、痛みが走る

 

「余裕ですね。しかし何だったんだでしょう。あれは……」

 

「知らないね」

 

「随分と辛そうですね。負けを認めたらどうですか?」

 

「死んでもやだね」

 

「そうですか…ならこれならどうですか」

 

偽劉備の背中から3匹の黒い竜が現れた

 

「!!っなんだそれは」

 

「すごいでしょう。私の妖力で作った竜です。私はもちろんこの竜にも一切攻撃は通じないのです」

 

「なんだと!?」

 

「後、私や竜に触れると毒に侵されますからね」

 

「(なんだよそれ……ドクドクの実のマザランと同じじゃないか!?)」

 

「行けっ!!」

 

竜は勇作に向かっていく

 

「……」

 

勇作は覇気を纏わせた刀を振る。黒くなった刀によって竜の首は斬られた

 

「そんなことで、俺が倒せるとでも思っているのか。こっちは修行で、その手の相手との戦闘は経験済みなんだよ」

 

「…知っていますよ。だから細工を施しました」

 

「細工だと……うぅ!!」

 

勇作の右眼に激痛が走る

 

「その竜は斬られると、呪いの効果を強くするように術を施しましてね。不用意に切ることは貴方の首を絞めることになりますよ」

 

「くそ」

 

「まだまだ苦しんでもらいますよ。こんなことで私の復讐心は満たされませんからね」

 

そう言うと3匹の黒い竜がまた現れるのであった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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