TV版恋姫†無双・・・覇気と六爪流を使う転生者   作:ヒーロー好き

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第十五席 勇作、トントンと出会うのこと

馬超と別れ、山越えをしている勇作達。先頭を歩く鈴々は楽しそうに自作の歌を歌っていた。

 

「や~ま~があ~るか~ら山な~のだ~♪か~わがあって~も気にし~ない~♪」

 

「おい、余り変な歌を大声で歌うな、恥ずかしい///」

 

注意にも構わずニコニコする鈴々に、関羽はあきれ顔になる。

 

「何を言っているのだ愛紗。山を歩く時は熊除けの歌を歌った方がいいのだ。じっちゃんがそう言ってたのだ!」

 

振り返って関羽に言った鈴々は再び前を向いて歩き出した

 

「(確かに・・・)」

 

「そうだ。こんな山の中で愛紗と鉢合わせたら、熊が驚くだろう?」

 

「そうそう、こんな所で私にばったり会ったら、熊がかわいそうって、何でだっ!」

 

「・・・・・・」

 

さりげなく星に釣られて発言した愛紗が、即座にノリツッコミを返す。その様子に勇作は驚いていた

 

「あ!高杉殿! これは、その///」

 

勇作が見ているのに気付き関羽は恥ずかしがり、焦りだす。そんな関羽を見て、星はニヤついていた。

 

「な、何だ!! 星、私の顔に何か付いているか?」

 

「いや、公孫賛殿のより、やはりお主の方が面白いと思ってな」

 

「は、ははは」

 

「しかし、本当に熊が現れたら、怖いですな・・・」

 

「そうです・・・と言うか・・何故腕にしがみつくのですか?」

 

星は勇作の腕に抱きつく様につかまっている・・・それも体を密着させているので・・・・

 

「(む・・・胸が・・///)」

 

「おやおや勇作殿は私の体はお気に召しませんでしたかな?」

 

「いや・・・そうではなくて・・・(どうすればいいんだよ・・・・・・うっ、また殺気が・・・)」

 

関羽が殺気を放っていた。次の瞬間

 

〈きゃあぁぁ!!〉

 

「「「「!!っ」」」」

 

どこからか聞こえた悲鳴に勇作達は悲鳴の聞こえた方へ急いだ。

 

 

 

 

 

 

 

山の中にある人気のない場所・・・そこでは白い着物の少女が三人組の賊に追い詰められていた。

 

「ひどい、私を騙したんですね」

 

「別に騙しちゃいねぇさっ!」

 

「でも、村への近道を教えてくれると言ったのにこんな所まで連れてきて」

 

追い詰められながらも、少女は臆することなく賊たちにまっすぐな視線を向けていた。しかし賊の頭目はニタニタと怪しい笑みを向けながら口を開く。

 

「近道は教えてやるよ。でも村へのじゃなくて、天国へのだけどなっ!」

 

「て、天国! それでは、私を殺すつもりなのですね」

 

「「「うへへっ!」」」

 

賊達が下品な笑い声をあげる

 

「そうじゃねぇよっ! 気持ち良くして、天にも昇る心地にしてやるつもりなのですよ」

 

少女の問いかけに賊たちが笑いながら答えた・・・・・・その直後。

 

「ほう、お前が連れて行ってくれる天国とは大層、良い所らしいな?」

 

「そりゃあ、もちろ・・・・・・・・・えっ?」

 

関羽に話し掛けられた賊は気付き、声が聞こえた方へ振り向くと勇作達が居た。

 

「何だ? オメェらっ!」

 

「聞いて驚け! この者こそ噂と違って、絶世の美女では無いので気付かぬかも知れぬが」

 

「おいっ!」

 

「黒髪の山賊狩りだ!」

 

前に出て、関羽の紹介を済ませ(内容にツッコミを入れていたが)、自身も武器を構える星。それを聞いた賊は顔をしかめ、少し後ずさる。

 

「弱い者イジメする奴は許さないのだぁ!」

 

「私も貴様達の様な無粋な台詞を吐く輩は嫌いでなぁ#」

 

「残念ながら、天国には案内してやれぬが、この青龍偃月刀で地獄に送ってくれるっ!」

 

「やれるもんならやってみやがれぇ!!」

 

恐れることなく賊たちは襲い掛かる・・・・・・・・・が。

 

「地獄へっ!」

 

「行ってっ!」

 

「来ますっ!」

 

賊は呆気なく倒され、空へ飛んで行った。

 

「ざまあみろなのだ」

 

「(すごく飛んでいったなー)」

 

「助かりました、ありがとうごさいます。あんな恐そうな人達をあっという間にやっつけてしまうなんて本当に皆さん、お強いんですね」

 

「いや、何!///それほどでも///」

 

純粋な眼差しを向ける少女に対し、関羽は照れ臭そうに答える。

 

「あ・・・申し遅れました。私は・・・・・・」

 

ふと、少女は自己紹介をしようとした・・・のだが、若干考えるようなそぶりをした後・・・

 

「と・・・と・・・・・・トントンと申します!!」

 

「鈴々と似てて、良い名前なのだ」

 

「そ、そうですか?」

 

自分の名前と似てて喜ぶ鈴々にトントンは少し苦笑いだった。

 

「私は関羽」

 

「鈴々は張飛なのだ」

 

「趙雲と言います」

 

「・・・・・・・・・」

 

関羽、鈴々、星の順番に自己紹介をしたが、勇作は黙ったままトントンを見ていたのでトントンから声を掛けてきた。

 

「貴方さまは?」

 

「高杉勇作と言います」

 

「どうです? トントン殿、村の方へ行かれるのなら我々と一緒に参りませんか?」

 

「宜しいのですか?」

 

関羽の申し出に喜ぶトントン。

 

「気にすることないのだ!旅は道連れ、世は・・・世は・・・・・・」

 

世は情け、が答えなのだが、その先が出てこない鈴々・・・と、ここで星が一言。

 

「酔わせて何をするつもりぃ?(ちょっと色っぽく)だ」

 

「そうそう、それなのだ!」

 

「ちっがーう!ていうか、それじゃ意味が分からないだろう!」

 

星の冗談を普通に聞き入れる鈴々の鼻に軽くデコピンしツッコミを入れた関羽。その光景を見て、トントンは微笑んでいた。

 

「(なんで、偽名を使っているんだろう?)」

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