TV版恋姫†無双・・・覇気と六爪流を使う転生者   作:ヒーロー好き

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第二十四席 孔明、旅に加わるのこと

俺は今、諸葛亮と鈴々と歩いていた。すると諸葛亮が

 

「張飛さんって優しいんですね」

 

「な、何を言っているのだ!?」

 

諸葛亮の言葉に反論した

 

「手を繋いでいるのに・・・」

 

まだ繋いでいる手を勇作は指摘した

 

「あっ」

 

気づき放して歩きだす。

 

「お、お前がグズグズしているから、仕方なく・・・だから鈴々は優しく何か無いのだ」

 

「(照れているなー)」

 

「あの張飛さん!」

 

一人で前を歩いていく鈴々の後を追いかける諸葛亮と勇作

 

「張飛さんのこと鈴々ちゃんって呼んでいいですか?」

 

「なっ!?」

 

「(!?)」

 

いきなりの事で驚き諸葛亮の方へ振り向くと笑顔で自分を見ている。それを見てまた歩きだした。

 

「お前がそうしたいなら、別に構わないのだ!けど、鈴々はお前の事を真名でなんか呼んでやらないのだ!それでも良いなら、勝手にすれば良いのだ!」

 

「はい、鈴々ちゃん」

 

「良かったね!」

 

「はい!」

諸葛亮は笑顔で答えた。すると鈴々が

 

「お兄ちゃん」

 

「ん?」

 

「家まで手を繋いで居たんだけど良い?」

 

「良いよ」

 

「やったなのだ!」

と俺の右手を握ってきた

 

「あ、あの私も良いでしゅか!」

 

「いいよ」

と左手を握った。そして3人仲良く帰って行った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お帰りなさい」

 

家に帰ってきた三人を出迎えたのは、水鏡だった。

 

「まあ、随分汚しちゃったのね」

 

そう言うも水鏡の表情は微笑んでいる。

 

諸葛亮はサロンパ草を前に出す。

 

「先生、これ」

 

「まあ、偉いわ。一人でちゃんと採って来れたのね」

 

「いいえ。一人じゃなくて・・・」

 

そう言って、諸葛亮は鈴々の腕を掴んで

 

「私と鈴々ちゃんの二人で摘んで来たんです」

 

「えっ?」

 

諸葛亮が鈴々の真名を呼んでいるのに一瞬驚いたがそんな二人に水鏡は微笑んだ

 

「あの、なぜ高杉さんが一緒に?」

 

「鈴々の姿が無く探して居た所、見つけて一緒に帰ってきたんです」

 

「そうなんですか・・・」

 

 

 

その夜。皆が寝静まった中、諸葛亮の部屋では水鏡が一人どこか悲しそうな表情で諸葛亮の寝顔を見つめていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

数日後の朝。関羽の部屋では怪我の具合を見るため水鏡がいた。そこには勇作も同伴していた。

 

「まあ、すっかり腫れがひいているわ」

 

諸葛亮達が採って来たサロンパ草で作った薬が効き、関羽の足の包帯を取ってみると・・・腫れは跡かたもなく消えていた

 

「(すごいなー)」

 

「サロンパ草が良く効いたようね」

 

「それでは」

 

「もう歩いても大丈夫」

 

「よかったですね」

 

「はい」

 

関羽はとても喜んでいる

 

「水鏡殿にはすっかり世話になってしまって、何とお礼すればいいのか」

 

「困った時はお互い様、お礼なんて別に」

 

「それでは私の気がすみません。何か私に出来ることがあれば、言っていただけませんか?」

 

水鏡は道具を片付けていた手を止めて言う。

 

「それでは、一つお願いがあるのですか」

 

「はい」

 

「ご迷惑かと思いますが、朱里を一緒に旅に連れて行って欲しいのです」

 

「え、孔明殿を旅に?」

 

「!?」

 

思いも知れない頼み事に関羽と勇作は驚いて聞き返した

 

「はい。あの子は以前から旅に出て世の中を見て回りたいって言って。私も若い頃は、あちこち旅をして見聞を広め、多くの物を得ました。ですから、あの子にも同じ様にやらせてあげたいと思っていたのですが。最近は物騒ですし。幾ら確りしているといっても、あの年で一人旅というのも・・・それで、もし宜しければ、あの子を旅のお仲間に加えて頂きたいたいのですが・・・」

 

「そうですか・・・しかし、水鏡殿はそれで宜しいのですか?」

 

「そうですよ」

 

「そうですね。確かにあの子が居なくなくるとここは寂しくなります」

 

しかし、水鏡の決意は揺るがなかった

 

「でも、旅に出たいと言うのはあの子が私に言った、たった一つのおねだり。その気持ち叶えてやりたいと思います」

 

「・・・・・・」

 

水鏡の決意を聞き、勇作と関羽は

 

「・・・関羽殿」

 

「分かりました。この関羽、責任を持って諸葛孔明殿をお預かりします」

 

「俺もです」

 

真剣な表情になって申し出を受けた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、諸葛亮を加えた勇作一行は水鏡の家を出て次の町を目指し歩いている

 

「水鏡先生ー!お元気でぇー!」

 

諸葛亮は振り返り、水鏡の屋敷に向かって手を振る

 

「こっからじゃ聞こえないのだ」

 

「けど、もう当分の間お会いできなくなるし」

 

「なら旅に出なければ良いのだ」

 

冗談をこぼす鈴々に軽く言われて顔をムスッとして振り向くが、また後ろを向く

 

「(先生。今まで本当にありがとうございました)・・・私」

 

諸葛亮は先に歩く勇作達を追い抜き、

 

「頑張りまぁす!」

 

ジャンプしながら、元気な声を上げた。こうして、勇作達は新たな仲間〈諸葛亮〉を加えて旅を始めたのでした

 

「(水鏡さん。貴方の言葉、絶対に無駄にはしません)」

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