TV版恋姫†無双・・・覇気と六爪流を使う転生者 作:ヒーロー好き
二人は街を歩いていたが・・・・
グギュルルルル~
「お腹すいたのだ・・・」
「でもお財布は関羽殿が持っているからご飯食べれないよ(もらっておけば良かった)」
考えていると
「ん?」
看板の前に人だかりが出来ているのに気付いて近づいてみる
「うーん、難しい字はあんまりないけど、やっぱ読めないのだ」
「じゃあ、俺が読むよ」
と勇作が読もうとすると
「大食い大会本日開催、飛び入り歓迎!」
「優勝者には賞金と、豪華副賞あり!」
二人の後ろで看板を読む者たちがいたので振り向いてみると
「馬超!!」
「翠!!」
「よ!久しぶりだな!」
そこにいたのは以前袁紹の街で仲良くなった馬超だった。
「ど、どうしてここにいるのだ?故郷の西涼に帰ったんじゃ・・・」
「んー、一度は西涼に戻ったさ。で、やることやって武者修行の旅に出たのは良いんだけど・・・ここに来て路銀が底をついちまって///」
「んじゃあ・・・もしかして!」
「ああ!!あれに優勝して、賞金をいただくって寸法さ!」
勇作の予想通り、翠が大食い大会に出場する気マンマンである。やはり賞金が手に入るだけあって、意気込みも大きいようだ。
「そうはいかないのだ!優勝は鈴々たちがいただくのだ!」
「ほーう、やっぱお前らも優勝狙いか!相手がお前らなら不足はない!」
「(二人とも燃えている)」
「勝負だ、張飛!!」
「望むところなのだ!!」
ところ変わって、ここは大食い大会の会場。さまざまな勝負が繰り広げられたこの大会も、いよいよ決勝戦が始まろうとしていた。
『さーぁさぁさぁさぁ!毎年恒例の大食い大会もいよいよ大詰め!決勝戦まで勝ち残った三人の勇者をご紹介しましょう!まずははるばる西涼からやってきた馬超選手!!続いて、虎の髪飾りとイカヅチ模様は伊達じゃない!猛虎もびっくりの食べっぷり、張飛選手!!』
「二人とも頑張れよ」
観客席から勇作が応援する
『最後に!!ちっちゃい体からは想像もできない脅威の食欲・・・“許褚”選手!!』
それはピンクの髪をとがった形のおさげに結った小柄な少女、許緒であった。
「・・・ちっちゃいって言うな」
しかし、季衣は小柄なのを気にしているらしく、客席からも「ちっちぇえー!!」「ちっちぇえなーおい!」と歓声(?)をあげられやや不服そうだった。
「(え、あの子が許緒!?)」
名前を聞いて勇作は驚いていた
『最後は、深すぎないほどほどの味が人気の銘菓「十万斤饅頭」を制限時間内にどれだけ食べられるかを競ってもらいます!それでは用意が出来たところで…勝負開始っ!!』
始まりを告げる銅鑼が鳴り、三人同時に食べ始めた。一つ一つを確実に食べていく翠、容赦なく大量に頬張る鈴々、澄ました顔で口に放り込む許褚。全員が優勝をかけて十万斤饅頭を食べつくしていった
「(くっ・・・許褚って奴、相変わらずごい勢いなのだ・・・!)
(ここまでの勝負で誰よりも多く食べてるはずなのに、まだあんな底力が・・・!)
(でも・・・鈴々たちだって負けられないのだ・・・!)
許緒にただならぬものを感じつつ少しでも数を稼ごうと、鈴々も大量の十万金饅頭にがっつく。
「(くそ、このままじゃあの二人に置いてかれる・・・)」
このままでは二人に取り残されると、翠も必死に食べていたが・・・・・・
「う゛っ・・・!!!!?」
突然顔が青ざめてきた…どうやら流石に限界が近づいてきたようだ
「(まずい・・・さすがにそろそろ限界が来た・・・・ああ・・この大会で食べ来た料理が走馬灯のように眼の前を・・・・ここまでか・・・!私はここまでなのか・・・だがたとえ!!どぶの中でのたれ死にするとしても、あたしたちは前のめりに倒・・・れ・・・・・・)
デーーーーーンッ!!!!!
そのまま翠は前のめりに皿に顔を突っ伏し撃沈した。
「(大丈夫なのか)」
その様子を見て、心配する勇作
「(馬超が脱落・・・!?ということは、あいつとの一騎打ち・・・!)」
「あ!?」
ここで一気に決着をつけようとする鈴々。ふと鈴々が許緒の皿を見てみると・・・残り三個で手を止めているではないか!
(残り3個で手が止まっているのだ。ここで鈴々たちが追い上げれば逆転なのだ!!ここから追い上げれば一気に逆転なのだ!!)
必死に手に持ってる分をほおばる鈴々。流石にこちらも限界が来ているようだが、なんとか震える手で残り三個を取ろうとする。
(これを・・・これを食べれば・・逆転なのだ!!)
と、それまで目を閉じていた許褚が目を開けたかと思うと
「・・・・・・あ゛ーーーー(ザザーーーーッ)」
「ガーーーンなのだ」
なんと皿を持ちあげ、残り三個を一気に流し込んでしまったのだ。そのまま全部食べ終えて、鈴々に軽く笑うと・・・
「おかわり☆」
まさかのおかわりを注文した。
「ま・・・負けたのだ・・・・・」
流石の鈴々も、これには完敗であった。
「(見てるこっちがお腹いっぱいになってきた)」
「うぅ・・・賞金貰えなかったのだ・・・」
「でもまぁ、腹はいっぱいになったからよしとするか」
「俺は食べていないけど・・・」
大食い大会が終わり、どこかさびしそうに帰っていく三人。と、ここで翠が気になったことを口にする。
「あ、そう言えば関羽たちと趙雲たちはどうしたんだ?またどっかの店で働いてるのか?」
「それは俺が説明するよ」
と勇作が事情を説明する
「えぇっ!?趙雲たちとはぐれて関羽たちとも喧嘩別れした!?」
「鈴々は悪くないのだ!?愛紗意地悪言うから、それで・・・」
打ち明けた後も、決して自分たちは悪くないと言い張る鈴々。その様子に翠どこか複雑な面持ちになる・・・・・・と
「おーい!!」
と三人を呼ぶ声が聞こえ、現れたのは許褚だった。
「お前はさっきの・・・」
「ボクの名前は許褚、字は仲康!全国を廻って大食い修行してるんだ!」
「鈴々たちは張飛、字は翼徳なのだ!」
「あたしたちは馬超、字は孟起。西涼の出だ」
「俺は高杉勇作だ」
「二人ともなかなかやるじゃん!!大食いで僕にあそこまで挑む奴は初めてだよ!!」
「鈴々たちもあんな化け物じみた大食いは初めて見たのだ・・・」
「いやぁ~、それほどでも」
「別にほめてないのだ」
「え。そなの!まぁいいや。なぁなぁ!こうして出会ったのも何かの縁!親睦を深めるためにも、これから四人で何かウマイもんでも食べないか!?」
「って、お前まだ食うつもりかよ!?」
「ホントに底なしの大食いだなぁオイ」
「あ、お金なら気にしなくていいよ。大食い大会の賞金で僕がおごるから☆」
「いやぁそうじゃなくて・・・」
「ははは」
先ほど大食い大会が終わったばかりだというのに、今から更に何かを食べようと意気込む許褚に、微妙な表情になる三人だった