TV版恋姫†無双・・・覇気と六爪流を使う転生者 作:ヒーロー好き
「おい!!華蝶だかガチョーンだか知らねぇが、降りてきやがれ!!」
「降りてもいいが、そうするとお主らがますます不利なるが・・・いいのか?」
「え?」
星の言葉にキョトンとしながら借金取りたちが後ろを向くと
「人質取るなんてド汚いマネして・・・よくもうちの楽しみを台無しにしてくれよったなぁ」
張遼がめちゃくちゃ怒っていた
「今度こそペッチャンコにしてやるーーーっ!」
更に許褚が勢いよく鉄球を振りまわす
「ア、アニキ!」
怯える借金取り・・・が
ガチーーーン
張遼が自分の武器で防いだ
「なんで邪魔するんだよ!?」
「金で雇われた身とはいえ、一応こいつらはうちの身内や・・・身内の不始末は身内で蹴りつける」
と張遼は近ずき
「おい!借金の証文を出し」
証文を出すよう告げる張遼
「は・・・はい・・・」
頭目が証文を取りだす
「しっかり持っときや」
と忠告し
「は・・・はい・・・」
「ふん」
と証文を切り、跡形もなくバラバラになった
「あ・・・あああ」
「えぇか、今後一切あの姉弟に近づくんやないで・・・わかったか!?」
「「「はっ、はいっ!!」」」
「ほなら、とっとと行けっ!!」
「「「失礼しましたっ!!」」」
張遼の釘差しにビビりながら、借金取りたちは逃げて行った
「・・・やれやれ」
「めでたし、めでたしなのだ」
「んん・・・」
安堵する翠と鈴々。しかし許褚は納得していない表情をしていた
「ふう」
勇作は落としていった酒瓶を拾い、張遼に渡そうとした
「おお、ありがとう」
「空だけどいいの?」
「・・・あらら」
空になったのを見て若干しょげていた
「ほんなら、うちも消えるとしよか・・・」
「お前これからどうするつもりだ?」
「さぁて。風の向くまま気の向くまま・・・これまでどうりの風来坊や・・・・・・・あ!」
その場を去ろうとするが何かを思い出し振り向く
「おい!そこの兄ちゃん」
「ん?」
「名前教えてくれへん?」
「え?・・・高杉だけど」
「高杉か・・・・・・覚えておくでその名前」
と言い去って行った
「なんか変わった奴なのだ」
「変わった奴と言えば、あの妙な仮面野郎は・・・」
思い出したように皆が顔を上げると・・・・・・屋根の上には姉弟だけで、華蝶仮面の姿はなかった
「いない」
「うーん。最初から最後まで怪しい奴なのだ」
のんきにそんなことを呟く鈴々
「(張飛の奴、ホントに気づいてないんだ)」
翠は驚いた顔をしていた
「(うーーん。駄目だ。何処に行ったかわからない)」
勇作は覇気で見つけようとしたが、分からなかった
その日の夕方…湖のほとりで蝶の仮面を片手に悩ましい顔をする少女がいた
「かっこいいと思うんだけどなぁ・・・」
翌日
「本当にありがとうございました」
「さよならーー」
「元気でなーー」
姉弟に別れを告げて4人は家を出た
「ところで許褚、お前、この先どうするんだ?」
「とりあえず洛陽かな。そこに行けばもっと大きな規模の大食い大会があるだろうし」
「そっか、じゃあこの先でお別れだな・・・張飛と勇作はどうする?」
「うーん・・・」
「(本当は仲直りさせたいんだけどな・・・・・・ん?あれは・・・)」
「もし良かったらあたしと一緒に来ないか?どうせ二人だけで行くあてもないのなら「翠」ん?」
一緒に同行しないかと話を持ちかける翠・・・・・が勇作が声をかけ、前方を指差した
「張飛、今のは取り消しだ」
「え?」
「ほら」
前方を指差したと・・・道の先には、二日前に喧嘩別れした関羽がいた
「愛紗ーっ!」
鈴々も思わず駆けより、飛びつく
「こ、こら!!なんだ急に!」
「どうして・・・どうしてこんな所に居るのだ?何で?」
「昨日の朝引き返して、夕方街について・・・宿を探したけど二人がみつからなくて・・・そしたら孔明殿が、街の出口近くの街道で待っていれば会えるかもしれないと・・・」
「孔明はどうしたのだ?」
「もしかしたらお前が道を引き返しているかもしれないと言って、街の反対側の出口で待っている」
「愛紗は・・・愛紗は何で引き返しにきたのだ?」
「なんでって・・・お前のことを探すためにきまっているだろう」
「だから・・・なんで鈴々を探しに来たのだ?なんでそのまま孔明と二人で行かなかったのだ?」
更に質問をされ、返答しにくい関羽だったが
「あーもうめんどくさいっ!!いいか鈴々!私は姉で、お前は妹だ!だからどこに行くのも一緒だ!いいな」
「・・・!うん!」
その答えがうれしくて、鈴々も笑顔でうなづいた。その反応に、関羽も自然と笑みがこぼれる。
「あの黒髪の女は誰なんだ?張飛の知り合いか?」
「関羽は・・・あの者たちは張飛の姉だ」
「血は繋がってないが、本当に仲が良い」
「へぇー・・・」
遠くから光景を見ていた許褚に、翠が説明する。そして勇作も鈴々達に近づいた
「仲直りできてよかったね?」
「うん」
「高杉殿」
「何ですか?」
「鈴々のそばにいてくれてありがとうございました」
「別にいいですよ。俺は鈴々の兄なのですから」
「そうですね」
「これからも3人どこに行くのも一緒なのだ」
「ああ」
「おう」
3兄妹は新たに強い絆で結ばれていることを証明していた