TV版恋姫†無双・・・覇気と六爪流を使う転生者   作:ヒーロー好き

32 / 143
第三十二席 関羽と勇作、人質を救出するのこと

勇作たちは黄忠の話を聞いていた

 

「数年前に主人を亡くした私は幼い娘の璃々と二人、この街から離れた村で静かに暮らしていたのですが・・・ある日、隣町に用足しに戻って見ると。璃々が居なくなっていて、代わりに一通の置き手紙が」

 

『娘は預かっている。こちらの指示に従えば無傷で返す。そうでなければ、命の保証はしない』

 

「何と卑劣な!?」

 

「許せないのだ!?」

 

「そして・・・待ち合わせの場所には・・・・」

 

 

 

 

待ち合わせの場所には仮面をかぶった男(腰に赤い宝石の付いた剣)の姿があった

 

 

 

「娘は・・・・娘は無事なんでしょうね?」

 

「全てはお前次第だ」

 

「私にいったい何をしろと・・・・」

 

「ふっ・・・・」

 

 

 

「成る程。それで、止む無く暗殺を請け負ったのか」

 

「はい、どんな理由であれ、人の命を影に隠れて奪うような行いが、許されるとは思いません・・・・・・・・・・・・・・でも、でも娘の璃々は、私の全て何です!! 璃々を救うためには・・・・・・他にどうしようもなくて」

 

 

涙を流して泣くの堪える紫苑を見て、五人は見守ることしかできなかった。すると孫尚香が何かを発見した

 

「ねぇ、これって・・・?」

 

「それは娘が監禁されている場所で描いた絵です。昨日、一味の者が娘が無事であること証として持ってきて・・・・」

 

すると孫尚香の持つ一枚の絵に孔明が

 

 

「その絵は・・・・」

 

髭面の男の顔の書かれた絵を五人は見た

 

「なんでこんな絵を描いたかしらね。」

 

「さあ?」

 

「孔明殿、この絵が何か?」

 

「これ、誰かに似ていると思いませんか?」

 

すると・・孫尚香が気付いた

 

 

「あっ!!茶店の髭親父!!」

 

「ではあの茶店の主人が!?」

 

「いえ、それはないと思います。もしこれが犯人一味の誰かを描いたとあればいくらなんでもこれを黄忠さんに渡すようなへまはしないはず・・・たぶんこれは誘拐された娘さんが監禁されている場所から見た者を描いたと思われます」

 

 

「あの茶店の向かいの・・・」

 

「あのボロ屋敷か(声が聞こえたのは、そのためか!くそ)」

 

「娘の居場所に心当たりがあるのですか!?」

 

「え・・・・ま・・・たぶん・・・」

 

「場所を教えてください!!すぐにも私が」

 

立ち上がった黄忠を勇作が止めた

 

「やめた方が良い」

 

「なぜです!?」

 

「高杉さんの言う通りです」

と孔明も止めた

 

「どうして!?」

 

「顔を知られている黄忠さんが監禁場所に近づいたりしたら娘さんの身に危険が及ぶかもしれません。娘さんの命を最優先にするなら黄忠さんは何も知らないふりをしてここに残ってください」

 

「辛いと思うが、ここは孔明殿の言うとおりにしたほうがよいですよ」

 

勇作に言われて仕方なく座り込む黄忠

 

 

「黄忠さん・・・」

 

「あの茶店までさほど時間はかからない・・・」

 

「それでは・・・」

 

「いくか関羽殿」

 

「ええ」

 

「黄忠殿、お主の娘は必ず救います」

 

「ありがとうございます・・・・」

 

勇作の言葉を聞いた黄忠は涙を流した

 

「(俺にも責任がある。絶対救い出す)」

 

そして、五人は茶店へと向かった。それと入れ違いするかのように犯人の一味である人が入ってきた

 

「入るぜ」

 

「なんのよう?」

 

「へへ、そんなつれなくするなよ。親分から首尾を見届けるように言われてな・・・」

 

「そう、ご苦労なことね。(危なかったわ。もし私があのまま飛び出していたら・・・)」

 

すると男が何かに気付いた

 

 

「!?」

 

「どうしたの?」

 

「いや・・気のせいだ・・・」

 

そして、宿の屋根の上ではマントを被った少女がいた。そして、そのまま去った

 

 

 

 

 

 

 

五人は茶店につくと店主にわけを話した

 

 

「え!?向かいのボロ屋にさらわれた子供が!?」

 

「その子を救うためにお主の協力が必要なのだ!!」

 

「え!?協力?」

 

そのころ、ボロ屋の中には三人の盗賊と一人の幼い少女がいた。その少女こそ紫苑の娘である璃々であるのだ

 

「おい、異常はないか?」

 

「なんにもつーかなさすぎて退屈で退屈で」

 

 

すると

 

 

「ちょっと変ないいかがりはやめてよね!?」

 

「!?」

 

賊の小さいほうが覗くと、そこには店主と孫尚香がみえた

 

「このシャオ様がせこい盗みなんかするわけないでしょ!!」

 

「この間食い逃げしといて何いっとるんだ!!だから今回もおめぇにちげぇね!!」

 

「わかったわよ。そんな疑うなら盗んだものがあるかどうか裸にしてでもしらべたらいいじゃない!!」

 

「何!?」

 

なんと孫尚香は上の服を抜き始めた。賊はそれに目が釘付けになってしまった

 

「どう、これで良い//」

 

「//・・・・・ま、まだだ、まだ下が残っている!!」

 

「わかったわよ。」

 

さらにスカートまで脱ごうとしていた

 

 

「ちょっと、ちょっと、おもしれぇことになってますぜ!!」

 

「なんだ?っておおおおおお!!」

 

「さあこれでわかったでしょ!!」

 

「「「おおおおおおおおお」」」

 

「(もうまだなの・・・・さすがに・・・・これ以上は脱げないわよ・・・////)」

 

賊達が孫尚香の下着姿に注目しているころ、木の上では短刀を加えた関羽。木のしたでは鈴々と勇作。そして、店の中では孔明が様子を見ていた

 

「(引き付け成功・・・)」

 

そして・・・・

 

 

「(1・・・・・)」

 

「(2・・・・・)」

 

「(3・・・・・)」

 

「今です!!」

 

孔明の号令と同時に三人は潜入した。そして、関羽は賊の一行の前に立った。

 

「なんだ!?てめぇは!?」

 

「いつもなら名乗りを上げるところだが・・・・貴様らのような卑劣な輩に聞かせる名などない!!」

 

「なんだと!!」

 

「ふざけるな!!」

 

「やっちまえ!!」

 

賊達が関羽に襲い掛かった。しかし簡単に片づけてしまった。そこへ下にいた賊を退治したと勇作が駆けつけてきた

 

「愛紗、下にいた奴らはみんな叩きのめしたのだ!!」

 

「うむ!!」

と安心していると

 

「おのれ、こうなったらその小娘を殺してやる」

と兄貴らしき人が、璃々に切りつけようとしたが

 

ガチン

 

勇作がそれを止めた

 

「な、何!?」

 

「この子に近づくな!?」

勇作はその賊の顔面を思いっきり殴りつけた

 

「ぐわわ!?」

賊は外に飛ばされた

 

「高杉殿」

 

「お兄ちゃん」

関羽と鈴々が心配そうに声をかけた

 

「大丈夫だ・・・・・・璃々ちゃんだね・・・」

 

「うん・・・・」

 

「一緒に帰ろう。君のお母さんが待っているぞ」

 

「お母さん!!」

 

そして、三人が璃々が外へ出ると・・・・

 

 

「皆さん、こっちです!!」

 

そこには一頭の馬を連れた孔明がいた

 

 

「さすがは孔明殿、手回しが良いですな。」

 

「いえこれは関羽さん達がすぐ飛びこんだ後に仮面をつけた人がもし急ぐならこれを使えと・・・」

 

「仮面の!?」

 

「(星だな)」

 

「とにかく今は時間がありません。急ぎましょう!!」

 

「関羽殿、お願いします」

 

「はい・・・はぁ」

 

関羽は璃々と共に町へと向かった。

 

 

「(頼む・・・・間に合ってくれ!!)」

 

その頃、町ではついに行列が始まってしまった

 

 

「おい、そろそろ」

 

「わかったわ」

 

黄忠は弓を構え始めた。黄忠は焦っていた

 

「(まだなの)」

 

 

 

 

そして、関羽は何とかたどり着いたのだが・・・

 

 

「馬はだめだ!!ここで降りろ!!」

 

まさかの足止めを食らってしまった。そして馬から降りると関羽は璃々を連れて、黄忠のいる宿へと向かうが、人混みのせいで進むことができなかった

 

 

「この人込みじゃあ宿に向かうまでは間に合わない・・・こうなったら・・・・いちかばちか・・・」

 

そして、行列では娘婿がついに来てしまった

 

 

「おっ、来た、頼むぜ!!」

 

「ええ・・・」

 

黄忠は弓矢を構え、撃とうとしていた

 

「おい、どうした、早くしろ!!」

 

「(ああ、もうダメ・・・・これ以上・・・)」

 

黄忠は観念して矢を討とうとした

 

「(はっ)」

 

その時、黄忠は何かを見つけた。それは関羽に掲げられた、愛する紫苑の娘、璃々の姿であった。そして、璃々は何かを言っていた

 

「お・か・あ・さ・ん」

黄忠はそれを理解していた。璃々の無事を確認した黄忠は矢を下げた

 

「おい、何のつもりだ!?なぜ矢を・・・・」

 

男は黄忠の肩をつかもうとした。その時

 

「!?」

怒りの一撃で賊を殴り飛ばした。安心した黄忠は腰を抜けて、座り込んだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、黄忠と璃々と別れの時が来た

 

「名残惜しいけど、ここで別れね・・・貴方達には何とお礼を言ったらよろしいでしょうか」

 

「ありがとう、お姉ちゃん、お兄ちゃん」

 

「いえ・・もう礼は十分すぎるほど言ってもらったので、これ以上は・・・」

 

すると黄忠は関羽の手をとった

 

「関羽さん、これからも小さな子供を持つ者同士、がんばっていきましょうね」

 

「はっ?こども?」

 

「あら、ごめんなさい。私、てっきり鈴々ちゃんのことを・・・・////」

 

「何を言っておられる!?鈴々は私の娘ではなく・・・・」

 

 

 

すると鈴々が

 

 

「鈴々と愛紗とお兄ちゃんは寝床で契りを交わした仲なのだ」

 

「「!?」」

 

「あらそれじゃ・・・」

 

「違います!!契りというのは兄妹の契りでして・・それで・・」

 

「それで?」

 

「いや・・・その・・・・って誤解を招く言い方をするな!!」

 

「(これでめでたしだな。ひと波乱あったけど・・・)」

と勇作が思っていると

 

「あ、あの」

 

「ん?」

璃々が声をかけてきた

 

「ありがとう。お兄ちゃん守ってくれて」

 

「別にいいよ」

と言いながら頭を撫でた

 

「あの、すいません」

と今度は黄忠が話かけて来た

 

「どうしたんですか?」

 

「名前を教えてくれませんか?」

 

「はー、高杉ですけど」

 

「高杉さん。私の事を紫苑と呼んでください」

 

「え!?でもそれは・・・」

 

「良いのです。璃々を守ってくれたお礼です」

 

「そうですか。ありがとうございます。紫苑さん」

 

「・・・////」

 

「あーお母さん、赤くなっている」

 

「こ、こら璃々!!」

 

「はは・・・いててててて」

と関羽に腕を抓られた

 

「何するのですか」

 

「早く行きますよ!!」

と関羽に腕を引っ張られながら、黄忠と璃々と別れた

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。