TV版恋姫†無双・・・覇気と六爪流を使う転生者 作:ヒーロー好き
そして、宴のあと翠は風呂に入っていた
「ふぅー、賊退治の後の風呂はまた格別だぜ!宴の料理もうまかったし、言う事なしだな・・・・けど可笑しかったな・・・張飛の奴・・よりにもよって璃々に子供みたいって言われちゃって・・・」
すると・・鈴々と朱里のやり取りを思い出した
「ん・・・いつの間に張飛のやつ、孔明のこと真名で呼び合うようになったんだ?私がここに来てすぐの頃は違ったよな・・・つぅーか!!なんであたしのことは真名で呼んでくれないんだ!!仲間だろ!!友達だろ!!戦友だろ!!・・・いや待て落ち着け、私だってあいつのことを真名で呼んでないわけだし」
そして・・・風呂に潜ると
「そうだよな・・なんとなくきっかけがなくてまだ真名を預け会ってなかったんだよな。だからって今更改まってても事難しいし・・・・・」
考えると
「よし、風呂からあがったら『鈴々』って呼んでみるか!!案外、『馬超が鈴々の事を真名で呼んだから鈴々も馬超のことを翠って真名で呼ぶのだ!!』ってなったりしてな・・・うん」
そして、風呂から上がった
「あ~考え事していたらちょっとのぼせてちまったな・・・」
歩くとそこへ
「ん?」
「あっ、馬超!!」
「ギク!?」
鈴々と出くわしたのであった
「お風呂どうだったのだ?」
「あっ・・・・いい・・・・湯加減・・・だったぜ」
「じゃあ鈴々も入ってくるのだ」
「(絶好の機会じゃないか、ここでなにげなく鈴々って・・・)」
そう確信した翠は
「あっ、ちょっと、りん・・・」
「なんなのだ?」
「り・・・・り・・・・り・・・・・りん・・・・ぷはぁー!!!」
翠は真名で呼ぼうとしたが失敗した
「ちゃんと言ってくれないとわからないのだ」
と翠の顔に近づいた
ボン!!
「あっー、いや、なんでもない・・・なんでも」
「変な馬超なのだ」
鈴々そのまま風呂に向かった。そして、翠もとぼとぼして部屋に向かった
そして、部屋では
「まつ毛は多いほうがかわいいよな・・・おお、髪飾りを忘れていたぜ・・・おお、できた。これでよし!我ながらよく書けたじゃないか、張飛にそっくりだ」
書き上げたのは全然似ていない鈴々の似顔絵であった。そして、枕にかけると
「やっぱりいきなりは無理だよな・・・まずはこれをあいつだ思って、真名で呼ぶ練習だ」
早速呼ぶ練習を始めたのであったが
「り・・り・・り・・・り!・・・・・・・・ぶはっ・・・・・なかなか手ごわいな」
かなり苦戦していたのであった
「よっ!張飛!・・・ってこれならすんなり言えるんだよな・・・この感じで真名も・・・」
再び言おうとするが
「り・・・・り・・・り・・・り」
結局言えずにいた
その頃
「鈴々お姉ちゃん、関羽さん、おやすみなさい」
「お休みなのだ」
「お休み」
「明日は蹴鞠で遊ぶのだ!!」
「うん!」
部屋へ戻る途中、翠のやり取りを見たのであった
翌日の夜
「え!?馬超達の様子がおかしい?」
「ええ、昨日の夜、璃々が馬超さんと孔明さんの部屋の前を通りかかったた扉の隙間から変な声が聞こえてきて気になって覗いてみたら・・・」
「はげしく指を使って、天国の階段を登っていたと」
「おい!星!」
星の一言に驚いた勇作。関羽は飲み物を吹いた
「それだったら別に心配ないのですが・・・」
「あ・・・いや・・・・黄忠殿」
「真に受けないで」
孔明は顔を真っ赤にし、鈴々は分からない顔をしていた
「実際は枕に変な御札を張り、その前に正座して何かぶつぶつ何か言っていたらしくて」
「うむ、夕食もそこそこに部屋に戻っていったが、今日一日、あ奴には珍しくあまり食が進まむようだったな・・・」
「昨日の夜はあまりよく眠れなかったようですし、今日もほとんど部屋に閉じこもりぱなし・・・・これはもしかすると気鬱の病かもしれませんね・・・」
「え!?病気!?」
「聞くところによると・・・」
何かを言おうとした時
「西涼の民は人馬一体となって、広大な野を駆けまわり、狩りでとらえた獲物を生で頭からバリバリとかじる生活を送っているという、故にこうした里の生活はしょうに会わぬかもしれぬな・・・と言おうとしてるけど・・・そんなこと言ったら西涼の民から抗議の手紙がくるぞ!」
「!?何で分かりました?」
「顔にそう書いているから(本当は覇気だけどな)」
「え?」
「お母さん。星お姉ちゃんの顔に何か書いてあるの?」
「・・・書いてないわよ」
「与太はともかく、環境が変わって本人が気付かぬうちにうっ屈された気が蓄積され心の具合が悪くのはままあること・・・もしそうなら故郷に帰ってしばらく静養したほうがいいかもしれませんね」
「まあ、しばらく様子を見た方が良いと思うぞ」
「そうですね・・・ご主人様の言う通りにしましょう」
そのころ部屋では翠が鈴々の事を真名で呼ぶ練習をしていた。しかし相変わらず呼べずにいたのであった
「なんで肝心なことが言えないんだよ・・・・・・あーもう、ちょっと休憩しようぜ」
翠は昨夜のことを思い出した
『璃々は家族のようなものだから真名で鈴々って呼んでいいのだ」
「だったらあたしのことも真名で呼んでくれたって良いじゃん・・・・それともあいつはあたしのことをそんな風には思ってくれないのかな?・・・ああもう何で言えないんだよ!ご主人様の時はすんなり言えたのに・・・・・・・・・・・ご主人様」
と思っていると
「馬超・・・」
「ん?」
鈴々が入ってきたのであった。翠は慌てて、鈴々の似顔絵を隠した
「な・・・なんなんだよ?何かようか?」
「ちょっと話があるのだ」
「話ってのは何だ?・・・り・・り・・・」
「馬超、西涼に帰ったほうがいいのだ」
「!?」
「ここにいるのはよくないから帰ったほうがいいって皆言っているのだ」
言葉が足りなかったので・・・翠は勘違いをしてしまった
「なんだよ・・・それ・・・あたしがいなくなったほうがいいって言うことかよ?」
「そうじゃなくって鈴々は馬超が西涼へ帰ったほうがいいって・・・」
「同じだろ!!」
「同じじゃないのだ!!」
「じゃどう違うんだよ!!」
「それはつまり・・・帰るというのはいなくなるっていうことだけど・・・いなくなったほうがいいというわけじゃ・・・・」
「出でけ!!」
「出でけって何なのだ!!せっかく鈴々が心配しているというのによ!!」
「うるさい!!うるさい!!お前の話なんか聞きたくない!!出でけ!!出でけ!!」
その態度に怒った鈴々は・・・
「分ったのだ!!出ていくのだ!!」
出ていたのであった。
「ん?」
孔明は部屋から出てくる鈴々見て、部屋に戻ると
「馬超さん・・・今・・・?」
翠は横になっており、その床には破り捨てた鈴々の似顔があった