TV版恋姫†無双・・・覇気と六爪流を使う転生者   作:ヒーロー好き

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第五席 勇作、趙雲、公孫賛と会うのこと

新たに張飛を仲間に加え旅をする勇作と関羽。次の村へと向かうため歩いていたが張飛が不機嫌だった。

 

「む~」

 

「どうした、さっきから難しい顔をして」

 

「お腹でも痛いのか?」

 

「二人共、おかしいのだ」

 

「おかしい?何がだ、張飛」

 

「そうだよ、張飛」

 

「そこなのだ!」

 

「「はぁ、そこ?」」

 

「関羽もお兄ちゃんも鈴々のお姉ちゃん、お兄ちゃんなのにどうして鈴々のこと鈴々って真名で呼んでくれないのだ。親しい同士は真名で呼び合うのが普通なのにおかしいのだ!」

 

「確かにそうだが、知り会ってまだ間もないし」

 

「まあ、俺も」

 

「鈴々は関羽のことちゃんと真名で呼びたいのに教えてくれないし・・・お兄ちゃんも呼んでくれないし・・」

 

「わかった、わかった」

 

「ごめんな。・・・・・・所で真名って何?」

と言った瞬間、二人ともこけた

 

「知らなかったのですか!高杉殿」

 

「お兄ちゃん、知らなかったら言ってほしいのだ」

 

「ごめん」

 

「真名とは聖なる名で許可なく言えば首を切られてもおかしくないものなのです」

 

「え!?(そんなに大切なことだったのか!?)」

と驚いていた

 

「わかりましたか?」

 

「はい」

 

「そうですか。では!んっ!私の名は関羽、字は雲長、真名を愛紗という。お主には真名で呼んでもらいたい。これでいいな、"鈴々"」

 

「俺は姓が高杉、名は勇作。字と真名はないから好きに呼んでくれ、"鈴々"」

 

「わぁ!うん!」

 

勇作と関羽に真名を呼ばれた鈴々は上機嫌になった。三人は歩き続け街の入口に到着した。入口を入った所で門番に声を掛けられた

 

「ちょっとまて」

 

「なにか?」

 

「違っていたらすまぬが、おぬし最近噂の黒髪の山賊狩りでは無いか?」

関羽さんは顔を少し赤らめながら

 

「いや、そう呼ぶものも居るようですが、自分から名乗っている訳では・・・」

 

「良かった、近くの村に現れたと聞き、それらしき武人が居たら声を掛けていたいたのですか、黒髪の綺麗な絶世の美女と聞いていたので、危うく見過ごす所でした。」

 

    !!!!!!! カチャーン!!!!!!!  

 

「( ガラスを砕くような音が関羽さんの方から聞こえたような・・・)」

 

「そうですか・・・」

 

「(関羽さんやっぱり気にしてたのかな・・?)」

 

「そうと分れば、早速我らが主に知らせねば」

 

「え?」

 

「しばらくここでお待ちを」

 

「はぁ」

 

 門番の男は村の中へと歩いて行った

 

「愛紗は綺麗で有名なのだ~」

関羽さんは眉をピクピクとうごかしながら

 

「ああ、黒髪がな・・」

 

「関羽さんは綺麗ですよ、自信をもってください」

 

「えっ/////・・・フフッ、お世辞でもうれしいです、ありがとうございます」

 

「(お世辞を言ったつもりはないんだけど・・)」

 

 

 

その後、門番が戻って来て三人はこの辺りを治めている太守の元へ案内された。三人は屋敷の庭の東屋(休憩所)で待たされていた。すると二人の女性が近づいきた。青い髪で白を基調にした服の女性と影が薄そうな女性。

 

勇作と関羽は椅子から立ち上がった。

 

「そのままで、結構」

 

「(また、女の子だ)」

 

「待たせて済まない、我が名は公孫賛、字は伯珪。太守としてこの辺りを治めている。こちらはお主と同じ旅の武芸者で」

 

「我が名は趙雲、字は子龍。お初にお目にかかる」

 

「(へ!?趙雲に公孫賛だと)」

と勇作は驚いていた

 

「お招きに与り光栄です、我が名は関羽、字を雲長と申します、それでこちらは・・」

 

「鈴々なのだー!」

張飛は元気良く答えた。

 

「こら、真名ではなく、ちゃんと名乗ってあいさつせぬか」

 

「そうだよ、鈴々」

 

「関羽殿、歳の割りに随分大きなお子様をお持ちですな、そちらが旦那さまですか?」

 

「ちっ違います、鈴々は娘ではなく姉妹の契りを交わした仲で」

関羽さんは、あわてて否定している、そして趙雲さんは少し悪戯っぽく、

 

「ほーぅではどちらが攻めでどちらが受けなのですか?」

 

「どっちかと言うと、鈴々が責めなのだ」

 

「コラ!よく意味も分からんくせに適当な返事をするな!」

 

「じゃあ、どういう意味なのだ?」

 

「そ、それはだな・・高杉殿、お願いします」

 

「お、俺ですか?!えぇっと・・」

 

「あ、まあ、そういう話はまた後にしてもらって、そちらは?」

 

「俺は高杉勇作といいます。関羽殿と共に旅をしている者です」

 

「そうですか」

 

「あのー用があったのでは?」

 

「そうであった、実はおぬしに、折り入って頼みたい事が有るのだが?」

 

「私に?」

 

公孫賛が真剣な話をし始めた。

 

「辺境の小領主ではあるがこの公孫賛、今の世を憂いる気持ちは人一倍あるつもりだ。キ州の袁紹、江東の孫策に都で最近頭角を現して来た曹操と天下に志を抱く者は皆、ういの人材を求めているとか、昔日の漢王室の権威、既に無く乱れに乱れた世を正すためお主の力をぜひ、私に」

 

「公孫賛殿、お話しの途中、申し訳ないがそれは少し早計ではありませぬかな?」

趙雲が言った。

 

「と、言うと?」

 

「黒髪の山賊狩りの事は私も旅の最中に風の噂で耳にしました。だが噂というのは得てして尾ヒレが付きがちなもの・・」

 

「まあ・・確かに」

関羽は心当たりがあって否定できなかった。

 

「故に関羽殿の実力を見極めてからお召しかかえになっても遅くないのでは?」

 

「うむ、なるほど」

 

「差し支えなければ、私がその役を、お引き受けしますが」

 

「ぉおー、いかがかな?趙雲殿と一手、手合わせしてはもらえぬか?」

 

「いやぁしかし私は・・」

 

「臆されましたかな?」 

関羽さんの表情が厳しくなる・・、と同時に張飛ちゃんが立ち上がる。

 

「そんな訳ないのだ!」

 

「こら、鈴々!」

 

「愛紗は、すぅーごく強いのだ!だからお前なんかに、ずーえたい負けたりしないのだ!お前なんか愛紗が出るまでも無いのだ!鈴々が、ちょちょいのプーで、コテンパンにしてやるのだ!」

頭を抑えている関羽さん、趙雲殿は立ち上がると。

 

「ほぉ~ずいぶんな自信だな、それでは一つその自身のほどを試させてもらおうか」

 

「望む所なのだ!」

張飛ちゃんが啖呵を切ると、二人は庭に歩きだした。

 

 

 

鈴々と趙雲が手合わせすることになり五人は東屋を少し離れた広い所に移動した。鈴々と趙雲は己の得物〈蛇矛〉〈龍牙〉を手に対峙する。

 

「止めなくて良かったのですか?」

 

「ああなっては止められません、鈴々の気持ちを考えるとなおさら・・」

 

「そうですか」

 

 

 

「始め!!」

 

中央に居る公孫賛の合図で始まった。

 

「どおうりゃあ~!」

 

鈴々は飛び上がり趙雲に向かって得物を振り下ろした。

 

〈ガッキィン〉

 

「ほ~」

 

趙雲はそれを受け止めた。鈴々は宙返りをして後退し得物を頭上で振り回し再び攻撃する。

 

「うりゃりゃりゃ~!」

 

〈ブン〉

 

「ふっ」

 

〈スッ〉

 

「りゃあ!」

 

〈ブン〉

 

「ふっ」

 

〈スッ〉

 

鈴々の攻撃をギリギリに避ける趙雲に公孫賛の隣に居る関羽の顔が真剣になった。

 

「りゃあ!りゃあ!りゃあ~!」

 

〈ブン ブン ブン〉

 

「ふっ!ふっ!ふっ!」

 

〈スッ スッ スッ〉

 

鈴々の攻撃は続くが趙雲はそれを避けるばかりだった。

 

「ヒラヒラ逃げてばかりなのだ!」

 

「ふっ、どうした?もう終わりか?」

 

「まだまだなのだ~!」

 

「鈴々!そこまでだ!」

 

趙雲の挑発に乗り攻撃しようとした鈴々を関羽が止めた。

 

「・・っえ?どうして止めるのだ、鈴々はまだ戦えるのだ!」

 

「(確かに)」

 

「わかっている、ただ・・私が立ち会ってみたくなったのだ」

 

「ん?」

 

鈴々に代わり関羽が趙雲と手合わせとなり関羽は自分の得物〈青龍偃月刀〉を手に構え関羽から闘気が溢れ出す。

 

「(何だ!関羽殿の体から赤い闘気が溢れている様にも見える。)」

 

「いざっ!」

 

趙雲が構えを解いた。

 

「ん?」

 

「本当に強い相手ならわざわざ撃ち合わなくても分かる。公孫賛殿、関羽殿のお力しかと見届けました」

 

「うむ」

 

「ふえ?はにゃ?」

 

「ふー」

納得する公孫瓚殿、訳が分らず困惑する張飛ちゃん、構えをとき、緊張を解くかのように息を吐く関羽殿。反応はさまざまだった。

 

「(早かったなー)」

 

手合わせは終わり五人は東屋に戻りお茶を飲んでいたが鈴々は不機嫌だった。

 

「む~」

 

「どうした、鈴々。そんな膨れっ面して」

 

「さっきのだと何だか鈴々が本当は強くないみたいなのだ」

 

「い、いや・・それは」

 

関羽はどう言えばいいか悩んでいると趙雲が言った。

 

「張飛、確かにお主は強い、ただその強さを上手く使えていないがな」

 

「ん?」

と考えていたが

 

「よくわかんないのだ」

 

「そうか」

 

「そういえばお兄ちゃんは戦わなくてよかったの?」

 

「俺は・・・」

 

「おや、高杉殿も武に心得もあるのですかな・・・」

 

「まあ、ちょっと」

 

「ならば、私と仕合ってみぬか?」

 

「えっ?」

趙雲さんがとんでも無いことを言いだした。

 

「遠慮しときます」

 

「おや、それは残念」

趙雲さんはイタズラぽく微笑んだ

 

「(この人どこまで本気なんだ)」

と思った

 

「ところで、公孫賛殿。この間、お話しした例の件ですが・・」

 

「ああ、尺銅山の事か」

 

「尺銅山の事とは?」

 

関羽が気になり公孫賛に聞いた。

 

「いや、恥ずかしながら山賊退治にちょっと手こずっていてな、奴らの出没している範囲を考えて賊の隠れ家が尺銅山の山中にあるのは確かなのだがそれらしき砦が見つけられず討伐隊を出す事が出来ないのだ」

 

「(何か、気まずそうな話したな)」

 

「それを聞いて先日、私が一件を案じたのだ」

 

「その策は?」

 

勇作が趙雲に聞いた。

 

「偽の隊商を仕立ててその荷物の中に潜み、これをわざと賊に奪わせて隠れ家に忍び込む。つまり、賊自らに隠れ家に案内させる寸法だ」

 

「なるほど、それは面白い」

関羽が興味を持った。

 

「しかし、賊の隠れ家に単身乗り込むなど・・」

 

「虎穴にいらずんば虎子を得ず、狡猾な賊を中滅するには多少の危険はやむ得ぬこと、どうだ関羽殿、私と一緒に賊の隠れ家を訪ねて見ぬか?」

 

「ひきうけた」

 

「鈴々もいくのだ!」

 

「おぬしにはむりだ!」

 

「(あっさり否定したな。何か背後には、(絶対にダメ!)の背景が見えたような・・・)」

 

「なんでなのだ!?」

鈴々は趙雲さんの前に座りすごい勢いで問い詰める!

 

「よいか、荷物の中に潜み賊の隠れ家に向かう間はずっと息を殺して居なければならんのだぞ、お主の様な根が騒がしく出来ている人間には無理だ、きっと一時だってジットはしていまい」

 

「うぅ、そんな事無いのだ!!!鈴々はやれば出来る子なのだーー!!」

予想していたようで、耳を塞ぎながら平然としている

 

「ほぅ~では今ここでやって貰おうか」

 

「(うぁ・・この人また何か企んでそうな顔をしてるよ・・・)」

 

「お安いご用意なのだ!」

鈴々はイスに座りジッとした。

 

「こうやって、ジッとしていればいいのだから簡単なのだ!」

 

               ・

 

               ・ 

 

           一分経過・・・・

 

               ・

 

               ・ 

 

               ・

 

           五分経過・・・・

 

「(おいおい、大丈夫か?もうウズウズしてるぞ・・)」

 

               ・

 

               ・        

 

               ・

 

               ・   

 

           十分経過・・・・

 

「(頭から煙が出てる・・水をもらっておくか・・)」

 

               ・          

 

「ハニャ----!(ボフゥ!)・・・(コテ)」

鈴々は爆発した・・ついでに倒れた・・

 

「(なんで爆発するんだ!?人体発火能力者か?この子は)」

 

「鈴々!?大丈夫か!しっかりしろ!」

 

関羽が空かさず鈴々に駆け寄る。趙雲さんは予想済みのようでのんびり茶を啜っている。

 

「目を覚ませ!凄い熱だ!公孫賛殿!医者!早く医者を!」

 

「落ち着いてください、関羽殿!」

 

「私は落ち着いている!」

 

「(だめだこりゃ・・・)」

と勇作は思った

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