TV版恋姫†無双・・・覇気と六爪流を使う転生者 作:ヒーロー好き
キ州の太守の屋敷の玉座の間。
袁紹は文醜と顔良を隣に侍らせ玉座に座り、その前には金髪を短いツインにしクルクルと巻いた髪型をした女性、曹操が居た。
「都からわざわざ賊退治とはご苦労な事ね、曹操」
「ええ、本来なら私が出向く事は無いのだけれど賊共が貴女の領地に逃げ込んだとなれば話は別」
「ん#」
「放って置けば、見す見す逃がしてしまうようなものですからね」
「ちょっと、それはどういう意味ですか#」
「袁紹、貴女が賊一匹も倒せない無能な領主と言っているのよ」
「な?!」
「曹操!袁紹様に向かって無礼であろう!いっくら本当の事でも面と向かって言って良い事と悪い事があるんじゃ・・」
「ちょっと!それってどういうことですの!」
「い、いや、とっさの事でつい、本音が・・」
「何ですって!」
文醜は袁紹を怒らせてしまった。
「ふっ、無能な領主にマヌケな家臣とは良い取り合わせね、恐れ入ったわ」
「へん!参ったか!」
「ちょっと、今のバカにされてるのよ!私達!」
「そうなの?」
「あ~も~」
「ぷっふふ」
文醜と顔良のやり取りに笑う曹操。その後、曹操は帰り袁紹達は屋敷の廊下を歩いていた。
「まったく、もう貴女達のせいで大恥をかいたじゃありませんの」
曹操の前で大恥をかいた袁紹は怒っていた。
「貴女達って私は何も」
「けど、良いんですか?いくら曹操が来たからって賊の事を全て任せちゃって」
「良いんですのよ。賊退治なんて汚れ仕事、あの小娘に遣らせておけば」
袁紹は止まり後ろに居る二人に振り返った。
「そんなことより、舞踏大会の方はどうなってますの?」
袁紹の屋敷を後にした曹操は長い髪をした女性と共に馬に乗り街の中を移動していた。
「華林様、袁紹殿はいかがでしたか?」
「相変わらずよ、名門の出であることにあぐらをかいて己の無能さに気づきもしない、あんな愚屈が領主として踏ん反り返っているかと思うと虫ずが走るわ。春蘭、兵達はどうしている?」
「既に門外にて待機しております。合流し次第、すぐに出発できます」
「そう」
「うわぁ!」
大きな声が聞こえ曹操がそちらに向くと鈴々が曹操に指を差していた。
「あの人、頭すっごいクルクルなのだ!」
隣に居た関羽が鈴々の口を手で塞いだ。
「っ!! し、失礼した! この者は髪の事を言ったのであって、その、別に頭の中がどうとかいう事ではなく・・・」
勇作達も袁紹が治める町に居て偶然、曹操と鉢合わせたのである。曹操は勇作達をじっくりと見た。
「ん~~~~!! ん~~~~」
「は、ははははは・・・・」
「ふっ、子供の戯言、咎めるつもりはない」
「ふぅ~」
「子供って」
ほっと安堵する姉と、子供と言われた事にむくれる妹
「いいから」
「髪と言えば」
「え?」
「貴女も中々、美しい物を持っているわね」
「い、いや、これは他人に褒められるほどの物では」
「下の方もさぞかし美しいのでしょうね///」
「え?!///」
「(っ!?)」
「そうなのだ!愛紗は下の方もしっとりツヤツヤのだ!」
「こ、コラ!///な、何を言って!///」
「ふ~ん、それは是非に拝んで見たいものね」
「い、いや!///あ、あの!///そ、その!///」
顔を真っ赤にして否定をする
「(何、言っているんだ!?この人!?)」
「けど、今は野暮用が有って残念だわ。我が名は曹操、縁があったらまたいずれ」
曹操と黒髪の女性は去って行った。
「何なんだ?」
「(あれが最近噂の曹操か、侮れぬ奴だ)」
「(まさか、こんな所で曹操と出会うとなー・・・でも女の子なんだ)」
「「「お帰りなさいませ、ご主人様(なのだ)」」」
勇作達が働く事になったのはメイド喫茶であった。関羽、鈴々、星は接客をし、勇作は厨房で料理をする事になった。
「(何でこの時代にメイド喫茶が有るんだよ!)」
ツッコミながら料理を作っていた。
「(一人暮らしが長ったから、料理は作れるけど、どうなっているんだよ!この世界!?)」
関羽達の方はというと
「・・・・・・どうして私がこんな事を」
舞台裏に下がるなり、いきなり壁に手を当てて反省のポーズを取っていた。
「今日の宿代にも足りない有様なのだ、やむを得ない。探した中ではこの仕事が一番給金が良かったのだ」
「しかし、主でもない相手にご主人様と言わねばいかんとは・・」
「お帰りなさいませ~ご主人様~どうぞ~こちらへ~さ、ご主人様~」
入って来た客を相手にしてきた星が戻って来た。
「星、お主ちょっと上手くやり過ぎではないか?」
「腹が減っては戦は出来ぬ、先立つ物が無くてはこの先、旅も間々ならん。これも軍略の内だと思えば何て事はない」
「う~ん」
「お帰りなさいませ~ご主人様~」
「(恐るべき、趙子龍)」
「お待たせしましたなのだ~」
鈴々は客の注文で炒飯を持って来た。
「ええ!俺、大盛り頼んだんだけどこれってちょっと少なくない?」
客が鈴々の顔を見ると口にご飯粒が付いていた。
「と、当店ではこれが大盛りなのだ」
「お前~#」
「す、すみません!すぐに代わりをお持ちしますから~」
「うわぁ!」
関羽が鈴々を裏方に連れて行った。
「客に出す物を運ぶ途中に手をつけるとはどういう了見だ!」
「だって、お腹が空いていたからつい・・」
「ついじゃない、ちゃんとやらなきゃダメだろう!」
「えへへ♪ごめんなさいなのだ、次からは気をつけるのだ」
とは言ったが、皿は割るは料理を台なしにするはでついに関羽に追い出されてしまった。
「鈴々!ここはもういい!宿に戻って大人しくしていろ!」
「ちょっと失敗しただけなのに酷いのだ!こうなったら何とかお金をいっぱい稼いで愛紗をビックリさせてやるのだ!」
鈴々はふて腐れながら街を歩いて行くと、
「ん?」
道の脇で人だかりが出来ていて近付くと看板が立っており字が書いてあった。
「う~ん、難しい字が多くて読めないのだ」
「キ州一舞踏会、本日開催!飛び入り歓迎!優勝者には賞金と豪華副賞有りだってさっ!」
鈴々の隣に現れたのは長い髪をポニーテールにし先が十文字の様な型をした槍を持つ女性だった。
「優勝者には賞金!じゃあ、これで優勝すればお金がいっぱい貰えるのだな」
「いや~まあ、確かにそうだけど、まさかお前本気で優勝するつもりじゃないんだろうな?」
「もちろん!本気なのだ!」
「大した自信だけど、それは無理だな」
「どうしてなのだ!」
「そんなの決まっているだろ、優勝するのはこのアタシだからさっ!」