TV版恋姫†無双・・・覇気と六爪流を使う転生者 作:ヒーロー好き
では、どうぞ
「何だ!今のは!」
「ちいちゃ~~ん」
「何が起こってるんだ?」
黄巾党の皆も、突然の事に動揺を隠せない
「あなた達……邪魔」
張宝は黄巾党の人達にも、先ほどのエネルギー弾を放った
「うわ!!逃げろ!!」
「うわぁぁぁぁぁ!!」
逃げ惑う人々。直撃しようとした瞬間
バン!!!
横から来た青いエネルギー弾によってかき消される
「……」
視線を向けると
「……」
勇作がHELL DRAGONを放っていた
「また邪魔した」
「いったいあれは?」
「張宝さん!何で攻撃するんですか!貴方を応援してた人達なのに!!」
劉備が叫ぶ
「うるさい!あなた達!全員!殺す!」
張宝の周りから禍々しい妖気が立ち込める
「あれは!まさか!」
「華佗さん!何か知っているのか!」
「おそらくだが、張宝は太平要術に意識を乗っ取られているかもしれない」
「乗っ取られているって」
「どうにかならないですか!!」
「そ、それは」
「皆!死んじゃえ!!」
勇作にまた妖力弾を放つが
「…効かん!!」
刀で一刀両断する
「お…おのれ!!」
「張宝…いや太平要術!!」
勇作は肩に羽織っていたコートを着る
「ん?」
「お前は俺には勝てない!!潔く封印されろ!」
「黙れ!!貴様から倒してやる!!殺してやる!!」
禍々しい妖気を放つ
「知るか~~~!!!」
勇作は覇王色の覇気を放つ
ドドドドン!!!!!!
妖気と覇気が激突する
オオオオオオオオ!!!!
その瞬間、周囲に衝撃波は発生。それにより人は吹き飛び、周囲の岩にヒビが入り、気絶をする人が続出した。
「こ、これは!!」
「地面が揺れる!!」
バリバリ
「!!アカン!舞台が壊れる!早う!そこから逃げるんや!」
李典に言われ、袁術・張勲・郭嘉は降りようとする
「むりなのじゃ!」
「とても降りられません!」
衝撃波によって、その場から動けずにいた
そして
「!!な、なに!この揺れは!」
衝撃は曹操のいる陣まで届く
「わ、わかりません」
曹操は天幕から出る。そして視線入ってきたのは
「空が……空が割れている」
勇作達がいる所、雲が真っ二つ割れている光景だった
「ご主人様」
朱里は祈る
場所は戻り
バチバチバリ
「……」
「……」
勇作と張宝はにらみ合いを続ける
「私の妖力が」
「……マジか」
「おのれ、こうなったら……いでよ!!我が兵よ」
すると紫色の妖力が形を変え、剣を持った兵が二人現れた
「何だ?」
「あれは妖兵!!」
「妖兵?」
「ああ、文字どおり、妖力が兵の形になったものだ!!強い力を持った妖術使いが5人いてやっと一人出来る術だ」
「なら、鈴々が倒すのだ!!」
「無理だ!!妖力の塊なんだぞ!普通の攻撃は効かない!」
「効かない?」
「そうだ!どれだけ切られようが、矢を射ぬかれようが、潰されようが、瞬く間に元に戻る。倒すには同じ術を使うか、妖術使いを倒すしかない」
「そ、そんな」
「(なるほど)」
「勇作!引け!ここは俺が!」
「心配ない!華佗殿は皆をお願いする」
「勇作!!」
「ご、ご主人様」
「心配ない…皆を守る」
「行っけ~~~!!」
二人の兵は勇作に向かってくる
オオオオオオオオオ
勇作に切りかかる兵
「ふん」
だが、簡単に避け、片手に二本ずつの四刀状態になる
「CRAZY STORM!!」
左右への横薙ぎを連発する
「オラ!オラ!オラ!オラ!オラ!」
妖兵は切り刻まれ
「オラ!!」
そして消えた
「な、なんだと!」
「どうだ!!」
「こうなったら!食らえ!」
テニスボールサイズの妖力弾がマシンガンのごとく放つ
「次はこれだ!」
勇作は六爪流になり
「CRAZY STREAM!」
より攻撃範囲が広がり、妖力弾が切られていき消える
「この!この!この!この!」
「オラ!オラ!オラ!オラ!」
意地の張り合い。その攻防に黄巾党もはじめ、劉備たちも見守る
「これならどうだ!」
バランスボールサイズの妖力弾を放つ張宝
「X-BOLT」
X字の3段の斬撃が放たれる
ドガーーーーン!!
間で激突し、周りに衝撃波が起こる
「「くっ!」」
衝撃によって勇作と張宝は後ろに下がる
「おのれ!」
「はぁ…はぁ…どうだ!(やばい…思った以上に覇気と体力の消耗が)」
想像以上の消耗に勇作は若干の焦りが生まれる
「次はこれだ!」
妖力があふれ、巨人族のような巨大な腕の形になる
「(あれでつぶす気か!)」
勇作は構える
「喰らえ!」
拳を作り、殴りかかる。しかし攻撃の対象は勇作ではなく
「!!しまっ!」
劉備に迫る
「あ…ああ…あ」
腰を抜かし、尻餅をつく劉備
「劉備殿!」
関羽が叫ぶ
ドガーーーン
「………」
劉備は目を開けると
「う……う」
勇作は覇気を纏って劉備を守り、相手の拳は勇作の顔面に当たっていた
「ご、ご主人様!!」
「うらっ!!」
腕を払う。そして勇作は片膝をついた
「だ、大丈夫ですか」
「な、なんとか」
勇作は右目を手で抑えながら答える
「ははは、もう一回!!」
再び、迫る
「……」
勇作は立ち上がり、六爪流に再びなる
「死ね~~~~!!」
ドカーーーーン
「………」
「ご主人様」
「な、何だと」
勇作はその攻撃を受け止めた
「……未完成だが…RE-BITEだ!せいやーーー!!」
ガチーーン!!
薙ぎ払いで腕を吹き飛ばす
「はぁ…はぁ…はぁ」
「ふははは…次でトドメだ」
腕が上がる
「ま、まずい!勇作!逃げろ!」
「……」
「ご主人様!」
「華佗」
「な、何だ?」
「アイツを…張宝を元に戻す方法は無いのか」
「そ、それは」
「あるの」
「あるにはあるが」
「それは」
「妖力がなくなるか…意識を失わせるかだが」
「なるほど」
「どうする気だ?」
「次の決着をつける」
「これで最後だ!!」
巨大な拳が迫る
「ウオオオオオオオオ!!!」
両腕に電撃が溜まる
「行くぞ!!BASARA技!!」
巨大な龍の形をした電撃が放たれる
「HELL END DRAGON!!!!!」
ギャオオオオオオオオ~~~~~ッ!!!!!
「な、何だ!これは」
「りゅ、龍!!」
「行けぇええええええ!!!」
ギャオオオオオオオオ~~~~~ッ!!
龍が腕に絡みつき、締め上げる
バン
腕が消滅した
「そ、そんな」
グルルルルルルル
張宝を睨み付ける龍
「あ…あ…ああ」
ギャオオオオオオオオ~~~~~ッ!!
口を開け、まさに張宝を食おうと迫る
「や、やめて~~~~~!!」
「ちい姉さん!!」
張角と張梁は張宝を抱きしめて守る
ギャオオオオオオオオ~~~~~ッ!!
龍は3人の頭上を通り、そして空に消えてった
「………」
「あ、あれ」
「私たち、生きている」
3人は生きていることを確認する
「はぁ…はぁ…はぁ」
「す、すごい」
「か…華佗」
「な、何だ」
「張宝の…様子…は」
華佗は視線を向けると、3人は抱き合って喜んでいた
「心配ない!術も解けたようだ」
「それ…は……よ…か…」
ドサ
勇作は倒れた
「「ご、ご主人様!!」」
「お兄ちゃん!!」
愛紗達が近寄ってくる
「とりあえず、救護に」
「はい!!」
黄巾党の人達は、ざわざわし始めた
「……それじゃあ、いいよね?」
「うん」
「……うん」
二人の妹の返事を伺った後、張角はマイクを手にした。
「うん?」
「うん?」
全員が張角の方に視線を向ける
「皆さん!聞いて下さい!黄巾党は……今日で解散します!」
「「「「「「「ええぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!?」」」」」」
「私達!普通の芸人に戻ります!」
討伐軍本陣
「曹操様!曹操様!」
典韋が馬を走らせ、天幕に入る
「曹操様!ご報告します!黄巾党は全員投降!張三姉妹も太平要術の引き渡しを承諾したのことです」
「やったのです!!」
「よかった~~~」
「ふう」
「ふふ」
安堵する一同
黄巾党本陣の天幕の前で、張三姉妹は太平要術を華陀に見せる
「おお!それはまさしく太平要術!しっかり持っていろよ……!」
華陀は鍼を取りだす。太平要術の一か所に小さい光が見えた
「見えた!!我が身、我が鍼と一つなり!一鍼同体!全力全快!病魔覆滅!元気になぁぁれぇぇぇぇぇ!!」
「ちょっと待った!」
「ん?」
「封印するのに、元気になぁれぇはおかしくないですか?」
「それも、そうだな……ん?」
納得している間に、太平要術は突然現れた男の手に渡ってしまっていた
「あっ、あんたは!!」
「于吉!」
張三姉妹に太平要術を渡した黒幕の男がいた
「覚えていてくれたとは光栄ですね。しかし、せっかく大平要術に大量の妖力を溜め込む機会だったのに、こんな事になってしまうとは……」
「なっ、おい!待てっ!」
風景へと溶け込むかの様に、透け始める于吉。華陀は急いで飛び付くも、于吉の姿はそこにはなかった
「それでは皆さん」
「ぐっ、チッ!」
「……縁があったらまた会いましょう。うふふふふふふ」
崩れる事のない余裕の笑いが、その場に木霊するのであった
事後処理が一段落終え、作戦に関わった武将らが全員、天幕に集まっていた
「すまん……。俺が気を抜いた隙に」
「最後の最後に得体の知れない者に大平要術を奪われるなんて」
「佳花、それ以上過ぎた事を責めても仕方ないわ…それよりも今は、先に考えるべき事がある筈よ」
「まずは張三姉妹の処分。それから黄巾党に参加した者達をどうするか」
「大平要術に操られていたとはいえ、罪を犯した事は事実。見せしめの為にもやはりそれなりの処罰を」
「待って下さい!張三姉妹は自ら罪を認めて降伏したんです!だから、できるだけ処分は軽くしてあげて下さい!」
「私からもお願いしますなの!」
「あの、曹操様……」
「どうしたの?郭嘉。何か考えでもあるの?」
「はい。私が考えまするに、まずは再び悪事を成さぬ様、監視するという名目で、黄巾党の者達を丸ごと我が軍の管轄下に置くのが良いかと…そして平時は刑罰の意味も込めて、荒地の開耕に従事させ、どこかでまた別の乱が起きた時はそれを収める為の兵として使う。張三姉妹は世を騒がせた償いとして、各地に駐屯している漢軍への慰問や貧しい者への寄付を募る為、舞台を勤めさせる、というのは如何でしょうか?」
「厳格に法に乗っ取り処罰をすれば、イタズラに罪人を生むだけですが、この案は国力と兵力を共に高める良案です」
「ふむ、悪くないわね」
「曹操様の名を高める効果も望めるかと」
「そうね。ただ、これまで芸人の追っかけをしていた者を兵として使うには、相応の訓練が必要だわ」
「曹操様!その役、私に!」
「お願いします!」
「ウチらも手伝いますから」
「いいでしょう。この役目、あなたたちに任せるわ」
「「「はい(なの)!」」」
「けど驚いたわ。あなたが鼻血以外に知恵も出すなんて……」
「ああ、いや、ですから私は……」
「どうやら、あなたは親衛隊員より軍師の方が向いている様ね」
「えっ、それじゃあ!」
「そうだ!私、この事を黄巾党の人達に知らせてきますね」
劉備は足取りを軽くして、天幕から出ていった
「行っちゃったのだ」
「やれやれ……まるで子供ね。関羽、あなた、相変わらず人を見る目はないようね」
「……そうかもしれん。だが姉と妹を見る目だけは、誰よりも確かなつもりだ」
愛紗は傍らにいる妹の頭を撫でる。鈴々は擽ったそうに首を竦め、その様子を曹操は微笑を浮かべながら眺めていた
「はしゃいでいるね」
「ご、ご主人様!!」
「お兄ちゃん!!」
勇作が現れ、鈴々は抱き着く
「大丈夫なのですか」
「ああ、心配ない」
「貴方も随分と活躍したそうね」
「活躍って…俺はあの子の願いを叶えただけだよ」
勇作も劉備の後ろ姿を見ながら言った
戦いが終わり、夜によって、静けさを感じさせる荒野。そこには、大きな舞台車があり、張三姉妹がいた
「はぁ……また一からやり直しか~……」
二人の妹は、肩を下ろしながら、ため息をついていた
「そんなに落ち込まないの。姉妹三人、力を合わせれば何とかなるって」
「もう、天和姉さん本当お気楽なんだから……」
「仲良き事は美しきかな!!」
声がした方に視線を向けると、一人の少女が立っていた
「な、何よあんた!?」
「ある時は霧に溶けた謎の美人武芸者……またある時はさすらいのメンマ狩人……しかしてその実態は……乱世に舞い降りた一匹の蝶!美と正義の使者!華蝶仮面!出のきっかけが掴めず遅れたが、只今推参!」
その人物は舞台車の上にジャンプした
「新たな門出に不安を抱くお主らに私からの餞別だ!受け取るがいい!」
華蝶仮面は三つの色違いの蝶の仮面を取りだし、それを彼女達に渡す
「今日よりそれを顔に着け、謎の仮面芸人として活動すれば人気上昇間違いなし!話題沸騰、老若男女が押し掛けてその名声は大陸の隅々まで」
「寝よ寝よ……」
「疲れた~……」
「明日も頑張ろ……」
張三姉妹は一切相手をせず、舞台車に戻っていった
「っておい!話を最後までき」
扉が閉まり、一人取り残された
「…………かっこいいと思うんだがな……」
仮面を取り外し、そう呟く華蝶仮面であった
その近くの場所
「さて、今回はあまりいい結果にはなりませんでしたが…いろいろ収穫があったのでよしとしましょう!それにしても…高杉勇作………彼は少々厄介ですね」
于吉がいた
「今は戦うべきではありませんね…この前、拾った駒を有効に使いましょう。それに奴も徐々に苦しむことになりますからね。うふふふふふ」
不吉な笑みを浮かべながら、その場を去るのであった
そして戦いを終えた、義勇軍は桃花村に帰還し勇作達は、劉備に連れられて、彼女の故郷である村に招待され、桃の花が咲き誇る木の下で、宴会をするのであった
これで、真・恋姫†無双は完結です
次回、真・恋姫†無双 〜乙女大乱〜に入ります
どうぞ、次回もお楽しみください