TV版恋姫†無双・・・覇気と六爪流を使う転生者   作:ヒーロー好き

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第八十九席 劉備、減量するのこと

「はう~……。やっぱり食べちゃった分だけお肉増えてるかも……」

 

寝台の上でお腹の肉を触り、ため息をつく劉備

 

「いや、でも、これは食べた直後の一時的な物で、消化してしまえばきっと元に戻る筈。そう、絶対にそう!元に戻るわよね?」

 

「お~い、風呂が沸いたぞ!」

 

声を掛けるが反応がなく、扉をノックする

 

「お~い、開けるぞ!」

 

扉を開け、部屋に入る翠

 

「なぁ~風呂空いたんだけど?」

 

「ひゃう!?」

ビクッ!と大きく反応する

 

「何やってんだ?」

 

「へっ!あ…あの……ん?」

 

後ろ振り向き…そして

 

「………」

 

翠のお腹をじ~と見つめる

 

「な、何だよ…あたしの腹に何かついているのか?」

 

「むしろ、ついてない」

 

「はぁ!!」

 

劉備は翠のお腹を触る

 

「えっ!な、なんだ」

 

「(こ、この引き締まった感触は…無駄なお肉がまったくない)」

 

触りながらそう思う

 

「おい!よせよ。くすぐった…!!」

 

振り払おうとして、バランスを崩し

 

「あああああああ」

 

「きゃあああああ」

 

ドーーーン

 

二人は床に倒れてしまった

 

 

「!!」

 

物音を聞き付け、様子を見に来た朱里

 

「どうしました?何か大きな音がしましたけど……あら?」

 

部屋を見たが誰もいない。そして中に入ると

 

「……はわわわ!!」

 

衝撃の光景が瞳に入り、顔を真っ赤にする

 

「ん…ん…」

 

劉備を押し倒す翠。そしてお互いの服装が乱れ、翠のある部分が大きくなっていた

 

「はわわ!!え~と!あの!邪魔するつもりはなくて!あの!あの!」

 

顔を真っ赤にし、腕をくんずほぐれつし

 

「と、とにかくごめんなさい!!お邪魔しました!!」

 

凄い勢いで部屋を出て行くのであった

 

「あ!おい!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日

 

「翠姉様!行くよ」

 

「おう!骨の2、3本折るつもりでかかってこい」

 

「はい」

 

中庭で翠とたんぽぽが鍛錬をしていて、傍に劉備もいた

 

「(翠姉様の心気!水のように澄んでて隙がない!よし!こんな時は!)」

 

たんぽぽは指を指しながら

 

「あー!あっちでトンビがタカを生んでる!」

 

「え~」

わざとらしく後ろを向く翠

 

「しし、隙やり!」

 

しめた!と思ったたんぽぽは攻撃するが

 

ガチン!

 

「え?」

 

簡単にいなされ、そして反撃され

 

「ちっ……!!」

 

喉元に武器を突きつけられた

 

「ま、参った」

 

その場に崩れおりるたんぽぽ

 

「いいか、たんぽぽ。武術というのは正直なものだ。心にやましい所があれば、それが気の濁りとなって現れる。汚い手を使おうとしてもこっちはお見通しなんだからな」

 

「ちぇ~そんなのわかってるよ~」

 

「だったら子供の遊びじゃないんだらそんなせこい手を使うなよ」

 

「は~い」

 

説教する翠。その傍にいる劉備は自分のお腹を触りながらため息をつく。その様子を愛紗は屋敷の2階から見るのであった

 

 

 

 

 

そしてその日の夕方

 

「「「「「「ごちそうさま(なのだ)」」」」」」」

 

皆が夕食を食べている

 

「璃々が切ったニンジン」

 

「そうね」

 

「……ん?」

 

劉備は翠を見た

 

「(馬超さん、あんなにバクバク食べているのに太らないのはやっぱり日頃から体を動かしているからかな?)」

 

そう思い何かを決意する

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日、裏山に翠、たんぽぽ、劉備がいた

 

「えっ!あたしたちと一緒に特訓したい」

 

「お願いします」

 

「まぁ、別に良いけど、結構きついぜ!」

 

「たんぽぽ達に着いてこれる?」

 

「はい!頑張ります!!」

 

 

そして、始まった

 

「まずは…兎飛び」

 

おもりを付けて行うがまったく進まない劉備

 

「腹筋」

 

「ひぃ~~」

 

木の枝に足でぶら下がり、上半身を起き上がらせる。翠とたんぽぽは、すいすいやるが劉備は怖くて一回も出来ない

 

「腕立て」

 

翠が上に乗り、劉備は腕立てを行うが動けない。たんぽぽはおもりの乗せながらもすいすいやる

 

「ハイハイハイハイ!」

 

そしてなぜかコサックダンスをする3人

 

「ぜぇ…はぁ…はぁ」

 

息を切らす劉備

 

「よ~し。準備運動はこんくらいでいいか」

 

「はい」

 

「ええっ!!今のが準備運動!!」

 

それを聞いた劉備はその場に倒れ、体から魂が抜けるのであった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夕方、3人は居間にやってくる

 

「めっしだ!めっしだ!」

 

「今日のおかずはな~にかな~」

 

「(特訓たしかにきつかったけど、あれだけ運動すればお腹の肉もちょっとは減ってるはずよね~)」

 

ふらふらになりながらも、席に着く劉備

 

「(これで食べる量をいつもぐらいに抑えれば)」

 

その思いとは裏腹に出てきた料理はというと

 

「今日は、皆さんの好きな羊の肉を焼いたのですよ」

 

「(これは漫画に出てきそうな肉だな)」

 

「これ、あの肉みたいで大好きなのだ」

 

「肉汁たっぷりでうまそう~」

 

「(抑えれば……)」

 

「それから、紫苑が釣ってきた鯉」

 

「鱗がパリパリになるまでじっくり揚げて、特製のアンをかけてあるのよ」

 

「う~ん、これは食欲をそそる匂いだな」

 

「(抑え、れば……)」

 

「食後には胡麻団子もありますからね」

 

「たんぽぽあれ好きなんだ~」

 

「璃々も璃々も~」

 

「(抑え、れ…ば…………エヘヘヘ)」

 

瞳をキラキラと輝かせ、涎を垂らす劉備であった

 

 

 

 

皆が夕食を楽しんでいる時

 

「……ん?」

 

劉備は勇作が食が進んでいないことに気付く

 

「ご主人様」

 

「ん?」

 

「あまり食べていませんけど、どうしたんですか?」

 

「ごめん、ちょっと調子悪くてね」

 

「具合、わるいの?」

 

「そういうわけじゃないけど、ちょっと調子悪くてね…ここまでしとくよ」

 

そういうと、席を立つ勇作。そして自分の部屋に戻ろうとした時

 

ガツン!!

 

「ぐっ~~~!!」

 

テーブルの脚に自分の足をぶつけてしまった

 

「痛った~~~!!」

 

足を抑えながら、その場にうずくまる

 

「だ、大丈夫ですか!!」

 

皆が勇作の方を見る

 

「な、なんとか(おっかしいな。何でなの?急に距離感が分からなくなったみたいに」

 

「ご主人様?大丈夫ですか?」

 

愛紗が心配そうに近づく

 

「ああ、大丈…夫…」

 

勇作は視線を向ける……が

 

「……ぇ」

 

愛紗の顔がぼやけて見える

 

「ご主人様?」

 

「愛紗…な…の?」

 

「そ、そうですが」

 

「……」

 

勇作は両手で愛紗の顔を抑え、自分の顔を近づける

 

「ご、ご主人様」

 

「………」

 

顔を真っ赤にする愛紗。勇作は愛紗の顔をじ~と見つめる

 

「……ぁ」

 

瞬きすると、先ほどのぼやけたことが嘘のようにはっきり見えるのであった

 

「(あれ?見える………ぁ!)」

 

そして、今の状況を理解すると

 

「うわぁああああ!!ごめんなさい!!」

 

急いでこの場を後にする勇作であった

 

「………」

 

その場に残った皆は、顔を真っ赤にしたり、おろおろしたりとさまざまあったが、一人は先ほどの勇作の行動で胸がいっぱいになり、食が進まなかったことは言うまでもない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、夕食後、劉備は一人湯船に浸かり、一日の疲れを癒していた

 

「う~ん!満腹満腹!運動した後は食が進むわよね~そしてゆったりとしたお風呂―――って、幸せに浸ってちゃ駄目なのよ!」

 

お腹の肉を摘まむ

 

「はあ~なんか昨日より増えてる気がする……ええい!運動すると余計食べちゃうから、食べない・動かない・太らないのさんない運動よ!」

 

桃香はそう決意した

 

 

 

 

 

 

 

 

「早く、いただきますするのだ」

 

「姉上は夕飯も」

 

次の日の夕方、皆が居間集まり、夕食を食べようとするがそこに劉備がいなかった

 

「ええ、いらないと……」

 

「ぽんぽん痛いのかな?」

 

「この間も、腹に手を当ててため息をついていたので、それとなく聞いてみたのだが、はぐらかすばかりで……」

 

「私も、薬を煎じましょうか?と聞いたんですけど、病気じゃないからと……」

 

「病気でもないのに丸一日食べないなんて、鈴々には考えられないのだ」

 

「具合が悪くないのに腹の様子が気になるって事は……」

 

「はっ!!それってもしかして………妊娠!?」

 

「「「「「「「「えええええええええええええええ!!!!!」」」」」」」」」

 

その場にいた全員が大声を出す

 

「ま、まさか、姉上が子を孕むなど」

 

愛紗は片目をヒクヒクと震えさせ、口も引きつっている

 

「そういえば、私も璃々がお腹にいる時、つわりが酷くて何も食べる気にならなかった事がありましたっけ……」

 

「そ、それではやはり……」

 

「い、いえ、だから妊娠と決まった訳じゃ」

 

「劉備お姉ちゃん、赤ちゃん産むの?」

 

「どうやらそうみたいなのだ。そしたら、鈴々もお姉ちゃんになるのだ」

 

指で何かを数えていた朱里が鈴々に言う

 

「ん?違いますよ。もし劉備さんに子供が出来たら、鈴々ちゃんと愛紗さんは叔母さんになるんですよ?」

 

「ちょっと待て!私がオバサンとはどういう事だ!」

 

「あぅ、どういう事かと言われましても……」

 

「私はまだ、オバサンと呼ばれる歳ではない!もし姉上に子が産まれても、そうは呼ばせぬからな!」

 

「愛紗さん、そういうの、結構気にするんですね」

 

高らかに宣言する愛紗。他は同時に苦笑している

 

「ねえ、ご主人様は?」

 

璃々は勇作がいないことに気付く

 

「ご主人様は気分が悪いからいらないって」

 

「そういえば朝と昼も調子悪そうでしたし」

 

「病気なのかな」

 

「明日、お見舞いに行きましょう」

 

「うん」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

深夜、部屋で寝ていた劉備は

 

「う~~ん、うん、く~~~~ん。あっ!もう駄目。我慢できない」

 

空腹のため、眠ることが出来なかった

 

 

「何か…何か食べ物」

 

台所で食べ物を探す劉備

 

「何でもいいから………ん?あっあった!えへへ」

 

そして棚の戸を開け、壺に入っていたメンマを見つけて食べてしまった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「大変なのだ!!お姉ちゃんが!!桃香お姉ちゃんが!!」

 

朝、鈴々が大声を出しながら、走っている

 

「赤ちゃん産みそうなのだ~~~~!!!」

 

その声に愛紗達は反応するのであった

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