「お恥ずかしい所をお見せしました。とりあえず、先生方にの身の安全を守るために結界を張らせていただきます。少し準備をしてまいりますので、少しお待ちください。」
真奈美はさっと立ち上がり、その場を去った。
残された先生の中の空気はかなり重かった。
「なんか、大変なものに巻き込まれたような、巻き込んでしまったような……」
「端本の素顔も知ってしまったし、本当は誰にも知られたくなかっただろうに。」
「でも、あの赤い目は少し……」
と土屋が言いかけた時に真奈美が道具を持ってき、準備をしながら
「不気味でしたか?」
と静かに問いかけた。
土屋は戸惑いながら、いやそういう訳では……と否定した。
すると、真奈美は静かに語った。
「不気味だと思われても仕方ありません。私は少し違いますから。この職業は昔から忌み嫌われてきました。人を助けても殆ど感謝されてこなかった。だけど、ご先祖様はそれでも、人々を助けて来たのです。今では、この地域ではとても親切にしてくださっています。私はこの職業を絶やしたくないんです。不気味だって言われても忌み嫌われてもいいです。人の命が多く助かるのであれば……。さて、準備が整いましたので始めましょか。」
多分全員の先生方思ったことだろう。この子は大変な場所へ生まれたのだと。
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「では、始めます。」
真奈美はコップに注いだ水をガラスの皿に移し替え、呪文のようなものを唱え出すと水が徐々に渦を巻いてきた。
すると、真奈美はナイフを取り出し、自分の指に切り込みを入れ、出てきた自分の血を水の中に数滴垂らした。
その状況を見ていた先生方は呆気にとられていた。自分の指を切りつけつける、しかも痛む様子もなく。
そのまま真奈美は呪文を唱え出し、皿の上に手をかざすと水のボールのようなものが9個出現し、それに真奈美がふっと息を吹きかけると、先生方にそのボールが当たり、全身に広がった。
「これで、結界を張ったので心配はないと思います。」
先生はなんかさっきと変わらない感じがあるようで、不思議に思っていると、真奈美が微笑みながら、
「普通の人には見えませんよ。でも、ちゃんと私には見えてますから大丈夫です。」
普通の人には見えないって、端本は普通の人では……ある先生はそこまで思ったが詮索するのはやめておいた。
「では、今日はこの辺にしておきましょう。時間も時間ですし。」
奥本が時計を見ると10時を過ぎていた。
じゃ、帰りますかと先生方が立ち上がり部屋から出ようとすると、真奈美がふと土屋を呼び止めた。土屋がん?と顔を傾けると、
「あまり、不安な気持ちや悲しい心を露わにしない方がいいと思いますよ。その心につけ込み取り憑く輩もいますから。では、お気をつけて。」
最後に意味深な言葉を言うなよと少しはゾクっとした一同だった。
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先生方が帰った後、雪菜が真奈美に問いかけた。
「なぜ、あの土屋先生を最後に呼び止めたのですか?」
真奈美は
「あの先生ね、学校ではちょっと頼りなくて、いつも不安を醸し出してて少し危険な感じがしたから……」
まさか、あんな事が起こるとはまだ気づかなかった。
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どうも。
テスト期間中なので少し更新が遅くなりました。
これからどのような展開になるか楽しみにしていてください。