俺のFateな話   作:始まりの0

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 久し振りにこちらの方を更新しました。

 F/GOのCCCコラボは進んでいるでしょうか?

 自分は現在、KP集めまくってKPアイテムを全部購入した所です。

 後はヘブンズホール倒して、BBちゃんをゲットして、アイテム回収するだけ………するのが大変だけど……。


EP30 士気って大切だよね

 ~マルタを倒した翌日~

 

 龍牙、牛若丸、ジャンヌは立香達と離れて、ある場所へと向かっていた。

 

 立香達は龍殺しを探す為に、リヨンへと向かった。龍牙達はこの時代のフランス軍の元へと向かう事にした。情報では東の砦にいるそうだ。

 

 その理由は先のラ・シャリテの生き残り達を保護して貰う為だ。因みにエミヤとクーフーリンは村人達の所に残り護っている様だ。

 

 

「龍牙、1つお聞きしていいですか?」

 

 

「ん?」

 

 森の中を草木を別けながら進む一同。ジャンヌは龍牙に声を掛けた。

 

 

「ラ・シャリテの生き残り達の事です。彼等は女性や子供、お年寄りもいます。私達、サーヴァントなら未だしも普通の人間の脚では東の砦まで数日はかかりますよ?」

 

 

「それについては問題ない。置換魔術(フラッシュ・エア)を使えばいい……一応、魔法陣は設置してきてる。後は砦の方に魔法陣を設置して、俺が魔力を流せばいいだけだ」

 

 

「用意周到ですね」

 

 

「まぁ、ある程度の事は想定しているからな。おっ……森抜けた」

 

 話をしていると、丁度森を抜けた。

 

 

「ジャンヌ、此処から砦までどのくらい?」

 

 

「私達なら走れば半日もすれば着くかと」

 

 

「よし……後は走って行けば」

 

 

「主殿!」

 

 牛若丸が龍牙に声を掛ける。龍牙とジャンヌは牛若丸の方を向いてみると、彼女は自分の宝具・黒太夫に乗っていた。

 

 

「さぁ、お乗りください!」

 

 

「じゃあ、頼むよ。黒太夫」

 

 ―ブルルッン―

 

 彼がそう言うと、黒太夫は任せろと言わんばかりに首を振った。龍牙は牛若丸の手を借り黒太夫に乗った。

 

 そして牛若丸が腹を蹴ると、黒太夫が一気に駆け始めた。

 

 

「えっ……あの私は!?」

 

 ジャンヌは置いていかれた。

 

 

「ジャンヌ殿は走って来て下さい!」

 

 牛若丸がそう叫ぶ。ジャンヌは何故私だけ?と思いながらも直ぐに駆け始める。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それから約半日程、ジャンヌと黒太夫は走り続けた。途中でワイバーンやらゾンビを倒しながらだが、やっと砦が見えてきた。だが流石のジャンヌも疲れが見えるが、黒太夫は殆ど変らぬ速さで走り続けている。

 

 

「牛若、少し休もう」

 

 

「はい、分かりました」

 

 牛若丸は手綱を引き、黒太夫を止めた。

 

 

「はぁはぁ………」

 

 

「大丈夫か、ジャンヌ?」

 

 止まり、肩で息をしているジャンヌに声をかける龍牙。

 

 

「なっなんとか……でも少し疲れました」

 

 

「まぁ、契約はされてないからな……取り敢えず」

 

 龍牙はジャンヌの肩に触れる。すると凄まじい量の魔力がジャンヌに流れ込む。

 

 

「あっ……魔力が」

 

 

「流石に魔力なしじゃ辛いだろう?」

 

 

「ありがとうございます。強くて……温かい魔力です」

 

 

「えっ、魔力にそんなのあるの?」

 

 

「私が感じた個人的な感想ですけどね」

 

 と他愛もない話をしていると、牛若丸が砦の方を見て何かに気付いた。

 

 

「主殿!どうやら砦がワイバーンに襲われている様です!」

 

 

「どうやら休んでいる暇はなさそうだ、ジャンヌ行けるか?」

 

 

「はい!」

 

 

「黒太夫も、もう一踏ん張り頼むよ」

 

 ―ブルルッ!―

 

 再び彼等は駆け始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ~砦~

 

 

「踏みとどまれ!此処で我等が退く訳にはいかない!」

 

 砦に群がるワイバーン、それに対抗する兵士達。兵士達の戦闘に立つ鎧を着た男性が剣を掲げそう叫ぶ。兵士達もそれにより士気を上げた。

 

 しかし相手は人外……数も多い、そして相手は飛んでいるので分が悪い。

 

 

「報告!北側の部隊の被害甚大!このままでは突破されるのも時間の問題です!」

 

 

「くっ……しかし此処で我等が退けば後ろの民が……」

 

 この砦の指揮官、ジル・ド・レェは必死に策を巡らせるが戦力も数もこの数日の攻防で確実に減っている。だが自分達が退く訳にはいかない、逃げれば此処に居る民達が無残にやられてしまうだろう。

 

 

『はあぁぁぁぁぁ!』

 

 

『せやぁぁぁぁぁ!』

 

 砦を襲っていたワイバーン達が何者かの攻撃により次々に墜ちていく。

 

 

「なっなんだ?!」

 

 

「あっ……アレは」

 

 ジル・ド・レェはその者達の内の1人に見覚えが在った。いや忘れる筈がない……共に戦場を駆け、旗を翳し自分達を勝利へと導いた聖女……ジャンヌ・ダルク。竜の魔女と呼ばれるジャンヌではない、本当のジャンヌだと彼は彼女を見て理解した。

 

 

「ジャンヌ!」

 

 

「ジル!急いで、負傷者を下がらせなさい!此処は私達で対処します!」

 

 

「ジャンヌ殿!直ぐに」

 

 

「そうですね……ジル、急いで!」

 

 

「はっはい!」

 

 ジルは状況が理解できなかったが、そんな事は関係ない。共に戦ったジャンヌが言うのであれば、自分はそれを信じるのみ。

 

 

「皆!我等が聖女が蘇った!立ち上がれ!剣を掲げよ!神は我等を見捨ててはいなかった!」

 

 

『『『うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!』』』

 

 ジルと兵士達の指揮が跳ね上がる。此処に居る兵士達の殆どは生前のジャンヌと共に戦った戦士達だ。故に彼等には目の前にいる彼女が竜の魔女でなく、本物のジャンヌであると分かったのだ。

 

 

「……ジャンヌ殿!」

 

 ワイバーンと戦っている牛若丸がジャンヌに声を掛けると、直ぐにジャンヌと共にその場から下がった。

 

 

(WIND)】【(FIRE)

 

 

 ―炎よ、風の力を借りて激しく燃え上がれ―

 

 ワイバーン達を逃がさない様に風の渦が出現し、そこに炎が加わった。まさに灼熱の嵐というべき現象が起きた。そんな中にいるワイバーン達は勿論、炎に焼かれ黒焦げになるのは言うまでもない。ほんの数十秒でワイバーンの群れは丸焼きにされると、炎は消えた。

 

 

「おぉ……これは一体」

 

 皆が空を見上げると、そこには白銀の鎧を纏った人物がいた。

 

 

「あっちぃ……自分でやっといてアレだけど、もう少し考えないとね」

 

 鎧が消え、龍牙が地面に降り立った。

 

 

「ふぅ……えっと……アンタがジル・ド・レェ?実は村人達の保護を頼みたいのだが」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ―と言う訳で、無事に砦に辿り着けた俺達なのだが……神と勘違いされて本当に困った。

 

 まずは俺の力を使って、砦を修復・強化をした。それからジル達に、近くに在る大きな街へ案内された。そこで置換魔術(フラッシュ・エア)の陣を描いて、俺の魔力を流してリ・シャリテの村人達の方へと繋ぎ、村人達を移動させた。

 

 そこからジャンヌの登場で、ざわめく民達―

 

 

「皆さん!私はジャンヌ・ダルク!炎に焼かれ、死した私ですが、私の姿に化けて現れた悪魔より愛するフランスを救う為に蘇りました!」

 

 村人や兵士達の前で名乗り上げるジャンヌ。それを聞いて、村人や兵士達は歓喜の叫びを上げる。龍牙はそれを見て、少し昔の事を思い出していた。

 

 

「何時の時代も人と言うのは変わらないな……」

 

 かつてウルクで過ごした日々、ギルガメッシュやエルキドゥと共に戦い、ウルクに帰還した時には民達は目の前にいる人々と変わらぬ様に出迎えてくれた。

 

 

「さて………藤丸君達と合流しないとな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ~その頃、立香達~

 

 

安珍様(ますたぁ)

 

 

「子イヌ!」

 

 

「御2人とも!先輩から離れて下さい!」

 

 何やら大変な事に巻き込まれていた。


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