俺のFateな話   作:始まりの0

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 今回でオルレアン終了です。

 結構長くなってます。


EP34 第1特異点 修復完了

 龍牙は牛若丸とジャンヌを引き連れ、バーサークセイバーことシュヴァリエ・デオンとヴラド三世と相対していた。

 

 

「さてと……ノロノロとしている場合じゃないので、さっさと始めようじゃないか……聖杯は目の前……漸く1つ目が攻略できるんだ。此処まで来て、手は抜きはしない」

 

 

「主殿!どうか、指示を!」

 

 

「行きます!どうか、主の御加護を」

 

 龍牙の前に牛若丸とジャンヌが出る。

 

 

「牛若はバーサークセイバーを、ジャンヌはバーサークランサーだ」

 

 

「はい!」

 

 2人はそれぞれ、言われた通りの相手の元へ向かい戦闘を始めた。

 

 

(さてと……今の牛若丸とジャンヌなら、狂化を施されたあの2人といい勝負か。でも急がないと……サーヴァントを召喚される可能性がある。ゲームなら時間がなくてシャドウサーヴァントが召喚されてたけど……現在の此処は、現実……イレギュラーが起こる可能性もありうる……ってそれは俺か)

 

 現在、牛若丸とジャンヌは相手サーヴァント達といい勝負をしている。相手は狂化を施されており、理性と引換えに身体能力が格段に向上しているため、攻めきれずにいた。

 

 

「俺の力も回復しきってないけど……」

 

 龍牙は立香達の方へと視線を向ける。エミヤやクーフーリン、マリー達が合流したことであちらは有利に進んでいる様だ。

 

 

「藤丸君も頑張ってるな……よし、こっちも早く終わらせるか」

 

 彼はそう言うと、胸のペンダント……バビロニアの宝物庫の鍵へ自分の魔力を流し意識を向けた。

 

 

「牛若!ジャンヌ!一旦下がれ!」

 

 

「承知!」

 

 

「はい!」

 

 その声により2人はその場から大きく後退する。龍牙は鍵を使い、宝物庫から数本の宝剣・宝槍をデオンとヴラド三世に向かい放つ。それも多方向で死角をついてだ……例え英雄であっても、凄まじい速度で放たれた宝具の防御・回避するのは至難の技だ。

 

 

「ぐっぅ!」

 

 

「がぁ?!一体どこから!?」

 

 デオンとヴラド三世は一体何が起きたのか理解できなかった。確かな事は、己の身に突き刺さっている武器の総てが宝具であることは分かった。彼等に龍牙がバビロニアの宝物庫を鍵を持って居るなど知る由もない。

 

 

「2人とも今だ!」

 

 

「覚悟!」

 

 

「決めます!」

 

 牛若丸とジャンヌは一気に駆け出し、渾身の一撃を放った。

 

 その一撃を真面に受けた2人の霊核は完全に破壊され、消滅し始めた。

 

 

「ぁあ……私の敗北か。これで我が身の呪いも解ける……貴方達に感謝を。そして、愛しの王妃に謝罪を……マリー様、申し訳ありません」

 

 

「これで終わりか。夢も、野望もついえるか……だが良い、許す。名も知らぬ、奇怪な力を持つマスターよ。機会が在れば余を呼び出すがいい、お前との旅ならば退屈しそうにない」

 

 デオンとヴラド三世はジャンヌ・オルタに掛けられた狂化が解け、笑みを受けべながらそう言うと完全に消滅した。

 

 

 

 

 

 

 マシュ、エミヤやマリー達は立香の指示による連携により勝利を勝ち取った。

 

 

「マリー……僕は……僕は」

 

 

「サンソン……私は民に望まれ王妃になった。民無くして王妃は王妃と呼ばれない。だから民が望むなら、自分が望まなくても退場する。次の誰かの笑顔に繋がるなら。最後はどうあっても私の人生は華やかだった……それでいい、それでいいの。

 

 例えどんな時代であっても、大切な人達(国民)を守るために。大切な(フランス)を守るために。私は私の出来る事をします」

 

 

「君は何時だってそうだった……国を愛し、民を愛して……」

 

 

「そして貴方もまた私の愛する民なのよ、サンソン」

 

 

「君は自分を処刑した僕までも民と呼ぶのか」

 

 サンソンは消滅の間際にマリーにそう言われて、安らかな表情で消滅した。

 

 

「未来が過去を否定するのではなく。過去が未来を否定するなんて……何て出鱈目な少女なのかしら……でも、だからこそ……鬱陶しいぐらい眩しいのね。

 

 ああ……そう私はやっぱり生きても死んでも、1人きりという事ね」

 

 カーミラはそう呟きながら消滅した。

 

 

「さようなら、私の未来。悲しいくらいに分離してしまった、もう1人の自分。だからって罪が軽くなる訳でもないし、私への恐怖が無くなることもない。それでも私は……何度でも未来を否定するし何度でも唄うのよ」

 

 カーミラはエリザベートの未来……故に色々と思う所が在ったのだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 龍牙は立香達と合流すると、直ぐに城へと侵入した。

 

 エミヤ、クーフーリン、ダレイオス、マリー、アマデウス、ジークフリートは外でワイバーンなどの駆除を行っている。

 

 

「城に侵入したのはいいんだけど……なんで海魔がこんなにもウジャウジャいるんだよ!?気持ち悪いんだよ!!」

 

 城へ入ったものの、海魔達が行く手を阻んでおり中々奥へと進めなかった。しかも海魔は普通の攻撃では倒す事は出来ず、切ってもそこから再生・増殖してしまう。

 

 

「仕方ない……藤丸君、マシュ、ジャンヌ達と共に先に行け。俺が道を開く」

 

 

「龍牙先輩!?」

 

 

「でも、それじゃ……」

 

 

「大丈夫だ……ほらっ、見ろ。海魔共の後方からシャドウサーヴァントがやって来ている。普通のサーヴァントに比べると弱いけど、数が多くなればジリ貧だ。安心しろ、直ぐに追いつく」

 

 

「っ……分かりました」

 

 

「龍牙……」

 

 

「ジャンヌ、あのジャンヌ・オルタと決着付けて来い」

 

 龍牙はそう言うと、ジャンヌの肩に手を置き自分の魔力を彼女へと送った。

 

 

「……はい!」

 

 

「よし……頑張って来い。破壊龍(ノヴァズ・ドラゴン)よ、我が身を纏え」

 

 

破壊龍(ノヴァズ・ドラゴン)龍鎧化(ARMOR DRIVE)

 

 龍牙は破壊龍の鎧を纏うと、腰に装備されている剣・龍の牙(ドラゴ・ファング)を引き抜き、ライフル形態へと変える。

 

 

「魔力収束開始……『収束完了まで3・2・1……完了』」

 

破壊の息吹(ノヴァズ・ブラスター)

 

 銃口へと破壊の力が収束し、龍牙の眼の前にターゲット・サイトが出現した。

 

 

発射(シュート)

 

 ―グオォォォォォォン!!!―

 

 引き金が引かれ、黒い光が銃口より放たれ城の廊下を破壊の力を帯びた魔力が突き抜けた。海魔は魔力の砲撃により、ほぼ全滅していた。海魔の肉片は再生の為に蠢き出すが、直ぐに黒く染まり消滅してしまった。

 

 

「さぁ、今だ!本丸まで駆け抜けろ!」

 

 

「「「はい!!」」」

 

 龍牙により開かれた道を立香達は駆け抜けて行った。

 

 それを見届けると、鎧を解除すると疲れた表情をして。隣には牛若丸がいる。

 

 

「主殿、大丈夫ですか?」

 

 

「あぁ……少し疲れただけだ。やっぱリミッター掛かってるとしんどいなぁ。後は彼等に任せて休もう」

 

 

「主殿がそう仰るなら……どうやら周囲には魔物は居ない様です」

 

 龍牙は辺りを見回すと、座るのに良さげな瓦礫を見つけたのでそこに腰かけた。

 

 

「ふぅ……えっと魔力回復まで約15分か」

 

 

「主殿、少しお尋ねしたいのですが……どうして、力に制限などをかけていらっしゃるのですか?あの力なら制限を解けば主殿御一人でも解決できるとでは?」

 

 牛若丸の言うとおり、龍牙が制限さえ解けば特異点の攻略など簡単だろう。なのに何故か彼は力を制限している。

 

 

「牛若は俺の創造と破壊の力どう思った?」

 

 

「圧倒的です。例え相手が英霊であっても遅れを取る事はないと思います」

 

 

「まぁそうだな。本来は神を殺す事さえ可能だからな……でもこの力はリスクも伴う」

 

 牛若丸はそれを聞き、首を傾げた。

 

 

「特に破壊の力って言うのは、存在そのものを消してしまう物……」

 

 龍牙はそう言いながら近くに落ちていた瓦礫の石を積み上げ、塔を作る。

 

 

「これを世界に例えるとして……破壊の力を使って物を破壊する」

 

 そう言いながら、龍牙は塔の下の方の石を1つ2つと取り除いていく。

 

 

「1つや2つなら問題なくても、破壊を続けると……」

 

 土台の弱くなった石の塔は崩れた。

 

 

「つまり、主殿の力は使えば使うほど世界も壊れていくと言うことですか?」

 

 

「世界は簡単には壊れないけど………使い過ぎればそうなる可能性もある。普通なら世界の修正力が働いてくれるんだけど、今は人理焼却なんて起きてる状況だから正直、あんまり期待できない。俺は使いたくないが生き残る為に……護る為には使わないとね」

 

 

「そうだったのですか……」

 

 

「前の世界では一刻の怒りで神様に戦争吹っかけて大変になったから注意しよう」

 

 

「確か大切な物を壊されてお怒りになられたとか」

 

 

「あっうん……スゴクタイセツダッタンダヨ……ウン」

 

 

 ―言えない……たかがゲームソフトを壊された怒りで神々と戦う切っ掛けになったなんて言えない。―

 

 

「主殿がお怒りになるなんて余程の宝物だったのですね」

 

 

 ―そんなキラキラした目で俺を見るな。定価7000円ほどの物なんですよ!7000円が無駄になったから神々に喧嘩を吹っかけるなんて言える訳ない!ギルとエルキドゥに言った時なんか、それをネタにされて弄られ続けたんだ!俺にとっての黒歴史だ……絶対に言えない。あっ……魔力の回復終わった―

 

 

「そっそうなんだよ……よし、魔力の回復も終わったし行くとしよう」

 

 話と黒歴史を思い出し悶えていると15分経った様で魔力が回復した。これ以上話すとボロが出そうなので話を切り替えて立香達の元へ向かう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 龍牙と牛若丸は立香達の元に辿り着くと、彼等と聖杯を持ったキャスターのジル・ド・レェが相対していた。

 

 

「もうジャンヌ・オルタを倒したのか………ぇえ~と取り敢えず1つ確認したいんだけど……すげぇ事になってるんだけど」

 

 現在のキャスターのジル・ド・レェは聖杯の力で大量の海魔を召喚し、全身に纏っていた。

 

 

「超キモイだけど!やべぇ、鳥肌が止まらないんだけど!」

 

 

「無皇さん、落ち着いて下さい。気持ちは分かるんですけど……」

 

 

「この匹夫共がぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

 目玉が飛び出しそうになっているジル・ド・レェ。それに反応する様に、海魔達の動きが活発化し始めた。そして龍牙や立香達を囲む。

 

 龍牙は辺りを見廻して状況を確認する。無数の海魔とジル・ド・レェ……対して此方はジャンヌ・オルタとの戦闘でボロボロとなった立香やマシュ、ジャンヌ達と龍牙と牛若丸………戦況的に不利なのは言うまでもない。

 

 

「ジル!もうこんな事は終わりに」

 

 

「終われぬ……終わる訳には行かぬのです。国に、神に……世界の総てにジャンヌの威光を知らしめ、復讐するまでは、私の戦いは終わらぬ!!!」

 

 これだけ狂っていても、多くの屍を積み上げようと彼は止まらない。

 

 ジル・ド・レェは戦前、ジャンヌ・ダルクを信じ、尽くしてきた。故に彼女が民を想いどれ程、苦しんだか、哀しんだか、痛みを受けたかを知っている。

 

 なのに聖女は裏切られ、魔女の烙印を押されて火炙りにされた。だからこそ彼はジャンヌの為に凶行に出る。

 

 

「圧倒的に物量差が在り過ぎだろう。聖杯のバックアップがあるからか………」

 

 

「ジル!!!」

 

 

「さて……まずは誰から海魔の餌食にしましょうか……ジャンヌは勿論最後ですが」

 

 

「おい、コラッ!ギョロ目!」

 

 

「おやぁ……貴方は」

 

 叫びながら龍牙は前に出る。

 

 

「俺にはお前の気持ちは分からない……どちらかと言うと俺はジャンヌと同じ裏切られた側(・・・・・・)だからな。

 だからこそ言える。ジャンヌもそうだと思うけど復讐なんて望んでいないんだよ」

 

 ジャンヌは彼が自分と同じだと言われ驚いていたが、その言葉に大きく頷いた。

 

 

「ふざけるな!貴様の様な凡夫がジャンヌと同じだと!?」

 

 

「いや、だから裏切られたと言う意味で……駄目だ此奴、話聞いてない」

 

 

「く……ブツブツ…………じゃ……殺す!嬲り殺してくれる!」

 

 駄目だ、こりゃと肩を竦める龍牙に一斉に海魔が襲い掛かった。

 

 龍牙は抵抗する事無く、海魔に纏わりつかれていく。それを見て、牛若丸は助けようと駆け出そうとするが主に手で制されて止まった。

 

 

「はぁ……仕方ない、疲れるけど頑張るか」

 

 そう呟くと龍牙は完全に海魔に包まれた。そしてブチッブチッと肉が引き千切られる音が聞こえ始めた。

 

 

「「無皇さん(龍牙先輩)!?」」

 

 

「ヒャヒャヒャヒャ!!!どうですかジャンヌ?信頼した者が喰われ、消えゆく様は?痛ましいでしょう?哀しいでしょう?悔しいでしょう?」

 

 

「ジル……貴方はという人は」

 

 

 ―【無】より産まれし創造の龍よ。創造の力を我が身を纏う鎧と成せ―

 

創造龍(クリエィティス・ドラゴン)龍鎧化(ARMOR DRIVE)

 

 海魔の好き間から白い光が漏れだすと、海魔達は吹き飛ばされた。

 

 

「ぁ~気持ち悪かった……カルデアに戻ったら一番にシャワーだなこりゃ」

 

 光がゆっくりと消え、その中心には創造龍の鎧を纏った龍牙がいた。

 

 

「その光……ぉぉぉぉぉぉぉぉお!!正しく神の光だ!神はやっと御光臨されたのか!」

 

 

「いや、だから神じゃないって……どいつもこいつもよりにもよって神と間違えやがって。俺は神なんて嫌いだって」

 

 

「その威光、我が盟友プレラーティの海魔をもって穢してくれる!私はこの時を待ちに待っていたのだ!」

 

 創造龍の鎧の放つ光を主の光と勘違いし、歓喜に振えていた。ジルの目的は神を座より引き摺り降ろし、穢すこと……それが叶うと思っている様だ。ジルは海魔達に一斉に龍牙を襲わせた。

 

(LIGHT)

 

(FLAME)

 

 創造龍の翼(クリエィス・ウィング)の12の宝珠の内、深紅と白の宝珠が輝き、龍牙の周囲に白い炎が出現し、その形を龍に変化させ、龍牙の身体に巻き付いた。、

 

 

創造龍の聖焔(クリエィス・ブレイム)……邪と魔だけを焼き祓う炎だ。おらっ!焼き尽くせ!」

 

 

 ―ガアァァァァァァ!―

 

 それに応える様に炎龍は咆哮を上げ、海魔に襲い掛かる。炎龍に飲み込まれた海魔達は苦しそうに悶えながら、灰となり消滅していく。

 

 

「おのれぇぇぇぇぇぇぇ!!!」

 

 

「うわぁ…目玉、飛び出そうだ」

 

 ジル・ド・レェの眼が飛び出しそうなのを見て、退いている龍牙。そして何かに気付いた様に、海魔を燃やしている炎龍に指示を出す。

 

 炎龍は指示を聞き、海魔を産み出すジル・ド・レェの魔導書を狙った。

 

 

「なぁ!我が盟友からの贈り物が!?よくもぉぉぉぉぉ!!」

 

 

「残念だけどアンタの相手は俺じゃない」

 

 

「なに……『ジル!』」

 

 ジル・ド・レェが龍牙に気を取られている隙に、ジャンヌが駆け出し彼の胸を貫いた。

 

 

「ぐぅ!……ジャン……ヌ……何故」

 

 

「もういい……もういいのですジル。貴方はもう十分すぎるほど私につくしてくれました」

 

 

「もうすぐ……もうすぐ貴女の潔白と神の不在が証明……できたと……いうのに」

 

 

「私は誰も憎んでいません。それにジルがどんなに世界を変えても、私は死に、貴方は殺人鬼になる……それは変えられません。だから……せめて希望を残して戻りましょう?私達のあるべき場所へ」

 

 ジャンヌはまるで子供をあやすように彼に声を掛けた。

 

 

「おぉ……ジャンヌ……聖女よ、地獄に逝くのは私だけで」

 

 ジャンヌの本心を聞いたジル・ド・レェは、安らかな表情となってこの特異点より消滅した。その場には、彼が持っていた聖杯が残った。

 

 

「これで第1特異点の修復完了か……」

 

 龍牙は鎧を解除すると、その場に膝を付く。かなり疲労しているのか、汗を滝の様に流している。

 

 

「ぁ~調子乗り過ぎたな………」

 

 

【魔力配分ヲ考エナイカラダ、王ヨ】

 

 

「全く……その通りで」

 

 

【これではこの先が思いやられるな、王よ】

 

 

「はぁはぁ……神代の時代なら全力でやっても問題ないんだけどなぁ。言っても仕方ないことか」

 

 自分の中にいる龍達と話していると、牛若丸やジャンヌ、立香達が心配して此方に駆けてきた。

 

 

「無皇さん、大丈夫ですか?」

 

 

「なんとか……聖杯は?」

 

 

「大丈夫です、無事に回収しました」

 

 どうやら、ジル・ド・レェの持っていた聖杯は無事にマシュの盾に回収されていた。

 

 

「これでこの特異点は修復されるな……おっと俺達も戻る時間だな」

 

 龍牙は息を整え立ち上がると、立香やマシュ達が光に包まれ始めた。

 

 

『皆、良くやった!間もなく特異点の修復が始まる。レイシフトの準備は終わっているから早く戻って来て!』

 

 ロマンからの通信で帰還の為のレイシフトが始まった事を知る。

 

 

「もう行かれるのですか?」

 

 

「あぁ……まだ多くの特異点を修復しないといけないからな」

 

 周りにいる清姫、エリザベート達も光に包まれる。消える前に立香に何かを伝えると、彼女達は英霊の座へと還った。

 

 

「さて……じゃあな、ジャンヌ。また会おう」

 

 龍牙達はレイシフトによりカルデアへと帰還した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ~???~

 

 

「………何処ここ?」

 

 龍牙は目を開けると、何処かの街中にいた。

 

 

「えぇ~い!避けるな!」

 

 

「いい加減しぶといですよ!さっさと倒されて下さい!」

 

 目の前では美少女2人が戦っていた。一体何が起きたのだろう?


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